一昔前のSF 小説の定番「アンドロイドの暴走」ものを、2020年代の感覚で映像化したもの。一応SFホラーというジャンルになっているが、ホラーっぽい演出もあるけどSF映画の佳作といっていい出来。
第一、>>続きを読む
設定と素材は良いのだが、各エピソードがありきたりで面白くない。
ドラマ『青い鳥』では絶世の美女だった夏川結衣が、普通の小太りのオバさんを演じるのは驚きだった。まるで女子高生に見えない伊藤沙莉は無駄使い>>続きを読む
前半はホラー風味、だが本質的にはブラック・コメディ。このジャンルを日本人キャストで作り上げるのはなかなか難しいが、上手くまとめたと思う。役者陣の力量も充分だからこその成果でもある。
いっその事、登場人>>続きを読む
猟奇殺人ものが、世界的なブームだった頃の作品。サイコパスものにホラー・テイストも加わって、なかなか面白かった。
役所広司以下キャスト陣が、無理なく自然に演技をしているのがいい。最近はすっかり麻雀の人に>>続きを読む
80年代に『スウィート・ホーム』という、和製エンタメ・ホラーの大傑作を作った黒沢清監督の2001年ホラー作品。
ダイヤル回線がネットに繋がる時の不快な音や、ブラウン管のPCモニターなど懐かしい。終盤は>>続きを読む
ベルモンド主演作にしては地味なサスペンス。
派手なアクションも、いつものお笑いも無し。登場する美女二人もあまり好みのタイプじゃない。
元ナチスが絡んでいるとか話もありきたりだし、最後はあっさりとバッド>>続きを読む
『麦秋』と同じく縁談がテーマのようだが、終わってみると中村鴈治郎劇場。少し自由奔放に生きた男の、最後の生き様を描いた作品である。愛人宅で息を引き取るなんて、ある意味理想的な最後ではないのか。
スラッと>>続きを読む
小津監督の家族ドラマは一挙に観た事がなく、本作も3日に渡って小出しで鑑賞完了。
物語にはあまり興味が無く、昭和日本の家屋と家具の鑑賞会状態で観た。
本作の見どころは、黒くフサフサした髪に眼鏡と髭が無い>>続きを読む
若いホテルマンが憧れていたカウボーイと惚れた女に会う為、ベテラン・カウボーイに強引に弟子入りしてメキシコに向かうエンタメ西部劇。
ジャック・レモンの強烈な個性とグレン・フォードの頑固さが絡み合って、飽>>続きを読む
小津監督が松竹を離れて新東宝で作った作品。
というわけでもないのだろうけど、少し肌触りが違うテイストを感じる。痩せて毛がフサフサなので、最初誰だか分からなかつた山村聡が相当なニヒリスト。しかも妻の田中>>続きを読む
フランスで作られた、50年代のベトナムの話。ほとんどが家の中が舞台だが、フランス郊外に作られたセットというから驚く。
前半はベトナム版「おしん」みたいな雰囲気で、家電が一切無い貧しい家庭の話。
後半は>>続きを読む
原作は全米ベストセラー。結論から言えば、わざわざ映像化しなくても、小説を読むだけで充分という気がする話。
前作『オールド』が面白かったので期待していたが、シャマラン監督作品としては今イチ。
主演は20>>続きを読む
昔契約していたケーブルテレビで観た事があるが、すっかり内容を忘れていたので再鑑賞。
悪徳警官役がデンゼル・ワシントン。デンゼルというと、善人の役のイメージが強いので、最後は実は良い人だったというオチか>>続きを読む
上品な英国紳士の見本みたいなアンソニー・ホブキンス主演による、強烈なお下劣コメディ。こんな役でも完璧にやり遂げるのは、さすが名優。
治療と称して浣腸シーンが、こんなにある一般作品も珍しい。どうせなら、>>続きを読む
古典である紫式部の和歌集を、川口松太郎が小説化したものの映像化作品。
平安時代という公家が全盛期という時代の話なので、感情移入は殆どできず。映画にしたせいかセリフは京言葉ではなく、全て現代の標準語なの>>続きを読む
ボクシングものは小難しい所が無く、分かりやすいところがいい。中には「ロッキー」シリーズみたいに、まるで少年マンガの世界で白々しいもあるけど。
主人公のボクサーと同じく、脇役であるマネージャー(トレーナ>>続きを読む
公開時に地元の映画館で観て以来の再鑑賞。パンフレットも購入して、自宅のどこかにあるはず。
事故で沈没した潜水艦からの救出劇で、デヴィッド・キャラダインが自己犠牲で生存者を助ける。
もう少しパニックもの>>続きを読む
終始ドンパチなので飽きそうなものだが、豪華な出演陣の為つい最後まで見てしまう人気シリーズ。
最新作は現役のプロレスラー、ジョン・シナの出番が意外に多い。トボけたキャラが割と良かった。
WWEのローマン>>続きを読む
予想通り、モータウンの設立からマーヴィンの「ホワッツ」まで。
知識の無い人には新鮮かもしれないが、ソウル好きには知ってる事ばかりでつまらなかった。
白人にも受ける曲をという戦力でヒットを量産したが、黒>>続きを読む
ジェイソン・ステイサムが主役なのは確かだけど、一番仕事して活躍しているのは女性ハッカー役のオーブリー・プラザという変な新作。
ジェイソンのアクションも小ぶりな感じで、脇に回った印象さえある。
久しぶり>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
70~80年代に人気があった中堅女優、バーバラ・ハーシーの久々の主演作。あの美形のバーバラも70歳を過ぎ、綺麗だったロングヘアーもすっかり白髪になってしまった。白い髭面の怪しい爺さん役は、『いちご白書>>続きを読む
フローレンス・ピューの初主演作。
当時20歳前後の新人に、こんなビッチな悪女を演じさせるというのは、イギリスの先進的な面を伺わせる。
演技力など必要のない、女子高校生みたいな役でデビューさせる、どこか>>続きを読む
生涯の殆どが刑務所暮らし、しかも独房内にいたが頭が良いために鳥の研究書を独学で世に出した実存した不屈の人物ストラウドを、バート・ランカスターの名演で映像化したもの。
今にしてみれば、牢獄内でスパスパ煙>>続きを読む
テレビ連続ドラマの第一部の総集編を見たような感じ。
以前のドリュー・バリモア版の方が、脇役陣も充実していて面白く見応えもあった。
傑作のリメイク版には、やはり期待するもんじゃない。
お笑いはなかなか高度な芸で、今の日本の芸人達みたいに殆ど悪ふざけに終始している場合が多い。本作の主人公カウフマンの芸もおふざけにしか見えなかった。
実在したコメディアンの実録ものといえば、ダスティン・>>続きを読む
冒頭から後半までの、ジェーンの身の上話編は実に面白い。サラ・スヌークという、無理なく男も女も上手に演じ分ける女優の力量は素晴らしい。
ただしタイムトラベルする辺りから、話はやっぱりややこしくなる。イー>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
子供の連続失踪事件に、オカルトっぽいテイストを加えた作品。
最初は主人公の髭もじゃの父親が黒幕かと思ったけど、赤の他人の異常者の単独犯だった。先に殺された子供達の霊魂が、主人公を救うという結末は良かっ>>続きを読む
タイムトラベルものを、ホラー&サスペンス風に味付けしたもの。
長回し等、演出が勿体ぶっているので、ノンピリした雰囲気が退屈で眠気を誘うのが欠点。
かといってエンタメに徹するのも安っぽくなるし、難しいと>>続きを読む
ミラとロン・パールマンが出てなかったら、たぶん観なかった作品。
同じ監督と主演による『バイオハザード』シリーズは、悪どい大企業との絡みがあって物語に幅があったが、これはひたすら怪物と戦うだけ。
ゲーム>>続きを読む
曽根中生監督の日活ロマンポルノ時代の傑作。
貧乏浮世絵師の夫婦が主人公で、いわゆる復讐時代劇だが、ポルノの演出のせいか生々しい。脚本等も手抜き無しの構成で見応えがある。
音楽は何故か時代劇なのに全編ク>>続きを読む
三度目の鑑賞。
60年代末のアメリカの大学生のセミドキュメンタリーみたいな作品で、今観るとNHK BSでよくオンエアされている番組みたい。
ジョン・ウェインの『勇気ある追跡』の小娘役が良かった、丸顔の>>続きを読む
前作『エスター』ではほぼ実年齢に近い役柄だったが、20代半ばになったイザベル・ファーマンには、さすがに外見子供の役は無理だったようだ。少し老いた表情も時々見せるし。ちなみに実際の身長は162cmだそう>>続きを読む
チェーホフの有名な戯曲を、アメリカで映像化したもの。この原作については、過去にシドニー・ルメット監督が60年代に映画化したものがあるらしい。
70年代に本国ロシアで名作『ひまわり』のウクライナの娘役だ>>続きを読む
『新感染』シリーズと同じく、欧米でヒットした色々な作品の要素を盛り付けたような韓流アクション。
後半の後半に入るまでアクションが少なめで退屈だったが、怒涛のクライマックスで帳尻合わせた感じ。
主人公の>>続きを読む
リレー方式の恋愛コメディ・オムニパスといった作品。娼婦(シモーヌ・シニョレ)に始まり、最後も同じ彼女で完結する。
似たような話の連作なので、途中ちょい飽きてくるのが欠点。ジェラール・フィリップが終盤や>>続きを読む
ハモンドオルガンの音色が印象的な名曲「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」を、作者のゲンズブールが映像化したもの。あの美しい曲が、なんでこんなゲスな話になるのか理解に苦しむ。
女性は尻の穴しか興味のない>>続きを読む