Fumiさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.7

前日の寝不足とストレスマックスの仕事後の最悪なコンディションだったにもかかわらず、2時間半没入していた。

とにかくケイトブランシェット演じるリディアターに釘付けになってしまった。
彼女のように道徳的
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それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

ミアハンセンラブ監督作品、前作のベルイマン島はめちゃくちゃすきだったが今回は合わなかったかな。

絵的な美しさとレアセドゥの魅力に関しては言うまでもなく良かったがストーリーとその描き方があまりにも冗長
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オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)

4.6

3回目の鑑賞。ソフィアコッポラ作品は正直めちゃくちゃ好きというほどではないが、これは別。1番好きかもしれない。
まずNYの魅力が詰まっていていわゆる都市での暮らしの魅力、忘れ去られそうな旧来的な世代の
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AIR/エア(2023年製作の映画)

4.7

めちゃくちゃ好きすぎた。

何度も笑ったし後半は涙まで出てしまった。これこそが自分のみたいアメリカ映画。ベンアフレックとマットデイモンありがとう。こういう良質な作品を残そうとする彼らの心意気すら感じて
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.1

過去にあった出来事から外出できないほどの肥満になりリモートの大学講師を勤めるチャーリーを演じたブレンダンフレイザー、彼を日常的に支える友人で看護師のホウチャウの2人が本当に素晴らしい。それに終始する作>>続きを読む

アイム・スティル・ア・バージン(2022年製作の映画)

4.0

レナダナムは本人の過激発言とかで嫌われ者になりがちだがクリエイターとして最高だと思う。そもそもアダムドライバーを世に送り出したのは彼女といっても過言ではない。グレタガーウィグと共にガールズカルチャー的>>続きを読む

リトル・チルドレン(2006年製作の映画)

4.3

Tarのトッドフィールド監督作。思いがけずめちゃくちゃ好きな作品。30代、特にアラフォーぐらいから上の世代はかなり切実な作品ではないか。

結婚相手にはかつての恋のときめきもなくなり、自分の才能にも限
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.9

2時間半という長さがあるのにここまで疲れないのはなぜだろうか。それは彼がどう撮れば観る者が気持ちがいいか知り尽くしているからだろう。そしてこの作品もやはりずっと気持ちがいいのだ。このまま何時間も見るこ>>続きを読む

胸騒ぎのシチリア(2015年製作の映画)

-

再鑑賞。グァダニーノの撮る自然描写、夏の開放感が好きすぎる。それだけで最高。

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

4.5

北欧の映画はどうしてこんなに心地が良いのだろうか。アキカウリスマキと同じぐらい気持ちの良い眠りに誘われそうになりつつも笑、じんわり温かくなるこの作品が好きだ。
人と人との関係性の最も誠実な形を見せてく
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

注意)この作品が好きな方はくれぐれも読まないでください










大変申し訳ありません、自分にはあいませんでした。仕事帰りに疲れてたのもあったけど苦痛すぎて時間が勿体なさすぎて途中で出ようか
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タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター(2023年製作の映画)

5.0

いつ観たって満点以外考えられない。まだ子供だった公開当時の衝撃と感動はどのタイミングで観ても消えることなく、ある意味で自分の映画の原風景であり最高地点でもある作品なのだから。この年齢のこの考えられない>>続きを読む

ちひろさん(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

少しだけ観るつもりが引き込まれて観切ってしまったし、最後はとても涙が出てしまった。

でも私にとっては結構悲しさの方が強い作品だったかな。結構辛かった。
 
何はともあれとにかくマコト役の子がすごすぎ
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

誰がなんと言おうとこの作品に5.0をつけたい。あまりにも良かったのでしばらく呆然としてしまった。パンフレットも買ってるけどまだ読みたい気持ちにすらならない。80年代のアメリカ中西部の質感、ルカグァダニ>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

4.6

パクチャヌク的な暴力とエロはないにしてもむしろ隠されているからこそのエロさと官能性に溢れていてある意味で最も変態的な作品だと感じた。めちゃくちゃ好き。2人の男と女の心理的駆け引きが観たことのないような>>続きを読む

対峙(2021年製作の映画)

4.4

指一本で簡単に自分の正義を振りかざすことが当たり前となり無意識に会ったこともない他者を傷つけてしまう昨今、この物語にこそに救いと解答があったように思えた。

『私はあなたたちを罰することで息子が救われ
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.8

劇場公開時以来の再鑑賞、点数付け直し

イニシェリン島を観て改めて今作を観たがこちらもまた大傑作だ。というかマーティンマクドナー監督作品は自分の好みにめちゃくちゃハマることを再実感してしまった。

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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.8

自分だけは価値のある人生を送りたい、自分はただその日暮らしで意味のない時間を過ごしたくはないという少なからず多くの人間が持っている当たり前のような一見前向きにも捉えられるその願望が、思いもよらぬ方向へ>>続きを読む

モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

-

映画というかドキュメンタリーなので点数はつけないけかなり良かった。最初は彼のただの生まれてからのストーリー追うだけかなーとか思ってたけど、モリコーネ本人の人間的な魅力に気がついたら引き込まれていて、涙>>続きを読む

ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

4.2

自分は歴史物が苦手なはずなのにこれはなぜかめちゃくちゃ没入した。叙情的なスケールと豪華俳優たちによるキャラクターの個性の魅力が爆発していた。シェイクスピアのハムレットに影響を与えた北欧神話がベースとは>>続きを読む

四月物語(1998年製作の映画)

4.4

何回観ているかわからないけど何回観ても、もう終わり?となるぐらい好きすぎる。
18歳は人生に一回だし大学一年生の四月も人生に一度しかないんだよなぁ。

かがみの孤城(2022年製作の映画)

-

離れて暮らす小3の姪に「絶対見てね」と言われ正月に約束してたので渋々?観に行ったがかなり泣いてしまった…

辻村深月さんのこの原作は読んでないが(他の作品は読んだことがありとても好き)、子供騙しではな
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ヒットマンズ・レクイエム(2008年製作の映画)

4.4

評価は高くないかもだがこれは自分のツボに入る部類の映画。まるで一本の不条理系小説を読んだ読後感。マーティンマクドナー作品の脚本と淡々としているようで計算され尽くされた絶妙なトーンの演出が堪らない。
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ほの蒼き瞳(2022年製作の映画)

4.1

映画館で観ればもっとよかっただろう。
なぜなら全編冬の仄暗さが続くので画面が真っ暗すぎてもったいなかった笑

だが品のいい撮影や想像できないミステリー展開が素晴らしい。
クリスチャンベールの抑え気味の
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.5

鑑賞して一日経つが、この感情をどこに持っていけばいいのか本当にわからない。正直当惑している。

慟哭という言葉が最も似合う作品ではないだろうか。

ドゥニヴィルヌーヴ監督作品は全て好きだが、この一作だ
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

4.2

直球で面白いミステリと、年末Netflix映画の定番の世の中への皮肉がたっぷりこもった最高のエンタメ映画。冬の寒い日はこういうのを家で見てダラダラ過ごすのが最高だ。

ダニエルグレイグはボンドよりこっ
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無垢の瞳(2022年製作の映画)

4.5

孤児院の女の子達の可愛すぎる38分のクリスマスストーリー🍰
これジャケットがとても素敵だからもったいない。
つらい時代でも、子供たちはその場を最大限に楽しんで笑って1番冷静にみえてもいるのかな。70個
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

5.0

大袈裟でなく、終わった後のトイレで1人泣いた。

人は泣いているからといって悲しいだけじゃないし、笑っているからといって嬉しいだけじゃない。

“才能はないけど人としての気性がいいんです。真っ直ぐで良
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

ジャンプ連載当時から読み、もちろん自宅に全巻揃っているのでこれまでも何度読み返しているか分からない。まぁその程度ぐらいにはスラダンは好きな方だが、全くその期待を裏切られなかった。なによりも試合シーンの>>続きを読む

ホワイト・ノイズ(2022年製作の映画)

-

ノアバームバック監督作の鋭さがとても好きでかなり楽しみにして鑑賞。
まず初の原作ベースの作品だと思うがこれまでとはまったく違った作風で驚く。

自分のコンディションがとても悪くて正直たまに寝落ちしてし
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愛・アマチュア(1994年製作の映画)

4.1

オフビートなトーンなのに意外と先の見えないしっかりとしたサスペンスで登場人物が皆ちょっとずつおかしいところがたまらない。ニューヨークの街の気配と普段ならズームアップされない人のちょっとした事件という小>>続きを読む