村山さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

村山

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バービー(2023年製作の映画)

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バービーの世界観は壊さず、ユーモアを全体でくるみながら、ファンサービスやメタ視点を盛り込んでくるまでは予想していたけれど、まさか男性優位社会を見せつけて逆転させるだけで終わらずに、着地点まで見出してく>>続きを読む

明日香に生きる(2023年製作の映画)

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地域医療のドキュメンタリー映画。
人口がおよそ5500人の奈良県明日香村で訪問診療を続ける医師、看護師を追う。話の中心にいるのは医師の武田さんなのだが、訪問のたびに「ここがよくなってますよ」「まだまだ
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イノセンツ(2021年製作の映画)

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子どもたちの演技が秀逸、映画の中で一度も超能力って言葉を使わないのもいいな。やな感じがずっと続くのも面白かったです。

1秒先の彼(2023年製作の映画)

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清原果耶さん、ワンテンポ遅い芝居って難しいだろうなって思いながら観てました。

ドキュメント サニーデイ・サービス(2023年製作の映画)

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正直、サニーデイ・サービスの熱心なファンではなくて、しっかり聞いたアルバムは「若者たち」「東京」ぐらい。それでも出てくる楽曲は全部キラキラして聞こえたし、バンドをやることにも愛おしさを覚えた。
バンド
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

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人種も、貧富の差も、性格も、相手の背景を知ることで優しくなれる。
必要なのは触れ合うことだ。

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

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アイデア一発!みたいな作品。
物語のテンポを変えられない制約がある中、推進力で観ている人を引っ張るのがすごい。
最後にグッと来るストーリーに仕立てているのはさすがでした。

To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

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宝くじで大金を手にしたけどアルコールにすべてを注ぎ込んだレスリーを、田舎町だからみんな陰で笑っている。ただ、レスリーは誰よりも悔いている。そしてお金を理由に近づいてきた輩も覚えている。今のレスリーは自>>続きを読む

EO イーオー(2022年製作の映画)

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ほんとにロバの映画だった。
人間から見るロバの表情はどこか物憂げで、理不尽で傲慢なヒトへの警鐘にも重なる。全体的に不協和音の音量が高めなのは意図的なのだろう。短い映画なのにやたらと疲れた。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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宮崎駿がこれ以上長編映画を作る気はないという思いと、今のタイミングで観たほうがいい映画であることはわかった。

ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)

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どんな意見にも価値がある。校長は意見を切り捨てることはせずに、必ず言葉に耳を傾け対話を試みる。学校でトラブルが起きたらとにかく時間を作って話し合う時間を設ける。その場で解決はしない。そしてその時間が終>>続きを読む

レッド・ロケット(2021年製作の映画)

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他人の迷惑や加害責任を一切顧みず、小さな自尊心を武器にアメリカンドリームをもう一度手に入れようとする姿はどこまでもクズで、知り得なかったホワイトトラッシュそのものなのだろう。
彼らこそが、アメリカが直
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

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ぼくはアニメーションに全くくわしくないけど、これだけ作画の違うアニメーションを同じ場面で同時に動かすという途方もない作業には敬意を払う。
コミックスの展開をマルチバース世界に落とし込み、運命と孤独に抗
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

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議論だけで魅せられる。
2択を迫られると、今の世は平気で分断してしまうが、双方ともに否定することはなく包括的な提案をするこの姿が現代に必要とされるのではないか。
また、有事だからできたことかもしれない
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怪物(2023年製作の映画)

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物語の中心となる2人の子どもの親、
安藤サクラ(湊の母)、中村獅童(依里の父)は、
どちらも我が子に「普通」であることを求めている。
子どもの幸せを願うのか、現状の責任を転嫁するのか、
信念は真逆だけ
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

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お父さんと過ごした夏の思い出。
過ぎ去った過去を懐かしむだけの映画だけど、記憶の片隅をのぞくような編集と構成で飽きずに見られる。
全体的に示唆されるだけなので解釈が合ってるとも思わないけれど、映画館を
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

最高の大団円だった。
すべてのキャラが愛おしいし、シリーズを通して観てきてよかった。感慨深かった。
GOGが描いてきたのは、血を越える家族はあるかだった。人種、異星を超越した関係性となって、同じ未来を
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

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ひたすらにアクションの小気味良さが続く。長いシリーズのタイトルなのでお約束も多いので嫌味なく抑えていた。キャラもシーンも音楽もなんとも表層的だった。

TAR/ター(2022年製作の映画)

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聞こえているのか、聞こえていないのか。
鳴っているものが、聞こえていないのか。
鳴ってないものが、聞こえているのか。
そんな場面が印象的でした。

アダマン号に乗って(2022年製作の映画)

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画一的なルールよりも個人を尊重するといえば簡単だが、個人を大切にすればするほどコミュニティにはまとまりがなくなる。秩序を保つためには対話を重ね、思いを窺いながら進めていくことが必要だ。本筋というより、>>続きを読む

ヴィレッジ(2023年製作の映画)

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ムラを守るためには仕方がない。
ムラを守ることはお前を守ることだから。最初は小さなほころびでも、気づけば大きなうねりとなる。大丈夫、ばれないから。これからは能面のような姿を見せ続ければいい。
加害者な
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対峙(2021年製作の映画)

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銃乱射事件の被害者と加害者、その両親4名が膝を突き合わせる。この一文だけでも心が押しつぶされそうだ。過去は絶対に清算出来ない。胸の内を曝け出して、苦しみの中で理屈を探す。納得できる事由やロジックを求め>>続きを読む

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

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これ見せられたら「携帯電話が普及してから物語作りにくくなった」とか言い訳したらだめだなあと切に感じます。極上のエンタメでありながらちゃんと泣ける部分もある。おもしろい!

茶飲友達(2022年製作の映画)

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高齢者は若者から搾取した年金をもらい、働きもせず左うちわでのうのうと暮らしている。そんなイメージがインフルエンサーやSNSを中心に流布されている。これって本当だろうか。
高齢社会の日本で、いわゆる「普
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

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ストーリー、アクション、笑いもあり人間味のあるキャラクター像が見事なバランスで作り込まれている!アベンジャーズクラスの高揚感もあるのでかなりサイコーです!!

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

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社会的ヒエラルキーと資本主義の崩壊を描いていて面白い。ひたすらブラックユーモアでした。日本の予告編があまりよくないのでは。

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

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アカデミー作品賞ノミネートが、スピルバーグの新作と聞いて、「ほんと、アカデミーって変わらないな」と思っていたんですが、観たらさすがの作品でした。
主人公のサムが映画監督=クリエイターとして喜怒哀楽を味
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

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やっぱりGoProで録ったんだろうなっていう接写の映像が粗くて気になってしまった。あと、日本語の中の英語だけがやたらと流暢なのが庵野さんは好きなんだろうか。あれはボケなのだろうか。雪山背景のカットとか>>続きを読む

劇場版 センキョナンデス(2023年製作の映画)

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前半は衆院選の香川1区、後半は大阪、京都の選挙区を捉えているけれど、感じるのは女性候補者の言葉の芯の強さ。ご自身の言葉で伝えようとする様は後ろ盾に守られて、形だけのパレードをする元大臣より真に迫る。>>続きを読む

Winny(2023年製作の映画)

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題材がすばらしい。
吉岡秀隆のパートが弱い。

ワース 命の値段(2019年製作の映画)

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以前、震災の被災者に対して「最後は金目でしょ」といった政治家がいたけれど、その言葉がいかに無為で心ない言葉か分かる作品でした。
人が命を落とすことは、関わる人を突き動かし、思いを新たにする一因となる。
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夜明けまでバス停で(2022年製作の映画)

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自助、まずは自分でやってみる。
自分ひとりでやってみることに限界があることに、政治家は気づかない。
礼儀正しい人ほど今の世の中は息苦しい。真面目でひたむきな姿勢でもこぼれ落ちる人がいる。誰も褒めてもら
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

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強さにも弱さがあり、弱さにも強さがある。人生を悲観することなく、隣人を抱きしめながら己を愛せ。これぞダイバーシティ。最高。

セールスマン(1969年製作の映画)

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聖書を訪問販売で売る。
宗教の信仰心を資本主義のルールで説き伏せる矛盾に晒され、どこまでも湧き上がる葛藤と虚無感。なにを逡巡しているのか、物思いにふける顔を捉えているのが印象的だった。
1969年当時
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