地球を攻めに来たのではなく、警告しに来た宇宙警察(?)の男が主人公のSF映画古典。
この頃のSFものは無理な設定のものが多く特撮も未熟なものが多いが、本作は自然な作りになっている。ロボットのゴートと宇>>続きを読む
モンローは女っぷりがいいし、イヴ・モンタンは中年の渋い魅力があるし、ビング・クロスビーとジーン・ケリーも本人役で出ている豪華さだが、話がありきたり。
ミュージカル場面もモンローの色気主体のせいか、パッ>>続きを読む
実話の映画化作品。
帽子も被らず炎天下の砂漠を黙々と歩く主人公の姿を見てると、数時間直射日光にあたっただけで熱中症になり救急搬送される日本人と、同じ人間と思えない。日本人がひ弱過ぎるのか?
そこに山が>>続きを読む
シリーズ中最も豪華なゲスト陣という事もあり、後期の最高傑作といってもいい第10作目。
前回は蕎麦屋の娘で初々しかった高田美和が姫君役で再登場。剣客役は田村高廣と伊藤雄之助。水谷良重、渚まゆみといった女>>続きを読む
「ほんとうの」なんて邦題付けるから相当アレンジしたピノキオかと思ったら、子供の頃読んだ原作とほぼ同じだった。
約20年前に自身で監督とピノキオ役もやったロベルト・ベニーニが、今回はジェペット爺さん役。>>続きを読む
劇場用ではなく、テレビ放映用として撮影されたせいか未完成だったものを、約40年後に完成させた作品。
1972年リリースのライブ・アルバム『チャーチ・コンサート』は先に聴いていたので、映像化したものを興>>続きを読む
三隅研次監督がシリーズにカムバックし、お色気路線からガチで重厚な作風に衣替えした第八作目。
いつもの狂四郎ガールズは不在で、メインの女優は藤村志保だけ。やはりエロスシズムが無いと、このシリーズらしくな>>続きを読む
戦前戦中の上海在住の日本人ジャズメン達を描いたもの。
ジャズといっても今時の芸術家きどりの人達とは違い、今ならポップスのミュージシャンといったところ。
串田和美の自由劇場で評判になった舞台ミュージカル>>続きを読む
リチャード・アッテンボロー監督の人形ホラー。
『チャイルド・ブレイ』の腹話術版みたいな話で、ただの人形かと思っていたら、実は意思を持った魔物だったという話。この人形が魔物化するきっかけが省略されている>>続きを読む
安定のベルモンド節というような、コメディ&アクションが楽しめる作品。
田舎の警察の汚職警官やギャングを取り締まるべくバリから派遣された刑事がベルモンド。あだ名が「洗濯屋」で、タイトルもそちらにした方が>>続きを読む
ノンフィクション小説の大家、佐木隆三の作品を原作にした出所後のヤクザもの。
一番の疑問は何故このタイトルにしたのかという事。描かれる表や裏世界は「すばらしき」どころかロクでもない。特に表の介護施設なん>>続きを読む
世界の奇習、風習等を寄せ集めたドキュメンタリー。もっとも、かなりヤラセの部分はあるらしく、特にウミガメのパートはいかにもって感じ。
邦題にある残酷な映像は少ない。それよりも、前半の犬肉屋といったゲテモ>>続きを読む
VHSレンタルで観て以来の再鑑賞。懐かしい。
その時は画質が実に悪く、オリジナルもこんな感じなのかと思っていたが、BSオンエア版は綺麗で鮮明だった。
中身は永瀬&工藤の出ている第一部しか覚えていなかっ>>続きを読む
初めて観る、ジェーン・マンスフィールドの主演作。
凄い美人でも可愛いわけでもなく、ショーの時だけ少し際どい格好をするが、西部劇のため抜群のスタイルも拝めないのが残念。ジェーン自身が歌う主題歌は良かった>>続きを読む
息子があれこれ涙ぐましい努力をして、まだベルリンの壁は健在と病気の母親に信じさせるコメディ。
終盤に母親は、ガチな社会主義者でもなく旦那の後を追って西側に亡命するつもりだったと告白するオチがいい。
ア>>続きを読む
反体制とは行かないまでも、生徒達の個性を伸ばそうとする良い授業だと思うのだが、とにかく均一が一番とばかりに学校と親が押さえつける話。自分の高校生の頃を思い出して切なくなった。
この手の学校からは秀才は>>続きを読む
第四作「女妖剣」の続編。仮面の菊姫が復讐のために、狂四郎暗殺を企てるの巻。
醜女の執念の話でドロドロした雰囲気はこれまでにないが、ちと暗すぎるかもしれない。
音楽担当は伊福部昭で、これまでの少し安っぽ>>続きを読む
一応『死亡遊戯』の続編という設定のようだが、前半でブルース・リーが演じている事になっているビリーが亡くなってしまうので、後半は弟役タン・ルンが活躍する復讐話。
前半のリーの既出や蔵出し映像の切り貼りは>>続きを読む
日本の少年マンガのスポ根ものみたいな、高校のバスケ映画。
チームのエースのアル中父親役がデニス・ホッパー。最初はバスケ嫌いだったヒロイン的な役が懐かしのバーバラ・ハーシーと、主役のジーン・ハックマン以>>続きを読む
単純な仇討ちもの娯楽西部劇かと思ったら、人間ドラマを軸にした見応えのある傑作だった。
傲慢で独裁者である牧場主の父親に仕返しする娘の話。娘役はバーバラ・スタンウィックで、一見クールだが気の強い牧場育ち>>続きを読む
狂四郎がさらわれた子供を助けに遠征するの巻。
それまで殺人マシーンのキャラだったが今回は人間味のある狂四郎で、スピンオフに近い雰囲気もある。
見どころは、狂四郎に恨みを持つ女(瑳峨三智子)が、あの手こ>>続きを読む
騎兵隊と流れ者vsインディアンもの。
西部劇なのに会話が多く、アクションは少なめなので退屈。せっかくアーネスト・ホーグナインが配役されているのに、彼らしい役柄ではない。
最後には主人公の流れ者にヒロイ>>続きを読む
狂四郎vs悪女(中村玉緒)編。
濡れ場の比重がぐっと濃くなったが、剣豪のライバル不在のせいか殺陣は集団戦ばかりで、狂四郎の良さがうまく引き出されていない。
海賊の娘役の中原早苗が魅力的なキャラなのに、>>続きを読む
約5年ぶりの映画館鑑賞。
『グリーン・デスティニー』の頃から好きになったミシェル・ヨー主演作で、全米でもヒットしているらしい。
いわゆる多元宇宙ものにカンフー・アクションをミックスしたもので、メインテ>>続きを読む
ピーター・ユスティノフ版ポアロ三作の中では最高作。
ミステリーの質は並とはいえクリスティらしい品のあるもので、その辺の2時間サスペンスとはクォリティが違う。
そして地中海のロケーションがとにかく美しく>>続きを読む
西部劇かと思ったら、実話を元にした米海軍と先住民の戦争映画だった。
フロリダ州西側のジャングルに住むインディアンが敵で、舞台はとてもアメリカとは思えない湿地帯というのが珍しい。今は国立公園になっている>>続きを読む
第三作目にして狂四郎のキャラや世界観が確立された記念碑的な作品。妖刀無想正宗が物語の一つの軸になっている。ラストの雷蔵の殺陣も素晴らしく、さすが大映時代劇。
相手役に人気女優がいないのが少し物足りない>>続きを読む
第一作はノーマルなチャンバラ時代劇だったが、この第二作から狂四郎のアウトロー的なキャラが確立されつつある。
単なる刀を回していただけの円月殺法も、陽光の反射をさせるなど演出の工夫も。ただし物語は勘定奉>>続きを読む
元保安官のベテラン賞金稼ぎヘンリー・フォンダが、若い臨時保安官のアンソニー・パーキンスを成り行きで教育指南する西部劇。
特に大きく盛り上がるところも無く、淡々とした流れで最後は爽やかにハッピーエンド。>>続きを読む
信仰ジャンキーの母親のせいで、居場所を転々と変える少女の話。これが実話を元にしているという点が恐ろしい。
舞台が海沿いの田舎町。少年マンガに出てきそうな田舎チンピラ達が、ありがちなパターンなので減点。>>続きを読む
植木等のピン出演の主演作で、こちらも会社成り上がりもの。
クレージーの面々も顔出し出演しているが、ハナ肇と石橋エータローが出ていないので水で薄めた感じが否めない。
『無責任時代』の方が名曲がズラリだっ>>続きを読む
制作されたのが、昭和の高度経済成長期。リバイバル・ヒットしたのが平成のバブルの頃。
というわけで日本が上昇志向の時期に観たら、なかなか面白い作品だが、今のような下降状態期では絵空事もいいところで、こん>>続きを読む
当時流行っていたオールスター・キャストの時代劇。
主役級がズラリといる中で、一番光っていたのが復讐鬼役の松尾嘉代さん。登場したかと思ったらすぐに原田芳雄に殺される大滝秀治の妾役だが、痰火を切る時の格好>>続きを読む
『死刑台のエレベーター』でデビューしたルイ・マル監督の、究極のドタバタ・コメディ。ちなみに制作時の監督は20代後半の若さ。
オリジナル作のようで、実はベストセラーの原作を元にしたものらしいが、ほとんど>>続きを読む
格好つけてはいるが、結局男に依存しなければ生きていけない女の話。
本編よりも60年代スウィンギン・ロンドンの雰囲気を楽しみたかったけど、残念ながらモノクロ映像。
ジュリー・クリスティはこうした嫌味な女>>続きを読む
キャストはもちろん、監督も音楽も違うので、オリジナルとの関連性をまるで感じない「新」作品。
せめてキッドとエッタの出会い辺りまで、話を引き伸ばして欲しかった。オリジナルはタイトルこそ二人の名前だけど、>>続きを読む