Fumiさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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愛なのに(2021年製作の映画)

4.2

邦画はもういいかな、と思ってたが、今泉脚本と濱口竜介作品は別、と再認識した。
観てなかったの後悔したぐらい、好き。

ウディアレンやロメール的なウィットに富んだ会話中心の男女の群像劇を日本語で観られる
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WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

4.5

これは傑作。他に類をみないタイプの作品だ。監督脚本主演のバーバラローデンについては何も知らなかったが、多くのインディペンデント映画作家に影響を与えたというのがうなずける。まるでジョンカサヴェデスの描く>>続きを読む

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.5

劇場鑑賞ぶりに観たが、私はこれ好きだな。

ロザムンドパイクの悪女感も、ベンアフレックの短絡的な普通の男感もハマっていてやっぱりいい。
間違いなく悪い余韻しか残さない作品ではあるが、ある意味で男と女の
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ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

4.6

超久々にフィンチャーを観たくなり、再鑑賞。やっぱり音楽とストーリーの演出でこちらの気分を完璧にのせてくる作家として天才的だと思った。
暑いし外に出たくないのでこれを機にフィンチャー全作品復習したくなっ
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ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.7

(追記: 気になって同じ日に2回目を観たw。組織の機能不全の末路について丁寧に描かれている気がしてすごいと思った。よくこれをワンショットで撮ったな。マネジメント側の葛藤、シェフのプライド、新人の不満、>>続きを読む

オスロ、8月31日(2011年製作の映画)

4.2

ヨアキムトリアー、オスロ三部作の二作目。

なかなか、かなりつらい作品だったが、主演のアルデルシュダニエルセンの表情や、オスロの美しい街並みの捉え方などが素晴らしく、2回観てしまった。

この監督はパ
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母の残像(2015年製作の映画)

4.8

私はこのヨハヒムトリアー監督の作家性がとても好きだ。
母や父、息子、職業的立場。側からみればひとりの人間でも誰もが内面に様々な人格を持ち、理解されたいと願っている。ときにそれは誰かを悲しませ自分さえも
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マッチポイント(2005年製作の映画)

4.1

再鑑賞。かなり久々にみたが、ウディアレンはコメディよりこっちのシリアスタッチのほうが好きかもしれない。ふつうの人の人生の不条理と虚無感を描きながらも、ここに富裕層の芸術への造詣の深さや一般人との超えら>>続きを読む

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

-

過去視聴(劇場にて)

点数はなし。(グレイグのジェイムズボンドは好きだが、これは映画としての点数はつけにくい)

インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

4.7

再鑑賞、点数も付け直し(一度目鑑賞時は劇場にて。3.9)


この作品侮ってた。

PTAの怖いところは再鑑賞でいきなり再評価というかむしろ前に観たよりもっとよかった、となってしまう自分がいるところだ
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グレイマン(2022年製作の映画)

4.5

映画が好きな監督がとってるな、いうのが手に取るようにわかるある意味作家性の強いアクションだと思う。だからわたしは好き。

あまり期待せずに行ったが思いがけずハマった。ここまでシンプルでベタな設定でここ
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

5.0

私にはとても刺さりすぎて帰りの電車でも呆然として涙が出てしまった。

誰だって何者かになりたいし、憧れの人とも結ばれてみたい。自分は脇役じゃなくて主役がいい。
自分の大事なカルチャーを真にわかってくれ
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

5.0

今年の暫定マイベスト。(1回目は4.7だっだけど、2回みて5.0に変更。結局3回行き点数は変わらず)

もう何度、私はマスクの下で、にやけていただろうか。映画的気持ちよさがこんなに溢れている作品は久し
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明け方の若者たち(2021年製作の映画)

1.2

このレビューはネタバレを含みます

注意)酷評のため不快に感じる方は読まない方が良いです…






個人的に近年稀に見るかなり酷い作品だと思ってしまった。。演出も演技も酷くて本当に申し訳ないのだが、制作側は我々観客のこと見下している
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.2


原作も内容も何も知らず、なにわ男子が出てたこともエンドロールで知ったぐらい全く期待せずに観に行ったのに、久しぶりに何度も涙を流してしまった。

日本の作品にはこういう全ての世代に希望を感じさせるよう
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

作品との相性が悪かったのと朝一の回だったせいかコンディションが悪くて序盤から久々に寝てしまった、、。

題材はいいかもしれないけど、正直駄作かなと思ってしまった。最近はテレビシリーズでもハイクオリティ
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トムボーイ(2011年製作の映画)

-

セリーヌシアマ監督作品はだいたい好きで、やはり撮影や捉え方は素晴らしいのだが、これに関してはまだ10歳前後の変化する少女の体にフォーカスしていることがどうしても受け入れられなかった。ヌードやセックスシ>>続きを読む

シャロウ・グレイブ(1994年製作の映画)

4.2

かなり久々に観たが、90年代らしい映像と音楽のB級感がかえって新鮮に感じて最高だった。

ルームシェアする3人組がある時手にした大金で狂わされていき関係性も変わっていく、という至ってありがちでシンプル
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狼たちの午後(1975年製作の映画)

4.4

冒頭の1970年台のブルックリンの、人や街の香りまで漂ってきそうなカットだけでもう最高。この時代の乾いたオーラとアナログで人間の温度を感じる空気感がたまらない。ストーリーは緊迫感とコミカル感、緊張と緩>>続きを読む

水の中のつぼみ(2007年製作の映画)

3.7

セリーヌシアマ監督の撮る人物、心理描写や女性の眼差しの捉え方がとても好きで、この初期の作品でも存分に発揮されていてあっという間だった。
思春期(おそらくまだローティーンだと思う)の未熟な心身の機微をこ
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オンリー・ザ・ブレイブ(2017年製作の映画)

4.0

コシンスキー監督の作品には不思議と「映画」を信じている人の魂を感じる。もっと注目していきたくなった。
トップガンマーヴェリックを観て監督前作のこちらを鑑賞したが色々合点がいった。
監督の作家性がかなり
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.7

久々にこんな声出して笑って楽しくてハラハラして泣けた。
ハリウッド映画の原風景ってこういうのだし、憧れたアメリカってこの全方向に向けたこの単純明快な物語とドキドキとワクワクを与えてくれる最高のアクショ
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17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

4.0

まるでドキュメンタリーのような、表情や体の細部に寄ったカメラワークが、よりこの作品のいたってシンプルで普遍的なストーリーを際立たせていてとても素晴らしい。
セリフや説明はほとんどないし、盛り上がりもな
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ガールフッド(2014年製作の映画)

4.2

セリーヌシアマ監督脚本作。あまり期待していなかったのだがとても良かった。パリ郊外のアフリカ系移民のひとりのティーンの女子を中心とした物語。シアマが脚本を手がけた「パリ13区」でもそうだったが、語られて>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.0

山内マリコさんの原作はとてもよかっただけに、こちらは女性の人物描写があまり魅力的に思えなくて少しだけ残念に感じた。実家が松濤の華子があまりにもウジウジしていたからかも。都内の某私立大に行っていた自分に>>続きを読む

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.2

再鑑賞。当時より今響いてくる言葉ばかりで驚く。マイクミルズ監督作に共通していることだが、引用したい言葉や、メモに取っておきたい台詞があまりにも多くて何度見ても味わい深いし、その時の自分の状況によって響>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.2

再鑑賞。
劇場公開時以来。

改めて、エメラルドフェネルとこの作品に携わった全ての人に敬意を表したくなった。
この作品のすごいところは散々語られているだろうが、個人的に唸るのは三十歳で実家住みアルバイ
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