カペリートのパチモンさんの映画レビュー・感想・評価

カペリートのパチモン

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ピクニックatハンギング・ロック(1975年製作の映画)

4.5

耽美耽美!!みたいな感じの雰囲気映画なのかと思ったら、物語の筋も終始面白かった。絵画的な美しさは期待以上であり、明らかに少女や女性の抑圧や性的目線からの解放の物語でもあり、約50年前にこういう作品があ>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.3

何かずっとゴダールの映画みてぇでかっこよかった。大きな起伏はなく、長回しのシーンも多いのにずっと観続けられてしまう良さは健在だった。あんなに退屈しないのは音や小さい映像の起伏、台詞の使い方などがめっち>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.1

娘と父のエモエモな一夏の思い出みたいな作品かと思っていて、まぁそうではあるのだが、「ガキの頃だったから上手く言語化は出来ていなかったけど何か嫌だった大人社会との関わり博覧会」みたいな趣きがありさわさわ>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.3

本当に情けないけれど、私の物理と歴史の知識があまりに足りな過ぎるのと、ノーラン節に翻弄され、最後まで6割くらいの理解で見進めてしまった。今言えるのはしっかりとした反核映画でありながら、豪華なアンビリー>>続きを読む

事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

4.0

かなり期待値が低めだったので思ったより面白かったという点で少し評価が上がっている。まず芸人が仕事で事故物件に住み続けて…みたいな設定とそれに準ずる物語は普通に面白くて、とても良かったと思う。好みとして>>続きを読む

ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.7

岡田将生くんが出ているというその一点で、碌々原作も見ずに観に行きましたが、すごく面白かったです。子役の大好演と「あまり大人達をナメるなよ」と言わんばかりの大人達の大熱演、これに少年少女達の悲喜交々と沖>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.5

 元々墓場鬼太郎が好きだからというのもあるかもしれないが、本当に観られてよかった。女性の地位の低さや戦争、富ばかりを追求していくことへの愚かさなど時代が背負ってきた罪と妖術が重なり物語が展開していく。>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.8

長編3作品の中で一番好きだったかも。個人的にミッドサマーは全然ノレなかったので、最新作が心踊る作品だったのが嬉しかった。そして映画館で観る方が絶対楽しめる作品だと思った。まず180分ほとんどダレる瞬間>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.8

正直予告見た時は、「あーはいはいこういう淡いフィルム恋愛モノに生きづらさ重ねて感動煽る系ね」と思っていたが、あまりに私にとって刺さる映画だった。一番仕事で辛かった時期にこの映画があったらどんなに救われ>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.5

原作のファンなのでこれも観に行った。

印象的なモノローグがばっさりカットされていてラストや聡実の人物造形が大胆に変えられていたので、割と原作とは味わいの違うものとなっていた。しかしそれでも満足出来る
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.3

普通に良かったけど、期待値を上げ過ぎてしまっていた。もっと奇天烈なものを想像していたのでそこが当初の期待とは違っていた。私がキリスト教徒じゃないからそう思ったのかも。でもベラの冒険譚と知識と意見を得て>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

5.0

いつ見てもいい。ラストの展開が私のいちばん琴線に触れる「創作の世界で現実を越える」モノなのでまともなジャッジは出来ない。

キリエのうた(2023年製作の映画)

4.3

メモ

・とても良い映画なのは間違い無いけれど、流石に上映時間長いし、実際一部だれてるなぁと感じてしまった。

・それとは関係なく、アイナさんの表現にどれだけ乗れるかがこの映画を楽しめるかどうかを分け
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

正直観るギアがかかるまでに時間がかかってしまったのだが、それでもこの作品を映画館で目撃したという意義は感じる作品だった。吉野源三郎の原作はほとんど関係なく、又タイトルの説教臭さに反して、のびのびと作ら>>続きを読む

Pearl パール(2022年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

物語に目新しさは無かったのだが、ビジュアル、主演の方の演技(そして笑顔)、全てがかなり好みだった。特に冒頭とラスト。かっこよすぎる。そして何より見せ方が良すぎる。少しダレそうな場面は圧倒的映像美や不穏>>続きを読む

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.6

実はちゃんと観たことがなかったのだが、正統派90年代の陰鬱界隈のアニメという感じでとても好きだった。個人的な好みとしては最後の台詞をみまちゃんが言えるようになるまでの流れを1分でも良いからプラスで観た>>続きを読む

千年女優(2001年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

15年ぶりとかに観たがやっぱり今監督の作品の中で一番好き。藤原千代子の少女のように純真な欲望がとても良い。

パーフェクトブルーとの二本立てで観たので、どうしても比べてしまうが、みまはラストに「私は私
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怪物(2023年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

これから観る人は何の情報も入れずに観て欲しい。



めちゃめちゃ解像度の高い小さな恋のメロディを日本の原風景の中で観たという感じ。それがとても良かった。基本メインの母親、先生は「普通」の善良な大人。
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ラストレター(2020年製作の映画)

4.5

生活感たっぷりなはずの市営バス乗降シーンや何でもない片田舎の風景を美しく撮るのが上手すぎる。正直10代20代の恋愛を30代以降に引き摺る気持ちはあまり分からないけど、「無理あるなぁ」とかは思わず、全て>>続きを読む

星の子(2020年製作の映画)

4.6

「大好きな両親」と「大好きな両親の信じるもの」の境目を探す物語なのだと思った。信仰の狂気を題材にしたものはもう今の時代ではありふれているので、こう言う切り口はとても面白かった。

家族を思う気持ちが同
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トリック 劇場版(2002年製作の映画)

4.3

なつかしいと思って見始めたけど何も覚えてなかった笑

美しい彼〜eternal〜(2023年製作の映画)

5.0

序盤から清居と平良の美しさで偏差値が5000くらい下がった状態で観ていたので正統な評価とかは出来ないけど、超良かった〜。2人の愛エターナルだから…とずっと思っていました。圧倒的映像美のなかで2人の行く>>続きを読む

Winny(2023年製作の映画)

4.0

豪華キャストによるアンビリーバボーの再現長尺VTRと言う感じだった。映画としての派手さはそこまでなかったが、再現ドラマとしてとても良かった。特にエンドロール。ベタだけど最後の金子の言葉に胸を打った。>>続きを読む

モテキ(2011年製作の映画)

4.1

最後に観たのまだ高校生とか大学生の時だったしあんま覚えてなかったけど、改めて見返したらとても興味深い映画だった。

良い意味でも悪い意味でも平成の作品。音楽、生活風俗、物の描き方全てが懐かしくて泣ける
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さかなのこ(2022年製作の映画)

4.8

個人的に激刺さり映画だった。さかなクンが優しい人達に囲まれて全肯定され幸せに温かく過ごしました、という話なのかと思ったら、置かれる環境を選べば人はどういう風にでも生きていけるという、凡人の私達にとって>>続きを読む

少女は卒業しない(2023年製作の映画)

4.4

とても良かった。派手な映像がある訳ではないし、正直高校時代の自分からはどの登場人物もかけ離れていたのだけど、何故かあの頃を強く思い出し、最後の答辞の場面でボロ泣きしてしまった。教室の会話やごく普通の高>>続きを読む

エルヴィス(2022年製作の映画)

4.3

好きだった。長い長いPVのような目まぐるしく変わる映像に彼の人生を重ねたような映画。クソ長かったけど最後まで飽きずにとても楽しく観た。実際の彼の生い立ちをあまり知らない状態で観たので、純粋に伝説のロッ>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.1

良い作品だとは思ったが、そこまでは乗れなかった。まさにノットフォーミーだった。

アメリカの"あの頃"を瑞々しく描いた作品。そういう意味ではリコリスピザ系。当時のアメリカの風俗の肌感覚がある人は日本で
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RRR(2022年製作の映画)

4.8

観たてほやほやで冷静なことは言えないけど最高!!!祈りと力と祖国の踊り!!!こまけぇことはいい!!!最高!!!

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.8

冷静な感想は言えない!!こまけぇことはいい!!!仮面ライダー最高!!正直シンシリーズの中で一番好き!!敵にも血が流れてる!!然りとて戦う!!かっこいい!!!!

二回目観て、これは失われた父親からの愛
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

【メモ】普通に良かったがハードルを上げすぎたかもしれない。観たことない結末を期待しすぎてしまった。セカイ系マルチバース。設定から最後の着地点に至るまで特段目新しさはなかった。後、別に家族に認めてもらう>>続きを読む

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