イギーポッポさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

イギーポッポ

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牛首村(2022年製作の映画)

2.3

過去の“村”シリーズがいずれも肩透かしだったので、地面スレスレにハードルを下げて観たら、それほど悪くなかった感じ。
ま、清水崇のワンパターン。そして求められているのもそれだとしたら正解か。
コーキさん
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.5

外界との接触のほぼない少女。流行りやオシャレに気を使う暇も必要もない。
なのに!何で!こんなに!美女なの!!一応化粧も髪型もファッションもナチュラルぽくしてるけどさぁ、本来なら幼子の頃のあの小汚なさが
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仁義なき戦い 代理戦争(1973年製作の映画)

3.5

偉大なる金太郎飴。戦後の名優達の若かりしギラついたあの顔芸(強調する為にアップ多し)、暗くてごちゃごちゃしてて何が起きてるか分かりにくい乱闘シーン(デジタルリマスターってあるの?いやこの見にくさが雰囲>>続きを読む

リスペクト(2021年製作の映画)

3.2

そりゃ、亡くなった途端に伝記映画が作られる歌手ナンバーワンですよね。偉大すぎるソウルの女王の壮絶な私生活。男の趣味は悪くとも、それすら音楽のスパイスに?いや最初の妊娠のくだりとか、男を選ぶではなく虐待>>続きを読む

恋は光(2022年製作の映画)

3.0

ハーレムもんかい!
…と思いきや、そんな単純なものではない。恋は文章添削のようにはいかないのだ。経験と本能の合わせ技なら、どんどん話を進めようぜ!
の結果、男1人と女3人、全員経験から前向きに答えを出
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アルカディア(2017年製作の映画)

2.8

何かがおかしい…からの、もう全部おかしいやーん!
これって兄の幻想なのか薬の幻覚なのか。
…ん?好物のループものなのかい?だから原題はエンドレス…

そもそも兄がここを飛び出した経緯がいまひとつ分かり
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MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

3.0

映画って不思議な感覚を不思議なまま、整理せずに画面に放り投げる事も出きるメディアなので、観客は置いてけぼり。
いや違う。誘っているから観客は踏み込んだ後はそっちで近づいたり、遠巻きで眺めたりは自由。そ
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ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌(1986年製作の映画)

2.8

元気があって、そして中身がなくてよろしい!
記号と場当たり的な勢いだけで作ったような作品だからこそ、時代を映し出し過ぎて逆に時代を超えて楽しめる。特にクライマックスの乱闘シーンのトンパチぶりは令和には
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イーダ(2013年製作の映画)

3.3

全カット、いちいち構図が決まっててどこを切り取ってもポスターに使えそうな。ジム・ジャームッシュにアキ・カウリスマキを足して二で割ったような映画…?と思いながら観てたら、どんどん叔母がエキセントリックな>>続きを読む

KAPPEI カッペイ(2022年製作の映画)

2.7

ハリウッドのすぐ脱ぐ中年俳優がマシュー・マコノヒーだとしたら、日本には伊藤英明がいる!だから漫画原作とは言え、もはや当て書きのような作品。脇を押さえる連中のミドル脂臭も画面から殺風のように匂ってくるぜ>>続きを読む

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.3

スタートの赤い雨の時点で不穏で不安でもう怖い。そこに人が降って来るとは誰も思わへんやん。上手い。
これ、リンゴはアダムとイブの禁断の果実を表しているんやろか?つまり、この村に沢山男はいるけど、全てアダ
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ビー・バップ・ハイスクール(1985年製作の映画)

2.9

うれしい!たのしい!大好き!
脚本はあって無きが如く!
だがこれが良い、これで良い。バブルに涌く日本の空虚さと景気の良さを真空パックしたかのような、ある意味ドキュメントのような作品。喫茶店がヤンキーの
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マザー!(2017年製作の映画)

3.6

何せ映画なのに会話が成立していない部分が多い。聞き漏らしたり、自分の意見を優先して相手に応えなかったり。コミュニケーションの拙さや思い込みの溝。社会を成り立たせるモノはルールなのか圧力なのか。他人とは>>続きを読む

瀬戸内寂聴 99年生きて思うこと(2022年製作の映画)

2.9

何が凄いって、100歳間近でこのみずみずしさ。枯れてない。愛欲についても、散々その地獄をくぐり抜けてきたので否定しないし今もそういう気持ちを持つこともあると。なんせカツ丼に霜降りステーキに、お酒。中年>>続きを読む

ファミリー・ツリー(2011年製作の映画)

3.6

日本人からすれば、ハワイと言えば地上の楽園。これ、当のアメリカ人からしてもそんなんだろうか。で、アメリカ人も同じような感覚でありながら、当然アメリカとして生まれ育った人もいる訳で。そんな人々には日常。>>続きを読む

ヘルレイザー4(1996年製作の映画)

2.5

なぜ、回を重ねるごとに、独特な色気が失くなっていくのでしょうか?
ヘルレイザーを題材にしたファンの二次創作みたいだ。22世紀と18世紀のお話とパズルボックスの起源を語ることで壮大なストーリーにはなって
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.2

悪を倒す物語じゃないんです。受け入れて成長する話なんです。だからこれで良いんです。
…でも、フルコースをお腹一杯になるまで食べた~って感じてはないのよな。これで良いはずなんだけど。
敵はスパイダーマン
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.7

暗い題材なんだけど、映画は明るい。別にコメディ要素とかではなくて、少年の日々を目に映るありのままだから、対立の根深さや複雑さなどは理解できず、それより毎日が冒険で発見。
そして子供の目を通して描くから
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.2

思い出す事があるって幸せ。苦くて辛くても、何年も経つうちに必要な歩みだと振り返る事が出来て。これ、全人類に心当たりありな話。そしてありふれた恋愛ドラマのような新しい二人の物語を刻まなかったりするのも、>>続きを読む

ヘルレイザー3(1992年製作の映画)

2.8

ん?予算増えた?セットや特撮が豪華になっちょる。だからと言って面白さが増したと言われれば、そうでもないのが映画と言うもので。
カースティからジョーイに主役バトンタッチ。いかにも90s前半な美女。好きー
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アンラッキー・セックス またはイカれたポルノ(2021年製作の映画)

2.8

夫婦のセックスにアンラッキーもポルノもないでしょ。でもそれが“世間”に出た瞬間、害悪と化す人間のおかしさ。
映画って何でもアリ。というか、そもそも“表現”に規制をかけるって何で?公序良俗?何それ?誰が
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

3.0

TV版を観ただけで詳しくないので、しかも観たのかなり前なので、設定やキャラ忘れてたりしてたが、何より主人公すら出ないエピソードゼロなので助かった。
メロメロラブストーリーをやりきった、そして殺りきった
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ナワリヌイ(2022年製作の映画)

3.0

待って、ロシアのウクライナ侵攻を受けて制作されたドキュメンタリーじゃなく、たまたまタイムリーになっちゃった作品なの?ひえー。ナイスタイミング?と言うのは不謹慎ですよね。
祖国を愛するゆえ、帰国せねばな
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燃えよ剣(2021年製作の映画)

3.1

新撰組が好きなものでして。ええ。京の屯所は勿論、池田屋跡(今や居酒屋)、果ては五稜郭まで行きました。アイドルグループのように個性溢れる若者が青春を燃やすのが魅力。誰しも推しの隊士がいるってもんでしょ?>>続きを読む

ヘルレイザー2(1988年製作の映画)

3.0

2作目にして、ピンヘッド達が登場するシーンで「よっ!待ってましたぁっ!」て手を叩きたくなる。前作での出番が少しだった。てのもあるしね。
前作の続きとして、そりゃあのままお話すれば精神病院行きますよ。←
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ヘル・レイザー(1987年製作の映画)

2.9

謎が謎のまま終わる第一作。
これ、ホラーとしてはさほど怖くないけど、独創的なクライブ・パーカーのイマジネーションが爆発してて、世界観からビジュアルからワクワクがパンドラボックスのように詰まってる。
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さがす(2022年製作の映画)

3.6

父を探す少女の話かと思ったら、そんな単純な話ではなかった。中々予想のつかないジェットコースターサイコ・サスペンス。
佐藤二郎が物語の導入として良い感じの切り込み隊長を務めている。
そして人間の業や生き
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ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド(2021年製作の映画)

2.8

アメリカにもいたんですね、スミスのファン。まずその時点でマイノリティー。そこから始めよう。そんな若者の一夜は居場所の無さから、何者でもない自分へのフラストレーションへと向かう。大人になればボンジョビも>>続きを読む

劇場版 仮面ライダーリバイス バトルファミリア(2022年製作の映画)

2.3

アクションは良いけど、お話は仮面ライダー映画の中でもかなり適当に作った感じがしますが…。
まぁお祭りなので細かくは言うまい。メインの五十嵐一家の絆の話より、オルテカの不穏さ全開のままに共闘する展開の方
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.3

少年の体の細さが危うさと刹那の美しさに満ちてて、この瞬間を永遠に刻印する映画という芸術の素晴らしさよ。よくぞこの時このほんの一瞬にこの作品に出てくれましたシャラメ君。まずそれだけで価値ある。
恋をして
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TELL ME hideと見た景色(2022年製作の映画)

2.5

キラキラしたカリスマアーティストとしてのhideが好きな人はこれ観たら拍子抜け?カリスマの闇とか孤独を覗くのではなく、カリスマが抜けた後に四苦八苦する周りの人々の物語。つまりhideはドラマを映し出す>>続きを読む

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

2.8

嘘臭いほど幸せな家庭の美少女の純粋な狂暴性の発露というか、モンスターはメタファーだとしても何にしても気持ち悪い。だから気持ち良いホラー!
冒頭、少女の無垢さを表すような白い肌と不吉なカラスの黒さの対比
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

3.9

MCUでありながら、MCU関係なく楽しめるMCUシリーズ第一位!?なガーディアンズが終わるの寂しすぎるんですが…(涙)
エンドゲームを除けば一番キレイに終わったような。言い過ぎ?
てか、ロケットの過去
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鬼畜(1978年製作の映画)

3.4

これ絶対に令和ではこのまま上映出来ないというか、表現がどぎつ過ぎてアウト。幼児虐待死を直球で描きすぎて。昨今の巷に蔓延る呑気な鬱映画どもよ、本作を観てから鬱映画と名乗って欲しいものだぜ!
とは言うもの
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

3.6

盆と正月がいっぺんに来たような。て言い回しが日本にはございますが、メキシコの死者の日ってまさにそんな感じなのかな?
そりゃ先祖をお迎えはしますけど、あのカラフルな骸骨とか日本人にはありえないセンス…異
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終わった人(2018年製作の映画)

2.8

東大→メガバンク勤め。だろうが何だろうが、定年退職しちまえばタダのジジイ。でも心は燃え尽きていない。いや、あぶない刑事のイメージがまだ残ってる人だけに、序盤のグダグダ居場所の無さがギャグになるんやろう>>続きを読む