予告編を見る限りでは「これがハーモニー・コリンの新作?」という印象だったが、紛うことなきハーモニー・コリン作品だった。
エクストリームに暴発する思春期における若者の衝動はここでも健在だった。
気が狂>>続きを読む
完全に後日談でしかなく蛇足で何故これを作ったのだろうかと疑問に思う程であり、もしかしたらこれを作ってしまう事自体が前作でも押し出されていたエンターテイメント性なのではないかと勘ぐってしまった。
まあ>>続きを読む
たけしが完全にエンターテイメントでしかないドラマのような映画を作ったとは言え、あの物静かで淡々とした暴力はここにもあって、このトーンがいつでも病み付きになる。
カメラワークがいつもヴィットリオ・ストラ>>続きを読む
昔、一度見たことがあってその時はよく分からなかった。
中古DVDで安く買ったのでまた見てみようと思い久々に再見。
最初見た時は町が荒廃しているという印象で、そこに住む人々が街と同じように荒廃している>>続きを読む
全然知らない映画だったが、ハネケのスタッフと知ったので見てみた。
過激でなく暴力的でない監禁映画だったが、序盤では監禁なのかすら分からないほど犯人が暴力的でなかった。
ほとんどファニーゲームを見てい>>続きを読む
強盗に妻を殺された男の復習劇。
『大脱走』で見た時にチャールズ・ブロンソンは相当顔がブサイクという印象だったけど、自分が歳をとったためか洒落ていてカッコいいと感じるようになった。
90分程度の尺だが内>>続きを読む
ニコラス・ローグの作品は初めて見たんだけどイギリスかな?と思ってたら案の定そうだった。映像の質感とジメッとしたB級感でそう思った。ケン・ラッセルに似ている。
群像劇という触れ込みで見たが全然そんなこ>>続きを読む
カトリーヌ・ドヌーヴ主演。共演にフェルナンド・レイ。
これだけで豪華だが内容もブニュエル節が満載だった。
後期のシュルレアリスム三部作程の不条理満載ではないけれど、時折無意味とも取れるシーンが介在する>>続きを読む
ジャン・ギャバン主演、フレンチノワールの古典。
ジャック・ベッケルと言えば『穴』がもう格段に面白いんだけど、これもなかなかだった。
戦後アメリカのフィルム・ノワール隆盛期と同時期だが、こちらはアメリカ>>続きを読む
再鑑賞。
00年代最高傑作と言ってもいい。
映画の文法を守り、映画史に忠実でありながら咀嚼し、解体し、破壊し、再構築する事、これこそが映画に対する愛だ!
この作品には一体どれほど多くの細かいオマー>>続きを読む
「自分を解き放つ」現象をここまで抑えつけて開放させる表現が出来る人もなかなかいない。往年のポランスキーのような錯乱。
アロノフスキー作品は『π』と『レクイエム・フォー・ドリーム』を見たがそのどちらをも>>続きを読む
映画が進行していくにつれセレスティーユの感情がよく分からなくなっていく。ジャンヌ・モローを見て、ジャンヌ・モローに憧れて、ジャンヌ・モローに翻弄される映画。
綺麗な女優を三人選べと言われたら個人的に>>続きを読む
『マルサの女』を見たかったのに間違えて借りて再見。
長回しやメタファーなどの古典的な手法に加え、ぐるぐると動き回るカメラが映像的な説明としてよく機能している。葬式の悲しみだけでなく誰もが体験する地域特>>続きを読む
単純なカット割りと効果音だけで夢や妄想への導入をやってのける辺りが本当に惚れ惚れする。ドラマ部分に重きを置いているが後期のシュルレアリスム三部作に似ていて意外と実験的。撮影監督がアラン・レネの片腕サッ>>続きを読む
ヒット・ガールを見る映画なのは言うまでもないけどやはりニコラス・ケイジの貫禄がものすごい。一番笑ったのはバズーカを通販で買うシーンだった。
ヒーローであってもそうでなくても人生に自分がヒーローっぽくな>>続きを読む
再見。10年ほど前に見てほとんど細かい記憶をなくしていたが、照りつける太陽、砂埃、銃撃戦、ウォーレン・オーツの汚れていく様ははっきりと覚えていた。それが当時のフィルムの質感、モノラルの音声と相まってこ>>続きを読む
アンディ・ウォーホルの伝記フィルム。生前の映像やインタビューからシルクスクリーン、映画、プライベートなどがテンポよく語られる。
ウォーホルに繋がる部分は印刷や音楽、映画など多々あるが初期のデッサンや>>続きを読む
想像力と象徴の映画のように思う。
ホドロフスキーのやり方は『エル・トポ』の頃から全然変わってないんだけど、燃え上がるようなイマジネーションは歳を重ねて更に強さを増している。 そのため空になりそうな記憶>>続きを読む
最近よくあるただのオシャレ映画だと思ってたんですよ。パッケージから判断して。
それで5本借りるうちの1本 ぐらいそういうのがあってもいいかと思って見てみたんだけど、ジャン・ピエール・カッセルやマックス>>続きを読む
10年以上ぶりに見たけど後半の面白さえげつなかった。事件の真相に近づこうとすればするほどジェームズ・スチュワートにとってのグレース・ケリーが理想の人になっていく。
自分は匿名で覗き見し放題だけど目が合>>続きを読む
企画に今村昌平。
原一男と奥崎の関係がヘルツォークとキンスキーの関係のようだった。
戦争という悲惨。奥崎という極めて歪んだアイコン。
実際、昨日まで戦争してて今日になって「はい終了」と言われて>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
他人の視点は常に断片的で狭いコミュニティで噂が噂を呼ぶというテーマはSNS以降特に顕著で分かりやすいけど、中盤までしっかり引き込んでおいてオチ弱すぎる。
ラストに登場したマスコミはいわゆる登場人物たち>>続きを読む