アダヒさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

アダヒ

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ストーリー・オブ・マイ・ワイフ(2021年製作の映画)

3.0

レア・セドゥの美しさを存分に堪能できる映画。氷のような鋭い眼差しから笑顔に変わる瞬間のギャップで全人類のオスは惚れてしまうこと間違いなし。好き。レア・セドゥ演じる妻の素性は最後まで謎のままで終わる。人>>続きを読む

コンビニエンス・ストーリー(2022年製作の映画)

3.0

おもしろポイントであろうシーンの これ見よがしな感じが嫌だ。シュールという言葉で簡単に片付けたくないほどの暴走。取り巻きは監督の独特過ぎるセンスに意見を述べることは許されなかったようだ。ともあれ大怪獣>>続きを読む

L.A.コールドケース(2018年製作の映画)

3.0

もっとヒップホップ寄りの映画かと思っていたら事件を捜査する刑事の話だった。冒頭からレイジを選曲するあたりヒップホップへのリスペクトはあまり感じられず。ジョニー・デップの見た目がほとんど変わらないので事>>続きを読む

ブラック・フォン(2022年製作の映画)

4.0

B級ホラーならB級って言ってくれないと。黒電話からの声をそういうもんだと受け入れられないと冷めてしまうかも。イーサン・ホークの顔がほとんど映らないのに しっかり気持ち悪いの凄い。お兄ちゃんを助ける為に>>続きを読む

C.R.A.Z.Y.(2005年製作の映画)

4.0

絶対真似しないけどピチピチのTシャツにブーツカットのジーンズというファッションが好き。ヌンチャクまで用意してブルース・リーの真似事してるところも最高にイタくて好き。自分の部屋でデヴィッド・ボウイのペイ>>続きを読む

女神の継承(2021年製作の映画)

4.0

微笑みの国タイから届いた超自然的ホラー。ナ・ホンジンが どこまで関わっているのか知らないが前半は微妙なモキュメンタリーで期待外れだと思っていたが後半怒涛の展開で楽しませてくれた。コクソンと比較すると俳>>続きを読む

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.0

スピルバーグが監督した2作しか観ていなかったがシリーズが完結するということで慌てて前作までを予習。結局、やっていることは毎回同じなわけで1993年にスクリーンに恐竜が現れた時の興奮を越えることは難しい>>続きを読む

マルケータ・ラザロヴァー(1967年製作の映画)

4.0

チェコ映画史上最高傑作とされる作品に挑戦してみたが難しかった。これから流れるのはこういうシーンですよと親切に字幕が度々出るのだが理解が追いつかない。宗教的価値観の違いと言ってしまえばそれまでだが 自分>>続きを読む

アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台(2020年製作の映画)

4.0

ダサい邦題のイメージからは感動系のドラマを連想してしまうが ちょっと違った。演技をする囚人の役を俳優が演じているわけだが それが凄く良かった。劇中のセリフにもあったが『ゴドーを待ちながら』を受刑者たち>>続きを読む

パトニー・スウォープ(1969年製作の映画)

4.0

ポール・トーマス・アンダーソンが『リコリス・ピザ』をロバート・ダウニーに捧げたので観ないわけにはいかない。発せられる台詞の全てが皮肉。60年代で このセンスは先を行き過ぎている。正直なところ今観ても笑>>続きを読む

キャメラを止めるな!(2022年製作の映画)

3.0

無名なスタッフ・キャストによる低予算映画として口コミから火が付いた作品をフランスでほぼオリジナル通りに作り直す必要性が果たしてあったのであろうか。アイデア勝負の映画だったのでリメイクならではの驚きがあ>>続きを読む

神々の山嶺(2021年製作の映画)

3.0

壮大な山々と東京の雑多な感じが しっかり描かれている。特に居酒屋の作画は めちゃくちゃ気合い入ってた気がする。山のシーンは単調ではあるが見応えがあって良かった。主人公は日本人なので日本語吹き替え版に違>>続きを読む

グレイマン(2022年製作の映画)

4.0

ネットフリックス史上最高額の製作費は伊達じゃない。全編アクションのテンション爆上げ映画だった。これを家で観るのはもったいない。とにかく ほとんどアクションシーンで楽しい。ライアン・ゴズリングもクリス・>>続きを読む

ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.0

これは凄い。長回し風や一部ワンカットの作品とは画面越しに伝わってくる緊張感が違う気がする。明らかに有色人種を軽蔑している客とか現場の苦労も知らずに無理難題を押し付けてくるオーナー(しかも正論かまされて>>続きを読む

セルビアン・フィルム(2010年製作の映画)

3.0

思っていたよりもストーリーがあって驚いた。残虐描写のオンパレードを期待すると そこまででもない。グロテスクというよりは倫理的にアウトな作品で観ていて疲れる映画だった。男性器の主観ショットには笑った。上>>続きを読む

X エックス(2022年製作の映画)

4.0

70年代末から80年代初頭のホラー、特にトビー・フーパーへのリスペクトを感じる映画だった。アメリカの田舎特有の渇いた空気感が最高に悪魔のいけにえ。A24のホラー、とりわけアリ・アスターを持ち上げる層が>>続きを読む

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.0

遂にMCU劇場観賞デビュー。しかし持ち込みジジイが袋を2時間ガサガサしていて あまり集中できず。ここ3ヶ月ほど休みの日はMCUの履修に時間を費やしていたのに これだよ。マジ ムカつく。前作『マイティ・>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.0

『ブギーナイツ』なポール・トーマス・アンダーソンが好きなので嬉しい。映画的な運命の出会いとは言えないボーイミーツガール。決定的な出来事があるわけではないが記憶に残る場面の数々。青春モノらしく走りまくる>>続きを読む

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

4.0

学生時代は比較的成績も良く優等生だった自分が歳を重ねるにつれ何者でもないことに徐々に気づき始める感じが とても良く描かれている。だからこそ居心地が悪い。20代後半から30代という とっくに大人なはずの>>続きを読む

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

3.0

血の吹き出し方が豪快で良かった。過剰な血糊で もはや顔が黒くなっていた。ウイルスで凶暴化した後も理性が残っているのも新しいかも。職員の太った男が映画に笑いを足してくれる。しかし期待は上回らなかったかな>>続きを読む

エルヴィス(2022年製作の映画)

4.0

バズ・ラーマンのド派手演出は元気があってよろしい。オースティン・バトラーはエルヴィスより甘いマスクで正直言って顔は似ていないが意外と様になっていた。重要なのは顔よりも動きらしい。恰幅の良くなった時代か>>続きを読む

ジャバーウォッキー 4Kレストア版(1977年製作の映画)

3.0

ナンセンスの洪水に溺れる。荒削りだが既にテリー・ギリアムという作家のスタイルが一貫しているのを感じた。凄い人の数だが まともな人間は誰一人出てこない。ごちゃごちゃした映像だけど惹き付けられる。怪獣に喰>>続きを読む

神は見返りを求める(2022年製作の映画)

4.0

監督はYouTuberに対して否定的なのかな。周りが見えなくなる程に怒り狂う様は 端から見ると滑稽に映る。溜まっていた不満が爆発して凄まじい行動力を見せる おじさん。登場人物全員嫌な奴だった。現実にい>>続きを読む

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.0

役者の演技に支えられた作品という印象。面白くないわけではないがエンターテイメント性が希薄である。映画として何か物足りない感じ。家族についての作品を撮り続けている是枝作品は瞬発力みたいなものが無い。韓国>>続きを読む

ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

3.0

くだらな過ぎて口元が にやけるくらいの面白さ。大爆笑を求めてはいけない。チャニング・テイタムの筋肉バカなキャラが良かった。ブラッド・ピットの冗談みたいな贅沢な使い方にビックリ。暑い日に涼しい映画館で観>>続きを読む

峠 最後のサムライ(2020年製作の映画)

3.0

この映画を観て河井継之助に興味を持つ人は果たして どれだけ いるであろうか。伝記映画で ここまで魅力のない人物描写も珍しい。史実に基づいた物語とはいえ もう少し映画として映えるようなものを提供してもら>>続きを読む

ナワリヌイ(2022年製作の映画)

4.0

これもう映画じゃん!この時代に毒殺なんて驚きを隠せない。下手なスパイ映画より面白かった。アレクセイ・ナワリヌイは危機的状況でもユーモアを忘れない魅力的な人物で民衆を惹きつけるのも頷ける。明らかに無理が>>続きを読む

シェイン 世界が愛する厄介者のうた(2020年製作の映画)

4.0

『ベルファスト』で意識的に取り除かれていたアイルランドの綺麗じゃない部分をシェイン・マガウアンのキャリアと共に学べる良作。下手くそな作り笑いみたいな独特の笑い方は歳を取っても変わらない。妹とそっくりで>>続きを読む

オフィサー・アンド・スパイ(2019年製作の映画)

4.0

ロマン・ポランスキーが歴史的冤罪事件を撮る。昨今の#MeToo運動の高まりにより過去の出来事が改めて取り上げられている状況で この作品が発表されたのは なかなか面白い。事実上ハリウッドから追放された男>>続きを読む

狼たちの墓標(2021年製作の映画)

3.0

なんかVシネマみたいな感じだった。仁義を重んじる昔気質のヤクザと生き残る為には手段を選ばないタイプのヤクザの死闘。あんな危ない奴が野放しになってるのに会長に護衛の1人も付けないなんて危機感無さすぎるで>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.0

大きなスクリーンで観ることに価値のある映画なので劇場のみの公開を譲らなかったのは正しかったと思う。幾度も公開延期を重ね ついに封切りされたときの喜びたるや!前作はアイドル映画としての側面も多少あったよ>>続きを読む

犬王(2021年製作の映画)

3.0

思っていたのと ちょっと違った。音楽が わりと単調で退屈に聴こえる。アニメーションは それなりに楽しいが衝動が感じられない。大橋裕之の『音楽』の方が よっぽど熱かった。私は湯浅政明監督が好きなんじゃな>>続きを読む

a-ha THE MOVIE(2021年製作の映画)

3.0

人気絶頂で解散して歳を重ねてから再結成というのは よくあるけど a-haが他のバントと違うのは80年代から2010年まで活動していたということ。そして2015年には早くも再結成というのが面白い。売れる>>続きを読む

ワン・セカンド 永遠の24フレーム(2020年製作の映画)

3.0

中国の巨匠による映画の映画。時代背景も含めて名作の予感がしたのだが いまいちだった。残念。どうしても髪型や顔の汚し方が気になってしまう。やり過ぎてベタなコントみたいになっていた。相手の迷惑を全く考えて>>続きを読む

流浪の月(2022年製作の映画)

4.0

撮影が綺麗だった。美しい映像が残酷な物語をより引き立ててくれる。当事者にしか分からない事があると映画を観て思った。観終わってから少し考えて当事者にしか分からないという結論に至った。この違いはあまりにも>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.0

読ませる気のない字幕攻撃と怒涛の禍威獣(カイジュウ)紹介のワクワク感は凄かった。『シン・ゴジラ』と違い オリジナルが相当好きじゃないと分からない(楽しめない)演出が多いのだと思う。子供の頃、ウルトラマ>>続きを読む