周りになにもない道の途中で、ふたりの男がヒッチハイクをしている。
ひとりは気難しそうな体格のいい中年男で、刑期を終えて刑務所からでてきたところである。ひとりは人懐っこそうな小柄な青年で、陸に降りたばか>>続きを読む
伊勢湾に浮かぶ「歌島」。万葉集でも歌われたこの島の漁村では、まるで世俗から切り離されたように、人々が独特の生活を営んでいた。
まじめな漁師の青年新治は、死んだ父に代わって母と弟を養いながら慎ましい生活>>続きを読む
警察官のダッチは愛する妻ペイトンと夫婦二人だが幸せを築いていたが、ある日ペイトンを乗せた飛行機が墜落し、夫婦生活は突然終わりを告げる。そこから徐々にダッチには受け入れがたい事実が明らかになっていく。ペ>>続きを読む
「THE END OF THE WORLD」に感化され、厭世的になっているオードリーはハーバード大の文学部に合格するがどうせ世界は終わるのにと恋人のエメットもあっさり捨て、無気力な日々を送っていた。そ>>続きを読む
ハバナの小さな港町。老人はつぎはぎだらけの帆の小舟で漁に出る。かれこれ84日不漁が続き、一緒に船に乗っていた少年は父親に言われ別の船に乗り換えた。しかし少年は老人を慕い船を降りたあと漁具の片付けや食事>>続きを読む
盗みで海軍から除隊となったの元水兵メドウズを刑務所に護送する任務を受けたパダスキー(通称バッドアス)とマルホール(通称ミュールハウス)。2日の行程に1週間あてがわれた2人は、早く囚人を送り届けて遊んで>>続きを読む
大きな醤油屋の、15歳になる跡取り息子の政夫と家に小間使いに来ている17歳のいとこの民子は仲のいい幼なじみだったが、年頃になったふたりの関係は徐々に変わり始める。
世間の目を危惧した政夫の母、きくはふ>>続きを読む
東大の哲学教授は学生とバレリーナの娘の仲人を頼まれ、ふと自分の若い頃を思い出す。
20歳の冬、書生の頃に伊豆にふらりのひとり旅に出かけた先で出会った旅芸人の一行に興味をもち、連れ立って旅をすることに>>続きを読む
宇宙技術が進歩し、人の移動が容易になり各地に人類が移住するようになった2148年。世界は社会主義国家の統治にあり、そのイデオロギーを広めるため、宇宙飛行士のミルーティンは相手役の女型アンドロイドのニマ>>続きを読む
一代で巨億の富を築いた犬神佐兵衛翁がのこした遺言は、遠縁の珠世が3人の孫のうち誰かと結婚すれば全財産を相続するとゆうものであった。
この遺言に憤ったのは佐兵衛翁のそれぞれ違う内縁の妻の子、3人の娘の松>>続きを読む
一人息子のジョージに弟をと望むリトル夫妻は、孤児院から養子を取ることにする。たくさんの子どもたちを前に誰を選んでいいか戸惑う夫妻に声をかけ、子どもたちのいいところを一人ずつ教えてくれたのは、「小さな」>>続きを読む
原作の若草物語と、続 若草物語を基にした映画。
4人の全くタイプの違う美人な女優が見られるという点においても、若草物語はやっぱり魅力的。ジョー役のジューン・アリソンのハスキーな声とにやっとした笑い方>>続きを読む
前作よりも少しぽっちゃりして風格が出始めたマーカス。
全く変わらず若くセクシーなマイク。
ほんと、破壊行為に対して節操がない。
けど、こういうPDものってどうしても好き。
金持ちでプレイボーイだがキレるとすぐ銃をぶっぱなす危険人物マイクと小柄ですこしぽっちゃりしていて文句ばかりで口達者だが妻と子どもたち大好きなマーカスのふたりは、学生の頃からの友人でいまではマイアミ警察>>続きを読む
恋人ソニアの父親が経営する、「環境にやさしい」を売りにするブラジルのリゾートホテルに遊びに、ソニアと友人たちとフランスからやって来たフランク。ソニアの父親に気に入られようと頑張るフランクだが、ブラジル>>続きを読む
時は金なり。
25歳になると、成長は止まるがその一方で、死へのカウントダウンが動き出す。
残りの人生の「時間」を「通貨」として生きる。
裕福な人は永遠に行き続け、貧乏人は明日をも知れない世の中。
鉄鋼工場であくせく働き頭がおかしくなってしまった男。
両親を亡くし、施設に預けられそうになったところを逃げ出した少女。
工業化の時代に逆らって生きるふたり。
プレイボーイをうまく捕まえた恐るべきテクニック。
いろいろ気になってしまうけど、とにかくオードリーのかわいさに酔いしれ、父の切なさを思い胸が締め付けられる。
小学生のころ、アメリカから転校してきたジェスに声をかけてくれたのは、明るく奔放な性格のミリーだった。それから何をするにもいつも二人は一緒だった。ファーストキスも初めてお酒を飲んだのも、初体験も。やがて>>続きを読む
14歳になっても童顔で背が低く、女の子と間違えられてばかりのダニエルは、クラスメートから「ミクロ」とあだ名されていた。転入してきたテオは、家業の古道具屋の手伝いをしていていつも機械油の匂いがするから、>>続きを読む
素人の蔵から掘り出し物を見つけ骨董屋に高く売って儲けていた骨董商の小池則夫は星座占いのとおり西の立派な家の蔵に入ると、なんと利休の茶碗が眠っていた。しめたと家主の絹田に値打ちを黙ったまま茶碗を手に入れ>>続きを読む
ロンドンに住むパキスタン移民のオマールは、酒浸りで体を壊した作家の父と二人暮らしで大学にもいかず仕事もせず父の世話をしていた。オマールの将来を心配した父は、商売で成功した弟ナセルに仕事を世話してくれる>>続きを読む
タランティーノが描く、ハリウッドの「おとぎ話」。
当時の雰囲気、いろいろなエピソードや映画のパロディが楽しめるだけでなく、「もし」という願いの込められた設定に胸打たれる。
NYの大企業「総合生命保険社」に勤めるC.C.バグスターは、17時20分に終業してもいつも1,2時間残業する。仕事が忙しいからではなく、独身アパートを4人上司たちの「逢引場所」として貸す約束をしている>>続きを読む
出版社に勤めるリチャード・シャーマンは、マンハッタンの男の例にもれず、妻子を夏の休暇に送り出し1人仕事のために残って束の間の解放された独身生活に浸っていた。健康のためと妻から禁酒禁煙を言われているリチ>>続きを読む
児童心理臨床医のマルコム・クロウは、功績を認められフィラデルフィアの名誉市民として表彰される。妻アンナと家で祝い、寝室に向かうとそこには10年前の患者ヴィンセント・グレイが忍び込んでいた。彼はマルコム>>続きを読む
山形のある町で父から継いだ鉄工所を営む鈴岡利雄は妻の章江と一人娘の蛍と穏やかな生活を送っていた。そこに、利雄の古い友人だという八坂が現れる。突然住み込みで働くことになった八坂に章江は戸惑うが、礼儀正し>>続きを読む
話はドライブインのバーガー屋から始まる。
1960年代。カリフォルニアの高校を卒業したスティーブ、カート、テリー。ダンスパーティーの翌日、スティーブとカートは東部へと向かう予定だったが、優等生のカート>>続きを読む
バイオ企業に勤める脳神経学研究者のウィリアム・フィスターは、人間の脳の持つ情報を人工脳へと移送し、そのままの意識を持ったまま接続されたロボットの体を動かすという研究を行っていた。実験は成功直前でウィリ>>続きを読む
詩人を父にもつアレン・ギンズバーグはコロンビア大学への合格通知を手にする。精神を病んだ母を家に残し寄宿舎に入ることを心配するが、新しい生活に心を躍らせていた。真面目なアレンはパーティーにも行かず宿題に>>続きを読む
ポートランドで男娼仲間たちと家もなくその日暮らしをしているマイクは、市長の息子で将来を期待されながらもマイクたちと共に体を売って暮らしているスコットと親しくなる。マイクは極度のストレスを感じると気絶す>>続きを読む
ホテルに来るお客様は皆、「客」という仮面をかぶっている。
ホテルマンは決してその素顔を探ろうとしてはいけない。
連続殺人事件を追う警察が現場に残された暗号を解読すると、次の犯行現場は東京の一流ホテル「>>続きを読む
「からかわないで!」
早朝通りかかった公園で演技の練習をしていた劇団研究生の静香は、ベンチで寝ていた昭夫に絡まれる。
静香は経験のため初めての朝帰りの帰り道だった。帰宅後、静香はつぶやく。
「こんなも>>続きを読む
ヘルシンキで一人暮らしをしている26歳のペトリは、3年前に彼女に振られた衝動で買い物に走った結果、たくさんのモノに囲まれていた。しかし、何が本当に必要なものか、そして本当の幸せを探すため、ペトリはルー>>続きを読む