こうさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

シアター・キャンプ(2023年製作の映画)

3.0

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映画館で観た予告が面白そうだったけど、ここまでドキュメンタリー調だとは思わなかった。

登場人物が多い上にシーンがコロコロ変わってついていけない。
最後の舞台本番のシーンは良かったけど24時間であの仕
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空飛ぶペンギン(2011年製作の映画)

4.0

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「愛か魚か」

予想より遥かに面白かった。ジム・キャリーのコミカルな仕草や表情がたまらない。大仏のTシャツが妙にジワる。

6頭のペンギンそれぞれに個性があって観ているうちに愛着が湧いてくる。チャップ
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マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

3.5

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「楽しく生きるって決めたんだ」

一生懸命なマルセルが愛らしい。
字幕で観たけど声も良かった。子供かと思ったら成人女性で驚いた。

テニスボールの車、食パンのベッド、マカロニのラッパ、人が暮らすための
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心をつむいで(2018年製作の映画)

3.0

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男性社会で働く女性をピンクの毛玉として表現している。毛糸とかけたのはわかるけど"心をつむぐ"ような繊細さは感じられなかった。

『マイ・エレメント』が起こす奇跡の化学反応:メイキング映像(2023年製作の映画)

3.0

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NYで生まれ育った監督が子供の頃、韓国人の母と映画を観に行ったときのエピソードが印象的。洋画は通訳する必要だったけど『ダンボ』はそれが要らなかった。アニメーションは言葉を超えて伝える力がある。

『マ
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

4.0

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怒りっぽい火と涙もろい水の化学反応。
さすがピクサー。質感の伝わる映像とアニメーションならではのファンタジーな演出にワクワクせざるを得ない。

「癇癪は心が何かを伝えようとしているんだと思うんだ」
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劇場版 名探偵ホームズ デジタルリマスター版(1984年製作の映画)

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短編を続けて観るのって意外と体力がいる。寝不足気味だったのもあるがうとうとしてしまった。勿体ないことした。

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.0

訳分からんくらい面白くて頭痛い。
情報過多で体感3時間。後章楽しみ。

https://youtu.be/TBm473lA5Bk?si=8Y3ZvNFXL7Kneazz

海の上のピアニスト 4Kデジタル修復版(1998年製作の映画)

4.0

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「人生は壮大だ」

「88個の鍵盤なら無限に奏でられる」
「無限にある鍵盤は手に負えない」

選択肢が無限に広がる世界は夢や希望であり果てしない恐怖や不安でもある。

「面白い話をして聞いてくれるひと
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

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凄い…もう凄いとしか言えない。

公開当初、話題になっていたし評価も高いと知っていたが、今まで「ゴジラ」と付く作品は一切観たことがなかったので"好きなひとが好きな作品"だと思っていた。しかし先日、日本
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市子(2023年製作の映画)

3.5

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味噌汁が好き。
ケーキが好き。
花火が好き。

好きなものがある。自分が市子だと言う代わりに存在を示している様に思えた。

帰宅した母親がもう息のない月子を見て「ありがとう 市子」と落ち着いて声をかけ
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

2.5

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これは酷い。なんて勿体無いんだろう。

3年前に本屋に並んだ原作を見かけてインパクトのあるタイトルと素敵な表紙に惹かれて手にとった。もう内容はうろ覚えだが、普段本を読まない私でもその世界観にぐっと引き
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私のオオカミ少年(2012年製作の映画)

3.0

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『ロ・ギワン』で改めてソン・ジュンギの童顔っぷりを認識した後12年前のソン・ジュンギを見るとまだ体格も華奢でただただ可愛らしい。

狼に育てられた少年かと思ったら人狼だった。想像以上にファンタジー。人
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ロ・ギワン(2024年製作の映画)

3.5

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「欲しいのはこの国に住む権利ではなく
 この国から出る権利だ」

「お母さんに苦しんで欲しくないけどいなくなって欲しいとも思ってた
 両方とも本心よ」

『ボーはおそれている』を思い出す。何かから逃
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パレード(2024年製作の映画)

3.5

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あの世とこの世の間を彷徨うひとたち。
あえてポジティブに題したのが良い。

「映画はすごいよ
 いい大人が大人数でわぁ〜って」

映画を撮る機材を持ちながら海辺を走るシーンが印象的。撮りたい画をとこと
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リープ・イヤー うるう年のプロポーズ(2010年製作の映画)

3.5

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閏年のこの日に。

4年に1度の閏日は女性から男性にプロポーズすると男性はそれを断れないというアイルランド発祥の伝統があるらしい(断ると罰金)。面白い。

「バカみたいだ」

ひとは行動を起こすために
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ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

4.0

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憎くて妬ましくて誰よりも愛おしい。

「あなたのようになりたかった」

「苦労してばかりだからって
 不幸だとも限らない
 ちょっとつらいだけ」



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中学時代のアル
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ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)

3.5

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ワンフレーズ聴いただけで鳥肌が立つ。

「エゴは入り口に預けろ」

国籍もジャンルも思想も違う人達が集ってひとつの音楽作り上げることの凄さ。

あまりにも有名なあの曲がほんの数日で作られてアーティスト
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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

4.0

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賢くなくてもひとを愛せる。
大義がなくてもひとを救える。

何か続けることは簡単じゃない。

「運命を持って生きているのか
 ただ風に乗ってさまよっているだけなのか
 きっと両方が同時に起きている」
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

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潜在意識やトラウマの露顕。
共感に近い発見。
これを観て"わけがわからない""つまらない"と言えてしまうひとが羨ましい。

冒頭の羊水からラストの池まで、水を"意識の象徴"の様に映していたのが印象的
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唐人街探偵 THE BEGINNING/僕はチャイナタウンの名探偵(2015年製作の映画)

3.5

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「いつの世も善人と悪人の比率は変わりない
 誰もが役割を持って生を受ける」 

悪が裁かれて善が報われるとは限らない。
犯人の養女が悲劇の少女として終わっていたらいまいちだったがあそこでもうひと捻り
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唐人街探偵 NEW YORK MISSION(2018年製作の映画)

3.5

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『唐人街探偵 東京MISSION』を映画館で観て面白かったので過去作も気になっていたがやっぱり面白い。これも映画館で観たかった。

チン・フォンとタン・レイは言葉通りの凸凹コンビ。ビジュアルも性格も思
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ショコラ(2000年製作の映画)

3.5

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バレンタインの夜に。

ジュリエット・ビノシュとジョニー・デップのビジュアルは目眩がするほど甘くて美しい。

「人は何を排除するかでは決まらない
 何を受け入れて何を創造するかで決まる」

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

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「自分の心と体なのに自分の思う通りにならない」

登場人物に攻撃してくる人が居なければ度を超えて自己中心的な人なひともいない。だから余計に、その当たり前の様に振る舞われる優しさや親切心が素直に受け止
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FLEE フリー(2021年製作の映画)

3.5

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自由を得るために自由を捨てる。

自分であることや家族であることを隠すことでしか生きて来れなかったひとが、こうやって人生を振り返り他人に話すことは、どれだけ勇気がいるだろう。

インタビューの実音声に
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カラーパープル(2023年製作の映画)

3.0

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知ろうとしなければ知り得ない世界。

他人を見下して心も体も傷つけた人間が手のひらを返したところで感動も同情もしない。

"ここは悲しみ、ここは怒り、ここは喜び…さぁ!ここで泣け!"。自分で感情を作る
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懲戒免職(2006年製作の映画)

3.0

『メゾン・ド・ヒミコ』のオダギリジョーがあまりにも魅力的だったので。

渡辺あやがオダギリジョーに当て書きした作品と知って納得。多感な時期に小田切先生の様な人に出会ってしまったらきっと抗えない。同級生
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名付けようのない踊り(2022年製作の映画)

3.5

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「永遠に、名付けようのない踊りを続けてください」

「ダンスをするための体を作って踊っている 僕はそれは違うと思った」

「場踊り」

即興で踊る。どのジャンルにも属さない。
人生に同じ日がないように
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メゾン・ド・ヒミコ(2005年製作の映画)

4.0

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加減を間違えたら簡単に壊れてしまうような愛情の脆さと繊細さ。男と女だけじゃない。好きか嫌いかだけじゃない。

「死にかけているあの人を見て
 生きていたいと思わない
 欲望が欲しいんだ
 愛なんて意味
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.0

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格好良すぎて楽しすぎて羨ましすぎて泣いた。

デヴィッド・バーンは『アメリカン・ユートピア』を観て完全に虜になったけど、若かりし頃の無双感は凄まじい。無限に作り出される声色の多さ、音を自由自在に表現で
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健康でさえあれば(1966年製作の映画)

3.5

ピエール・エテックスはそこに居るだけで画になる。緻密に計算されたテンポの良い笑い。好き。

アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

3.5

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ホラーよりも怖い未来の話。

「忘れないでほしい
 あなたもいつか老いる」

「外には何もない
 何もないんだ」

この作品を観たからといって"高齢者に優しくしよう"とは思わない。それよりも"長生きし
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Love Letter(1995年製作の映画)

3.5

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大雪の日に。

名前の違う同一人物が『イルマーレ』のような並行世界で文通している設定かと思いきや、同じ時間軸に存在する全く別のふたりということが分かって面白くなった。
"同じ顔"ではなく"極めて良く似
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.5

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色鮮やかで曲線は美しくまさに"幻想的"。作品の世界観を表したかなり陰のある独特な作画。好き嫌いがはっきり分かれそう。

他の生命体から観たら人間ほど野蛮で哀れな生き物はいないだろう。

瞑想中の意識を
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