はならびさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

はならび

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嘘をつく男(1968年製作の映画)

3.8

画面の中心に配置されることで館の主人の本物感が増しまくる、肖像画のように撮られる人々、人間のように撮られる肖像画、嘘をつく男が普通に狂気じみててこわかった、ホラーやん

ショックプルーフ(1949年製作の映画)

4.8

あっという間の80分!観に行こうかな〜やめておこうかな〜と迷いつつ、レビューを読んでたらどんな結末か観たくて、観終わった後の満足感がすごい。姿勢良く歩くパトリシア・ナイトのスカートと帽子の後ろ姿の始ま>>続きを読む

過去を逃れて(1947年製作の映画)

4.4

ウイット一味のマヌケさと、なんとしても生き延びたい女の図太さと、必殺仕事人みたいな聾唖のキッドがいい味出してた 特にキャシーのどんどん苦しくなる言い逃れ、生に執着する美女という図がなかなか新鮮に感じた

堕ちた天使(1945年製作の映画)

3.8

冒頭のドライブシーンと音楽、看板の疾走感がよかった 夢見る女性の心を甘言で惑わしす主人公に憎しみが溢れる 幸せな結婚を求める女性がどうして男性の食い物にされなければいけないのか(とくにステラ) 影で輪>>続きを読む

シュガー・ラッシュ:オンライン(2018年製作の映画)

4.0

しつこく自滅的で自分の人生に迷いがある会社員が見て見事に死にました サマーウォーズから10年経ったインターネットの世界に非常にワクワクした、キャラクター種別ごとの動作や材質の違い、表情の動かし方にとて>>続きを読む

ヨーロッパ横断特急(1966年製作の映画)

4.6

現実の時間軸と同じくして現在進行形で物語られて行く物語という形式が面白かった、キャバレーの緊縛される女性が美しすぎた 大型船を挟んでドックで向かい合う2人の図のかっこよさ! 物語の2人がこちらを向いて>>続きを読む

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.8

水の反射に飛行機が映り込むだけでもうすごいと思った、メリーゴーランドのようなカメラの動き(ちょっと酔った)、壁の向こうに見える犬の尻尾、写真見たいなシルバートーンの図、全裸で振るう棒術(男性器の揺れ方>>続きを読む

ジャネット(2017年製作の映画)

4.6

すげーめっちゃ好き 戦争への怒りと嘆き、神への懐疑がヘビメタ(みたいな音楽)になって、足踏みで、ヘドバンで、回転で、ブリッジでいろんな身体表現を伴って主張してくる 目元でピースして揺れるダサカッコいい>>続きを読む

快楽の漸進的横滑り(1974年製作の映画)

4.6

すごい変態映画だ(他に何と言っていいのか…)破滅的な女子に翻弄される人々と繰り返しを暗示する終わり方、「女の子は死刑にならないもの」、突然こちらに語りかける人、生卵やジュースを裸体にかけられて微動だに>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.5

地球みたいな瞳を持ったパフォーマー・フレディ・マーキュリーに魅了される2時間だった メアリーと目が合う最後の瞬間の和解のような交流に永遠の何かを感じたい 楽しそうに音楽を作るクイーンの姿がめちゃめちゃ>>続きを読む

来る(2018年製作の映画)

4.3

最強のクリスマスエンターテイメントだ… 殴ったりタックルしたりラーメン啜ったりファブッたりする松たか子がありえんカッコいい、テクノ法要みたいなノリでいろんな宗派のお祓いが見れてそれだけでアドレナリン>>続きを読む

プレイタイム(1967年製作の映画)

4.5

ウォーリーを探せ並みにユロ氏を探せになっている 初期に比べると個人のパフォーマンスよりも舞台のギミックで魅せる感じになってきて、スケールが大きい!(でも個人の動きが良い) 最近の元ネタユーロスペースの>>続きを読む

ぼくの伯父さん(1958年製作の映画)

4.0

カラー作品になった途端ロイ・アンダーソンのようなツッコミのできない不思議な雰囲気になって驚く 時間差で口笛を使うのムッチャいい

ぼくの伯父さんの休暇(1952年製作の映画)

4.3

道具を使った小ネタもすごいけどそれを実現できる身体能力がすごい、体を動かすセンスが良すぎる 花火と爆音再生のお祭り感が半端なかった、後半からの盛り上がりが異常

のんき大将脱線の巻(1949年製作の映画)

4.3

フランソワの愚直な性格がとても良い、アメリカ式の配達!耳にバナナつまってんのか?の有名なアニメ画像みたいなショットがあってそれだけで好きになった 自転車のシーンどうやって撮ってるんだろう大事な手紙は待>>続きを読む

コンクリート・ジャングル(1960年製作の映画)

4.2

女性に指輪を買うために、盗んだお金のうち手元に500ポンド取っておく(これが証拠になって捕まる)主人公の決めきらない感じ、野菜畑を掘り返す結末(これほんとに愉快で好き)、画面いっぱいに顔のアップを使っ>>続きを読む

ムトゥ 踊るマハラジャ(1995年製作の映画)

4.5

人間も動物もみんな踊り出す、観る麻薬だった インド式の人差し指たて(ビシッと音が鳴る)、多用していきたい

(2018年製作の映画)

3.4

モラトリアム人間アレルギーとコンプレックスで発狂しかけたけど銃を手に入れて村上虹郎がテンション上がると壮大な音楽がぶち流れるのメッチャ面白かった あと村上虹郎さんの右手中指に指輪はめることにした衣装さ>>続きを読む

斬、(2018年製作の映画)

4.3

響く刀を打つ音と、木刀が空を切る音の清涼感のある冒頭に比べたら、悪鬼羅刹と化す終わり方の一点の仕方 剣技のやり取りと命のやり取りの間に横たわる重い断絶 時代劇はあまり見ないからバストアップの多様と聞き>>続きを読む

正しい日 間違えた日(2015年製作の映画)

4.3

ホン・サンス、並び立つ人や向き合う人の関係や雰囲気がとても良いなー
既婚者なのにあなたと結婚したいとかいう人、本当に嫌な感じと思いつつ、「ちょっと寂しいと言われたのがとても嬉しくて」と零す監督はすごく
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クレアのカメラ(2017年製作の映画)

4.4

ホン・サンスの映画はどういう態度で観ればいいのか分かりかねる クレアの写真がつなぐ人間関係 散々な目に遭いがちだけど宝だと褒められる瞬間は本当のことに感じる それにしても本当に美しいなキム・ミニ

不滅の女(1963年製作の映画)

3.8

いろんな人が現れたり消えたり、女性の謎だけではなくてトルコという国の不思議な謎に包まれるような 常に他人の視線やスクリーン越しに私を見る視線でずっと緊張感があって、どうして人は謎の美女の秘密を暴きたく>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

4.5

ムツゴロウさんだと思ったらさかなクンでもあったニュート・スキャマンダー、とにかく最高

恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

4.5

爆発、大雨、水道管の破裂、転がる死体の派手さと孤独で安心できない道無き道をただひたすら走る緊張感の静と動のメリハリがすごかった 十字架も異教の神には勝てないし、蜘蛛の糸も最初からなかった

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.6

個人から世界へ、そして個人へ
表情の見えない彼は何を思うのか、そもそも果たして中身は本当に彼なのか
世界の終末について語るシーンで室内に流れる音楽と語りがうまい具合にラップみたいになってるのが面白かっ
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ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション(2018年製作の映画)

4.0

ハイレボ1より更にカオスでおったまげたけどアネモネとドミニクが、アネモネとエウレカが一緒に戦う姿が見れてもうそれだけで満足した 並行世界の演出がすげーうまかった

まぼろしの市街戦(1967年製作の映画)

4.8

現実と妄想の世界が主導権を取り合って、圧倒的な現実の前に妄想の世界の住人は元の世界へ戻るけれど、主人公も最後はそちら側の世界に住むことを決める、個人の勝利のような感じすごくよかった 映画全体の華やかで>>続きを読む

ハッピーアワー(2015年製作の映画)

4.2

寝ても覚めてものエッセンスが色んなところに散らばっているなと思った 冒頭の不自然な会話の始まり方の違和感もいつのまにか消え去って、この人たちの感情はどこに向かうのだろうってずっとのめり込んでいた 人間>>続きを読む

水の中のナイフ(1962年製作の映画)

3.6

オープニングでは車のフロントガラスが反射して人物の顔が全く見えないのに、タイトルが終わると反射がなくなって人物の顔がはっきり映る演出に痺れた、そして水の上を走るシーン!あなたも努力すればなれるわよ、の>>続きを読む

心魔師(2018年製作の映画)

5.0

オカルト、都市伝説、閉ざされた街、山奥にある療養所、おじさんミーツガール、もう好きな要素しかない上にストーリーがシンプルでうまくまとまっていて結末までずっと楽しく観れた 左右対称の画面が多くて異様な>>続きを読む

13回の新月のある年に(1978年製作の映画)

4.8

ごっこ遊びのような真面目なお芝居みたいな時間がずっと続いて(しかも唐突にはじまる)、行動と流れる空気の重さのギャップがとても良い 映画の最後に流れるエルヴィラの独白の声の物悲しくもある優しさと、そこに>>続きを読む

第三世代(1979年製作の映画)

4.2

惑星ソラリスについて「映画は1秒25枚の虚構だ」と語る、「理解してる?」「努力はしてるさ」、階段からの落下、床に捨てられた薬を舐める女、密会は日本料理店で、投げ交わされる書物 映画館を出たら渋谷の街に>>続きを読む

若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

4.8

眼鏡をかけた人の瞳が度入りレンズで歪んでいて作画の丁寧さになにより感動した
両親から祖母、そしておっこへ受け継がれる言葉が繰り返されるごとに涙腺を刺激されてばかり
児童労働や小学生に言わせるセリフに
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天才バレエダンサーの皮肉な運命(2016年製作の映画)

4.7

バレエの天才がバレエをどれほど愛して生きたのか、バレエ以外の人生の出来事なんて全て些細な退屈凌ぎでしかなかったような、彼のバレエへの執着と命をかけて踊るダンスからの終わり方がとてもよかった
身体的苦痛
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