特濃ミルクさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

特濃ミルク

特濃ミルク

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ウィッカーマン(1973年製作の映画)

4.4

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 行方不明となっている一人の少女を捜索するため、とある島にやってきた警察官の主人公。少女は確かにそこの島民のはずなのだが、顔写真を見せて問いかけても島民たちは口を揃えて知らないと言う。それからも捜索を>>続きを読む

フレンチアルプスで起きたこと(2014年製作の映画)

3.8

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 「逆トラ(略)」「スクエア」に引き続いて見た。今回も相変わらず風刺の効いた、いい意味でイヤ〜な気分にさせてくれる映画だった。
 三作通して気づいたのが、どの作品も観客を生理的に不快にさせる要素がわざ
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ヘンリー(1986年製作の映画)

3.3

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 実在した大量殺人鬼、ヘンリールーカスの日常を描いた映画。
 大胆に省略しつつも、何が起こったのかは大体分かるという殺害シーンが良かった。まあ省略しなくてもルーカスは基本的に首捻り一発で人を殺すので実
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ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

4.3

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 ドライブデート中に突然失踪した恋人を忘れられず、3年間も必死に探し続けていた主人公。そんなある日、犯人らしき人物が手紙を寄こすようになって…
 こっっっっっっわ。「ミスト」に匹敵するレベルの、苛烈で
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ストレンジ・フィーリング アリスのエッチな青春白書(2019年製作の映画)

3.5

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 どうも、タイトルに釣られてしまった電子レンジ男です。
 カトリック(婚前交渉や人工中絶の禁止など、性に関するタブーが強力)の女の子が変態とのチャットをきっかけに、えっちな事に興味が湧いてムラムラして
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淵に立つ(2016年製作の映画)

3.2

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 カンヌ映画祭の「ある視点」部門審査員賞受賞作品。(一体どの視点なのだろうか。)平穏な日々を送る家族のもとに、父親の知り合いらしい謎の男がやってきて大変な事になる話。
 異質な他者が家に入り込んでくる
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BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

4.6

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 全体的に緊張と緩和のバランスが良く、感情の機微やボクシングシーンの迫力も上手く表現されていて、素晴らしかった。
 痛い目に遭うかもしれない、負けるかもしれない、一生残る傷を負うかもしれない、それでも
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鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

2.8

 カルト映画。これまで割と色んな作品を見てきたので、大概の事には驚かないからーと思っていたが、驚いたな。まさにエログロナンセンスの極み。股間ドリルは唯一無二。どうしてこんな映画撮ろうと思ったんだろう。>>続きを読む

死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)

3.2

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 とある社長夫人と不倫をしている退役軍人ジュリアンが、その夫人と一緒になるために社長をぬっ殺す。しかしその殺害現場に証拠品を残してきてしまった事に気づき、エレベーターに乗って急いで回収しに行くが、その>>続きを読む

人魚伝説(1984年製作の映画)

4.0

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 殺された恋人の復讐のために血みどろの戦いを繰り広げる女…。設定はもちろん、ラストシーンにかけて一気にフラストレーションを爆発させる展開とか、タランティーノ絶対好きだろこれ。俺も好き。
 濡れ場はえっ
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コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

4.1

 友達も恋人もいない孤独な主人公が、ある日突然仕事をクビになり、何度か自殺を試みるも悉く失敗。どうしても死にきれない主人公は街の殺し屋集団に依頼して数日中に自分を殺させようとする。しかしそんな中、主人>>続きを読む

マシニスト(2004年製作の映画)

2.8

 極度の不眠症に精神を蝕まれて、しだいに壊れて行く男…。
 正直ストーリーは個人的に予想通りというか驚きの展開も一切無く、演出も特に面白いものがあったわけじゃないけど、とにかくクリスチャンベイルの徹底
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ヒーローショー(2010年製作の映画)

3.7

 ヒーローショーの悪役と戦隊のレッドとの間で痴情のもつれが起きて、ショーの最中に本気の殴り合い、その応酬、果ては血みどろの抗争にまで発展して行く…そこにジャルジャルを混ぜ込んだバイオレンス映画。
 人
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哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

3.4

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 感染すると、暴力的な衝動の抑制が出来なくなってしまうウイルスが蔓延する話。
 なかなか迫力があってテンポも良いスプラッター映画だった。ただ煽り文句が伊達じゃないくらいグロテスク度は高めなので、そこは
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.2

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 同監督の「ザスクエア」に引き続き、期待して見てみた。
 ストレートに格差社会やジェンダー問題(多様性ではなく主に性的役割分担の話)に切り込んだり、共産主義者と資本家の皮肉り合いをさせたり、突然ゲロゲ
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PIG ピッグ(2021年製作の映画)

2.9

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 「PIG」
タイトル「豚」かぁ…。変だなぁ、と思ったけどひとつ前に見た映画は「うなぎ」だった…。自分は生き物映画を無意識に選び出しているのか?まあいいや。
 でも面白い事にストーリーこそ違えど「うな
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うなぎ(1997年製作の映画)

4.5

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 自宅で妻の不貞行為を目撃し、衝動的に殺してしまった主人公。8年間の懲役の末に仮出所し、その後は閑静な街で床屋を開き、何事もなく過ごしていたが…。
 すごくよかった。テーマ自体はありふれたものだが、こ
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団地(2015年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 ノリもテンポも苦手。とりあえず関西弁喋らせとけばおもろなるやろ、的なものを感じるし、ギャグとか掛け合いがマジで肌に合わない。まあこれは個人の感性の問題なので点数はつけないことにする。
 特に緊張感も
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ネットワーク(1976年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

 舞台は視聴率の低迷から赤字続きのテレビ局。ある日、その煽りを受けて突然クビを宣告されてしまったニュースキャスター、ハワードは放送中に開き直って「1週間後、番組の途中で自殺します!」と、とんでもない事>>続きを読む

野獣死すべし(1980年製作の映画)

3.8

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 カメラマンとして戦場を渡り歩く中で凄惨な場面を数多く目にし、心に傷を負ってしまった主人公が殺人を繰り返す…。
 徹底したバイオレンス描写がよかった。特に銀行強盗のシーンと、その後に恋仲になった女すら
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こわれゆく女(1974年製作の映画)

1.8

このレビューはネタバレを含みます

 全然面白いと感じられなかった。主人公が「こわれゆく」どころか、もうすでに壊れてたし、何なら旦那の方もかなり壊れてる。そんな明らかに基地の外にいる人たちがヒステリックに喚き散らす+長尺だから終始退屈極>>続きを読む

グロリア(1980年製作の映画)

2.2

 テンポが悪いし、アクションが斬新なわけでもないし、子どもはかわいくないし、オチは生ぬるいから個人的に合わなかった。設定とかも含めてよくある映画という感じ。

バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

 保育園に預けてから行方不明になった娘バニーを必死に探す母親だったが、捜査は一向に進展しない。そしてついにはバニーという女の子はそもそも存在しないのではないか、という疑いが出てきて…
 なかなか良かっ
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ポセイドン・アドベンチャー(1972年製作の映画)

2.5

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 巨大な客船が沈没して、そこから脱出するやつ。舞台セット作るの楽しそう。
 展開とかは王道。熱血主人公が、危機的な状況を切り抜けるために臆病なモブをリードしてくれる。ただ個人的に作品全体が妙に説教くさ
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ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

3.0

 自殺が趣味で、死に取り憑かれたというより実際に死んでいるくらい顔面蒼白な青年ハロルドと、80歳の無敵なファンキー婆さんモードのラブコメディ。(?)
警察とのチェイスシーンがハイライトだったな。

めまい(1958年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

 高所恐怖症+オカルト+完全犯罪+ラブロマンス
オチが唐突すぎて笑ってしまったが(シスターの切り替え早すぎねぇか?)、それまではいい感じのミステリーサスペンスだった。まあこの作品はストーリー云々よりも
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突撃(1957年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

 キューブリック監督、初期の戦争映画。題材は1915年の独仏戦争、ドイツ軍の要塞を巡ってのフランス軍の無理な「突撃」作戦とその失敗、その後の軍法会議にフォーカスする。
 キューブリック監督の作品といえ
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青春残酷物語(1960年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

 登場人物の行動原理だったりがよく分からん。女を水に沈めたり、水上の材木置き場でやっちゃったり、他人の情事中に平気で部屋に入る、恋人に美人局させる…時代のせいとかじゃなくて、別にこいつら60年代でも変>>続きを読む

π(1997年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

 これは…世にも珍しい「数学ホラー」だった。
 公理
1 この世の事象は全て数字に置き換えられる。
2 数字は全て何らかの法則に従っている。
3 ゆえに全ての事象は数字で予測、説明できる。
…こんな感
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十九歳の地図(1979年製作の映画)

2.7

 大学進学をそれとなく目指して、新聞配達をしながら鬱屈とした日々を過ごしている19歳の主人公。そんな彼の唯一の楽しみは、新聞を配達をした家の住人をランク分けし、後でイタズラ電話をかける事。果たしてそん>>続きを読む

ワイルド・エンジェル(1966年製作の映画)

2.8

 アメリカンニューシネマの源流、というか原石みたいな作品である。内容としては「自由」を求めて走る暴走族と、秩序を守る体制側との軋轢を描くという、よくあるやつ。
 60年代は本当にこんなイタいやつらがわ
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