マーティンルイスさんの映画レビュー・感想・評価

マーティンルイス

マーティンルイス

ビーキーパー(2024年製作の映画)

4.2

もはや怪獣映画

ひたすら敵を薙ぎ倒す姿は爽快感があり、文字通り国家に戦いを挑む展開は見応え十分。個性豊かなキャラも数多く登場し、カラフルな世界観も魅力的だった。本作は脚本家の家族が実際に詐欺にあった
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呪詛(2022年製作の映画)

4.0

邪教の凄惨さに身の毛もよだつ作品

久々に怖いホラー映画だった。特に、POV撮影や観る者に語りかける手法は映画との一体感を演出し、朱印や呪文が脳裏に刷り込まれるような映像は、他作とは一味違った恐怖を味
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

4.1

暗い世俗の中で人生の輝きを知る物語

舞台となる60年代のイギリスは、人種や性別による差別に溢れており、集団心理で歯止めの効かない暴徒や外見に囚われた差別の連続は見るに耐えない。差別や暴力が今もなお残
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ザ・バイクライダーズ(2023年製作の映画)

4.1

駆け抜ける古き良き時代

遅れましたがあけおめことよろです。
新年初鑑賞はこの作品!実在したバイク乗り達の栄枯衰退を描いた物語で、彼らが抱いていた想いや変化する人々と時代の変化に、刺激と哀愁を感じる。
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ホーム・アローン2(1992年製作の映画)

4.0

“第二次クリスマス大戦開幕だ!”
クリスマス留守番した1年後は、ニューヨークで迷子に!

クリスマス映画の定番シリーズであり、コメディや人間ドラマなどの魅力も前作同等の面白さ。冒頭でしっかりバズに苛立
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はたらく細胞(2024年製作の映画)

3.4

実写版『はたらく細胞』
良くも悪くもこれに尽きる。クオリティも感動も予想内だが、原作未読なだけに物語は楽しめた。芦田愛菜×阿部サダヲという久々の共演や、多くの俳優が細胞たちになりきって演じる姿などもあ
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アメリ(2001年製作の映画)

4.5

人間の美しさが溢れ出す不思議な日常

少女時代の思い出とトラウマを綴るアメリの紹介シーンは、珍妙さに溢れながら数々の偶然上で生きる私達に運命めいた物を感じさせる。誰かを喜ばせたり幸せにしたりする瞬間の
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.8

盲目なエゴに忍び寄る恐怖と失墜

リディア•ターの目線で描かれる失墜までの日々は、常に不穏さが纏わりついている。特に、誰かの世話になって朽ち果てる老婆や、誰もいない暗闇で助けを求めるシーンなどは、生き
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笑う男(1928年製作の映画)

4.3

笑顔を貼り付けた男の悲喜劇

“ジョーカーのモデル”という肩書きとは裏腹に、盲目のデアと笑顔が貼り付けたグウィンプレインの純粋な愛を説く物語が心に沁みる。ルッキズムの批判と欲に囚われる愚かさは、約10
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マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

4.0

発作性睡眠症のマイクと御曹司スコット、生まれながらの運命に抗う2人の青年の物語

斬新かつ官能的な男娼ショットの数々は、肉体を性的に消費する気色悪さを存分に感じる。出生の真実を知らないマイクと、生まれ
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エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE(2019年製作の映画)

3.8

ブレイキング•バッドで脱走を果たしたジェシーのその後が描かれた作品

シリーズ最終話の直後から描かれ、警察や犯罪者に追われる様はシリーズ同様の緊張感がある。そんな中、ジェシーの優しさ溢れる人間性やスキ
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レディ・オア・ノット(2019年製作の映画)

3.0

捕まれば死ぬかくれんぼ
主人公の困惑と逃走は割と現実的だったが、しきたりに囚われる家族の執拗さと稚拙さに虫唾が走る。ラストはよりコテンパンに打ちのめして欲しかったが、罰が下る瞬間の爽快さと血塗れの一服
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燃えよドラゴン ディレクターズ・カット版(1973年製作の映画)

4.3

白熱するカンフーアクションの真骨頂

ブルース•リーの鍛え上げられた肉体と技術に終始目を惹かれる。特に、残虐性な悪党が率いる敵により、四面楚歌の中で披露される卓越したアクションには圧倒された。カンフー
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ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

4.2

新たなタッチで描かれる精彩なタートルズ!

粘土や油絵に近い質感で描かれるアニメーションと、物語のテンポ感がベストマッチ。内に抱くコンプレックスや社会への反感を描きつつ、敵•味方に共通して、好きなもの
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ブラックホーク・ダウン(2001年製作の映画)

3.9

ソマリア内戦に派遣された米軍の実話

戦地で生きる米軍を鼓舞しつつ、内戦の混沌と殺し合う悍ましさが迫りくる。登場人物が多いため状況把握が困難だったが、現地ではより困難を極めると思うと、ひたすら恐ろしく
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チャイルド・プレイ(1988年製作の映画)

3.7

殺人鬼 in おもちゃ

ホラー映画としてのスリルにはやや欠けるが、執拗でコミカルというギャップを兼ね備えたチャッキーが終始楽しませてくれる。ツッコミどころも多いが、シリーズを続けられるようなエンディ
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ホーム・アローン(1990年製作の映画)

4.0

🎄クリスマスといえばこの作品🎅🏻

コミカルな泥棒2人を懲らしめるドタバタコメディは何度観ても楽しく、幼い頃のクリスマスの思い出を想起させる。また、泥棒を撃退する作戦は当時可笑しさに溢れていたが、改め
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ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

4.0

“love actually is all around”

様々な人々の愛を主軸に、親子•友人•恋人など人間模様を描く展開に心温まる。コミカルな要素が多いものの、兄弟や夫婦といった家族関係における負
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ミザリー(1990年製作の映画)

4.4

狂気に満ちた雪山の監禁

キャシー•ベイツの演技が、『ミザリー』の偶像に自分を重ねるアニーの狂気を、鮮明に脳裏へと刻む。また、ジェームズ•カーンの苦悶の表情は観る者の共感を誘い、思索を練り覚悟を決める
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コララインとボタンの魔女(2009年製作の映画)

3.9

心を惑わすボタンの世界

鮮やかな配色とキャラクターの豊かな動きは、ストップモーションの魅力を引き立たせ、場面ごとの美しさを心に刻まれる。ホラーでミステリアスな世界観も堪らないが、喋る猫やボタンの女王
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バニラ・スカイ(2001年製作の映画)

4.3

億万長者のプレイボーイに起きた事故の真相

エゴの愚かさと心身の傷を描き、以前の輝きをフラッシュバックさせることで、誰かを想う尊さを痛切に感じる。また、主人公がどん底から這い上がる苦悩や喜びに共感した
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マンハッタン(1979年製作の映画)

4.0

愚かさと秘密を抱えた大人の恋模様

モノクロで描かれる物語は、会話劇のコメディ要素でキャラクターの魅力を楽しませ、デートや恋人との出会いできらめく感情を鮮やかに映し出す。 また、各登場人物の価値観や恋
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.1

2008年11月26日、ムンバイで起きた悲劇

迫り来る無差別な死と不条理な現実に、緊張が高まる。軽薄な言葉になってしまうが、張り詰めた空気の中で、必死に立ち向かう人々の姿は深く印象に残った。洗脳され
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

4.2

記憶と恋に翻弄される物語

SF要素を活かしつつ、感情や人間関係の絡れが進展する様子に終始夢中。伏線が回収されたり記憶を辿ったりする展開には、緊張感を覚えながらも、随時に侘しさがあった。また、記憶の曖
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ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(2003年製作の映画)

3.9

指輪物語の終幕

大迫力で描かれる戦争と、フロドとサムの最後の冒険。前作よりも世界観の魅力を存分に引き出しつつ、醜さと美しさを併せ持つ心情描写の数々も見応え十分。たった2人で始めた冒険が世界中を繋げな
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ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(2002年製作の映画)

3.9

指輪物語 第2作目

前作よりもファンタジーの美しさを描き、激化する戦いの迫力に圧倒された。少し冗長に感じる場面もあるが、映像とキャラクターの魅力で程よくカバーされている。特に、覚醒したガンダルフの神
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ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

3.9

ファンタジー映画の金字塔:指輪物語の第1作

確立された世界観を描写するCGと、幻惑的な光の演出が噛み合い、夢のような映像に終始魅了された。また、世界を知っていくホビット達とそれを守るガンダルフ達の冒
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ヴェノム:ザ・ラストダンス(2024年製作の映画)

3.4

ヴェノム完結作

ストーリーや演出に粗が目立つものの、アメコミ作品定番のクロスオーバーやマルチバースに頼ることなく、物語を完結させた点は良かった。シンビオート軍団や闇の王ヌルのビジュアルも秀逸。思えば
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ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024年製作の映画)

3.8

『ジョーカー』続編

ミュージカル要素のくどさは否めないが、アーサー•フレックという人物を真摯に描き、彼本人と社会の求めるジョーカー像の相違を露わにする内容は嫌いになれない。欲を言えばアーサーの強さや
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ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(2015年製作の映画)

3.6

ループする世界と個性豊かな子供たち

満ち溢れるファンタジー要素が美しく、登場人物やクリーチャーを始めとする造形の虜になる。遊園地やサーカス内で協力する場面はダークな雰囲気を感じつつ、世界観に没頭でき
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ドナルドの魔法使い(1952年製作の映画)

-

🪿vs🧙‍♀️
キャラクターの可愛さとユーモアのあるアニメーションが堪らない。ドナルドの悪戯も酷いが、魔女の仕返しもなかなか凄まじい。

パンプキン(2024年製作の映画)

2.9

キラーパンプキン襲来!🎃
なかなかのグロさと雑な展開がクセになる。怒ったかぼちゃの顔や長い蔦を特徴としたクリーチャーの造形が割としっかりしつつ、殺し方に憎しみが籠っている点も面白い。

リンカーン/秘密の書(2012年製作の映画)

3.5

吸血鬼とリンカーンの奇妙な巡り合わせ

”人民の人民による人民のための政治”
この名言に、民主主義と吸血鬼の駆逐というメッセージを含ませる展開がなかなか面白い。爽快なグロさとスピード感溢れる殺陣が組み
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Be Cool/ビー・クール(2005年製作の映画)

3.0

ゲットショーティの続編。
前回同様トラヴォルタの魅力満載で、キャストも豪華。フサフサのロック様やムキムキのハーヴェイ•カイテルなど個性豊かなキャラクターばかり。単調で盛り上がりは欠けるが、程よく笑って
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ゲット・ショーティ(1995年製作の映画)

3.0

物語のテンポの遅さが気になるものの、トラヴォルタのクールさと90年代のおしゃれな雰囲気が楽しめる作品。点と点が繋がってく最後の展開は好き。

クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

4.5

因縁と過去の精算を描く、クリード第2作🔥

闘うことへの恐怖心や家族が増える不安を深い人間描写で見せ、ドラマを生み出す手法がやはり見事。特にアドニス、ロッキー、イワンという三者三様の子供との関わり方を
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