おだゆうとさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

おだゆうと

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見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.7

目新しくはないが、リアリティが薄いことを措けばサスペンスミステリとしては面白く観られた。
真犯人の冷酷さは際立っているのに、サイコキラーであることの説得力や迫力が感じられないのはなぜなのだろうか?

リトル・フォレスト 春夏秋冬(2018年製作の映画)

3.8

どうしても日本版との比較になってしまうが、(そして生活の描き方の丁寧さにおいては遅れをとってしまうがその分)3人の人物造形と関係性がとても魅力的に映る。
やはり韓国語の響きと農村風景は相性がいい。

太陽の塔(2018年製作の映画)

3.2

正直、インタビューの集積よりも活字の方が面白かったのではないかと思う。

子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

4.5

タイトルから想像したのに反して「親になること」を突き詰めた映画。『観光客の哲学』を再読しようと思う。

何よりもまず、実写のファーストシーンが完璧すぎる!歌って踊る古舘寛治を観て既に泣きそうになってし
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フィッシュマンの涙(2015年製作の映画)

2.8

周縁の人々を描く意図は理解できるが、それにしては各々の物語があまりにも浅薄。結局その後の誰の人生も知りたいと思わない。あまりにも安易に社会と結びつけてしまうのは韓国映画の弱さか?

フィッシュマンのビ
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僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46(2020年製作の映画)

3.5

「欅坂46」名義の時点で薄々わかってはいたが、実質的には平手友梨奈年表に終始した印象。
平手について語る菅井が必死に言葉を探す姿、あるいは小林が受け答えを拒否するシーンから、この映画自体の(ひいては今
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恋するインターン 現場からは以上です!(2015年製作の映画)

2.8

こういう、社会の悪と戦って自己実現!系のお仕事映画が揃って倫理と人道の皮を被ってくるのは何故なのだろう。。

机のなかみ(2006年製作の映画)

3.9

きれいときたないがぐっちゃぐちゃに混じりあって滑稽で良い!

メッセージ(2016年製作の映画)

3.4

なんと言うか、異星人のまとう不可思議さがもの足りない。

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.4

シネスコの画面、あるいはカメラの切り返しによって切り落とされた外側にこそ世界が宿る。コンビニで買い物しているカゴの中身や、夜明けまでの間に起きたことをわざわざ語らなくとも、人の関係はちゃんと移ろいゆく>>続きを読む

彼女が水着にきがえたら(1989年製作の映画)

3.2

まったく緊張感のない音楽もガバガバな脚本も、時代から来るのであろうアッパーな空気で何となく許せてしまう。
知世も美佐子も、どっちも可愛すぎて選べないよ!!!

京城学校 消えた少女たち(2015年製作の映画)

3.5

ホラーまではともかく、唐突なワイヤーアクションとアベンジャーズ展開はさすがに予想ができず笑ってしまった。
朝鮮語/日本語あるいは朝鮮名/日本名のモチーフにもっと踏み込めば、描きえたものがあったはず。

君の結婚式(2017年製作の映画)

3.7

韓国恋愛映画おなじみメロドラマ全部のせ。
詰め込み過ぎたせいで物語全体がサラッと流れていくのだが、それが主人公の底抜けな陽気さとうまく噛み合って、下品になる一歩手前で踏みとどまった。

レッド・ファミリー(2013年製作の映画)

3.9

娘の表情1つひとつに思春期のとけとげしさとか気だるさがあってすごく素敵だった。南北の対比や重大な問題の描き方がありきたりではあるけれど、グッとくる映画。

いつか家族に(2014年製作の映画)

1.8

久々に酷い映画を観てしまった。徹底した主人公/男/大人的な視点。切実な痛みが描かれない。
描写の丁寧さが足りないから、ここまで胸糞悪く理解できない価値観を文化/時代のせいにして片付けているようにも見え
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幕末太陽傳(1957年製作の映画)

3.9

最後に対峙した客相手に、少し毒気の抜けたフランキー堺がまごつくところも含めて、すごくかわいい。

全員死刑(2017年製作の映画)

3.6

根から狂った人間もいなければ暴力の描き方も中途半端なわけだが、可愛げと凶暴さの間をコロコロと行き来する間宮祥太朗の絶妙な滑稽さ、その乾いた空気感はなかなかに面白い。
「あえて」のバカ演出はやりすぎ。

8 1/2(1963年製作の映画)

3.0

ほとんどの部分しっちゃかめっちゃかで難しいなぁというのが正直なところ。ハーレムのシーンのぶっ飛び方にはゲラゲラ笑ってしまった。

ある優しき殺人者の記録(2014年製作の映画)

2.8

悪い意味で無意味な殺し合いになったあたりで無理を感じはじめる。サスペンスからトンデモホラーへ切り替わるシーンが気持ちよく決まっていれば違ったのかもしれない。
絶対途中から楽しんでるし、やっぱり1番の変
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ハナ 奇跡の46日間(2012年製作の映画)

3.4

南北チームが仲良くなっていく中盤の流れが雑だが、新人選手役の表情がよく説得力を持たせている。あとぺ・デュナは卓球選手にまじでいそう。
試合中のシーンにものすごく『ピンポン』の影響を感じたのだけれど、あ
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新聞記者(2019年製作の映画)

2.3

画と演出がわざとらしすぎてダメ!観念的すぎてスカスカ。子供が産まれるくだりと新聞配達のシーンだけはよかった。

グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

4.3

剥き出しで真っ直ぐな国家権力への不信感が気持ちいい。可笑しいはずのないシーンでゲラゲラ笑わされてしまうのは本当に不可解なのだが、演出の妙か。

赤軍派-PFLP 世界戦争宣言(1971年製作の映画)

3.3

何か言っているようでその実何も言っていないという新左翼論法を堪能できる。パレスチナの映像は素晴らしい。

ガタカ(1997年製作の映画)

3.8

なぜみんな執拗に泳ぐのか疑問だったのだけれど、なるほど、生命最大の偶然は精子の競争なのだ。(ゆえに適正者は勝てないのだろうか)
タイトルの謎は一切わからず。

ディアーディアー(2015年製作の映画)

4.3

序盤の画作りはなんだかあざといなぁという感じもするが、進むほどに描かれる人間臭さがそのあざとさをしっかり超えていく。音楽は邪魔。

凍える牙(2012年製作の映画)

2.8

ご都合主義な後半の展開が弱い。警察の人間関係も、何とでもできただろうに薄味。

プロメア(2019年製作の映画)

3.5

画のにぎやかさは悪くないのだけれど、バトルシーンに目が追いつかなくて何が何だか。。あと主人公があまりにペラい。