mさんの映画レビュー・感想・評価

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トリコロール/赤の愛(1994年製作の映画)

4.0

若く美人で優しい女性と退官裁判官の物語。人としての行いの善悪について。

裁判官として人を裁いてきた男だからこそ、人の裏側、秘密を知りたい衝動も強かったのだろう。
車で轢いてしまった犬を助けたのは、当
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トリコロール/白の愛(1994年製作の映画)

4.3

移民の男が1人のフランス人女性に愛を求める物語。トリコロール三部作の中で、唯一のコメディーであり、男性が主人公。

さえない男が女からドン底へ突き落とされ、彼女への復讐の為に這い上がり、成功し復讐も成
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トリコロール/青の愛(1993年製作の映画)

4.2

交通事故で全てを失った女性が、新たな自由を手に入れる。
全てを失った悲しさに、死にたくても死ねず、好きでも無い男と寝た翌日、家を出た彼女が自傷行為で壁に拳を擦り付けるシーンが印象的。
突然、交響曲が彼
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ノン子36歳 (家事手伝い)(2008年製作の映画)

3.7

美人であることしか取り柄のないダメな女。
酔っ払っては、自転車で走りながらゴミを蹴飛ばし、行き場のない怒りを当たり散らす日常。

どこにでも居そうだけど、素性の知れない一見好青年な男と、見るからにヤバ
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ぐるりのこと。(2008年製作の映画)

4.2

人の心は分からない。
でも好きだから、寄り添う。
夫婦の物語。
逃げることなく、向き合う。
夫婦だから。好きだから。

夜、鬱病で苦しむ奥さんが、雨に濡れながらベランダに座り込んでいる所へ、異変を察知
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ヒミズ(2011年製作の映画)

3.8

再生の物語。
住田君が段々とヤバい奴になる。
でも、周りの仲間は放って置かない。
ヤクザですら、助けてくれる。

貸しボート屋から見える川の中の小屋が沈んだり浮いたり。
震災の象徴のようで、物語の展開
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アクトレス 女たちの舞台(2014年製作の映画)

4.0

若さへの執着。過去への執着。
周りから、段々と取り残されていく感覚。
そんなつもりは毛頭ないのに、高慢さと驕りが露見されてしまう。
まるで老人が言う、昔は良かった、最近の若者は、の様。過去に囚われて、
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Vision(2017年製作の映画)

4.0

愛は湖面の波のよう。静かにそこにある。
森の木々、風、光。すべて、美しい。
山がいつもと違く感じる違和感。
心のざわつき。
忘れられない愛。
visionは生命。

ビノシュ演じるフランス人植物学者の
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過激派オペラ(2016年製作の映画)

3.6

基本、下品(エロ)な青春コメディー。
好きなものしか見えなくなってしまう子供っぽさが、熱量だけで成り立っている混沌として儚げなあの演劇の演目の様。
周囲から見たら痛々しい程、自分の感情をストレートに出
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ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)

4.2

子供の視線。みんな事情が色々あって、苦しんでる。でも、毎日のささやかな幸せが、貴重な思い出となって、素敵な人生に繋がっている。

東京物語(1953年製作の映画)

4.5

親子、家族、死んだ息子の嫁。子供は独立して自分の家庭を築き、自分の生活に忙しい。とは言え、実の子供より、赤の他人の息子の嫁の方が、親身になってくれる。それが切ない。
本当の優しさとは、取り繕うとしても
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.3

演技なのか、夢なのか、現実なのか…どんどん精神が崩壊し、自己が破綻していく様は恐怖。
リアルに人間の闇の部分、精神的に醜い欲望が表現されていて、気持悪くなるくらい生々しく感じた。すごい作品だと思う。

パプリカ(2006年製作の映画)

4.2

夢の暴走。夢、深層心理。
夢の中で起こる何でも有りの支離滅裂な展開、記憶の中の何かを思い起こさせる感覚…子供の時に見ていた(であろう)夢の中の世界が再現されていた(気がする)。
今まで、わざと見ないよ
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.0

映画を作るって、大変だな。でも苦労した分、大きな達成感もあるんだね。という内容。
「流行り、安い、そこそこの品質」へのアンチテーゼ。終わり良ければ、全て良し。面白い。

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

4.4

自分とは何者か?
父との確執。
過去のその全てがあって、今がある。
青春は苦しくて、輝かしい。

渚のシンドバッド(1995年製作の映画)

4.0

男とか女とか関係なく、人を好きになること。思春期のモヤモヤとしたイラ立ち、ままならない欲求。自分を晒け出せる友達の存在は貴重。

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

3.6

それぞれの年代の女性、それぞれの生き方。悩み、幸せもそれぞれ。

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.2

日常が戦争に飲み込まれていく。戦争が、普通の生活を奪っていく。生と死が背中合わせの毎日に、普通に笑って過ごせる日々を願う。一生懸命、毎日を生きる。

アイアン・ジャイアント シグネチャー・エディション(1999年製作の映画)

3.8

なりたい自分は、自分で選ぶ。
スーパーマンになるのも、悪者になるのも、自分の意思で決まる。紙一重。

EDEN/エデン(2014年製作の映画)

3.3

ハイになって、イカした音楽に合わせて踊る快感。時代が過ぎても、そこから抜け出せないのが悲しい。

シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

3.6

自分の作った料理を、美味しいと食べてもらえる幸せ。
美味しい料理が作れると、美女にモテる。笑

おやすみなさいを言いたくて(2013年製作の映画)

3.8

写真の力。報道という正義。
帰りを待つ家族の心情。娘を持つ母親。

自分の中にある抑えきれない怒りが、カメラのシャッターを切らせ、怒りを自己表現という形で発散させる。
自爆テロ、戦争カメラマン。私じゃ
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スパニッシュ・アパートメント(2002年製作の映画)

4.3

おしゃれでコメディー。
若いって、何でも出来るし、将来が不安だし、恋も楽しみたい。
その混沌として、エネルギッシュな感じが、まさにあのアパート。
若い時にしか出来ない貴重な体験。

お嬢さん(2016年製作の映画)

4.0

変態文学の朗読会。
性描写の想像と実践。
お金で買う自由。
飴と女の子は甘い。

ルビー・スパークス(2012年製作の映画)

3.8

無邪気なルビーが可愛い。

人間の狂気が具現化される恐怖。少なからず誰もが持っているであろう願望。
こんなにメルヘンな構成じゃなければ、ただの恐怖だろう。

TOMORROW パーマネントライフを探して(2015年製作の映画)

4.0

今と同じ生活を続けていると、人類は絶滅するらしい。知らなかった。

大規模農場で作られた農作物は、何千キロも移動し、その移動には石油が使われている。地域の中小農場の可能性。

ぶどうの葉の下でバジルが
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イル・ポスティーノ(1994年製作の映画)

4.2

無気力な生活が輝き始める。
自分の心を言葉で表現することで、今まで気がつかなかった身の回りの自然の美しさに気が付く。詩によって、恋はより美しくなる。

ウォールフラワー(2012年製作の映画)

3.7

居場所を見つけた瞬間が、無限を感じられる瞬間に変わった。
悩み、苦しみ、恋をして、分かち合い、克服する。
トンネルの光、トンネルの出口、青春。
デヴィッド・ボウルのheroesが印象的。

素顔の私を見つめて…(2004年製作の映画)

3.5

誰かの期待に応えるために、本当の自分を偽ると、誰も幸せになれないのかも知れない。
周りの目、世間体…すべて周りのことなんて気にしていられないくらい切羽詰まったとき、自分を曝け出す勇気の大切さ。

マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

3.7

綺麗な顔の若い男性ふたり。
普通を求めているだけなのに、それすら叶わない男。
恵まれた環境を思春期の反動で飛び出した男。
同じ道を走っても、行き着く場所が違ってしまったふたり。
焚き火をしながらの、お
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イングリッシュ・ペイシェント(1996年製作の映画)

4.0

戦争と愛と裏切りと死。
砂漠の陰影と女性の体の曲線。
首と鎖骨の間のくぼみ。

ジュリエット・ビノシュがキラキラしてた。私も眠れないから、キスして欲しいな…

マリー・アントワネットに別れをつげて(2012年製作の映画)

3.0

侍女から見るフランス革命前のベルサイユ宮殿とマリーアントワネット。
天涯孤独な少女が憧れたものは、美しい王妃と宮殿。好きな人から言われる酷な命令にも従うしかない心情。それを分かって利用する王妃。キスだ
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.9

狂気。お金と名声に目が眩み、常軌を逸する。エスカレートする特ダネ映像への執念。

ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気(2015年製作の映画)

3.8

偏見と平等。
人間の信頼関係に性別や年齢、同性愛は、関係ない。
だった10年前の話かと思うと、同性愛の権利獲得とは、まだまだ道半ばなのかと思う。同性愛者と言うだけで、普通の事が認められない不平等さは、
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