コラボさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

コラボ

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(1974年製作の映画)

4.0

 タルコフスキーの文学臭のようなものがする不思議な映画。主人公が自身の過去、時代風景、それに母の記憶を映像化するという内容で、一見脈絡もなく連想で次々に断片が積み重なるので、個々のエピソードの意味合い>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

4.1

テッド・チャン原作の中編を映像化。石造りのような重厚な質感の異星船はヴィルヌーヴ監督の特徴。異星の存在とのコミュニケーションを取る言語学者が、それを通じてある感覚を得るようになる。映画になった分、その>>続きを読む

ブレードランナー(1982年製作の映画)

4.8

 どんよりとした世界観に凝った映像世界。いつも夜で雨が降っているような未来のロサンゼルス。この世界だけで充分だが、そこに脱走したアンドロイドたちが逃れてくる。そのリーダー格のルトガー・ハウアーが異様な>>続きを読む

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

5.0

 イタリアマフィアのドン・コルレオーネ一家の盛衰を描いた巨編。家父長であるビトを演じるマーロン・ブランドの存在感が圧倒的。アル・パチーノ演じるマイケルが最初は家業を嫌い距離を置いていたが、抗争に巻き込>>続きを読む

略奪の大地(1988年製作の映画)

3.4

 ずっと前にレンタルビデオで鑑賞。現在のブルガリアにあるある村にオスマントルコの軍団が進駐してキリスト教徒である村人に改宗を迫る。霧の中の婚礼場面は綺麗だったが、十字架への磔拷問シーンはぞっとした。で>>続きを読む

ひらいて(2021年製作の映画)

4.5

 自分は「きらきた映画」は敬遠して普通は観ない。これはきらきら映画とは全然ちがった。
 主人公である木村愛は愛想はいいがどこかつんとしていてクラスの中でも上位の存在。その愛がたとえという成績はいいが寡
>>続きを読む

彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

4.9

 性的マイノリティを取り上げた真剣な作品。この映画にもある冷ややかな無関心といざとなれば牙をむく差別意識とは無縁だなどと言えなくなるはず。途中で挿入される(劇中の事件を受けた)クラスでのLGBTについ>>続きを読む