がくさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

3.6

ドクターの人をミスターと呼ぶと怒られるってよく言うけどそのとおりだった。
ミラー次元での戦闘や感動的な展開も良いが、私はほんの数秒しか映らない冒頭のストレンジの身支度シーンが印象的。ストレンジの部屋に
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一度も撃ってません(2020年製作の映画)

3.0

タイトルはモチーフでありテーマではない。ユーモアのあるシンプルな設定でわかりやすく、かわいらしい年長者達がお酒を飲みながら談笑するコメディ作品だった。
夜は行きつけの隠れ家バーで過ごす。いくつになって
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.5

光を照らし、世界の中心である太陽。良くも悪くも、オギーは太陽的な存在だった。

オギー本人の辛さは重々わかるが、オギー中心に動かなければいけない家族や友人の辛さもよくわかる。それでも明るい家庭環境、明
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ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)

3.3

キリスト教の謎を紐解いていくミステリー映画。ダ・ヴィンチ本人ではなくキリスト教の謎を探る物語で、内容は難しいが都度解説があるので理解するのは比較的簡単な構成になっている。

フィクションとはいえ、ダヴ
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グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

3.7

長年人々を魅了し続けるマジックの世界。まさにグランドイリュージョンな作品だった。

美しいフラリッシュで物語は始まり、4人の凄腕マジシャンが3つの強盗を完遂するという話。やっていることは完全に犯罪だが
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.8

細すぎてわからないとはまさにこのこと。
それほど文学的でメタ的で感性的な作品だった。本作は作中で登場する戯曲「ワーニャ伯父さん」と同期しながら話が進行するが、それが現実と戯曲、双方向のメタ構造になって
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初恋(2020年製作の映画)

3.5

ライオットな初恋だった。
予告等一切見ずに鑑賞したため、タイトルと内容のギャップに驚いた。染谷翔太の壊れっぷりが圧巻で、1人目を殺害した時はビビってたくせに2人目以降はとりあえずやっとくか…くらいのテ
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.3

ハリーポッターに政治的要素を混ぜたのは新しくてよかった。同時に前作よりもダークさが薄れ、非常に見やすい作品に仕上がっていた。
反面、副題であるダンブルドアの秘密は吃驚仰天するような内容ではなく、期待と
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映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ(2022年製作の映画)

3.0

アニメ「オッドタクシー」では不穏なラストで幕を閉じたが、その続編がみれると聞いて鑑賞。
緻密な伏線や軽快な会話劇が魅力の本作であるが、映画版は良くも悪くも総集編だった。アニメラストの続きもおまけ程度の
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ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

2.7

ゴージャスな衣装を身に包んだ女性が、コーヒー片手にクロワッサンをかじりながら、サングラス越しにショーウィンドウを見る。オードリーヘップバーンの魅力が凝縮された冒頭の3分間だった。
一方で、以降の2時間
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

3.3

LGBT、知的障害者、親権問題

LGBT問題がメインの映画かと思ったが、それはあくまで設定の一部であり、本質は児童福祉の欠落を描いた社会派映画だった。

ドーナツが食べたいというマルコに対し、ゲイの
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シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~(2012年製作の映画)

4.0

ペンキ職人が三ツ星シェフに

三ツ星レストランのメニューを考える料理バカ2人のノリと勢いがツボになる作品。しかもただの料理バカではなく、恋愛も全力投球なばかりに当然両立できるはずもなく… 妻や娘を困ら
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永遠の0(2013年製作の映画)

3.7

特攻隊だった祖父の軌跡を探る物語。
母国より妻と娘を案じ、荒れ狂う戦中を必死に生き延びようとした宮部が、なぜ特攻隊入隊を決意したのか、そんな宮部の心情の変化を見事に表現した作品だった。
作中でも語られ
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音楽(2019年製作の映画)

3.4

ボボボボボボボ…

古武術の原始的すぎる音楽が忘れられない。音楽で感動するのに楽器の上手い下手、楽器の種類は関係ないんだと痛感する作品。

また本作は、実写の動きをトレースする“ロトスコープ”という作
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.7

正義に取り憑かれたバッドマンというヒーローのお仕事ムービー

まず暗すぎる。昼間のシーンあったか?と言わんばかりの圧倒的画面の暗さ、ストーリーの重厚さ、テンポの遅さが衝撃的だった。ある種、一定の観客を
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サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

3.5

ビビッドカラーのポップな作画が特徴的

コミュ症の俳句少年“チェリー”と、出っ歯をコンプレックスなインフルエンサー“スマイル”のボーイミーツガール。そんなに上手くないが、恋心を俳句で形容するのは趣があ
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.6

for HAROLD

38年前、1984年に公開されたゴーストバスターズと比べると、CGも映像も演出も飛躍的に進化しており、中でもミニマシュマロマンの可愛さには衝撃を受けた。自らをクッキーに挟んでバ
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ゴーストバスターズ2(1989年製作の映画)

2.8

市長の手の平返しがすごい

前作でマシュマロマンが一世風靡したにも関わらず、ゴーストが消滅した途端に市長はゴーストバスターズ達を追放する。と思ったら、ゴースト再発で泣きついてくる。この人が市長でNYは
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ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)

3.3

いつもフワフワ、マシュマロマン

ジャケットの白いお化けがたくさん出てくる映画かと思ったが、食いしん坊スライマーと猪突猛進テラードッグに全て持っていかれた。このまま白いお化けは登場しないのかと意気消沈
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浅草キッド(2021年製作の映画)

4.0

笑われるな、笑わせろ

ビートたけしの誕生譚。お笑いはあまり見ないが、舞台前に裏でネタ合わせする芸人ほどカッコイイものはないと思っている。
大泉洋演じる深見師匠との師弟愛には泣かされた。TV流行前の昭
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

3.7

因果応報

肌の色で差別することかどれだけ浅はかなことか。20分という短い時間の中で、凄惨な印象を刻む力強い作品。

悪魔のいけにえ レザーフェイス・リターンズ(2022年製作の映画)

3.2

バスの出入口は2つ必要

今回も壮大にやってくれたレザーフェイス。ド派手に首が飛ぶので苦手な人は要注意。完全にスプラッター作品と化した。
早く逃げろよ、早く撃てよ等のツッコミどころは満載だが、それがホ
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.3

〜ミートボールのトマトソース煮込み in 刑務所キッチン〜

本作は実話に基づくイタリアマフィアの物語。映画でよく見るキラキラマフィアではなく、全く美化されていないリアルな世界。当然深いメッセージ性な
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マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)

3.4

腐ったサンドイッチを食べちゃうトムが可愛い

これぞSFサスペンス。
2002年に作成されたとは思えないほど巧妙に作り込まれた数々の近未来ガジェットに驚愕した。 一方、そこはアナログなのねってガジェッ
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家をめぐる3つの物語(2022年製作の映画)

2.7

「家」をテーマにした3組のストップモーションアニメ。可愛らしいルックスに反してホラー色が強く、人間の欲望を表現した良いダークコメディだった。

I.『内側で聞こえて紡がれるウソ』
評価: ☆3.2
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ボビー・フィッシャーを探して(1993年製作の映画)

3.8

「神童」と呼ばれた実在のチェス・プレイヤー、ジョシュ・ウェイツキンの伝記。
チェスのルールは知らなくても楽しめる。

公園で繰り広げられるイケおじ達の熱いストリートチェスバトルがカッコ良すぎた。持ち時
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

2.6

タイトルのミスリードが勿体ない。そもそも訳が違うし、原文のままだとしてもそれは本作の主題でない。ただでさえメタファーが多く、行間を読まないと理解できない場面が多いというのに、邦題がこれでは見る方も辛く>>続きを読む

ミニマリズム: 本当に大切なもの(2016年製作の映画)

3.2

MINIMALISMのフォントは無駄のない細めのサンセリフ体。これこそミニマリズム。

まず注意されたいのが、これは海外の話ということ。誰もがプール付きの広い家に住んでおり、彼らにとってのミニマリズム
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アメイジング・スパイダーマン2(2014年製作の映画)

3.6

やはり電気系能力のヴィランは強い。最新鋭CGを遺憾なく発揮し、見応えのある戦闘シーンだった。(敵キャラの逆ギレっぷりには疑問を呈するが…)
最後の展開は何回見ても胸が痛いが、有終の美でもある。どんな逆
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アメイジング・スパイダーマン(2012年製作の映画)

3.4

リメイクされたスパイダーマン。糸出ないの!?MJ出ないの!?という驚きはあったが、おしゃべりで愉快なスパイダーマンは役にハマっていた。
グウェンとの関係構築も早く見ていて清々しい。敵は少々地味だが、ク
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スパイダーマン3(2007年製作の映画)

3.6

詰め込みすぎなスパイダーマン

サンドマンとヴェノムという最凶の敵に立ち向かうピーター。そしてMJまでも人質に… 流石に分が悪すぎた。
同時に恋愛面も波乱万丈。「そうはならんやろ!」ってツッコミがあま
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スパイダーマン2(2004年製作の映画)

3.5

人間らしいスパイダーマン

ヒーロー、恋愛、勉強、家族、全てが手一杯になってしまいスランプになるピーター。こんな時期は誰しも1度は経験があるのではないか。無理せずに身の丈にあった生活してみたらどうか?
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スパイダーマン(2002年製作の映画)

3.7

初めて見たスパイダーマン。映画館ではなく、修学旅行のバスの中で鑑賞し、引き込まれたのを覚えている。
同時にサム・ライミ版はホラー色が強くショッキングなシーンも多いため、子供の頃のトラウマでもあった。助
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ずっと独身でいるつもり?(2021年製作の映画)

3.6

カレーはスパイスから作ってはいけない。(To 男性陣)

キャスティングがピッタリだった。
「人生のゴール=結婚ではない、根拠の無い常識をおつしけるな、私はいま幸せだぞ」と主張した映画。結婚も仕事も趣
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7番房の奇跡(2013年製作の映画)

4.2

全ては娘のため。自分の身は顧みず、娘イェスンのことだけを考え行動した父イ・ヨングの姿に感銘をうけた。独房メンバーも看守もみんな良い人で、無邪気におどける姿がなんだか可愛らしかった。プロットはベタ中のベ>>続きを読む

殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

3.7

未来の話をしよう。

母校の通学路が出てきてびっくりした。どうやら千葉県内各地で撮影していたらしい。

3組のクセあり男女が織り成す儚くも不器用な恋愛模様。序盤は退屈だが、終盤にかけての畳み掛けがすご
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