ひしくいさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

ひしくい

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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

3.5

アクセルを踏む素足、手榴弾を防ぐヴァイブラニウム、死にゆく親を抱える子ども。

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.0

この時代にこの題材をこの描き方でいいのかよ……とはすごく思う。批評家からボッコボコにされたのもわかる。
一方でこれはそういう問題だらけの人が問題だらけの方法で作り上げた場も、誰かの救いや希望になりうる
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ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)

3.5

残酷ながらも確実に優しさが存在する世界で、キャラクター同士の距離感が近くなりすぎず遠くなりすぎず好み、なのだけど、親戚の子どもを連れて観に行こうとは思わないかな……私は彼らの境遇や世の中にはどうにもな>>続きを読む

人生はシネマティック!(2016年製作の映画)

3.5

人生はシネマティック〜!!! なんて素敵な邦題なんだ!
久しぶりにヘテロの恋愛要素にワクワクした。
映画業界映画はやっぱりいいよね!
あと大きいボードに物語の構成要素を貼り付けて行く方式も大好き。

殺人者の記憶法(2017年製作の映画)

3.5

いわゆる「信頼できない語り手」もの。類似した設定の『手紙は憶えている』が大変面白かったのでこちらも鑑賞。
でもちょっと期待値を上げすぎたかもしれない。謎を探っていき叙述トリックによって驚きを提供するミ
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羊の木(2018年製作の映画)

3.5

ここでの評判は微妙なようですが、いや面白かったよ……? 演技とか演出とか、引っかかる部分がほぼ無かったし、ラストも、雑だとかトーンがいきなり変わったとかも思わなかった。

邦画、現実やそこにある問題に
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パディントン 2(2017年製作の映画)

3.5

吹替版にて。1未鑑賞。

実に整然とした伏線の提示と回収には、自分好みかどうかは別として美しさすら感じる……。
サリー・ホーキンスの服装がはちゃめちゃに可愛い。というかサリー・ホーキンスが可愛い。
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トム・オブ・フィンランド(2017年製作の映画)

3.5

ゲイカルチャー全般に詳しくないので、単純に勉強になって観てよかった。
よくある伝記映画という感じの作りで、興奮するほどではないのだけど、不自然に尖った部分や不快になる表現は全然なくて、好感が持てる落ち
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ジュピターズ・ムーン(2017年製作の映画)

3.0

鑑賞中も、以下のインタビューを読んでいても思ったけど、たぶん監督の考え方があんまりfor meではない。そもそも観念的な映画があんまり好きではないんだった自分は、と再認識した。

長回しのカットや撮影
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アバウト・レイ 16歳の決断(2015年製作の映画)

3.0

ショートカットで脇毛があるエル・ファニングは最高。
話はまあ……。

デトロイト(2017年製作の映画)

4.0

観賞中ひたすら恐怖にさらされ続け、鑑賞後はこれが過去に実際に起きたのだということに恐ろしさを感じ、『ゲット・アウト』を思い出してまだ消えていない問題なんだと気づいて怖気を震う、おそろしく良くできている>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.0

脚本の妙。すごい。

怒りは怒りを生むというのは良くも悪くも多分真実で、その発露の仕方はとても危うくて間違いもあったけれども、じゃあ全く怒るべきではなかったのか? 沈黙していればよかったのか? 怒るべ
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ダークタワー(2017年製作の映画)

3.5

確かにもっと予算があったら良かったのにね、とは思うけど、前評判から想像していたほどチープではない。原作未読ですが、世界観は展開についていくのに必要な部分はわかるし、説明不足ともあまり感じなかった。>>続きを読む

ラッキー(2017年製作の映画)

3.5

安いクイズ番組の演出でよくある、「配点が異様に高くてそれだけで勝ち負けが決まる最後の問題」、「死」って別にそういうものではない

これ、キャッチコピーがすごく上手くて、観賞後、ひとに「どんな映画?」っ
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タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

3.5

優しさに満ち満ちた映画。ストーリーはごく普通なのだけど、ここまで徹底的に、あらゆる登場人物に、製作者の優しさが行き渡っているのには感嘆の念を禁じ得ない。不快になるポイントがない。

ガーディアンズ(2017年製作の映画)

2.0

「どこをどうしたら面白い映画にできるでしょう」みたいな授業の素材には使えるかもしれない。

ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!(2017年製作の映画)

3.0

実際に起きた紛争を舞台にして、コメディバイアスも強くなく現実に近い倫理観を下敷きにしている風なのを考えると、モヤモヤする描写が随所に見られる。

主人公たちだけに注目して、ミッションものとして観るなら
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バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

3.5

神話だった。大体のツッコミには神話だからさ……が答えになる。

エンドクレジットが異様に短くて、労働環境としてはインドの映画界はどんな所なんだろうな〜と思いを馳せてしまった。

リミット・オブ・アサシン(2017年製作の映画)

3.5

アクションはジョン・ウィックってほどではないし、脚本や設定の粗は目につくけども、
主人公はいかにもイーサン・ホークがやりそうな背景を持った役だし、ポール・アンダーソン演じるジム・モローとの関係は好みだ
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.0

どうせ痛い思いをすると知りつつ観に行ったので、かまえられたナイフに突っ込んで行ったのと同じ。とても深く刺された。

この手の映画を観る度言ってるけど、こういう映画が理解できない人間になれたら楽だったの
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レゴバットマン ザ・ムービー(2017年製作の映画)

3.5

こうメタ的に描かれるとブルース・ウェインって本当に面倒くさい人だな! そういうところが好きなんだけどさ!

あとジョーカーとイチャイチャしすぎてて、ジョーカーのことをかわいいと感じかけては自分の頬を張
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猫が教えてくれたこと(2016年製作の映画)

4.0

猫映画としてもイスタンブル街歩き映画としても最高。
推しはガムスズ。

アメリカン・ハッスル(2013年製作の映画)

3.5

オープニングのクリスチャン・ベイルに心を鷲掴みにされてしまった……笑

それが実話を元にした話の強みなのか、進行のためにキャラクターが作られたのではなく、キャラクターの性質が物語を動かしている感が強く
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リベリオン(2002年製作の映画)

3.0

有名なガン=カタを見たくて。
でも感情抑制の設定とかストーリー展開とか雑すぎでは!? ツッコミどころが多すぎて途中から半笑いになってた……。

荒野の誓い(2017年製作の映画)

3.5

ちょっともやもやが残った。期待値が高めだったのと、直前に観た"Sweet Country" が良すぎたせいもあるとは思うけど。
クリスチャン・ベイル演じる主人公側一行と、ネイティブ・
アメリカン(シャ
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キング・アーサー(2004年製作の映画)

3.0

この映画の元になった歴史上の説、恥ずかしながら知らなかった。
これまで触れてきたアーサー王と円卓の騎士をモデルにした作品は、ファンタジー色の強いものが多かったので、がっつり歴史物!って感じがかえって新
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ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)

3.0

ノーラン版バットマン3部作、BvsS、WWと、これまで観てきたDC映画がどれも微妙に合わなかったのだけど、周りに熱い感想が多かったので鑑賞。
事前にどのキャラのどのポイントがもえるのかを聞かされていた
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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

3.5

劇場上映時に友人にもそう言われはいたんだけど、これは本当に映画館で観るべきやつだった〜! たぶん映画館で見てたら4くらいつけてた。
それはそれは過酷な撮影だったでしょうね……という絵力……。
みんな髪
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すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

4.0

映画音楽史入門として非常にわかりやすい。
あの映画とあの映画の音楽は同じ人が作ったのか、確かに続けて聞くと特徴がある……といった具合の発見もあって楽しい。

イット・フォローズ(2014年製作の映画)

3.0

性病予防啓発映画

歩いて近づいて来るって設定、ありそうでなかったやつで面白かったし、思ったよりちゃんと恐怖心を与えてた。

新しき世界(2013年製作の映画)

3.5

すごくよくできているのだけど、ストーリーや設定はそこまで物珍しくも捻ってもないので、登場人物にどこまで思い入れを持てるか・感情移入できるかが面白いと感じる度合いをかなり左右しそう。

特捜部Q Pからのメッセージ(2016年製作の映画)

3.5

特捜部Qシリーズの中で映画としては一番好きかも(事件だけ見ると1作目が好き)。信仰にまつわる会話が人物それぞれを差別化して描写していて面白い。

特捜部Q キジ殺し(2014年製作の映画)

3.5

前作と変わらず面白い。
強いて言えばもうちょっと特捜部のメンバーに焦点を当ててもいいかなとは思う。キャラクターというか事件を動かすための装置感が強い。

特捜部Q 檻の中の女(2013年製作の映画)

3.5

2時間サスペンスドラマ的なものが観たい、という欲求にぴったりマッチ。
事件をかなり丁寧に説明している、という印象だけど、それは映像を持ってのことで、登場人物がベラベラ喋ってするわけではないので、その点
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レジェンド 狂気の美学(2015年製作の映画)

3.5

ひたすらトム・ハーディの演技力を味わうための映画。彼のファンではなくて、ストーリーを楽しもうと思うと肩透かしを食らうかも。

レジーからロンへの最後のセリフ、端からは理解しがたい2人の関係の核の部分が
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