村山さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

村山

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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

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人は忘れる生き物だ。早く忘れたほうが、いい人生が送れる。人は忘れることで立ち直る。私は悪くなかったと。でもやっぱおかしいって。優しさってなんだよ。誠実ってなんだよ。社会ってなんだよ。マチズモに中指を突>>続きを読む

ジャングル・クルーズ(2020年製作の映画)

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さりげなく考古学者界の女性軽視の問題が盛り込まれていてよかったです。家族で見れました。

ミッチェル家とマシンの反乱(2020年製作の映画)

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ヒーローっぽくなくても、変なこだわりがあっても、家族が愛し合ってれば大丈夫!スマホの登場で関係性が変わっても、理解すれば面白くなれる。全肯定ムービー、最高です。

パンケーキを毒見する(2021年製作の映画)

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政治を真っ向から批評する映画が封切られることは、日本ではあまり例がないのでうれしい。ただ、政権批判にはおなじみの方々が次々と登場し、内容にもあまり目新しさはない。政治家のインタビューも石破茂氏、江田憲>>続きを読む

科学者とジェンダー(2020年製作の映画)

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根強い性差別を早いことなくさないと、女性科学者の研究の時間を奪うことになる。偏見に対しての心理研究も面白かった。マチズモを振り払おう。

東京クルド(2021年製作の映画)

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小さいころに家族で日本にやってきて、10年以上暮らしているのに難民申請が受理されないクルド人青年ふたりの苦悩をとらえたドキュメンタリー。言ってしまえば、日本の通常運転をとらえただけなのだけれど、あまり>>続きを読む

シュシュシュの娘(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

どうしようもない下らなさもあるのだけれど、入管難民法や公文書改ざん問題など時代風刺もたっぷりで、ふざけながら下腹を殴ってくる。
ブルーインパルスを思わせる、みんなが空を見上げましょうと促されるシーンで
>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

おおかみこどもの時もそうでしたが、細田監督が「自分のことをなにも決められない女性」を描きたがるのはなぜなんでしょうか。今回の主人公・鈴も、わたしは歌えない、わたしは忍に告白なんかできない、わたしなんか>>続きを読む

ライトハウス(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

灯台独特の「ヴォーッ」みたいな音をはじめ、効果音はかなり丁寧に作り込まれていますね。なんですが…、途中から狂う→酒飲む→バカ騒ぎ→狂うの繰り返しのような気がしてきて、完全に途中から飽きてしまいました。>>続きを読む

サムジンカンパニー1995(2020年製作の映画)

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中心となる3人の女優さんがとても愛らしい。キャラが立っていて語り口も軽いのに、ぐいぐいと上にあがってく様は痛快でした。何より思ったのは大事な話する時にはウマいもん食べよう!!ってことです。

ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

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ブラックウィドウはわりと人なので、ミッションとしては007みたいなものでした。ウィドウが肉弾戦でブラックウィドウを責め立てる理由とかよくわかんなかったですが、アクションは楽しかったし、スカーレット・ヨ>>続きを読む

Arc アーク(2021年製作の映画)

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誰もが一度は夢見る不老不死が実現できるとしたら、わたしたちの選択する道はどこか。後半の超展開にちょっと違和感があるが、最後まで楽しめた。国産のSFとして、とても意欲的な作品で、こういったジャンルが日本>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

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デヴィッド・バーンのことはほぼ知らずに見たんですが、本当にたのしかったです!ワイヤレスでフォーメーションを変えながらのライブとかみんな思いついてもやらないことを完璧にやりきったその胆力に拍手!デヴィッ>>続きを読む

漁港の肉子ちゃん(2021年製作の映画)

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泣いたー!物語に通底するのは「生きてるだけで丸儲け」なので、そりゃあ明石家さんまさんが企画プロデュースするわ、となった。セミ役というちょい役ではあるが、宮迫博之氏を声優に使うあたりにもさんまさんの優し>>続きを読む

きこえなかったあの日(2021年製作の映画)

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10年を追いかけたことは称賛に値するが、聴覚障害者と自然災害という大きなテーマでくくってしまって、映画の全体像はぼんやりしている。節目節目で行って撮った記録映像の意味あいが強い。ただ、手話が禁じられ無>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

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認知症当人の頭の中を映像化した、はじめての作品ではないだろうか。第三者からすれば、支離滅裂だけど本人は記憶のコラージュを必死でこじ開けている。超高齢化社会に突入するニッポンの現実と向き合うためにも、見>>続きを読む

フィールズ・グッド・マン(2020年製作の映画)

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ネット上の悪ノリが笑えなくなった挙げ句、イデオロギーのシンボルに奉られる話。こういった悪ノリは時に蚊帳の外にいる人たちにとって、眉をひそめる事態になる。日本でも以前、アメリカタイム誌のアンケートに田代>>続きを読む

トムとジェリー(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

10歳と6歳の子どもたちといっしょに鑑賞。予備知識ゼロで臨んだらクロエ・モレッツが出てきて得した気分になった笑。ケンカトルネードが2度起きてドタバタするみたいな展開はどうかと思ったけど、観てる間は面白>>続きを読む

オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

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ヒトとタコの恋物語。タコの賢さに舌を巻いてばかり。映像がおさえてあるのがすごい。

騙し絵の牙(2021年製作の映画)

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面白かった。出版業界は大変だろうし、広告の顔ばかりうかがってたら面白いものできないって理屈もよくわかる。映画業界はリリー・フランキーの使い方をもう少し模索してほしい。こういった役はおさまりがよすぎて既>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

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自分探しの旅って、なんだか都合のいいフレーズでとても苦手だ。この映画に出てくる人たちは、自分ではなく、なにかを求めて旅を続ける。それは、途方もない旅のように見えるけれど、彼らにはわかる。ここではないこ>>続きを読む

アリ地獄天国(2019年製作の映画)

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まじろくでもない。4000人も社員抱えて組合もないような会社が有名タレント使ってテレビCM打てるぐらいに成長するのか、くらくらする。中心に描かれる西村さんの芯の強さ。あんな根も葉もない対応されたら、誰>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

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フロンティアスピリッツ。タイトルを噛み締めながら見るのが正しいんだと思う。カメラワークは美しいけど、自分自身は深い部分がわかってないようで、やや退屈だった。

地球で最も安全な場所を探して(2013年製作の映画)

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新しい場所はある。言い続けるしかないって詭弁ではないのか。

音響ハウス Melody-Go-Round(2019年製作の映画)

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坂本龍一が音を気に入りひたすら押さえ続けていたことで知られる、東京・銀座にあるレコーディングスタジオの内実に迫ったドキュメンタリー。響き合う音が最高なだけではなくて、ミュージシャン同士が介し、リラック>>続きを読む

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

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暴対法が施行され、暴力団排除条例が規定され、どんどんとシノギが苦しくなるヤクザと、ヤクザに関わる人々の人権を描く。関わったものには制裁を、道を踏み外したものには苦しみを。つまはじきにして、社会から抹殺>>続きを読む

動くな、死ね、甦れ!(1989年製作の映画)

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現代アートハウス入門で鑑賞。デビュー作ってやりたいことを悔いのないように全部やろうとするんだな。アフタートークで山下敦弘監督が、「たぶんカラーだったらもっと情報量が多くなる」と言っててなるほどと。モノ>>続きを読む

Mank/マンク(2020年製作の映画)

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お上の権力が跋扈する時代は、いつの世も起こりゆる。今の時代ととてもフィットしたメッセージを持った作品でした。

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

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とにかく美しい映画でした。
画角とか構図とか計算しつくされていて、どこでサムネイル作っても目を引くような美しさ。一点の曇りもないとはこのことです。徹底的に無駄を省いているので、余計なものが一切出てこな
>>続きを読む

アンダードッグ 前編(2020年製作の映画)

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森山未來がボクサーに見える。それを見るだけでも十分価値がある。北村匠海さんもいいです!

私をくいとめて(2020年製作の映画)

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大九明子監督は、心の描写を音や擬音語で、ぽんと魅せるのが本当にうまい。のんさんも、どうやって演技指導したらこんな使い分けの必要な芝居ができるのか全然わからない。のんさんが眼前に迫るようなどアップで演技>>続きを読む

博士と狂人(2018年製作の映画)

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償うことに終わりはなく、憎むことに終わりはない。だから愛せとは言わないけれど、肩の荷を下ろすことも大事なのかもしれない。

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

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暴動が起きるとき、誰が扇動したのか。検証することはとても難しい。群衆同士が衝突した時、なにが原因だったのかと言ったら「その時の空気がそうさせた」としか言えないこともある。世の中が間違っているなら反逆す>>続きを読む