じゅぴさんの映画レビュー・感想・評価

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ハワーズ・エンド(1992年製作の映画)

4.0

しっかりとした意見を持ち、情緒豊かな中流階級、即物的で封建的な上流階級、虐げられっぱなしの下層階級。それぞれの家族が老婦人の愛した美しい田舎屋「ハワーズ・エンド」の相続をきっかけにかかわり合っていくが>>続きを読む

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.2

とてつもない悲劇を喜劇に仕立て上げた着想、脚本、そしてジム・キャリーが素晴らしい。

結婚式の写真で「人差し指と中指をクロスしている」っていうのは、「神様、嘘ついてごめんなさい」という意味なんだそうで
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

2.8

「君の名前で僕を呼んで」のティモシー・シャラメ君が、迷える美青年で登場。
生まれ故郷NYへの小旅行中に、ジャーナリスト志望で野心的だけど底が浅めの(ジャズのスタンダードの歌詞を「知ってる!シェイクスピ
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それでも恋するバルセロナ(2008年製作の映画)

3.5

頭じゃ行っちゃダメってわかってるんだけど、こっちの服の方がいいかな、いやこっちかな、と嘘ついてまでソワソワ準備している姿、監督、オンナゴコロよくお分かりですね。
情熱の国スペイン、ラテンの血と言ってし
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.0

「ミッドサマー」の監督だからある程度覚悟していたけど、見終わった後、救いがなくて気持ち悪くて見るんじゃなかったって思いました。
「ローズマリーの赤ちゃん」を彷彿とさせるような悪魔崇拝のサークルの犠牲に
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ある少年の告白(2018年製作の映画)

4.0

聖書の教えこそ全てという厳格な牧師の父親に、性的指向を「矯正」する施設に送り込まれた少年ジャレッド。
個の尊厳なんてものが存在しないこのような更正施設が、今世紀に入ってまだ存在していることに衝撃を受け
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世界中がアイ・ラヴ・ユー(1996年製作の映画)

3.3

古き良き時代のミュージカル映画、ちょっとこじれた恋模様、マルクスブラザーズなどなど、ウッディ・アレンが好きなもの詰め込みました!的な小粋ミュージカル。
ハマる人にはハマるんだろうな。
凶悪犯の役どころ
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シックス・センス(1999年製作の映画)

4.0

はるか昔に見たせいでストーリーはおぼろげ、しかしあまりにも有名なオチなのでそこは知ってる、といういびつな見方をしました。
タイトルを直訳すると「第六感」、通常使う意味よりはもっと霊的な「シャイニング」
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

3.7

反省を伴わない矯正は意味がない、わかりきったことなのに利用しちゃう政治家が恐ろしい。

キューブリック監督の作りに作りこまれた映像美を再堪能した。暴力シーンはアレックスでなくても吐き気を催すほどだが。
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永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

4.0

生前の不遇な生活、友ゴーギャンや弟テオとの関係、耳を切り落としたこと等々、その名とともに逸話も有名な画家ゴッホの生涯。

生きづらさを抱えている人は多いが、こんな過酷な生き方、見ていて辛すぎる。病気だ
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.0

白い衣装、飾られた色とりどりの花、音楽が流れる中で歌い踊り働く人々。一見、絵本の世界のような理想郷に招待された(意図をもって誘い込まれた)主人公ダニー。
常軌を逸した「儀式」を目の当たりにして、もうこ
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ペット・セメタリー(2019年製作の映画)

2.8

以前から気になっててやっとこ見てみたら、リメイク版だったのね。

愛する者を失ったとき、どんなかたちでも取り戻したいと思うのは理解し難いことではない、特に親が子を思う場合は。

怪奇小説の古典「さるの
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.2

「I Wanna Hold Your Hand」のドイツ語版に乗せて、ビートルズに熱狂するが如くの観衆が伸ばした手の先にヒトラーの姿。人心を巧みに操ったそのヒトラーを心の友とした少年ジョジョが、お祭り>>続きを読む