ヒムロさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

2.7

蜷川実花らしい美しい色使いで明治〜昭和を描く映像美は言わずもがな必見
豪華キャストによる演技も素晴らしい

脚本は紙の月と同じ早船歌江子さんということで期待していたがどうにもハマらなかった
登場人物は
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ソーセージ・パーティー(2016年製作の映画)

3.3

まず予告を見て気に入ったら見る気に入らなかったら見なくていい

下ネタを中心にブラックジョークやアウトローなネタをふんだんに含んだ大人のためのコメディ映画
ストーリーなんてあってないようなもの

サウ
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アンフレンデッド:ダークウェブ(2018年製作の映画)

1.7

前作の敵が幽霊的な怪異だったのに対し今回は完全な人間のハッカーが相手
その時点で続編を名乗るような物じゃない
ホラー映画のジャンル内で相手が幽霊か人間かは非常に重要なので全く別物である

その上やって
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アンフレンデッド(2015年製作の映画)

3.8

全編スカイプの画面でのみ繰り広げられるホラー
PCで聴いてる曲がそのまま映画のBGMになる仕掛けや通話の裏側でメールのやり取りをして会話が二重構造になるあたりの仕掛けも面白い

配信やDVDなどを使っ
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search/サーチ(2018年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

画面の中だけで進行していくかなり実験的な試みがある今作
映画自体の完成度は高くサスペンス物としての意外なオチにも満足
デジタル上以外の部分はWebカメラの映像で写すなどそうきたかと思わせる部分もあった
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スプリット(2017年製作の映画)

2.3

犯人が多重人格というありがちっぽい設定に性格ごとに身体能力が変わるという設定をプラス

しかしそもそも多重人格の設定自体持て余している感が否めない
そもそも多重人格の人間が相手という設定ならいきなり攫
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.0

時系列をバラバラにし交錯させるという映画史に残る名手法を確立した作品

タランティーノらしい冗長に思えるようなシーンをカメラワークとセリフのオシャレさで持たせる手法は昔から
2時間半があっという間に過
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ミスト(2007年製作の映画)

5.0

激しい嵐が街を襲い家が倒木によって壊れたデヴィッドは息子を連れて隣人のノートンと共に近所のスーパーへ買い出しに行く。
すると突如、町中を濃霧が包むと血を浴びた男がスーパーへと駆け込んでくる。
「霧の中
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.7

小さい村のカルト土着信仰が主人公たちグループに襲いかかってくる

個人的に洗脳やカルト宗教のドキュメンタリー コミューン等の話を見るのが好きでそういった描写もあるのが面白い
麻薬などによるトリップによ
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ジョージフロイド事件をテーマに黒人差別問題に直球勝負を挑んでいる意欲作

設定自体はなんの脈絡もなくループに取り込まれる不条理系だが
短編だから 投げっぱなしだから というわけではなく現実そのものが不
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ムーンライト(2016年製作の映画)

3.5

作品のオチについては自分は少し拍子抜けしてしまったが個人的には嫌いではない

スピード感などはないがゆったりと全体に重くのしかかってくるストーリー
その過程のひとつひとつに噛みしめるべき意味や教訓があ
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.4

いい意味で非常にベタ
基本に忠実

あーゾンビものってこうなるよねみたいなあるあるを予算をかけてやってくれていると言った感じ

とはいえ見ていられないかと言われればむしろ真逆
新幹線というシチュエーシ
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

実在の事件をモチーフにした映画
タランティーノらしく「これいる?」みたいなシーンが多いがそこがたまらなくオシャレで楽しくて僕は大好きだ

オチはまさに痛快の一言
こんなに長く振ってそんな簡単なオチかよ
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ブラック・ミラー: バンダースナッチ(2018年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

Netflixのマイナー要素 インタラクティブ機能が盛り込まれた意欲作にして傑作
アドベンチャーブックを題材にしたゲームを作るという設定とインタラクティブ機能の融合がベスト

失敗(という制作者的な希
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

正直言ってここまでの伏線回収は予想していなかった
というかあの壮大な映像とストーリーを見せられると序盤のことなどとうに忘れていて てっきり宇宙船側と地球で何かしらの協力をして解決するのかと思っていた
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インセプション(2010年製作の映画)

4.6

まず映像だけでも見る価値がある
キャストだけでも見る価値がある
監督だけでも見る価値がある
面白いに決まってる最高の映画

夢が崩壊していく中のアクションシーンの圧巻さと主人公とその妻の物語
静と動
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ハロウィン(2018年製作の映画)

3.3

初代ハロウィンの40年後が舞台
ローリー役のジェイミーリーカーティスの年の取り方がマジで綺麗 それだけでも見る価値がある
初代監督による正当続編で兄妹設定こそ消え去ったがリメイク版などの演出のオマージ
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

3.9

細かすぎる伏線が今見るとありがちなオチでも楽しく見させてくれるいい作品
後半にある程度の伏線は復習して教えてくれるが調べれば調べるほど顔の動きや話の意味のすれ違いなどで伏線が散りばめられていてこんな脚
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.8

ここ最近見た映画の中でも一番面白い
元々クリストファーノーラン作品やSFは好きだがこの時間トリックの使い方は圧巻
2時間半ある中で序盤こそちょっとだるく感じるところもあるがそれを補って余りある伏線回収
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.2

設定一発勝負って感じの潔い作り
アイデア先行で作ったから設定にちょっと無理があるところが多いけどそれでもそういう映画の中ではかなり楽しめた方
語りかけてくる幻覚たちの中でもそれぞれキャラが立ってるから
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