教祖ちゃんさんの映画レビュー・感想・評価

教祖ちゃん

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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.8

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凄すぎる脚本。物語としてめちゃくちゃしっかりしてて最初から最後まで楽しめた。二分間のループを理解した後のそれぞれの行動がとても面白くて、初期位置の概念ややり直しを利用した行動などが、各人それぞれ異なっ>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ(2024年製作の映画)

5.0

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超絶大傑作。あんなアクションシーン今まで日本の映画で見たことない。まひろのアクションシーンも今まででも相当なレベルの高さだったのが、冬村かえでの全身から出る圧倒的な存在感と呼吸を忘れるほど緊迫した空気>>続きを読む

冬の旅(1985年製作の映画)

5.0

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言語化しにくいが、ものすごく面白い映画を観た、という感覚。
主人公のモナが畑で凍死してる場面から始まり、彼女のヒッピーな生活を巡り、関わった人達の回想を繋げていくドキュメンタリータッチな映画。ただ登場
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

2.4

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コメディでもサスペンスでもないキワキワの部分をあえて飛ばしてるような意地の悪い映像が三時間続く映画。スッキリもしないし意味もわかりにくく、冴えない弱者中年男性がただひたすら起こる事態に翻弄されイジメ抜>>続きを読む

Pearl パール(2022年製作の映画)

4.0

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スターを夢見る少女の苦悩と挫折を描きながら、さらっと彼女の異常性を差し込んでる映画。面白かったのはオーディション以降の彼女の挫折と異常性の独白のミアゴスの演技。長回しでこれまで溜めてた鬱憤を独白するが>>続きを読む

地獄の警備員(1992年製作の映画)

4.3

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松重豊さんの巨躯の恐怖がものすごく引き出されてると感じたサイコホラー。他の映画やドラマで松重さんの身長の高さを感じたことは少ないが、忍び寄る時の影、横顔のシルエット、無表情に迫り来る様子などが圧倒的な>>続きを読む

オーディション(2000年製作の映画)

5.0

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途中までのちょっと気持ち悪い中年の妄想も入ったような一方的な恋愛劇に差し込まれるちょこちょこ不穏な影。そして中盤の青山が薬を盛られて倒れるまでの幻覚のシーンで頭をぶん殴られたような気分に。そしてホステ>>続きを読む

みなに幸あれ(2023年製作の映画)

3.9

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恐怖というより不条理感の強いサスペンス。古川琴音の追い詰められて目の光を失っていく様が露悪的で面白い。家族の不気味さはふんだんに盛り込まれているが、整合性がなさすぎる不条理感に時々置いてかれそうになる>>続きを読む

らせん(1998年製作の映画)

4.8

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久々に見たけどやはり面白い。
リング2のようなリングをさらに同じレベルで続けるより、さらに話が大きくなっていきホラーではなくなっていくというのが物語としてものすごく面白い。ラストの復活した高山と貞子の
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ひそひそ星(2015年製作の映画)

3.5

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昭和レトロで独特な囁き声で信号を伝える宇宙船はすごく可愛い。外と中を誤認してしまい、蛾の羽ばたきを星と間違えてしまうのも詩的で良い。
でも全体的に長ったらしく、メッセージ性があるようでないような歯痒い
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.5

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ドラマパートがほとんど私の心の琴線に触れなかった。特攻隊、戦争への認識があまりにも王道過ぎてあまりハマらなかった。ただベタすぎるストーリーに佐々木蔵之介や吉岡秀隆の演技でさらに芝居がかったストーリーの>>続きを読む

ある用務員(2020年製作の映画)

4.0

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バイオレンス、アクションに重みを置いたハングズマンノットに近い色。前半は裏社会のドラマパート、後半は阪元監督の特色の強いコミカルかつハードなアクション。普段阪元監督の映画で大活躍する伊能さん、高石さん>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

5.0

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今回もちさととまひろのゆるい会話劇に激烈なアクションというギャップがたまらない主軸に、成り上がりを夢見る殺し屋兄弟たちの青春劇がプラスされる展開。「違う形で出会っていれば友人になれたかも」というクライ>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

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映画館で見るべきだった。秩序と無秩序、性とメルヘンとシュールとグロテスクで作られた生命讃歌。名作。
まず映像が素晴らしい。序盤は白黒だったが性を覚えて一気にカラフルに。異様な雲や空の色に異様な建築物、
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ルックバック(2024年製作の映画)

5.0

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めちゃくちゃよかった。藤野と京本のエピソードを動きと音楽でさらに感動的に描いたため、「それでもなぜ漫画を描き続けるのか」というラストの藤野の背中がものすごく重々しく感じた。もともとハルカナカムラさんの>>続きを読む

呪餐 悪魔の奴隷(2022年製作の映画)

3.8

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前作未視聴だけどかなり面白かった。インドネシアのホラーという事もあり新鮮な部分が多かった。
・イスラム教のお祈りを絡めた演出
・マンションのドアや階段の作り
・老朽化したエレベーターの下に小銭が入り込
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

4.7

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幼い頃事故にあった主人公はチタンを身体に埋め込む事になり、後遺症からか車しか愛せなくなってしまい、また衝動的な性格となる。人間から向けられる愛から逃れようとファンを殺し友人を殺し両親も殺し逃亡するが、>>続きを読む

オクス駅お化け(2022年製作の映画)

3.7

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テンポやジャンプスケアの挟み方など悪くないし、良い感じのホラーではあったが、ラスト10分くらいの呪い移し駆け引きゲームは要らなかったなあという印象

Cosmetic DNA(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

中二拗らせたレベルのクセの強い原液を200%飲まされた感じ。でも嫌じゃないのは徹底的に作り込まれてるからか。常にハイテンションで流れるハウスミュージックや蜷川実花のような色彩感覚、徹底的な男性嫌悪と誇>>続きを読む

みぽりん(2019年製作の映画)

4.5

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ラスト10分のカオスがめちゃくちゃ良かった。そこまでに丁寧かつ外しながら物語を繋げていく過程も良い。みぽりん役の俳優の徐々に異常性を発揮していくサイコパスな演技もすごく良かったし、後ろで進む秋山達のコ>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

鬼太郎は原作や漫画が好きでアニメもどちらかと言うと昔のおどろおどろしい方が好きで、今のような美形の猫娘に違和感を感じてたけど、それでも鬼太郎や水木しげるの血脈をしっかり受け継いでるなと感じた映画。映画>>続きを読む

女神の継承(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

土着モキュメンタリー。良い。コクソンの続編として元々作られてただけあって悪魔祓い儀式がほんとそれっぽい。
定点カメラはほんと怖くて良かった。特に階段下に最初からいて途中から顔出すシーンは鳥肌ものだった
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ロブスター(2015年製作の映画)

5.0

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前半は結婚しないと動物にされてしまうホテルでの話、後半はそのホテルから逃れ、自由に個人として生きようとする団体と共に行動する主人公の姿を描いている。登場人物全員どこか頭のネジが外れており、そのちぐはぐ>>続きを読む

籠の中の乙女(2009年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

見方によって狂気とシュールとユーモアが混在する異様な家族の映画。異常なまでの情報遮断により、独自の文化と独自の価値観を構築してしまった家族を淡々と描いている。特に誕生日パーティーの異常ダンスは思わず息>>続きを読む

ザ・キッチン(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

Netflixっぽい映像と音楽で語る近未来系ドラマ。キッチンというスラムのような場所に住み、葬儀場で働く主人公が、ある日知人の女性の葬式を見かけ、そこにいた彼女の息子と関わり合いになるが…というあらす>>続きを読む

ザ・ディスカバリー(2017年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

死後の世界とは何かという究極の問題に迫るSFサスペンス。死んだ後自分の一番の分岐点で何度もやり直しをする羽目になる、というオチだが、科学的な部分ではなく、人間的、思想的な展開をラストの方でサラッと組み>>続きを読む

忌怪島/きかいじま(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

パーツパーツは良かった。あと主人公たちがVRに閉じ込められたり、女子高生も閉じ込められたりする救いのなさは好き。でも全体的にVRを入れ込む必要性があんま感じられなかった印象。
一番印象に残ったのは、主
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プー あくまのくまさん(2023年製作の映画)

3.2

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ゴアシーンにムラがあるけど、プーさんのパロディーホラーならこれぐらいがだいたいちょうど良いなという映画。20代前半の時に久々に会った高校の友人たちと夜だべりながら流し見するのにうってつけ。プーさんとピ>>続きを読む

黄龍の村(2021年製作の映画)

4.7

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前半は村ホラー、後半は爽快アクションという二段構えの映画。めちゃくちゃ面白い。特に後半に仕掛けられてる阪元監督の作品の国岡シリーズを配置してるのがめちゃくちゃ面白い。登場人物の名前こそ違うけど、ほぼ前>>続きを読む

“それ”がいる森(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ジュブナイルスリラーとして家族で安心して見られる映画。ジャニーズへの忖度とかいろいろ意見もあるけど、子供向けの映画としてはかなり面白いとこついてると思った。田舎の山に宇宙人って、子供目線から見たら確か>>続きを読む

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

10年以上ぶりに久々に見たけど面白い。タランティーノ監督特有の荒々しく、細部がねっとりとしてて独特のスピード感があるのは昔からだなと感じる。

ブリキの太鼓 ディレクターズカット版(1979年製作の映画)

5.0

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3歳で成長を止めた少年オスカルの半生。道化のような振る舞いで家族、恋、戦争の日常を描いている。だいたい3部に分かれてる感じ。
オスカルがとにかく目をぎょろぎょろさせて、太鼓をひたすら叩いてる。やめろと
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

町や機械の造詣、音楽はめちゃくちゃ良かったけど、肝心の物語に感情移入出来なかった。
良かった点
・1970年くらいに人工知能が急激に発達したようなレトロと未来が混在したような機械群。異形頭部ロボットた
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アタック・オブ・ザ・キラートマト(1978年製作の映画)

2.0

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昔の映画だし国と時代が変わると笑いのポイントも変わるのかなって見てたけど、それすら超えるツッコミどころ満載の映画で面白かった。しかもポイントポイントで良いシーンも多いから腹立つ。特に音楽は良い。オープ>>続きを読む

クー!キン・ザ・ザ(2013年製作の映画)

4.5

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監督のセルフリメイク版。アニメーションになって異常なSF感が強くなったが、人が演じなくなった分、間抜け感は減った感じ。人間二人の立ち位置がある程度変化しているがおおむねは同じ。地球に帰る前のサボテンに>>続きを読む

テスター・ルーム(2014年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

実話をベースに創作されたオカルトホラー。オカルトを科学で証明しようと試みる教授と実験台の女性、三人の大学生が実験を通して霊現象の正体に迫っていくが、実は女性の見ていた人物、イーヴィは自分自身であり、悪>>続きを読む