「第七の封印」も「ペルソナ」もわからず苦手気味なベルイマン作品。みんな大好きマックス・フォン・シドー主演。
本作は抽象性が薄く、キャラクターも筋に合って戯画的なので観やすい。魔術の存在の是非を通じて、>>続きを読む
オリジナルを観ないでこっちを観た人はいるのかな。オリジナルのオープニングには絶対勝てない。
とはいえハリウッド流にリメイクした良い作品。クランストンとキッドマンは微笑むだけでこっちが嬉しい気分になるか>>続きを読む
エンドクレジットを見ると、見かけてない芸人の名前が沢山。見返しても楽しめそう。哲ちゃんは毎回ズルい。
映画の内容としても笑えるしわりと感動もできる。子役もよい。
社会派ドラマなのかコメディなのかホラーなのか、その全部を「面白い映画」に昇華した作品ということだろう。
楽しめたものの、ただ個人的にはそのハイブリッド性のために印象がブレてしまった感あり。好きかという>>続きを読む
ヒロイン以外の出演者はほぼ「踊る大紐育」と同じ。メインテーマは超有名。
野球は最初と最後くらいで後は色恋沙汰。ドタバタ感も強く展開に新鮮味はないが、楽曲やダンスはさすが楽しい。
ジョン・ヒューズによる「ブレックファーストクラブ」の前作にあたる作品。原題は「Sixteen Candles」で主人公の16歳の誕生日が話の中心。
ドタバタコメディの要素もあるが、青春映画として良質だ>>続きを読む
ファンタジーであってドキュメンタリー(人の人生という意味でも、映画の作り方的な意味でも)でもあって恋愛みもあって、なかなか初見ではすべて吸収しきるのは難しい。
「この映画のこの人が好き」という撮り方を>>続きを読む
デパートで働く3人の女性の恋愛を描いてはいるが、職場でのハラスメントや男女差による抑圧などの根深い問題も描かれている。これが60年近く前に作られていることを考えると日本はあんまり進歩していないと悲しく>>続きを読む
納得感はある終わり方なのに、大サプライズはなかったりあっさりした感じがあるために批判を受けるのは、ゲームオブスローンズ8章の感じとも近いかもしれない。
リアルタイムでSWの新しいトリロジーを観られたこ>>続きを読む
毒のきいた逆シンデレラ的なファンタジーミュージカル。
ドゥミとドヌーヴの組み合わせ。ミシェル・ルグランの音楽と画の世界観がマッチしている。
中世くらいの時代感を出しておいてヘリまで登場する飛んだ発想。
ジーン・ケリーとシナトラの共演。ミュージカル映画にしては2時間20分ほどと長い。
戦時中の制作で海軍のイメージづくり的な側面もあったのだろうが、なかなか手が込んでる。
ケリーの大掛かりなスタント入りダ>>続きを読む
ひさびさにスカヨハを見た気がする。アダムみたいな父親もいいな。
ひとり息子の親権絡みの離婚問題ではあるが、クレイマークレイマーのようにもいかない。
バームバックはストレスフルな中に緩みとか小笑いを入れ>>続きを読む
シド・チャリシーが綺麗。
中盤はミュージカルシーンが少なく寂しいが、終盤には畳みかける。
「ザッツ・エンタテインメント」は名曲。
シナトラとジーン・ケリーが共演。
ハイテンションな男女の歌とダンスが楽しい。これまでのストーリーをメタ的に振り返る終盤のワンシーンは、ララランドの参考にもなったのかなと想像した。
シナトラの「Them>>続きを読む
ロマンス仕立てではあるが、会社組織を痛烈に風刺した毒が効いている。邦画の「満員電車」とかそのあたりを思い出した。
ジャック・レモンの哀愁コメディ感は最高だし、ラストのふたりのやりとりは演出と脚本の妙。
スリッツは結成当初こそパンク・バンドだったが、アルバムを出す頃にはポストパンクやニューウェイブ方面に進化していたことがよくわかる。
15歳とかでバリバリにフロントに立ってやっていたアリ・アップという人>>続きを読む
マリリン・モンローは確かにチャーミングだが、主役ではない。あくまでケーリー・グラント演じる博士夫妻を中心に据えたドタバタ劇。
設定自体にそこまでの新鮮さはないが、しっかり丁寧に描かれているので自然に感情移入できる。よく出来た作品。
ノア・バームバックの監督デビュー作。イカとクジラ以降スタイルは確立されている感じだが、そこから10年も前の本作はリンクレイター崩れくらいの印象。
演劇みたいな妙なコレオグラフィーとか、ふざけ方とか、会話のぎこちなさとか、何もかも最高のバランス。
タイムズスクエアの階段をブルックが降りてくるシーンなんかは、他の人にはなかなか描けない。
ノア・バー>>続きを読む
ホラーといっては語弊がある。
まさかな、と思ってやっぱ違うなって思って、結局そうだった、みたいな。
全員薄気味悪い。
ふつうに映画にするにしてはちっさい話を面白くするために本人に語らせるのは一見いいアイデアのようだが、
結局は世界まる見えのスペシャルみたいなことにしかなっていない気もした。
音楽のセンスは◎
個人的には予告編から想像できることがすべてで、展開には何も驚きとか新鮮味がなかった。
本人役のエド・シーランをカメオではなく主要キャラのひとりとして使うのもあんまり。
ただ、リリー・ジェームズをみる映>>続きを読む
登場人物のキャラもよくわからないまま話は急展開する。
CGの質は今となっては笑ってしまうが、シリアスなシーンとコミカルなやりとりの緩急に引き込まれる。
怪物が生まれるくらい汚染された川に飛び込んだやつ>>続きを読む
ローマの休日をオマージュしたと思われるロマコメの代表作。
「Surreal but nice」(非現実的だが素敵)というセリフがそのままこの映画の評価になる。
プッシャーの流れをモロに受け継ぐレフン作品。だけどプッシャーの方が緊張感あって面白いかな。
サンドラ・ブロックがプロデュースも務めるコメディ。
それだけにブロックは力入っている感じがしたが、多少とっ散らかった印象だった。
デニーロの過去回想シーンはさておき、原作にはないという現在のシーンは少々利害関係がわかりにくく、ストーリーに入り込みづらい。描き方が多少不親切に思える。
モンタージュの技法とか、フラグの立て方、シーンからのキャラの描き出し方が上手い。
最初のシーンとか、各銃撃シーンのカット割りとかは特に見事。
最新作に向けポン・ジュノの代表作を。
何となく「ゾディアック」と比べてしまうが制作年はこちらの方が前。80年代中盤当時の田舎の韓国警察の技術的・人材的レベルがうまく描かれ、彼らの苛立ちに共感させられる>>続きを読む
来たる新作に向けて。
話自体はシンプルだと思うが、ジェシーの語るルールやビル・マーレイの件がいいアクセントになっている。
このレビューはネタバレを含みます
途中はちょいネムいが、ラストは大団円。
現実にハリウッドで起こった痛ましい事件にタランティーノなりのオルタナティブのバイオレントかつ平和な結末を作り上げたところからは彼の愛を感じる。