shortcutさんの映画レビュー・感想・評価

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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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映画の神様チャップリンはいつもこの作品で最後だと言いながら長編映画作りに取り組んでいたという。
宮﨑駿監督の引退宣言も少なからず同じような気持ちだったのではないでしょうか。

ラストで涙がでました。そ
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ラストレター(2020年製作の映画)

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手紙からは匂いが感じられそうで、古びた学校や田舎道からは、光や風が通る音が写しだされているようなそんな透明感溢れる作品だった。

忘れられない人から忘れたくない人へ。

忘れられなかったそれぞれの淡い
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アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

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続編に期待してはいけないと決めてかかっていたけれど最近は作品によりますね。

見えないものを映像化する、そのアニメーション表現が見事です。実写では難しい表現を難なく見せてくれる、そこは、やはりアニメー
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

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面白かった。先ずはこの一言に尽きる。
長い歴史の終止符は、それは賛否両論、話は尽きないでしょう。それでも、この作品が何故こんなに愛されてきたのか?時代も大きく変化し、監督も交代していく中で長年に渡り受
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

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何が原因で…なんて、語り尽くせないほどの理由がある。どの家族、夫婦にもきっとある。

突き放したい、突き放せない、寄り添いたい、寄り添えない、様々な積み重ねが歪みになりいつの間にか離れ離れになる様が丁
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ライフ・イットセルフ 未来に続く物語(2018年製作の映画)

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私には子どもがいません。おそらくもう難しいんじゃないかな、と思っています。そんな想いがあったからこその涙だったのかもしれません。

全く知らないはずの人と、どこかで繋がっていたり、こういう縁みたいなも
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

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全く想像していなかった結末…でも、そうですね、タイトルが「Once Upon A Time 〜」ですもんね 笑

久しぶりに映画を見て笑った‼︎今までのタランティーノ作品とは少し違う。いい意味で違いま
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

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人はその存在価値や存在意義を確かめるように生きている。自分の必要性を他者や社会に求め、苦しんだり、励んだり、楽しんだりとその価値観は様々だが、そんなことを考え生きられている私たちには、いかに平穏な日常>>続きを読む

火口のふたり(2019年製作の映画)

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ある人を思い出した私はこの作品に共感したのだと思う

すっかりいい年齢になった私には「身体の言い分」って…なんだか素敵な言葉だなと強く心に残りました

72歳でこの作品を撮るって…監督‼︎カッコイイ‼
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ジャック・ドゥミの少年期(1991年製作の映画)

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恵比寿ピクニックシネマにて鑑賞。そういえば昨年はジャックドゥミ監督のロシュフォールの恋人たちをここで鑑賞していた。これは…何かの縁か?主催者の狙いだったのか?笑

私の記憶にまだ新しいロシュフォールの
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天気の子(2019年製作の映画)

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設定は何であっても心的なリアリティーが描かれていれば人は共感できると言っていたのは、宮崎駿監督だったように思う。

どうしてか…私はいつの間にか泣いていた。ここに描かれた誰かを強く思う気持ちに私の心も
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アラジン(2019年製作の映画)

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この作品は見る前から疑っていました。ごめんなさい。最近のディズニーは、完成されたアニメを実写化し続けているからだ。
それでもここの皆さんのレビューを覗くと、楽しかった、面白かったという意見ばかりなので
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オズの魔法使(1939年製作の映画)

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おそらく鑑賞したのは25年以上前になると思う。所々断片的だった記憶が蘇ってきた。強く記憶に残っていたのは鮮やかなカラーの世界ではなく、冒頭のモノクロの世界だったのも不思議だ。

恵比寿ピクニックシネマ
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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

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帰省した家族の暑い夏の1日。料理して、みんなで食卓を囲む。ときには面白ろ可笑しく、辛辣に家族の会話が繰り返される。
生活感溢れるぶっきらぼうな会話が繰り返し飛び交う、それだけの1日。

誰のせいでもな
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キングダム(2019年製作の映画)

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随分前に原作を読んでいた。いつの間にか尻切れトンボになっていたものの、その面白さを忘れるはずもなく、映画製作の話を聞き、公開を心待ちしていた。

殆どの方が読んでいると思われる原作は、主人公の熱い思い
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

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この作品を見終えた後、この感覚がなんなのか?と思った。あまりに久しぶりの感覚だったからだ。その感覚とは、おそらくチャップリンの巴里の女性を見たときのようなそんな感覚に近い。白黒だからという理由などでは>>続きを読む

運び屋(2018年製作の映画)

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家族を大事にしたいのにできない自分、受け入れたいのに受け入れられない家族の気持ち。人生を楽しく‼︎こうあるべきではなく、こうでありたいというような願いのある作品のように感じた。それでも最後は、こうある>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

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乱暴だけど、どこか温かみがあるトニー。
繊細だけど、どこか冷たさがあるドク。

相反する2人のキャラクターだけなら、今までたくさんの映画で語られてきた。この作品は少し異なり、それだけに留まらない。人種
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

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様々な欲望たちがそれぞれの立場でそれぞれのやり方で手に入れようと渦巻きもがくその様は執拗で、ときには滑稽にも見えるが、その行く末には悲しみと逃げられない苦痛がつきまとうように残酷だ。

手に入れられた
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

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この作品はチャゼル監督だから見たくなった。あまりにも偉大な誰もが知る歴史的事実が題材だから尚更興味は膨らんだ。

しかし、この物語は私たちにも起こりえるような、誰にでもありうる通過しなければならないよ
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

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複雑で難解な作品が多い中、このストレートさが胸に響くのかもしれません。

デュエットが素敵で、ただただ2人の歌声が…もうそれだけで十分な作品に仕上がってますね。

無駄が少なく、真正面から捉えた作品だ
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

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今更レビューするまでもないかな…とも思いましたが、感想を一言。

今までも伝説と言われる音楽人やグループを題材に半生をを描く作品は多数あり、また、内容も似たようなものが多い中、本作がこれだけ観客の心を
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

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ポスターの雰囲気に惹かれ、映画館へ足を運んだ。

死はいつか誰もが経験するが、それがこの世に形として存在しなくなるということ以外、どうなるのかは誰にもわからない。

見えないものを形として、シーツを被
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search/サーチ(2018年製作の映画)

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PCを映し出す画像のみで展開する…それだけを聞いて映画館に足を運んだ。

物語は終始PCの中だけを映し出し、自分が普段覗き混み、検索している…まさにその感覚そのままに次々と検索画面が進み、目まぐるしく
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あん(2015年製作の映画)

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希林さんの追悼上映にて2度目の鑑賞です。


最近みつけた「あん」についての希林さんのインタビューの中に、こう書かれてありました。

河瀬監督と一緒に「見えないものを撮る」

確かにこの作品には「見え
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レディ・バード(2017年製作の映画)

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何かに反発したり、何かに憧れてみたり、ちぐはぐな想いを繰り返してこんな風に青春を過ごしながら皆、大人になっていくのだな…とその頃を思い出す。17歳、もう随分昔の話です…笑。

レディ・バードは、恐れず
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

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人生において誰かを好きになること、上手くいかないことは、何よりも素晴らしい経験なのかもしれない。

そもそも恋愛は、上手くいかないことの方が多い。私は結婚がゴールだとは決して思わないけれど、そこまでを
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

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再現

映画館を出た後、一緒に鑑賞した友人に知らされた。ほとんどの人物…実際の本人が本人役である…と。え…?言葉を失った。

イーストウッド監督がどこまで、または、どこからこの構想でいけると思ったのだ
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

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神秘的なブルーの水の中始まるオープニングが素敵だ。

物語は、半魚人と人間のラブストーリー。

好きな人ができると、誰しも着飾ってお洒落をしてみたり、プレゼントを考えたり、あの手この手と様々なことをや
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デトロイト(2017年製作の映画)

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平和ボケしている自分に、こういった作品は不可欠だなと感じる。
こんな非道な扱いを、こんな一方的な暴行を目の当たりにすると言葉を失う。尋常ではない環境が、尋常ではない行動へと向かわせるが、しかし、
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

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人を動かす

なんとも説明しがたい作品だが、見終えた後は、多くを考えさせられ、語り合いたくなる。私の思ったことを素直に書きたいと思う。

レイプされ焼かれて殺された娘。その母が犯人逮捕に向けて立てた三
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婚約者の友人(2016年製作の映画)

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フランソワ・オゾン監督といえば、個人的には、「まぼろし」が傑作だと思っており、これをなかなか超えられないでいるのだが、力のある監督作はどうしても見逃せない。監督は本作でもまた、女性なのでは?と思わせる>>続きを読む

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

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本質を問う

ほとんどの鑑賞者がレビューしていることだが、豪華で異様なオープニングから目が離せない。

20年前に別れた夫から突然送られてきた小説、これが読み進められると同時に過去と今が交差する形で物
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ダンケルク(2017年製作の映画)

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映像の力

オープニングから続く緊張感。戦況などまるで関係ないかのように物語は進む。陸では逃げるため。海では助けるため。空では戦うため。全ては生き残るため…3つの視点から撤退へと向かう姿を描く。

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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

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車の日差しから舞い降りたメッセージ

妻が死んだ。それは、突然。こんな出来事がなければ、全ては当たり前だと思って生きていくものなのかもしれない。隣にいるあなたは、ずっと隣にいてくれるものだと思うし、何
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ドリーム(2016年製作の映画)

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逆境の中で

人種差別が当たり前の時代、おまけに男尊女卑の社会。そんな時代に、社会に、仕事に、勇敢に立ち向かい、逞しく生きる元気な女性たちの姿がここにある。

彼女たちは理不尽な状況でも、決して文句を
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