けんいちさんの映画レビュー・感想・評価

けんいち

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パディントン 消えた黄金郷の秘密(2024年製作の映画)

3.5

シリーズ第3弾は、おばさん探しの大冒険。

ストーリーもビジュアルもアクションも、全般的に可もなく不可もなくという印象。

ただ、普段シリアスなイメージの強い名優達が、嬉々としてコメディを演じているの
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異端者の家(2024年製作の映画)

3.5

怪しい男の家に足を踏み入れた2人のシスターの話。

ホラーテイストで宗教(もしくは信仰)の考察。

途中、何の話をしているのか全く分からないシーンもあったが、結論には納得。

にしても、全宗教を敵にま
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たべっ子どうぶつ THE MOVIE(2025年製作の映画)

4.0

ギンビス社の動物型ビスケットを3DCGアニメで。

お菓子のイメージをほぼそのままキャラクターに反映させている点が秀逸。

駄菓子のカメオ出演(?)は目に楽しく、ラスボス(?)の造型はユニークで面白い
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サンダーボルツ*(2024年製作の映画)

4.0

悪役やならず者として登場したキャラクターたちがチームを結成する話。

アクションの見せ方には工夫が凝らされているし、心の闇と“物理的に”対峙するという展開も面白い。

ただ、予備知識(MCU関連作品の
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マインクラフト/ザ・ムービー(2025年製作の映画)

4.5

北欧発の世界的人気ゲームの実写映画化。

ゲームは未プレイ。

評判が良くなかったので期待しないで観たが、分かりやすくテンポの良いストーリー展開と、独特なビジュアルで飽きることなく楽しめた。

そして
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ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今(2025年製作の映画)

5.0

シリーズ第4作は、シングルマザーとなった主人公の奮闘記。

登場人物の加齢を、ビジュアルだけでなく心理描写でもキチンと表現。

下品な会話も、不思議と作品の品格を落とさずに笑いに持ち込む。

新たな出
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クラッシャージョウ(1983年製作の映画)

4.0

銀河の世界を舞台に、クラッシャーと呼ばれる惑星改造を請け負うメンバーの活躍を描く。

全般的に話がとっ散らかっている印象だが、異常に高い熱量に魅せられる。

アクション表現をはじめとして、他のSFアニ
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シンシン/SING SING(2023年製作の映画)

4.5

シンシン刑務所で行われている収監者更生プログラムの舞台演劇を題材に。

【事実は舞台よりも奇なり】

舞台が出来上がるまでに語られる各々のエピソードが面白い。

心境の変化に多少無理を感じるところもあ
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ベイビーガール(2024年製作の映画)

4.5

女性CEOが満たされない欲望をインターンの青年に暴かれていく話。

キャスティングが全てであることを前提として…

抑えきれない本能や、本心とは裏腹な態度を示す点など、心理描写がしっかり出来ていて好印
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ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース(2024年製作の映画)

4.0

人気アーティストの半生を描いたアニメーション。

全編レゴによる表現で、万人ウケするであろう作品に。

映像表現(特に音)も独特の面白さがあり、テンポの良さも相まって飽きない。

ただレゴだからか、心
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終わりの鳥(2024年製作の映画)

4.0

命の終わりを告げる鳥と対峙する母娘を描く。

独特な間とテンポが自分には合わず、少し退屈に感じられたところもあり。

説明が足りず、分かるような分からないような内容に感じられたところもあり。

ただ、
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セッション デジタルリマスター(2014年製作の映画)

5.0

公開10周年を迎えた傑作中の傑作。

何度観たかは分からないが、何度でも観ようという気にさせる映画は本作だけ。

今回の鑑賞で、鬼教授に対して唯一反抗的な態度をとっているのは主人公だけであることに気付
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大病人(1993年製作の映画)

5.0

ガンを宣告された俳優が、死を前にしていかに生きていくかを描く。

シリアスな話を、劇中劇とコミカルな音楽、
そして名優たちの演技でとっつき易いものに。

黎明期のCGを効果的に使った演出も印象的。
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片思い世界(2025年製作の映画)

3.5

強い絆で結ばれた3人の女性の話。

話のオチになりそうな設定を早々に明かして、その理由(矛盾も含めて)を科学的に証明しようとする展開は面白い。

が、話が核心に迫ると共に、セリフ過多で感傷的に。

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エミリア・ペレス(2024年製作の映画)

4.5

メキシコの麻薬カルテルのボスが、性別適合手術を受けて女性として生きていく話。

性転換がテーマではなく、別人として生きていくことの難しさに迫っている。

ドラマパートはシリアスに、ミュージカルパートは
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白雪姫(2025年製作の映画)

3.5

原作にもディズニーにも特別思い入れが無い私には、(『白雪姫』とは別物として観れば)言うほど悪くはないという印象。

小人達との歌唱シーンなんかは、素直に楽しかった。

ただ、全体的に派手さに乏しく、い
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ミッキー17(2024年製作の映画)

4.5

映画『教皇選挙』とは異なるアプローチで、ここ数年の世界情勢を表現していると解釈。

壮大なSFながら、全編を優しく心地良い音楽が包んでいるのが好印象。

終盤の展開が読めてしまったのは残念だが、個人的
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鉄腕アトム 宇宙の勇者(1964年製作の映画)

4.0

どんなものか少しだけ見るつもりが、結局最後まで見てしまった。

戦争が色濃く反映されている点に時代を感じる。

ロボットのアイデンティティとか、時代を先取りし過ぎているところなんかは、やはり手塚先生は
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レディ加賀(2023年製作の映画)

3.5

ダンスで温泉街を盛り上げる女将たちの話。

コメディにもシリアスにも振り切れていない、中途半端な脚本。

ロングショットの多用で、イマイチ単調に感じる撮影(特にタップダンスのシーンは残念)。

ただ、
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Away(2019年製作の映画)

4.0

飛行機事故で島に不時着した少年の話。

『Flow』の監督の長編デビュー作(しかも1人で作った)。

作画は物足りなさを感じる部分はあるものの、独特のカメラワークは本作で既に健在。

“死と隣り合わせ
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Flow(2024年製作の映画)

5.0

ノアの方舟をベースに、1匹の猫の旅路を描く。

キャラクターを油絵の如く描き、対して背景はリアルに(『野生の島のロズ』とは逆のアプローチ)。

全般的に具体的な説明をしないという演出。

鳴き声のみで
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ザ・バイクライダーズ(2023年製作の映画)

4.5

伝説的モーターサイクルクラブの栄枯盛衰。

正統派不良映画(?)とでも言うべきか。

全編に、バイク乗りの勢いではなく儚さのような雰囲気が漂っているのが面白い。

インタビュー形式の回想構造は、特に意
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教皇選挙(2024年製作の映画)

5.0

ローマ教皇選挙の舞台裏と内幕に迫ったミステリー。

昨今の世界情勢を凝縮したような世界観。

画的に派手さは無いものの、新展開のタイミングと絶妙なテンポで緊張感が途切れない。

印象的なコントラバスの
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あげまん(1990年製作の映画)

4.5

“あげまん(上昇運)の女”と呼ばれる女と彼女に携わる男達の話。

バブル時代を滑稽に捉えたメロドラマと解釈。

笑いの中に、現代にも通じるような社会人の本音が垣間見える。

ヒロインがもう少し若く見え
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マルサの女2(1988年製作の映画)

5.0

マルサ(国税局査察部)の地上げ屋や宗教法人に対する戦いを描く。

作品の大半は悪事の限りを尽くす悪役が主役の展開。

騙す側にも騙される側にも金があった時代の空気が伝わってくる。

悪が勝ち逃げしてし
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バッドランズ/地獄の逃避行(1973年製作の映画)

4.5

無計画な犯罪を重ねる若い男女の逃避行を描く。

有りがちな話ではあるが、ワンカット毎に工夫が凝らされているせいか、不思議と飽きない。

映像とはミスマッチに思える音楽の使い方も、作品を詩的に盛り上げて
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機動戦士ガンダム III めぐりあい宇宙編(1982年製作の映画)

5.0

意外にも三部作で初めての宇宙戦。

悪役の言葉遣いに知性と品格が感じられるのが、個人的に好き。

「メインキャメラがやられただけだ!」は、何度聞いても痺れる笑。

たとえ作画が古くてもストーリーが面白
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機動戦士ガンダム II 哀・戦士編(1981年製作の映画)

5.0

前作のおさらいをサラッと。

個人の無断行動から戦いに発展し、結果として戦果をあげるというパターンが続くが、コレがとにかく面白い。

男は女に振り回されっぱなしで、ある意味『英雄、色を好む』という言葉
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機動戦士ガンダム(1981年製作の映画)

5.0

最初の数十分で、設定やキャラクターなどを手際良く紹介する点が秀逸。

全編を通して、戦いの厳しさを伝えてくる展開。

セリフのいちいちが“名言”に思えてくる不思議(笑)

今現在、新作として観ても十分
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ぼくのお日さま(2024年製作の映画)

4.5

前半は、子供達による氷上の『shall we ダンス?』。

それが後半になると意外な展開に。

作り手としては色々伝えたいことがあるのだろうが、私はこの“転調”を大いに楽しんだ。

雪の北海道の遠景
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ぼくが生きてる、ふたつの世界(2024年製作の映画)

5.0

皆の本音を描いている

あくまで1人の青年がアイデンティティを確立するまでに焦点を当てている

言葉にならない感情をサイレントで表現している点が秀逸

それぞれの時代の空気を上手く再現できていた

ウィキッド ふたりの魔女(2024年製作の映画)

4.0

『オズの魔法使い』の前日譚。

往年のディズニー映画を観ているような“健全な”明るさ。

実写かCGか区別がつかない程の映像美は眼福で、歌やダンスも申し分なし。

ただ、肝心な場面で展開の根拠に乏しい
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名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN(2024年製作の映画)

5.0

若き日のボブ・ディランを描いた伝記ドラマ。

人物紹介をエピソードと共に手際良く行う導入が秀逸。

話はテンポ良く進め、歌はジックリ聴かせる。

明確な悪役を作らず、終始優しい眼差しで見つめる演出。
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タンポポ(1985年製作の映画)

5.0

さびれたラーメン屋を街一番の店にする話。

テレビ放送やDVDでは何度も見ているが、劇場での鑑賞はおそらく今回が初めて。

ストーリー展開と共に語られる食の蘊蓄。

主軸とは直接関係の無いサブストーリ
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ブルータリスト(2024年製作の映画)

5.0

ホロコーストを生き延びてアメリカへ渡った建築家の半生。

『生きるとは?』を重厚に描いた歴史ドラマ。

構図、音楽の使い方が極めて秀逸。

建築に込められた意味が明かされる終盤と、ファーストショットと
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