furahaさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー(2019年製作の映画)

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脚本がひどい。閉鎖病棟のセキュリティや管理があんなに甘いわけがないこと、素人でも疑問に感じる点です。ディテールの粗さがリアリティーを削いでしまい、せっかく俳優陣の演技が素晴らしいのに残念。ラストのシー>>続きを読む

5月の花嫁学校(2020年製作の映画)

3.0

田舎の花嫁学校での日々を描いたフランスコメディかと思ったら、その背景には1960年代の五月危機(自由・平等・性解放を求めた市民蜂起)が重なっていて、社会的メッセージが込められた映画。でもチャーミングな>>続きを読む

茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

3.1

世の中には理不尽な事が溢れていて、それでも折り合いをつけて人は生きていくんだよね。そんな不条理な出来事が次から次へと主人公達へ襲いかかっていくので観ていて辛くなるけれど、登場するエピソード全てがここ数>>続きを読む

クリシャ(2015年製作の映画)

4.0

WAVESよりも前のトレイ・エドワード監督作品。WAVESで登場人物の心情を歌の歌詞に変えて演出していたのが、本作は不安と焦りを煽るような音楽に包まれていて終始ハラハラしっぱなし。細かな設定や説明は無>>続きを読む

朝が来る(2020年製作の映画)

2.9

「こういうストーリーかな?」と想像通りに話が進むものの、最後の方で河瀬監督らしいフォーカスのあてかたが秀逸でした。終わり方も好き。

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

2.8

俳優陣の演技が素晴らしく、またヤクザを辞めて真っ当に生きようとしても難しい現在の厳しさにも焦点を宛てていて面白かった。藤井監督、やっぱり映像が綺麗でカメラアングルが良い。

タイトル、拒絶(2019年製作の映画)

1.7

台詞が舞台じみているシーンが多くて、いまいちストーリーに入り込めなかった。舞台演劇を映画化する際、台詞は重要なんだなと痛感。

グッド・ボーイズ(2019年製作の映画)

3.3

12歳の仲良し少年3人組が背伸びして、恋に友情に奮闘するコメディ映画。こういったテーマを描くのやっぱりアメリカは得意よね!テンポも良くて台詞も面白く、あっという間に観終えちゃう。主人公の少年達はもちろ>>続きを読む

ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

3.4

愛する人を失ったトランスジェンダーの主人公の心の痛み、そこへ輪をかけて訪れる差別や非難、もう観ていて辛すぎた。途中車を運転しているシーンで流れるアレサ・フランクリンの(You Make Me Feel>>続きを読む

ブックセラーズ(2019年製作の映画)

2.4

NYに好きな古本屋がいくつかあって、元々謎めいている世界だったので気になっていた映画。若手からベテランまでのブックディーラー達のインタビューも幅広くて面白かった。でも登場する人物が多すぎるかな~。もう>>続きを読む

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

2.7

うーん、ちょっと期待が大きすぎたかも。テンポも良いし、元SNLレギュラーのアンディ・サムバーグの演技は面白いし、台詞回しも秀逸。でもタイムループの設定に突っ込みどころが多くて無理矢理な感じも否めず。

戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

4.0

初めてスクリーンで観賞。何度観ても名作ですね。実家が大島渚監督とご近所で、でも親がご夫婦と挨拶する程度の薄い間柄。近所のあのお爺ちゃんは映画監督なんだ~くらいの認識しかなかった7歳の私は、何故か友達と>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.6

人物の描き方がとにかくリアル。10代20代は自分と似ている登場人物に自身を重ねながら共感しつつ観て、30代以上は登場人物それぞれの気持ちが分かって「うんうん…」と頷きながら観ちゃう感じ。ラストの4人で>>続きを読む

メランコリック(2018年製作の映画)

4.0

2018年の東京国際映画祭で観に行けず、スプラッシュ部門受賞後のアップリンク上映にも行けなくて、ずっとずっと気になっていた作品。Amazon&Huluに追加、いぇーい!
噂通り面白かった~。個人的には
>>続きを読む

こどもしょくどう(2017年製作の映画)

1.4

貧困、ネグレクト、そんな家庭に生まれた子供達と、それをどうにか救おうとする子供のお話。社会的なテーマやコンセプトも良いし、主人公の両親(吉岡秀隆&常盤貴子)も素晴らしいのに、大人が微妙に介在するボリュ>>続きを読む

ヒキタさん! ご懐妊ですよ(2018年製作の映画)

1.8

実話なんですね。不妊治療をしている夫婦間ですらそれぞれ感情が渦巻きぶつかり合う、辛く大変な様子が現れています。父親からの理解のない言葉も、結構リアルだったりするのかな…もっと多くの人が理解し、せめて経>>続きを読む

私をくいとめて(2020年製作の映画)

2.1

主人公の感情の起伏や没頭するAとの会話にいまいち感情移入が出来ず。のんの演技は抜群に上手いんですけどね!

ファイティング・ファミリー(2019年製作の映画)

3.1

WWEファンにはお馴染みの女性レスラー・ベイジ。彼女が幾度もの首の怪我と手術を乗り越え、そして引退をリングで発表した翌年に公開されたこの映画。ペイジへの最後の花道みたいな作品。家族愛、兄妹愛、地元愛、>>続きを読む

スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち(2020年製作の映画)

3.3

大好きなアクション映画を観ていても、鑑賞中はスタントウーマン&スタントマンの存在に気づくことは1度もない。それって凄いこと!彼女・彼らがどれだけプロフェッショナルという事か!スタントウーマンとしての様>>続きを読む

監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影(2020年製作の映画)

2.7

この作品、ベースとなるリテラシーがないと誤解を招く。まずネット利用時には幅広いデータがログとしてサービス提供者のサーバに残り、そのデータ利用を私達ユーザーはアプリインストール時や登録時・サイトアクセス>>続きを読む

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

4.3

テンポ良く話が展開するタイムループものコメディとして描かれているけれど、観ているうちに心が張り裂けそうになる。オーバーな演出なんて全くない。これがアメリカの黒人差別の真実。主人公が警官に撃たれ倒れた後>>続きを読む

ハンディキャップ・キャンプ: 障がい者運動の夜明け(2020年製作の映画)

3.5

冒頭にあったハンディキャップを理由に子供時代カブスカウトへの参加を断られた人のエピソード、私もガールスカウトに入っていたので悲しかった。ボーイスカウトもガールスカウトも平等を掲げている団体なのに…。私>>続きを読む

僕が跳びはねる理由(2020年製作の映画)

4.5

本当に素晴らしいドキュメンタリー作品。自閉症の人達が日々どう感じて生きているかを初めて知ることが出来た。原作を読んだ事はないけれど、映像化する事でより明確に伝わるんじゃないかな。でもこれが全てではない>>続きを読む

スタイルウォーズ(1983年製作の映画)

3.4

高校生の頃、NYブルックリンにあるレコード屋Beat StreetでStyle WarsのVHSを買ったのが最初。スクリーンで観られる日が来るなんて!荏開津広さんと有太マンのパンフレットも購入した。面>>続きを読む

フィールズ・グッド・マン(2020年製作の映画)

3.1

2016年の米大統領選でトランプ支持者達がミーム(ネット上で加工し創作を楽しむネタ)として使い、私も目にしていたカエルのペペ。元の漫画がある事もChillでHappyなキャラクターだという事も知らなか>>続きを読む

ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから(2019年製作の映画)

2.9

ラブコメは普段好んで映画館で観ないけれど、今回は「あしたは最高のはじまり」を撮ったユーゴジェラン監督作品ということで楽しみにしてた映画。ジェラン監督は夫婦でも親子でも、やっぱり愛する人達の何気ない瞬間>>続きを読む

SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

3.0

去年チェコ人の友達が教えてくれた映画。本国では公開後、改めて18歳以上向けに無修正版(顔出し)も上映した問題作。逮捕者も出て、裁判も続いている。その経過報告をサイトで行いユーザー同士に討論をさせ、この>>続きを読む

カリプソ・ローズ(2011年製作の映画)

2.9

世界を飛び回る現役80歳のカリプソ歌手のドキュメンタリー映画。今よりももっと男性中心だった音楽業界で成功する苦労や、彼女が紡ぐ歌詞に込めた意味、そして悲しく辛い過去の話まで、隠すことなくさらけ出した作>>続きを読む

最初の晩餐(2019年製作の映画)

3.5

良い映画。出てくる人がみんな必ず誰かしらの事を愛し、想いやりがあってとても優しいの。人間なんて何かしら欠けている部分があって、聖人君子なんかじゃない。誰かを傷付けたとしてもそれを悔やみながら生きていく>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.4

知らなかった。ノマドワーカーと言うと日本ではホワイトカラーを指すのに、米国では家を失い生きる為に仕事がある場所へ移動しながら車中生活をする人を指すのか…。マクドーマンドの演技がとにかく素晴らしく、いわ>>続きを読む

オカンの嫁入り(2010年製作の映画)

2.3

ストーリーは先が読めてしまう展開で少し退屈さも感じるけれど、登場人物が全員優しくてチャーミング。食卓に並ぶ食事がどれも美味しそうだった。美味しいご飯を食べると、悲しくても辛くても元気が出てくるよね。ご>>続きを読む

牝猫たち(2016年製作の映画)

2.0

若松孝二監督の弟子、白石監督の日活ロマンポルノ45周年企画作品。そもそも日活ロマンポルノを観たことがなく、その文化や仕様設定の知識もないまま観たのでイマイチ入り込めなかった。セックスワーカーとして働く>>続きを読む

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

2.7

原作を知らずに観たので単作品としての感想。吉田監督ならではの人間の弱さ・妬み・狂気がてんこ盛りのストーリー展開。バイオレンスなシーンは苦手だけれど、テンポ良い会話劇と不気味な森田剛の怪演にゾッとしちゃ>>続きを読む

ディア・ドクター(2009年製作の映画)

3.4

西川監督作品はグッとはまるかorはまらないかの2つにキッパリわれるけれど、私はこの映画はまりました。医療のあり方、患者との向き合い方、長期入院した経験がある身としては色々感じるところがあった。患者から>>続きを読む

BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

3.3

人間の弱さ・妬み・嫉みと言った影の部分を、秀逸な台詞と共にユニークでヒリヒリ感たっぷりと描く𠮷田監督・脚本作品が大好き。なので今回もそれを期待していたら全く違った!良い意味で裏切られた!あの毒のある会>>続きを読む