面白かったけど、ややのめり込めず。
お茶にまつわるやりとりの、値段のくだりで1番笑った。
個人的にはアルプススタンドのシーンよりも、そこを離れているシーンのほうがスリリングでグッときた。
痛快すぎてあっという間。
痛快といっても、自分を不快にさせている人の不幸をみて溜飲をさげるような下品なものではなく、そのまったく逆の物語を描きながらこの面白さを実現していることが何よりすごいと思う。
あらゆる方向にハイクオリティな"おもしろい"映画だと思った。
サービスされ尽くした後に待っている結末の渋さに「あぁぁ...なるほどぉぉ...」って声が出た
物語の設定から勝手に『インサイド・ヘッド』を頭の片隅に置きながら観てしまったけど、まったくの別物だった。
親として反省させられつつ、自分へのセラピーでもあるような、これまたとんでもない作品だと思った。>>続きを読む
細部を挙げてくとキリがないくらい良かった。
あいつらはもちろん、お兄さんもお母さんもホームレスも全員愛しいわけだけど、とにかく病室でのレイのまっすぐな眼差しにやられてしまった。
スティービーはステ>>続きを読む
勇者がそれぞれちゃんと愛しくて切なくて、よかった。
ただの悪いやつらじゃないという見せ方の敵国・敵キャラだったので、ユウマくんの話よりはそっちの深掘りが見たかった気がするけど、そこを求めすぎることこ>>続きを読む
私は猫も含めたペット的なものがあまり好きではないので心穏やかに観ました。
ただ、猫好きこそ怒ってよい設定では?と随所で思いました。
このテーマを扱って、面白いって感想を言わせるのすごい。
前半が好きって感想多いですが、後半のはじまりあたりが個人的には最高でした。
ヒヤヒヤしながら笑える、笑いながらヒヤヒヤできる。
最後には落ち着くところに落ち着くので、いずれ罰を受けるとわかってても、それが社会的な悪だと知ってても、やりたいことやったんで、という感じ。
罪を犯>>続きを読む
おじさん側にマッサージ師との恋仲エピソードを入れたのは、少し腰が引けてる気がしてしまった
トーニャかっこいいし、映画もカラッとしててよかった(いくらでも、どんより、どろどろ演出できる物語なだけに、なおさら)
ボイスレコーダーのくだりで「こいつはほんと期待を裏切らないなぁ」と笑ってしまった
このレビューはネタバレを含みます
おもちゃに人格があったら...というファンタジーに人間の人生(特に親視点)を重ねて楽しむ、というこれまでのシリーズから突き抜けた。
『カールじいさんの空飛ぶ家』『カーズ クロスロード』あたりに顕著だ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
このジャンル疎い前提で、かなり好み。
「世界の滅亡」とか言われるとふーんでしかないけど、「天候が乱れる」といわれると飲み込みやすかった。実際に天気がどうなるかなんて誰にもわからないわけだし。
なによ>>続きを読む
邦題にどうこういうのも野暮だけど、「炎の宿敵」というサブタイトルにイライラしつつ、たぶん確信犯だから逆にニクいのか?とかモヤモヤ。
この映画を観に来る客も、劇中の大衆も、宿敵とか因縁とか、なんなら復>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
前篇に比べてフィクショナルな展開が多くて、そんなに群像劇を集約しなくても...みたいな邪念がよぎりました。
芳子さん親子の件がリンクしきらないのは『息もできない』にも通じる気がして好き。
このレビューはネタバレを含みます
『カメラを止めるな!』というタイトルが、画家にとっての「筆を止めるな!」、ダンサーにとっての「ステップを止めるな!」的な意味にもとれて、すごく好き。
やりたいことへの「歩みを止めるな!」というエール>>続きを読む
登場人物が全員嫌な感じ(作品やキャストが嫌いとかではなく)であまり乗れず。
「司法制度や裁判ってそもそも危うくて怪しいもの」なイメージを、過去のいろんな作品で調教済みなのもその理由かも。
作品のメッセージには共感する一方で、国王の苦悩だけ考えると贅沢な悩みではあるよなぁと思う。
あと、ワカンダ人たちが「伝統的な儀式やルールに従って選ばれた国王に仕える」のか「信頼できる(気がする)国王>>続きを読む
ミュージカルパートでちゃんと物語が進むのが気持ちいい。ショーマンとして努力する部分も見たい気がするけど、逆にそんなもの見せないのがグレイテストショーマンなのか、とか邪念もよぎったり。
耳を塞いで「わーわーわー」って言いたくなる。
複数アカウント持ってたっていいし、なにを検索したっていいし、気が合わない人だって多少いるものだけど、ちょっと脇が甘くないかい、という感想。
ラストシーンの笑顔がたまらない。
ただ、物語の発端にある犯罪(作中では描かれない)と、作中でどんどん連鎖する大小の犯罪で、そもそも重みが違うものとして割り切らないと被害者家族の狂気が必要以上に際立っ>>続きを読む
個人的にはまったく好感をもてないタイプの男と女が恋愛する話なのに、ラストの展開(というか見せ方)にはグッとくる。
内容が最高すぎて「ドリーム」という邦題にすら難癖をつけたくなる。
才能のある人が「非合理的なことを正していくこと」すら、差別を前にすると「夢」っていう表現になるのかぁ。
大きな不運や不幸の間に、小さな不運や不都合がじわじわじわじわ重なっていく。
搬送用ベッドが救急車に引っかかる、鍵が手元から落ちる、前を走る車の右折が遅い、とかとか。
銃を売るシーン、唯一ほっとできて>>続きを読む
快感!の一言に尽きる。
清く正しくの情熱より、イかれた情熱のほうが愛しい。しかもイかれた情熱をもつ2人が、ちゃんとイかれた状態で重なるところを観せてくれる、最高。
バディムービーになってて好き。
克服にあたって、精神面と発声のテクニック面と身体面の改善があるとして、少なくとも身体面の努力は中途半端だと思う。このスポーツ根性ものに行き過ぎない感じが良いのかな、と>>続きを読む
マスク付けてる理由を知ってるなら、とりあえずそこを攻撃してほしい。
映画の長さをまったく感じないくらい楽しめた。ジョーカー人気もなるほど。
ただ、対決に決着がつくシーンのあっさりさには驚いた。
バットマンの誕生秘話を教えてもらった、という感じ。
2時間20分、長い。
他人からみると「贅沢な悩み」とか「不必要な挑戦」的なものに向かっていく感じ、たまりません。
くたびれたロッキーかっこいい。全体的な音楽もかっこいい。
このレビューはネタバレを含みます
『第9地区』的なSF設定の妙に驚いた。
哲学者との対話シーン以降の、人間では不可能な行為に興じるサマンサに対峙してうろたえるセオドアを観て、この映画が腑に落ちた。
サマンサが同時並行の交際人数を>>続きを読む