ダビンチさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.0

めちゃめちゃ面白かった。
とてもサム・ライミだった。
初めからエンジン全開で、とにかく魔術師の話なだけあって映像表現が素晴らしかったですね。
想像、人生の後悔、その辺りのテーマを扱い人間ドラマとしても
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マリー・ミー(2022年製作の映画)

3.6

王道ラブストーリー。
普通によかったが、特に目新しさはなくどこか観たことのある、展開とか含め王道のラブコメといったところでしょうか。
ただ、音楽はとても良かった。
サントラほしいってなるほど。
ジェニ
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パリ13区(2021年製作の映画)

3.8

SNSなどで簡単に人と出会い、繋がれるようになった今、あなたは本当の意味で満たされていますか?
孤独や寂しさを抱えながらもがき苦しむ主人公たちを鮮やかに描き出す。
色んな映画で観ているパリの街並みがモ
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ホリック xxxHOLiC(2022年製作の映画)

3.6

妖艶で美しい、ビジュアルファンタジー。
とにかく作り込まれた美術セットの美しさ華やかさ、メイク衣装の綺麗さ華やかさが凄く、それを綺麗に切り取る映像が素晴らしかった。
世界観を作ることに関しては本当に素
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とんび(2022年製作の映画)

3.8

とにかくめちゃめちゃ泣いた。
不器用ながらも息子を真っ直ぐ愛する父と沢山の人の愛を受けて育った息子の親子愛、そして家族愛に溢れた作品でした。
主演阿部寛さん、北村匠海さんも素晴らしかったけど個人的MV
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やがて海へと届く(2022年製作の映画)

4.1

素晴らしかった。
失った友人との時間をもう一度振り返る喪失と再生の物語。
岸井ゆきのさんと浜辺美波さんの繊細な演技、美しく丁寧な中川龍太郎監督の演出、そして画が綺麗、というか構図、捉え方がとても素晴ら
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ウェディング・ハイ(2022年製作の映画)

3.6

とても楽しく観れるコメディでした。
序盤はスローテンポで少し笑えるという感じでしたが中盤から最後にかけてはテンポも上がってきて面白かったです。
バカリズムらしい端役の1人1人まで丁寧に描いた脚本もよか
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モービウス(2022年製作の映画)

3.5

マーベルスタジオが送る新たなヴィラン誕生の物語。
とにかく主人公のモービウスがコウモリの血清を自らの体に投与し、覚醒してからのスピーディーかつ迫力満点のアクションシーンが素晴らしかった。
ただ、ストー
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虹が落ちる前に(2020年製作の映画)

3.5

終始、画が好きでした。
画角、質感、色合い。
カメラの設定なのか、カラコレなのか気になる。
「真剣にやれ」というセリフが印象的で、自分は真剣にやっているつもりでも周りからみたらそう見えなくてとかその辺
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.8

魂が揺さぶられ続ける怪作。
これがパルムドールなんだと驚いたけど観終わった後はパルムドールを納得する作品。
予想できない展開に強烈な描写、常に画面に引きずり込まれ、頭をかき乱される。
性、身体、善悪、
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英雄の証明(2021年製作の映画)

4.2

傑作。
人間は本当に恐ろしい。
綿密に考えられたストーリー、最小でも明確に伝わる演出。
個人的なミニマムの話がメディア、SNSを通じて国を巻き込んでいく感じは日本も同じでとても無視できない。
アスガー
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アリスの住人(2021年製作の映画)

3.4

それぞれの傷をそれぞれがどのように乗り越えていくのかに優しく寄り添った作品。
空間の捉え方、色彩がとても印象的でした。
何を見せて何を見せないか、そして音の使い方。
主演の樫本琳花さんの存在感と魅力も
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.8

「シェイプ・オブ・ウォーター」ギレルモ・デル・トロ監督最新作。
前作同様、美術セットの素晴らしさ、そして撮影の上手さは圧巻。
アカデミー賞美術賞はこの作品だと思ってたんだけど。
ストーリー的にはこの感
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.5

豪華爛漫ミステリークルーズ。
色んなところにとてもお金がかかっているんだろうなと思うほどの豪華さ。
パーティーとか船の豪華さが素晴らしい。
まぁ、謎解きの面白さ的には特別面白い訳ではなかったけどとても
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SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

3.9

極上のエンターテインメント。
冒頭から全開の歌とダンス、前作より圧倒的になったショータイムは圧巻でした。
曲も良く、曲の使い方、編集との合わせ方が抜群。
MISIAの安定感、そしてアイナ・ジ・エンド良
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.3

素晴らしい。
まさに芸術的な作品。
キャラクター造形の綿密さが見事。
前半と後半で主人公含めた登場人物それぞれの見え方が変わってしまう構成力も素晴らしかった。
あとは撮影が凄い。
とても計算された構図
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.5

最高だった。
とても泣いてしまった。
モノクロ映像で描くベルファストの激動と家族の絆、ケネス・ブラナー監督自伝的物語。
ケネス・ブラナー監督の子供の頃の体験が基になっているので非常にパーソナルな物語で
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余命10年(2022年製作の映画)

4.1

素晴らしかった。
後半、ずっと泣いていました。
藤井監督×今村カメラマンが作り出す1年かけて丁寧に撮影された四季折々の圧巻の映像美、RADWIMPSの音楽、そして主演の小松菜奈さんと坂口健太郎さんの演
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ドリームプラン(2021年製作の映画)

3.8

まさにアメリカンドリームな作品。
良かった。
やり方は不器用で間違ってると思うけど、言ってることは正しかったりもするし、やってることは間違いではないと思う。
とても家族愛に溢れた作品。
試合のシーンは
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Ribbon(2021年製作の映画)

3.5

「世の中の人たちみんな、芸術なんかなくたって生きていけるんだって」
印象的なセリフ。
少なくとも自分には芸術が必要で、映画が必要で、映画に助けられて、映画が大好きです。
そしてそれはこれからも変わらな
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355(2022年製作の映画)

3.7

序盤からアクセル全開のド派手な痛快スパイアクションエンタメ。
ジェシカ・チャステイン、ダイアン・クルーガー、ペネロペ・クルス、ルピタ・ニョンゴ、ファン・ビンビンと豪華女優5人揃い踏みという凄さ。
それ
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GAGARINE/ガガーリン(2020年製作の映画)

4.0

圧倒的な映像美と浮遊するようなカメラワーク、美しくて哀しい、とてもエモーショナルで素敵な作品。
団地の運命、若者の淡くも拙い思いを丁寧に繊細に描いている。
団地解体の現実と主人公の宇宙飛行士への憧れが
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.5

最高だった。
めっちゃ泣いた。
笑えて泣ける美しいラブストーリー。
なんてことない話なんだけれど構成の仕方も相まってか、こんなにも感情が揺さぶられるなんて。
ちょっと思い出すところに切なさが溢れていて
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.1

スピルバーグ×ミュージカル。
圧巻ミュージカル。
ダイナミックなカメラワークに素晴らしい美術、そして素敵な曲と迫力満点の歌とダンス。
常に素晴らしい映像に魅せられていました。
オシャレで、泣けて、心揺
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.2

ウェス・アンダーソンワールド全開で最高。
細かく配置された絵画のような構図、綿密に計算された美術セットの色彩美、魅力的な音楽、これでもかと豪華なキャスト。
お腹いっぱい堪能させていただきました。
モノ
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前科者(2022年製作の映画)

3.7

前科を持ってるだけで色々と生きづらいこの日本をどう思うか、どう変えるかというテーマについて丁寧に描いているし、有村架純さん、森田剛さんはじめとする役者さんたちのお芝居は素晴らしかった。
特に森田剛さん
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声もなく(2020年製作の映画)

4.1

素晴らしい。
そして良い意味で奇妙な作品。
誘拐もののはずなのにクスっと笑えるユニークな演出あり、でもしっかりとシリアスな緊張感を持続している。
自転車シーンがとても印象的に撮影されていた。
切なく、
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コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

3.8

単純に「ロマンス編」「プリンセス編」よりも面白かったですね。
スピーディーな展開に、毎回必ず騙される脚本、個性豊かな登場人物。
あとは、ダー子の過去とかも描かれたりするのでヒューマンドラマとしてもよか
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ユンヒへ(2019年製作の映画)

4.2

素晴らしかった。
冬の小樽の景色による映像美、静かで丁寧で、秘めた心を押し潰すように積もった雪を周りの優しさがじんわりと溶かしていくような温かい作品。
確かなものは見せずとも、徐々に彼女たちの背負って
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真夜中乙女戦争(2021年製作の映画)

3.3

個人的に注目している二宮健監督最新作。
正直言うと、どうしたと言いたくなるぐらい二宮健監督らしさがなかった。
あの、映像のスタイリッシュさ、音楽センスの良さ、テンポの良い編集、音楽はまだ良かったものの
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.1

理解し合う、心と心で繋がるということ、とても愛に溢れている、笑って泣いて心温まる素晴らしい作品。
シンプルな構成だけど、それぞれの葛藤などがしっかりと丁寧に描かれていた。
クライマックスの歌唱シーンは
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さがす(2022年製作の映画)

4.3

生ぬるい邦画界に一撃をくらわす衝撃作。
予測できないストーリー展開も驚異的ですが、サスペンスとして観ているといつのまにか人間の深層心理を抉り出し、罪の意識について考えさせる演出も見事。
そしてとにかく
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ポプラン(2022年製作の映画)

3.3

「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督最新作。
正直、やろうとしてること、企画自体は面白いとは思うけれどそれを実際映画にしてみたら面白くなかったみたいな感じ。
ファーストカットから全然ワクワクしない。
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.8

個人的に「グラン・トリノ」「リチャード・ジュエル」が好きなクリント・イーストウッド監督最新作。
いぶし銀イーストウッド健在。
イーストウッドの姿を通して、生き様、人生というものを観た気がした。
大きな
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