前作(Part II)の世界から20年が経ち、マイケル・コルレオーネも老いぼれた。子供たちも大人になり、ファミリーもニューヨークに戻って表向きはカタギの仕事をしている。そんなある日、マイケルの叙勲パー>>続きを読む
前作でコルレオーネ一家のドン(首領)の座についた三男 マイケルのその後と、親父ヴィトーの過去(シチリアを出た理由とかNYでのし上がっていくまで)を交互に配した構成。その対比が上手くて、3時間長も苦にな>>続きを読む
ニューヨークを仕切るイタリアンマフィア一家の世代交代を壮大なスケールで描いた名作。
うん、名作たる所以は分かる。
アル・パチーノの成長(どんどん顔付きが変わっていく)と、それと入れ替わるようなマー>>続きを読む
韓国版「楢山節考」かなと思って見てたら、やはりとんでもない劇薬だった。
母親の連れ子として継父の家にやってきてみれば、そこには極悪非道な十人兄弟がいて、恐ろしい目に逢わせてくれる。(しかも、以後三十>>続きを読む
太平洋戦争末期の日本で、「志願兵」という名目で日本軍に徴用された朝鮮人ア・ロウン(=alone)の物語。朝鮮人というだけで一段下に見られていたことが露骨に描かれている。
まず上官から何かにつけイジメ>>続きを読む
これは傑作!!
とにかく怖い。女怖い。。。
イケメンの音楽教師が教え子の一人からラブレターもらってそれを袖にする&暴露してしまったことから人生転落・・・。その子の友人(ピアノの生徒として)、さらにそ>>続きを読む
公開当時(まだ大学生だった)見て以来、約30年ぶりに再見。
見事なまでのサイコサスペンスにあらためて息を呑む。
クラリス(ジョディ・フォスター)とハンニバル・レクター(アンソニー・ホプキンス)の対峙>>続きを読む
数々の名曲、名盤を生み出してきた「J-POPの聖地」とも言うべきスタジオ 音響ハウス。ゆかりの深いミュージシャン(高橋幸宏、坂本龍一、鈴木慶一、大貫妙子、佐野元春、矢野顕子、松任谷由実と正隆・・・ああ>>続きを読む
あまりにもえげつない話をいともあっけらかんと描き切っている。
今村作品独特の湿度高めの粘着質な生命力。一般的には目を背けたくなるような関係(血のつながらない父との近親相姦的営みや、金のために娘を男に抱>>続きを読む
シネマヴェーラでやってる森崎東追悼特集上映。なんとか滑り込みで1本見ることができた。(ほんとはもっと色々見たかったんだけど、うかうかしてたら最終週になってた。。。)
大阪鶴橋の商店街を舞台に、長屋の>>続きを読む
ゴジちゃん(長谷川和彦監督)が見習い時代にスタッフとして(夜這いする青年団の一人で出演までして)絡んでたとか、出演者の嵐寛寿郎が「今村昌平監督が主演女優とオメコばっかりしていた」と述懐してたとか、「ミ>>続きを読む
1970年代、いわゆる「帰国事業」で北朝鮮に渡った兄が、25年ぶりに帰ってくる。それを迎える在日朝鮮人一家の物語。病気治療を理由にした一時帰国だが、実はそれ以外にも目的があるようだ。
ヤン・ヨンヒ監督>>続きを読む
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マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや
中高生の頃、寺山修司が大好きだった。あの恥ずかしがり屋な表情、天才的な文学表現、「さよならだけが人生だ」的な厭世観・・・。自分が寺山を知った>>続きを読む
とにかく役者がみな素晴らしい!
あまりにもハマリ役のユースケ・サンタマリア、これまでのイメージを思いっきり覆す下品なオヤジを活き活きと演じた高橋和也、あいかわらず得体の知れないでんでん、乳もケツも丸出>>続きを読む
とにかく主演のヤン・イクチュンが可愛い!
ただただ可愛い。
ボーっと考え事をしているイクチュン、ドーナツをモグモグするイクチュン、困ったような悲しげな目をするイクチュン、シワを寄せて笑うイクチュン、珍>>続きを読む
1970年のウィリアム・フリードキン監督の映画「真夜中のパーティー」のリメイク。というより、1968年に初演され、オフ・ブロードウェイでロングランを続けた伝説の舞台「ボーイス・イン・ザ・バンド」、2度>>続きを読む
全編に漂う無気力感と乾いた不穏な空気がたまらない。
音楽は一切ナシ。(レコードをかけるシーンでさえ、その音を無くしている。)その代わり、登場人物達の食べる音、ストローを吸う音、お茶やコーヒーをガブ飲み>>続きを読む
日本でもベストセラーとなった韓国の小説「82年生まれ、キム・ジヨン」を映画化。これまでも「トガニ」や「新感染」で共演を重ねているチョン・ユミとコン・ユが夫婦を演じている。
原作をまだ読んでいないので詳>>続きを読む
百恵×友和コンビ第10作。一般公募によるストーリー、スペインロケ、脇を固める豪華キャスト(北村和夫、小林桂樹、田中邦衛ほか)、いろいろ頑張ったんだと思うけど、気の抜けた「Wの悲劇」(三田先生の面白さを>>続きを読む
百恵×友和のゴールデンコンビによる文芸シリーズ第4弾。(ちなみに、第1作は「伊豆の踊り子」。続いて「潮騒」、「絶唱」である。)
堀辰雄の原作とは少し時代がズレて、節子のサナトリウムでの最後の日々と彼>>続きを読む
現代アメリカを代表するデザイナー、イームズ夫妻のドキュメンタリー。
旦那の方ばかり注目されているが、実は本当に天才で、旦那に影響を与えていたのは妻の方だったことを知る。これって、市川崑と和田夏十みたい>>続きを読む
70〜80年代に活躍した伝説のフィギュアスケーター、ジョン・カリーのドキュメンタリー。それまでの「スポーツとしてのスケート」に、クラシックバレエやダンスの「芸術性」を持ち込んで、今日のフィギュアでは当>>続きを読む
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2009年(19歳で)の監督デビュー以来話題作を発表しつづけている俊英グザヴィエ・ドラン、24歳の時の作品。見ようと思ってずっと見逃していたドラン作品をやっと見ることができた。
製作総指揮・製作・監>>続きを読む
1945年8月14日、ポツダム宣言受諾を決定してから、翌15日正午の玉音放送までの「日本のいちばん長い日」。内閣、宮中、軍部、放送局、それぞれの場で、それぞれの立場の人々がこの24時間をいかに送ったか>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
あまりにも高評価で、あまりにも人気のある作品なので、こんなことを言うと「なんてひねくれてる奴なんだ」と思われるかもしれないが、あまりにもよく出来ているのでなんか好きになれないタイプの映画だ。
「そん>>続きを読む
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同じ原作者、同じ監督による「ショーシャンクの空に」が囚人目線の物語だとすると、こちらは看守目線。囚人達や個性的な看守仲間のキャラクターや彼らに関するエピソードを丁寧に扱っていて、監獄ものにしては時折ホ>>続きを読む
今からちょうど40年前、1980年5月に起きた光州事件(学生、市民等による民主化運動を軍隊が武力で鎮圧した事件)を取材する外国人記者と、彼をソウルから乗せて来て行動を共にするタクシー運転手の物語。これ>>続きを読む
前作ラストでめでたしめでたし、だったハズが、今度はまさかのサブキャラ(カーターのために部屋を空けてあげてる織田信成似のルームメイト、ライアン)がタイムループの犠牲者に?!
今回は「なんでタイムループ>>続きを読む
めっちゃ性格悪いビッチな女子大生ツリーが、誕生日の朝、知らない男の部屋で目を覚ます。自分の寮に戻り、いつもの一日を過ごし、夜パーティに出かける。帰り道、不気味なお面の殺人鬼に襲われ殺されてしまうが、そ>>続きを読む
舞台は若狭の山寺。数年前、近所の滝に身投げした謎の女(小柳ルミ子)が、和尚(若山富三郎)によって助けられ寺に身を寄せるようになった。そこに彼女の遠縁にあたる少女(仙道敦子)がやってきて、和尚の高校生の>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
前半55分くらいまでは、安っぽい少女漫画みたいな、80年代っぽさ全開のつまんない青春映画なのよ。なんだよ、いきなり一人で拍手したと思ったら自己紹介始めちゃう世良正則は・・・(笑)今じゃあんたストーカー>>続きを読む
大ヒットした小説の映画化。
ある地方都市で数年に一度行われる世界的ピアノコンクールに挑む若者達と審査員、スタッフ達の物語。
おれにしては珍しく原作を読んでいたので、あの壮大でワクワクするような光に満>>続きを読む
大林宣彦監督追悼。
とにかく唯一無二。他の誰にも、また、今後二度と作れないだろう怪作。
全編、過剰なサイケデリック、過剰な演出、過剰な音楽、過剰なカオス。何かクスリでもやってたんだろうか?というほ>>続きを読む
「ミッドサマー」のアリ・アスター監督の前作。
お婆ちゃんの死をきっかけに、ある家族がボロボロになっちゃう話。
精神疾患、サイコスリラー、幽霊ホラー、ビックリ系ホラー、オカルト、降霊、変な宗教、悪魔崇拝>>続きを読む
イギリスの名匠ケン・ローチ、2度目のパルム・ドール受賞作。
オープニング・クレジットのバック、音声のみで、主人公が休職保障の手続きのため電話をかけているシーン。いかにも役人的な電話応対にイライラする>>続きを読む
「his」を見て一気に気になった今泉力哉監督。「his」の他にも今年から来年にかけて、田中圭主演の「mellow」、若葉竜也主演の「街の上で」、松坂桃李主演の「あの頃。」と公開作が続く。
そんな今泉監>>続きを読む