アダヒさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

アダヒ

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アンラッキー・セックス またはイカれたポルノ(2021年製作の映画)

4.0

『愛のコリーダ』はOKで これはダメって基準が分からん。他国のブラックユーモアを理解できるほど賢くもないし知識も無い身としては検閲版で色々見られないのは もどかしい。本来セックスはプライベートな行為で>>続きを読む

ホリック xxxHOLiC(2022年製作の映画)

2.0

胸焼けしそうな嫌なタイプの人工美。完成度の高いコスプレイヤーたちのPV。悪役は わざとらしい高笑いという ある意味お決まりのパターン。これは原作ファンに怒られるんじゃないか。長期連載の漫画を1本の映画>>続きを読む

パリ13区(2021年製作の映画)

4.0

最近モノクロの映画が増えてきている気がする。比較的若い世代の話だけど若者とは呼べない年齢に達した人たちの今どきの恋愛。ちょっとワタクシには縁の無い世界すぎて戸惑う。ジャック・オーディアールの前作は西部>>続きを読む

ZAPPA(2020年製作の映画)

3.0

フランク・ザッパについて全てを網羅することなど到底不可能だと改めて教えてくれる。ドキュメンタリーを観た後は その対象について知った気になるものだがフランク・ザッパは別。ブルース・ビックフォードが こん>>続きを読む

ニワトリ☆フェニックス(2022年製作の映画)

3.0

主演の2人のカッコよさを拝む映画。続編と呼んでいいのか分からないほどの自由な感じが良かった。気心の知れた男同士の2人旅とか憧れる。成田凌のチンピラ具合と井浦新のちゃんとした大人になれなかった大人加減が>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

3.0

子供に対して愛情以外の(特に負の)感情を抱くことは悪ではないと思う。接していると不満も出てくる。その感情と どうやって向き合っていくかが重要だと思う。私たちは大切な人と もっと話をするべきだ。自分の殻>>続きを読む

アネット(2021年製作の映画)

4.0

レオス・カラックスらしくない高揚感のあるオープニングに驚く。映画を理解しようとするのをやめると楽しく観られた。そもそも理解するのは到底無理だと思った。ミュージカルだから当然なのだが音が鳴り止むことがほ>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.0

マッツ・ミケルセンのイケオジ感はジョニー・デップより好き。ダンブルドアとグリンデルバルド中心にならないように各キャラクターに見せ場を用意しているような印象を受けた。登場人物を動かす為のストーリーという>>続きを読む

スパークス・ブラザーズ(2021年製作の映画)

4.0

とても良かった。今、スパークスの波が来ている。特定の時期にフォーカスするのではなくてバンドの歩みをしっかりと紹介してくれる内容で見応えがある。音楽性が変化してもビジョンとビジュアルは一貫しているのが凄>>続きを読む

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

4.0

これは愛についての映画なのかもしれない。上映中に何を観ているんだろうと何度も思ったが なかなか出会えないレベルの衝撃だったのは確か。とにかく痛い。アクションが痛そうで全然スカッとしないのが逆に良い。い>>続きを読む

英雄の証明(2021年製作の映画)

4.0

まず、囚人に休暇制度みたいなものがあることに驚く。主人公の行いは美談でも何でもないように思うのだが国民性の違いだろうか。観客は彼が良い人なのか悪い人なのか映画を観ながらずっと考えることになる。ヒーロー>>続きを読む

モービウス(2022年製作の映画)

3.0

予告編のイメージとは違ったストーリー展開だった。今後に繋がる布石のような感じがしたので単体での満足度が低いのかもしれない。残像みたいな描写とスローモーションを多用した演出ばかりでアクションシーンが微妙>>続きを読む

親密さ(2012年製作の映画)

3.0

すごい奇抜な構成。劇中劇をフル尺で披露する映画なんて初めて観たかも。前半が正直キツかったので ここから2時間の劇を観るのは苦行だと思っていたが意外と観られた。というか面白かった。途中から舞台がリアルで>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

4.0

まさか本当にいるとは…。映画館に赤ちゃんを連れてくるクレイジーピープルが…。都市伝説だと思っていたので驚きを隠せない。アンパンマンじゃねぇんだぞ。大音量の空間に長時間いなければいけない赤ちゃんが可哀想>>続きを読む

ダイナソーJr./フリークシーン(2020年製作の映画)

3.0

ダイナソーJr.の歴史を早足で学ぶドキュメンタリー。爆音で観られて(聴けて)ありがたい。メンバーへのインタビューも貴重だが、他アーティストのインタビューが豪華。USオルタナ好きには刺さるメンツで嬉しい>>続きを読む

ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

3.0

観客の不安を煽るような作風だった。たるんだ腹がリアル。乾いた音が印象的な映画だったので ずっと音を立てて お菓子を食べている隣のジジイが邪魔だった。息子の障害に向き合わなかった母親がいけない。そして >>続きを読む

オートクチュール(2021年製作の映画)

3.0

ディオール監修だけあってアトリエのシーンは良かった。しかし他の描写はいまいち。素性の知れない主人公を招き入れる理由が弱いと思った。観客を引き込むだけの要素が足りない。登場人物みんな沸点低すぎて引いた。>>続きを読む

アンビュランス(2022年製作の映画)

3.0

車を破壊させたら世界一かもしれない監督、マイケル・ベイの新作。バンバン車がぶっ壊れていく楽しい映像は大画面で味わう価値があると思う。ジェットコースターみたいなカメラワークが男子の心をくすぐる。ストーリ>>続きを読む

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

4.0

ギレルモ・デル・トロのダークでファンタジーな世界観はそのままに いつもの作品とは一味違った映画だった。欲をかくと必ず報いを受けるということ。取り返しのつかないところまで来て、初めて自分の過ちに気づく人>>続きを読む

猫は逃げた(2021年製作の映画)

3.0

脚本を交換して お互いに監督し合う企画自体は面白いと思う。映画の面白さが相手の脚本に左右されるので大変そうだけど。両方観た結果、『愛なんだ』の方が好き。『愛なんだ』に比べると登場人物がまともに見える。>>続きを読む

ハッピーアワー(2015年製作の映画)

4.0

好きなドラマを一気に観ている感覚と初めて観る映画にワクワクする気持ちが共存する時間だった。脚本がとても良かった。謎のワークショップに自分も参加した気分。30越えた女の友情とドロドロが交互に押し寄せてく>>続きを読む

ポーラX(1999年製作の映画)

4.0

いきなりテレビ東京開局35周年記念作品(うろ覚え)とバーン!と出てきてテレビ東京の攻めの姿勢を痛感する。おそらくお金を出しているだけだろうが それにしても凄い。物語は1人の男の破滅の話だと思うのだが実>>続きを読む

森のムラブリ(2019年製作の映画)

3.0

貴重な映像を見せてもらった。ムラブリは分かっているだけでも3つのグループがあるということで まだ撮影の機会の無かったムラブリに会いに行くというドキュメンタリー。ムラブリという存在自体、初めて知ったムラ>>続きを読む

クライム・オブ・ザ・フューチャー/未来犯罪の確立(1970年製作の映画)

3.0

これも分からん。しかし後の作品に繋がる肉体変容描写の片鱗は垣間見られた。容器に入れられた謎の臓器とか鼻毛にしか見えないアレとか。メガネのレンズをべろんちょするところが気持ち悪い。しかも内側。我々は妊娠>>続きを読む

ステレオ/均衡の遺失(1969年製作の映画)

3.0

ワォ!全く分からん。音を徹底的に廃除してナレーションだけで進行するのだが、そのナレーションが理解し難い。狙ってやっているのだろうが観ている側はしんどい。人体模型を愛撫するシーンが頭おかしくて好き。

ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

3.0

タランティーノ絶賛(ホントかよ)ということで観た。監督のやりたいことは分かるがB級映画のエッセンスを集めてB級を作ってどうする。マカロニ調の音楽は良かった。アクションのキレも怪しいところがある。ボウリ>>続きを読む

クローネンバーグの ファイヤーボール(1978年製作の映画)

3.0

クローネンバーグのキャリアの中で異色のレーシングムービーが映画館で観られるなんて!変な映画ばっかり撮っている人なので この平凡な作品が監督のフィルモグラフィで余計に際立つ。話は単純明快で青春っぽさも感>>続きを読む

KAPPEI カッペイ(2022年製作の映画)

2.0

予告編の内容がほぼ全てだった。伊藤英明は なぜオファーを受けたのか謎だ。原作の持つ くだらない面白さを全力で再現しようとする意気込みを評価したい。終末の戦士たちは みんな演技うまいな。上白石萌歌ちゃん>>続きを読む

ウェディング・ハイ(2022年製作の映画)

3.0

コントの延長線上にあるような映画。強引なところもあるが意外と面白かった。結婚式の参列者と関係者の思いを それぞれを主人公にして展開していく。バカリズムは器用だなぁ。披露宴が終わってから 実は裏では こ>>続きを読む

林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

4.0

冒頭で頭を壁に打ちつけていたのは そういうことだったのか?ポラロイドカメラはもちろん どこかレトロなアイテムがたくさん出てきて楽しい。多くを語らない切り口の作品なので観賞後に語り合いたくなる。独特な空>>続きを読む

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.0

ジョーカーに続いてインスパイア系の作品で面白かった。DCのDCEUと単独作品を同時に展開するというマーケティングはとても良いと思う。ユニバースに属する映画だとユニバースが巨大になればなるほど入りづらく>>続きを読む

ポゼッサー(2020年製作の映画)

3.0

肉体変容グロ映画という比較を自ら望んでいるかのような父親譲りの作風で勝負するブランドン・クローネンバーグの長編第二作目。期待値が高すぎたのか あんまり響かなかったけど全体的にアナログ感があるビジュアル>>続きを読む

余命10年(2022年製作の映画)

4.0

嫌な言い方をすれば お涙頂戴ものかもしれないが面白かった。邦画の いわゆる泣ける映画は苦手だけど これは良くできていると思う。風が吹いて桜の花びらが舞うベタな演出なども悪くない。松重豊が静かに涙を流す>>続きを読む

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

4.0

難解。カットが極端に少ない眠気との戦いを覚悟していたが思っていたよりも展開があった。物質には過去の記憶が宿っているという話だと思う。映画館の音響で体感するべき作品。途中SF感もあって正直よく分からなか>>続きを読む

GAGARINE/ガガーリン(2020年製作の映画)

3.0

主人公が団地に執着する理由に あまり共感できなかった。個人的には住居に対して思い入れを抱いたことが無いので まだ若い主人公が あそこまでして守りたかったものが分からなかった。自分の行動範囲が世界の全て>>続きを読む

愛なのに(2021年製作の映画)

4.0

当事者は真剣でも遠くから見るとちょっと笑える愛の話。今泉監督の脚本は もしかしたら本当にいるかもしれない絶妙なラインのダメ人間が出てくるから好きだ。イケメン高身長のクズ野郎がアレが下手だという事実を突>>続きを読む