特濃ミルクさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

特濃ミルク

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ブルジョワジーの秘かな愉しみ(1972年製作の映画)

3.4

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 ただゆっくり食事がしたいだけなのに…。約束の日を間違えたり、レストランの主人がご臨終だったり、品切れだったり、変なやつが話しかけてきたり……色々な事があって、なかなか食事にありつけないブルジョワジー>>続きを読む

8 1/2(1963年製作の映画)

5.0

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 フェデリコ・フェリーニ監督が自分の分身である、スランプ気味の映画監督グイドを主人公として語る自伝的映画。
 過去現在未来が、虚構と現実が、仕事と私生活が、全てが混然として、それでいてそのカオス自体が
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波止場(1954年製作の映画)

4.6

 たった一人の男が不正をはたらく権力者たちに立ち向かい、状況をひっくり返す。ありがちだけど、こういうの本当に好き。
 小賢しく沈黙を守って阿諛追従しながら生きる民衆よりも、死ぬ覚悟で勇気ある行動をとる
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マッチポイント(2005年製作の映画)

4.0

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 後味はあんまり良くないけど、すごく面白かった。ウディアレンが描く「罪と罰」だ。(作中でも主人公が「罪と罰」を読んでいる。でもちゃんと内容を理解してないから入門書も片手に読んでいるんだよな。ドストエフ>>続きを読む

ブラック・サバス/恐怖!三つの顔(1963年製作の映画)

2.5

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 ホラー短編を三本まとめたオムニバス映画。脱獄犯から?の脅迫電話☎️、愛する人間を襲ってしまう吸血鬼、サムネイルおばさん。
 個人的にはどれも単純なストーリーだと思うし、他のホラーに比べて尖った演出が
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ロバート・デ・ニーロの ブルーマンハッタン/BLUE MANHATTAN I・哀愁の摩天楼(1970年製作の映画)

3.3

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 覗き見趣味の青年が、向かいのマンションの部屋が覗き放題の部屋を借りる。それから謎のポルノ研究会に入って、カメラと一定期間の撮影のための資金を調達。向かいのマンションの住人の暮らしをカメラに納め、何や>>続きを読む

失われた週末(1945年製作の映画)

3.7

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 「なあ、何でそんなに酒を飲むんだ?」
「忘れたい事があるからさ…」
 「忘れたい事ってどんな事だよ?」
 「……忘れちまったよ」グビッ(本筋とは関係なし)
 アルコール中毒の小説家が主人公。
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マッドマックス2(1981年製作の映画)

3.5

 超有名シリーズなのに見たことなかったやつ。(そういやゴッドファーザーもスターウォーズも全く見てない。それなのにFilmarksをやっているという、割りかし不遜の輩である。あてにならん。)
 シリーズ
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.1

 王道エンタメのセンターラインを音楽&エンジンノンストップでぶっ飛ばす、最高にハイテンションな映画だった。もうほんとに…こういうのいいよね。   
 静かな芸術映画の鑑賞後に見てみな、飛ぶぞ?

狩人の夜(1955年製作の映画)

4.5

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 トリュフォー、リンチ、スコセッシ、キング……名だたるクリエイターたちが影響を受けた作品と言うことで期待して見てみた。
 一回の鑑賞では全て理解できなかったが、たしかにキリスト教信仰の問題や、感情の機
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マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

3.4

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 世界から疎外された少女の復讐劇。猫いらずを使ってクソ男と両親をぬっ殺す。
 作品全体にアキカウリスマキらしい静寂と孤独の空気感が広がっていて良かった。所々の大胆な省略もかっこいい。普通の映画なら、交
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インソムニア(2002年製作の映画)

3.0

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 訳あり不眠症刑事がアラスカで少女殺しの犯人を追い詰める。事件の解決と同時に、罪悪感に苛まれ続けた主人公の魂も救われた…のだろうか。主人公は最期に正しい道を選び、それまでの眠れぬ夜を取り戻すかのように>>続きを読む

隣の影(2017年製作の映画)

3.4

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 まさかたった一本の木への不満からエスカレートしてこんな悲劇になるとは……ご近所トラブルはマジで怖ぇということだな()。
 車のタイヤをパンクさせたり植木鉢にイタズラしたりまでは分かるけど、愛犬を剥製
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バッド・チューニング(1993年製作の映画)

2.5

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 なんか色々と自分には関係ない「青春」すぎてピンと来なかった…てか時代とか関係なく異常だろこれ…。新入生を追っかけ回してケツ叩いたり、身体中調味料まみれにしたり、平気でマリファナ吸ったりして、「自由」>>続きを読む

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

3.8

 「パルプフィクション」みたいに、おしゃれな雰囲気の裏社会の人間たちがドタバタをやるアクションコメディ映画。
 ギャンブルしたり酒飲んだりしてるだけなのにやたらとかっこいい。もちろんビジュアル面だけじ
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ボーイズ’ン・ザ・フッド(1991年製作の映画)

4.1

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 「アメリカでは黒人男性の20人に1人は殺害される。そしてその加害者のほとんどは黒人である。」いきなりギョッとさせられるが、まあつまりはそんな暴力に支配された世界、ロサンゼルスの犯罪多発地区で主人公た>>続きを読む

ゾディアック(2006年製作の映画)

2.3

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 自分の頭の回転が遅いのもあるだろうが、情報量過多とペースの早さを感じて着いていけなかった。思うに序盤からはっきりした主人公がいないから視点がブレブレで、どこに注目すればいいかわからず、強いストレスが>>続きを読む

家族の肖像(1974年製作の映画)

3.5

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 孤独ではあるが立派な豪邸に暮らし、好きな絵画やレコードに囲まれて自由気ままに生きている主人公。そこに突然イかれた連中が闖入し、訳の分からないまま勝手に二階の部屋を間借りされ、知らぬ間に改装工事まで進>>続きを読む

(1951年製作の映画)

3.0

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 片足を失った退役軍人との恋、河を中心にした宗教観、ダンス。

赤い影(1973年製作の映画)

3.0

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 イギリス映画ベスト1らしいけども…これは割と難解な部類に入る…よね?なんか嫁が怪我した長男の学校に戻ってから展開がよく分からなくなった。?マークを浮かべたまま鑑賞終了。
 まず最初にトイレにいた黒い
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逢びき(1945年製作の映画)

3.3

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 めちゃシンプルな不倫とおしゃべりクソ野郎の映画だった。まあ不倫はもちろん容認されるべきではないが、だからこそ燃え上がるものもあるよね。玉手箱、パンドラ、鶴の機織り…結局のところ人間誰しも「やるな」と>>続きを読む

シャドー(1982年製作の映画)

3.2

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 ダリオアルジェントのサイコスリラー。眠い&自分の理解が遅いのもあって、本筋のミステリーはあんまり頭に入ってこなかったけど()、色んな殺しが見れたから良しとするか。まあほんとにこの監督は極端なサドで、>>続きを読む

ラリー・フリント(1996年製作の映画)

3.4

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 ポルノ雑誌「ハスラー」を創刊した、お騒がせ男の半生記。見る前は終始ふざけ倒しのエロナンセンス映画かと思ってたけど、割と法廷ものの要素も強かった。
 とりあえずあのエドワードノートンの弁護士がかっこよ
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ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.9

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 女子高生と殺人鬼の入れ替わり系ホラーコメディ。
 「男女入れ替わりもの」の基本を抑えたコメディタッチな作風に加え、名作ホラーのパロディや巧みな伏線が散りばめられていて非常に楽しい鑑賞だった。殺人鬼に
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ガルシアの首(1974年製作の映画)

4.0

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 マフィアのボスの娘を妊娠させて、ボスを怒らせちゃったガルシア君の首を獲ってくる話。
 被弾確率ほぼゼロ&失う物など何も無い「無敵の男」が好き放題暴れたり、全てを終わらせた後で派手に散っていく所とか諸
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さんかく(2010年製作の映画)

3.6

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 見た事もないような痛車に乗る、パワハラチンピラ男。簡単にマルチ商法に引き込まれるお人よしメンヘラ女。頭が弱そう&誘惑してくるくせに手を出すと痛い目に遭う、ふんわり地雷女。……etc。
 ほんとに嫌な
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ザ・フォッグ(1980年製作の映画)

3.1

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 とある港町アントニオベイは4月21日に創立100周年を迎える。式典を控えた町には祝福ムードが漂っていたが、ちょうど日付が変わり21日になった時、海から大規模な濃霧が接近してきて………。100年前の因>>続きを読む

ブロブ/宇宙からの不明物体(1988年製作の映画)

4.2

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 ある日突如として上空から隕石のようなものが飛来し、そこから飛び出した謎の生命体が街中をパニックに陥れる。設定自体はあるある。
 それでもさすが脚本にフランクダラボンが携わっているだけあって、モンスタ
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セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ(2000年製作の映画)

3.5

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 カルト映画をこよなく愛する映画監督セシルBとクセ強製作スタッフたちが、ハリウッド女優を拉致して無理やり自分たちの映画に主演させる。…「桐島、部活やめるってよ」「カメラを止めるな」などに似た、いわゆる>>続きを読む

クラム(1994年製作の映画)

3.5

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 「何で絵を描くか?描いてないと自殺したくなるからさ。まあ描いてても自殺したくなるんだけどね。」
全然知らなかった漫画家、ロバート・クラムのドキュメンタリー。
 しつこくハッチングを重ねる「ガロ」的
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スターシップ・トゥルーパーズ(1997年製作の映画)

2.4

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 青春もの、ミリタリーもの、エイリアンものとプロパガンダもの(?)を混ぜ合わせた変なSF作品。なんかすごく遠い星から地球に攻撃を仕掛けてくるデカい虫たちと、防衛軍が戦うというストーリー。
 気にしたら
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イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

3.7

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 う、う〜〜ん難解……。とりあえず便利な一言でまとめるか。「アートですね。」
 悪夢的な描写の意図やディテールは正直何がなんだかさっぱり分からない(肝心の消しゴム頭の所とか!)が、それでも自分の中で生
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小さな悪の華(1970年製作の映画)

2.7

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 悪魔崇拝をする反社会性パーソナリティの女の子2人組がひたすら悪事をはたらく映画。ヤクザものとかジョーカーとか時計じかけのオレンジとか、フィクションで描かれる悪自体はけっこう好きなんだけど、こいつらに>>続きを読む

あなただけ今晩は(1963年製作の映画)

3.3

 ビリーワイルダー×ジャックレモン&シャーリーマクレーンのラブコメ。
 純朴すぎるが故に警察官をクビになった主人公と娼婦の恋を描く。主人公はどうしても彼女に身体を売ってほしくなくて、とある作戦を思いつ
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

3.8

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 キューブリックによる、冷戦化の米ソ対立を皮肉ったブラック「コメディ」…というが、あんまり笑えない…。
 一人のとち狂った人間の妄想によって世界全体が破滅に巻き込まれる、ってのが現実味を帯び始めている
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