かくわさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

かくわ

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ほつれる(2023年製作の映画)

4.0

不倫旅行の直後に事故に遭い亡くなった男と、その相手の女性を中心に、「こんな行動とる?」と違和感を感じながらの84分。けど結構楽しめてしまったしなんなら好き。
鑑賞後に知ったけど、『わたし達はおとな』の
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.5

100年前に起き闇に葬られた「福田村事件」。この作品を知るまで、名前すら聞いた事なかったけど、殆どの人の知識は関東大震災直後の朝鮮人虐殺事件止まりでは。

史実を元にしつつ、当時の被害者・加害者の子孫
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不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

4.0

差別を受ける2人の強さや、弱さが人間味に溢れている。タイトルも良い。

ドアの外から覗いているような構図がいくつもあって、覗き見しているような感じ。

眠くならないか心配だったけど大丈夫だった。

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国葬の日(2023年製作の映画)

3.7

国葬が行われた2023/9/27に、北海道から沖縄まで日本の10都市同時ドキュメント。
政治色ゴリゴリのタイトルなのに、中身は“いつもの日常“だった。

「前に倣え」「どちらかと言えば⚪︎⚪︎」という
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海を待ちながら(2012年製作の映画)

3.8

贖罪のように地上で船を動かす男。

アラル海は実際に半世紀で1/10まで干上がってしまったとのこと。

フドイナザーロフ監督の遺作。

「再発見!フドイナザーロフ ゆかいで切ない夢の旅」

ロシア語
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コシュ・バ・コシュ 恋はロープウェイに乗って 4Kレストア版(1993年製作の映画)

4.2

賭博しか娯楽がなさそうな環境で、借金のカタに取られた娘と、彼女に一目惚れした男の物語。

殺風景な農村部にある黄色とピンクのゴンドラ。30年前に撮影された作品ですが、今もまだこの風景は残されているのだ
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スーツ(2003年製作の映画)

3.6

不良というよりは、良い年した悪ガキ3人が、ショーウィンドウのGUCCIのスーツに憧れる。
紆余曲折あって手に入れ3人は交代でスーツを着るが…!

前半は面白かったけど、体感2時間強だったのが正直なとこ
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春画先生(2023年製作の映画)

3.5

コメディを見に来たつもりが、「あれ?これ教養系?」と思わせたところでやっぱりコメディだった。しかも斜め上の。

割と好みは分かれそうな感じ。途中、一体何を見せられているの?という感覚すら。

一番の見
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白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

3.3

池松壮亮のための作品。
昭和63年というと自分が生まれた年なんだけど、もう完全に「ノスタルジー」に分類されるんだね…

正直ラストの展開は好みじゃ無いけど、森田剛さんの何かしでかしそうな感じが好きでし
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少年、機関車に乗る 2Kレストア版(1991年製作の映画)

3.6

父親に会う為に機関車に乗る兄弟。

まぁ正直体感時間は長いけど、機関車の運ちゃんや途中で出会う人が魅力的。

ラストシーンの弟くんかわいい🥺

ロシア語、タジク語
字幕翻訳:石田泰子

2023-21
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ルナ・パパ 4Kレストア版(1999年製作の映画)

4.2

初バフティヤル・フドイナザーロフ作品。

戦車や馬、やたら低空を飛ぶ飛行機と共に走る兄妹の2人が最高。

これはニコニコしちゃう作品ですね…マムラカットちゃんはもちろん、終始絵面がかわいい。

4Kレ
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007/ ロシアより愛をこめて 4Kレストア(1963年製作の映画)

3.6

007シリーズ2作目。これ60年も前なのか…!

米ソ冷戦の匂いがすごいが、列車内のアクションなど見どころ多数。
世代もあるけど、正直そんなにショーン・コネリーの007に思い入れは無いけど、足を運んで
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007は二度死ぬ 4Kレストア(1967年製作の映画)

3.6

日本が舞台の007初鑑賞。
自分が生まれる前の東京の街が新鮮。
忍者や手裏剣の扱いは、当時の欧米諸国からのイメージなんだろうか。

水着だか下着だか微妙なラインの服を着ていたの、今の時代だったら一発ア
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シアター・キャンプ(2023年製作の映画)

4.0

六本木で開催されている「ブラックジャック展」の為に東京に来たので、せっかくなら長野県で上映予定のない作品を観ようという事で。

この手のじわじわ笑わせに来るコメディ好きですね。
何なら最後泣きそうにな
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

4.0

他作品で予告編を散々見させられ気になりつつも、観るかどうか迷った作品。最終的には安藤サクラと生瀬勝久が出演ならイケるだろうと判断。

…結構面白かったです。あらすじはありきたりな文だけど、あえてかも。
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裸足になって(2022年製作の映画)

3.7

声を上げられない人によるフリーな表現

主人公は怪我を負ったダンサーだけど、全てのキャラクターにも同じような苦しみや背景があると思うと切なくなる。

フランス語、アラビア語
字幕翻訳: 丸山垂穂

2
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星くずの片隅で(2022年製作の映画)

4.0

もはや懐かしさすら感じるコロナ初期の香港が舞台。

家族でも恋人でも無い特別な関係。シャボン玉のシーン良かった🫧
親切心に下心は感じず、性格なんだろうけど、ザクが良い人すぎて心配になる。

アンジェラ
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ハント(2022年製作の映画)

3.7

大統領暗殺計画と諜報戦。

分かっていたけどやっぱ複雑(笑)
顔の区別がつかないですね…🤔

まぁそんな事を無視できる銃撃戦。観ていて楽しい。

韓国語
字幕翻訳:福留友子
字幕監修:秋月望

202
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ザ・レッド・チャペル(2009年製作の映画)

3.8

不謹慎な映画を観たい気分だったので。

これは…という感じの作品ですね。
北朝鮮に、異文化交流と称して潜入し、カメラを回し続ける。監視がついているといえこんなところまで撮れるのかと感心してしまう。
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イノセンツ(2021年製作の映画)

4.0

ノルウェーの団地で出会った子供たち4人の遊びから始まる恐怖の夏休み。

大人の殺人鬼の方が行動が読める分、大人がいないところで、子供の何をしでかすか分からない感じが恐怖。
白夜の薄暗いのも恐怖感3割増
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658km、陽子の旅(2023年製作の映画)

3.5

42歳フリーターが絶縁状態だった父親の葬儀に出るためにヒッチハイクで青森を目指す。
はじめはお礼すら言えない陽子だったが、出会う人との交流を通して少しずつ変わっていく。

まぁベタベタではあるんだけど
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ソウルに帰る(2022年製作の映画)

3.6

韓国で生まれてすぐフランスに養子に出された女性が、韓国に戻り実の両親を探す。

冒頭のフランス流?のコミュニケーション術が、実は無理していたんじゃないかと思うほど繊細な彼女。
演奏シーンで終わる物語。
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ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

4.0

早く大人になりたいという2人の気持ちが伝わってくる。
絶妙な年齢差。ルイーズからするとクロエは年上で余裕があるように見えつつも、周囲にはクロエよりも年上の男性がいて、実はクロエの方が背伸びをしようとし
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コンフィデンシャル:国際共助捜査(2021年製作の映画)

4.5

シリーズ2作目。前作の南北朝鮮の2人の刑事に加え、米FBI刑事が参戦。

めちゃくちゃ面白かった…アクションとコメディの絶妙なバランス。韓国映画はこのジャンル強くて安心して観に行ける。
前作は悔しくも
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コンフィデンシャル/共助(2017年製作の映画)

4.3

今週末面白そうな韓国映画が公開されるじゃん!と思ったら続編じゃん…となったので急遽鑑賞。(木曜の夜)

韓国映画のデコボコ刑事コンビモノは面白い。韓国ならでは南北刑事が主人公。それぞれの思惑を隠しなが
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炎上する君(2022年製作の映画)

3.7

世の中のたくさんの炎上の根本的な問題について声をあげていこう、というメッセージを感じた。主演2人のダンスのインパクト🔥
中井友望さんは声を振り絞って立ち上がる役が似合う。

パンフレットが全ページ袋綴
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まなみ100%(2023年製作の映画)

4.3

高校の頃に出会った女性を忘れられない、監督の実話に基づく物語。

何故かずっと好きで何度も「結婚しよう」というが「本気じゃないじゃん」と相手にされない。ずっと好きという割には、他の女性を何人も好きにな
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サーチライト-遊星散歩-(2022年製作の映画)

4.3

サーチライト、家、花火、そして匂い。様々な思い出の形と共に歩く。

みんな大好き中井友望さん単独初主演作。
経済的事情を1人で抱え込んでしまう女子高生。ハマりまくっていましたね…後半は道を踏み出さない
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絶唱浪曲ストーリー(2023年製作の映画)

4.0

浪曲師の港家小そめさんを中心とした密着ドキュメンタリー。

師弟モノが好きな自分としては、披露公演のシーンは胸熱で泣きそうになった。

浪曲は、2021年の企画「映画ミーツ浪曲」で一度だけ見ただけだけ
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.5

砂漠と宇宙の相性の良さ。

相変わらずのジャンル:ウェス・アンダーソンではあるけど、『フレンチ・ディスパッチ』がよく分からん!な感じだったので今作も身構えていたけど、これは割と楽しめた。

宇宙人の造
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君は行く先を知らない(2021年製作の映画)

3.7

陽気な音楽の予告編とは真逆の、不穏な空気が漂いつつも詳しく言及されない旅の物語。
実際のところは検閲のため詳しく書けないような気もする。

少年がストーリの中心ではあるけど、兄がそれぞれ家族と2人で語
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よっす、おまたせ、じゃあまたね。(2022年製作の映画)

3.9

自称幽霊のかつての友達が突然訪ねてスタートするロードムービー。

稲葉友さん演じるながちんが、割と無茶苦茶なので評価が別れる?確かにうざいけどこんな強引な友達欲しいなとも思ってしまう。

結末も想像通
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さよならエリュマントス(2023年製作の映画)

4.7

中島歩さん史上最高のダメ男👏

正直、ミスマガジンの映画企画(『グリーンバレット』に続く2弾)と聞いて期待半分というところでしたが、中島歩さん出演、監督は大野大輔さんという事で軽い気持ちで観ました。
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(2021年製作の映画)

3.7

『オオカミの家』と併映

不謹慎の塊でしかなく、やばくね?と思いながら観ていた。あとで元ネタというかモチーフをしって震えた。

『オオカミの家』のパンフレットの付録として、ポスターパンフレットが用意さ
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オオカミの家(2018年製作の映画)

3.8

絵画のようなポスタービジュアルに惹かれ鑑賞。
ストップモーション・アニメーションってこんなだっけと思ってしまう映像。イラストか混ざりぐるぐると回る。チラシに「全編カメラが止まることなく、最後までワンシ
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遠いところ(2022年製作の映画)

4.0

県民所得が全国最下位。子供の貧困率も突出して高い沖縄を舞台とした作品。キャッチコピーの「映画、ではなく現実」にあるようにそれぞれのキャラクターにはモデルがいて、劇中のセリフ「沖縄では中学出たらキャバ嬢>>続きを読む