いしやまさんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

いしやま

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トラブルボックス/恋とスパイと大作戦(1994年製作の映画)

3.3

ウディ・アレン監督作は全部見てきたと豪語していましたが、これは抜けていました。
パッケージと邦題だけ見ると、スマートなスパイ映画的な風に見えなくもないが、実態は冷戦中の在ソ連アメリカ大使館で展開される
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ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

3.6

オチありきの映画は評価が難しい。
最後のまで退屈でもオチが良ければ高評価なのか、最後までハラハラ面白くてもオチに納得感がなければ低評価なのか。
そういう意味で本作はどっちでもなく、中身も面白いしオチも
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ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!(2018年製作の映画)

3.6

てっきりモキュメンタリーなのかと思っていたら違った。予想以上にぶっ飛んだ展開になるコメディ。
意外と青春要素もあり。映画を通して見る北欧の社会って閉塞感が強いイメージしかない。

お熱い夜をあなたに(1972年製作の映画)

3.3

ドタバタ感が強いワイルダーの比較的後期のコメディ。結構下ネタも多くてびっくり。

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.2

全然、フォードvsフェラーリじゃない。敵は内にあり。
2時間半の長さは全く感じさせず。
映画館で観たかったけど、ホームシアターで音上げて観て満足でした。
ベイルのBellのメットがクラシックで最高にク
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いつだってやめられる 7人の危ない教授たち(2014年製作の映画)

3.5

数人しか見ているひとがいなかった頃は凄まじいスコアで、それはもう面白い映画なんだと思った覚えがある。
みなさん言っているように「ブレイキングバッド」×「オーシャンズ」的な風情。
サラッと観られて好感触
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デヴィッド・クロスビー:リメンバーマイネーム(2019年製作の映画)

3.2

CSN&Yの全員に頭下げて和解するくらいまですれば良いドキュメンタリーだったんだろうが、作り手が何を目指したのかよくわからない。
捻くれたジジイに人生を回顧させて、常に最低野郎だったし今もそうだ、と言
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ブロードウェイと銃弾(1994年製作の映画)

3.9

キューザックはハマり役だと思う。「影と霧」にも出てるが、当時のアレン作品でもっと見たかったと思う。
ラストは少々強引だが、人物が多いのに各キャラクターがしっかり立っているし脚本もよく出来ている。

マンハッタン殺人ミステリー(1993年製作の映画)

4.0

約10年前、これを見たのをきっかけにウディ・アレンの監督作を全部見た覚えがある。
アレンが元恋人のダイアン・キートンと久々のタッグを組んだ作品で、ふたりの息はぴったり。
前半は鬱陶しいキートンの感じと
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さよなら、さよならハリウッド(2002年製作の映画)

3.8

「スコルピオンの恋まじない」と本作は、老いたウディ・アレンがロマンスを演じていたりドタバタ劇的であったりと本国では酷評されているが、どちらも好きな作品。
過去の人として落ちぶれた映画監督はまさに当時の
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ハンナとその姉妹(1986年製作の映画)

4.1

観るのは4度目くらいかな。ハリー・ジェームズのビッグバンド・ジャズなど音楽がいい。
結局元サヤに戻るウディ・アレンのドラマは多くあるが、本作はさらにそこにひと捻りありつつ、章立てしたような構成が面白い
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ピッチ・パーフェクト ラストステージ(2017年製作の映画)

4.1

前2作のことはだいぶ忘れたけど、「とりあえず続編を作った」感じの2と比べて内容も新鮮味あり、しっかり次のステージに進んでる感じ。幕切れとして納得感高い。
レベル・ウィルソンが最高なのでそれだけでも楽し
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SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

3.7

どうしたってオリジナルとの比較になるが、人数減らしたりディテールを削って話をシンプルにした工夫はよい。
山本舞香は常に力ある。あえてのオザケンもよいね。

サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)

4.3

時間を自由に行き来できるのは映画のすばらしさ。最初の時間の戻り方なんて、「Once Upon A Time In America」かと思った。
主人公は高校時代も現在も、役者の顔に人柄が出てて良い。
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ベテラン(2015年製作の映画)

4.0

2日連続でファン・ジョンミン先生。
日本にもよくある痛快刑事アクション系。かなり骨のある悪役で胸糞悪くなるが、その分見応えあり。アクションも本格的。
ドンソク先輩もカメオで出演。

新しき世界(2013年製作の映画)

4.2

構成がうまい。
最後の最後までなんとなくモヤモヤしてたものが、ラストでスッキリ。鳥肌ゾワリでした。

ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.9

なかなか手が出なかったドゥニ監督作。ディーキンス撮影、音楽はヨハン・ヨハンソンと裏方も豪華。ドゥーンっていう音が耳に残る。
画は壮大なところも多いがしっかり人物の内面を描いてある。こりゃフアレスの町の
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汚名(1946年製作の映画)

3.5

鍵をめぐる一連の演出はスリリングで見応え十分。
あとはグラント×バーグマンの共演作としてはちょっと地味かな。

母なる証明(2009年製作の映画)

4.2

ポン・ジュノらしさが詰まってる気がする。個人的には「パラサイト」より「殺人の追憶」よりこれかな。
伏線というか、話のキーになるものをうまく印象づける描き方が上手い。
ウォンビンもよい。

バッファロー’66(1998年製作の映画)

3.9

まさにシュールって感じかな。それは現実味に欠けるってことじゃなく、逆に相当現実的だという意味で。
両親の狂気性にはリンチ作品的なものも感じた。ラストの「燃える朝焼け」のシークエンスは見もの。
この頃の
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バグジー(1991年製作の映画)

3.6

マフィア映画のランキングではわりと上位にランクされる本作。
男女関係に焦点を当てたせいか少々テンポは悪いが、バグジーに扮したベイティのクレイジーかつ純真な演技は面白い。
マフィア映画ではロマンスよりド
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モアナと伝説の海(2016年製作の映画)

3.8

話はシンプルかつコンパクト、歌は良いし映像も良い。それで十分でしょう。
有名な主題歌はさることながら、巨大ヤシガニのブリットポップ風の曲なんかも良い。

バッド・バディ! 私とカレの暗殺デート(2015年製作の映画)

3.6

アナケンもサムロク(言わないか)も普通の人感とクレイジー感を兼ね備えていてハマり役。アナケンのイタイやつ感はなかなか。
悪役も含めて良い具合にキャラが立ってる。ティム・ロスも活き活きしてる。

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.3

布陣も渋めだがこれは良作。
ジュエル自身は観てる側が共感できるキャラクターではなくて、特に後半までは弁護士を通して感情移入していくイメージ。これがサム・ロックウェル(どの映画でも最高)なので見応えあり
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ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

3.6

メンバーに第四の壁を壊させて語り部の役割をさせているのが印象的。何かメッセージ性があったりというより、淡々と出来事を描いていく。
もちろん歌はいいが、フランキー・ヴァリのことに詳しくなったという以上の
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メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

3.1

色々中途半端かな。
続編としても、リブート的なものとしても、ミュージカルとしても、ドラマとしても。メッセージ性も、メリー・ポピンズというキャラクターの使い方も。

女神は二度微笑む(2012年製作の映画)

3.5

インド発のサスペンス。
主演の女優さんが綺麗でそれだけでも観られてしまう。引っ張った割にオチが弱い気もしなくないが楽しめる。

舟を編む(2013年製作の映画)

3.8

人の変化というものを気持ちよく描いた作品だと思う。嫌な人間が出てこないのも良い。
ロケ地が馴染み深い場所で、だいぶ見方がブレた感はあった。

すべてをあなたに(1996年製作の映画)

4.1

コロナで亡くなったアダム・シュレシンジャーを偲んで。彼の書いた「that thing you do」は名曲で、それだけで映画が一本持つんだから間違いない。
映画自体はトム・ハンクスの監督・脚本。
同曲
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この世の外へ クラブ進駐軍(2003年製作の映画)

3.7

みんな背高くて男前でスーツ似合う。
話自体は正直とっ散らかってるが、ビジュアルと音楽だけで見られる。バンドで飲むっていいよね。

ダンガル きっと、つよくなる 〈オリジナル版〉(2016年製作の映画)

3.7

試合シーンは臨場感満点。アーミル・カーンの肉体もバキバキ。
親子の絆には胸を打たれるが、これだけわかりやすく、みみっちい悪を用意されてしまうとちょっと興ざめかな。

ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

4.0

もはやホラーではない。ふつうに青春。
良い話。途中「アバウトタイム」かと思った。泣きました。
脚本がよくて、カーターも母ちゃんも超良い言葉言う。「過去に引きずられても、未来が呼んでくれる。」良い。

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.4

前章のゲームオブスローンズ感は増し、最終的にはちょっと少林サッカー感も出ちゃう結末編。
振り返りのVTRがほとんどの時間を占めるという大胆な構成だが、それがむちゃ面白い。しかも振り返りの結末は第一章で
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バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

3.6

ちょいディズニー風味のインド版ゲームオブスローンズといったところか。
思わず笑っちゃう出来のカットも随所にあるが、特にラストの大戦は見応えあり。

ノーザン・ソウル(2014年製作の映画)

3.9

70年代イギリスでDJたちがアメリカのソウルのレア盤を発掘して地元のダンスフロアを沸かせていたというのがノーザン・ソウルというムーヴメントらしい。

DJが掛けた曲名を明かさない「カバー・アップ」は、
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.7

日を繰り返すたび人間的な成長をしていくのは「恋はデジャ・ヴ」と同じだが、そこは作り手側ももちろん自覚的なこと。
ホラーでもあるが、サスペンスや青春といった要素が本作を面白くしていると思う。