近代日本経済の基礎を構築した、五代友厚の人生を描いた歴史群像劇。
【優れた脚本から駄作が生まれることはあっても、稚拙な脚本から傑作が生まれることはない】
本作を観て、この言葉を思い出した。
色々>>続きを読む
プロ野球選手を目指す女子高生の奮闘を描いた話。
素直になれない多感な少女と、「短所はカバーせず、長所を伸ばせ」と支えるコーチ。
不平不満を口にするばかりではダメ。
行動する人にこそ、誰かが手を差し>>続きを読む
亡き息子が遺したゲイバーを再建することになった主婦の話。
キチンと対話をし、手を取り合って生きていこうという明快なメッセージ。
劇中のパフォーマンスが印象的。
特に、母と亡き息子がステージで“共>>続きを読む
演劇カンパニー「チェルフィッチュ」の作品創作を追ったドキュメンタリー。
ひたすら繰り返されるセリフと演出。
ある意味、演劇的映画。
(演劇の世界を知らない人が観たら、どんな感想を抱くだろうか?)>>続きを読む
破産寸前の花嫁学校の女校長が、パリ5月革命を目の当たりにして、ある行動に出る話。
他人が望む自分ではなく、自分が望む自分であること。
魂の解放を舞台ミュージカル風に演出するラストが圧巻。
まさに>>続きを読む
“石橋ユウ”という同じ名前の息子を育てる3人の母親の物語。
3人を対比的に見せること、また、母親の視点から見た日常を、少しずつ子供の視点に変えていくことで生まれるスリル。
心情を豊かに表現する、子>>続きを読む
ふとした行き違いで、助けた男性の婚約者ということにされてしまった女性の話。
嘘に嘘を重ねることで、本音が見えてくる。
90年代ハリウッドのラブコメには、気の利いたセリフが溢れていたな、と。>>続きを読む
映画「ゾッキ」の制作から公開までを追ったドキュメンタリー。
前半は「ゾッキ」のメイキング、後半はコロナ禍での上映(宣伝)展開。
映画制作の過程に留まらず、コロナ禍という社会全体の不測の事態における>>続きを読む
妻の意外な告白により、性の妄想に取り憑かれてしまう男の話。
秘密のパーティや不可解な女性の死など、サスペンス調の演出で盛り上げる。
「生」と「性」は切っても切り離せないものだ、と。
個人的に、キ>>続きを読む
人気ロックバンド「クイーン」のボーカル:フレディ・マーキュリーを描いた伝記ドラマ。
名曲誕生のエピソードや、出自やプライベートを上手く纏めた脚本が秀逸。
ライブエイドなどパフォーマンスシーンは圧巻>>続きを読む
ノースカロライナ州の町に次々に起こった怪奇現象を描いた話。
彗星が来たとか何とかいう理由(テロップのみでの状況説明)で、意思を持った車が人々を襲い始めるという展開。
カーアクションとして見れば、そ>>続きを読む
実在の天才ピアニスト、デイビッド・ヘルフゴットの半生を描いた話。
息子の教育に熱心だが、常に自分の管理下に置かないと気が済まないという父親。
どんなに才能に恵まれても、環境次第では不幸になり得る。>>続きを読む
廃線寸前の鉄道会社が起死回生の策として「心霊電車」を企画する話。
銚子電鉄による自虐感満載の映画。
ホラー、コメディ、アイドル、商品CM、MVと、面白ければ何でもアリというスタンスが良い。
乗っ>>続きを読む
売れない脚本家とその鬼嫁の旅行を描いた話。
夢を追う男と現実に生きる女。
でも、お互いありのままでいるから、なんだかんだで上手くいく。
感傷的な展開で終わりがちなコメディにあって、本作は最後まで笑>>続きを読む
ヒップホップ黎明期を記録したドキュメンタリー。
主にグラフィティ(壁や地下鉄に絵を描く行為)について、芸術or犯罪の議論。
いつの時代も、大人は子供のやることにケチをつけるもの。
ちなみに、>>続きを読む
建築技師と学生が、出会した異星人達と共に、遠く離れた惑星に行く話。
通算で5回目くらいの劇場鑑賞。
毎回途中で寝てしまう作品で、今回も(笑)
それでも、観終わると何故か良い読後感が残る。
で、>>続きを読む
阪神・淡路大震災時、被災者の心のケアに奔走した実在の精神科医を描いた話。
“立派なお医者様”として描くのではなく、何処にでもいる1人の人間として捉えている点に好感が持てる。
他人を理解することでは>>続きを読む
父親を亡くし将来に悩む女子高生が、“神様”を名乗る不思議な中年男性と出会う話。
ハキハキ話す主人公とボンヤリと話す神様のコントラスト、そして教会や神社、建物の屋上など、天界を想起させるロケーションが>>続きを読む
ある特別な秘密を抱える人々が織りなす日常を描いた話。
群像劇ではあるけれど、人物同士の絡みが絶妙。
ツッコミ所が絶妙で、しかもツッコマないスタイル。
例えるならば、深夜にテレ東で放送しているのを>>続きを読む
大学病院の救急医が、在宅医療を行う診療所に勤めることになる話。
人物設定等は面白いが、エピソードを詰め込み過ぎていて、全体的に未消化。
在宅医療や尊厳死への言及も乏しく。
金沢を魅力的に捉えた撮>>続きを読む
熟年夫婦の騒動をコミカルに描いたドラマ。
終活含め、人の死に纏わるあれこれを、コメディタッチの物語に上手く絡めて説明。
記憶こそが1番の財産。
『思い出は歳をとらない』
シンプルだけど、いいセリ>>続きを読む
出所した男が、両親に「婚約者を連れて行く」と言って、見ず知らずの少女を拉致する話。
約20年振りの劇場鑑賞。
当時は“神経質な男の話”くらいにしか思っていなかったが、今回の鑑賞を通して、実験的な試>>続きを読む
病を抱える少女と孤独な不良青年の恋を描いた話。
いわゆる“難病モノ”の様な甘ったるさは無く、複雑な人間関係と心理変化を丁寧に追っている。
不幸に向かう話とは対照的に画が明るくなっていくこと、また逐>>続きを読む
“ピーターラビット”の生みの親、ビアトリクス・ポターの半生を描いたもの。
絵本のような優しい世界観。
全体的にユーモアに満ちていて、悲劇は強調しない展開が心地良い。
ポターの妄想により、絵本のウサ>>続きを読む
過酷な訓練を強いられた新兵達が、戦地ベトナムに赴く話。
ごく普通の若者達が、鬼教官による過酷な訓練を受け、殺人マシンと化していく前半。
戦場を、感情移入抜きで客観的に描く後半。
戦争の“仕組み”>>続きを読む
祖父が遺した戦中日記を見つけた女子高生の話。
後ろ向きに走る男の不可解さ。
やや青みがかったモノクロの映像が、更に謎を煽る。
戦時中は戦時中の、現代は現代の戦いがある。
コレは、英霊へのレクイエム>>続きを読む
ニューヨークブックフェアの裏側からブックセラー達を捉えたドキュメンタリー。
ブックディーラー、書店主、コレクターなどのコメントを通して、本の世界へ多面的にアプローチ。
かなりのハイテンポで話題が変>>続きを読む
SFコメディ「不思議惑星キン・ザ・ザ」のアニメ映画化。
実写版の持つシュールさはそのままに、今風のアニメーションにしたことで、とっつき易くなっている。
但し、難解な内容もそのまま。
確実に、観る>>続きを読む
写真家:森山大道を追ったドキュメンタリー。
テンポの良いカットに簡潔なテロップ。
まるで、一冊の写真集を見ているような感覚。
「過去に固執せず、今に注力する」
フィルムからデジタルへの移行に際して>>続きを読む
成人女性が12歳という設定のもと始めたSNSを追ったドキュメンタリー。
予想通りの展開とはいえ、スリルと緊張があって、最後まで目が離せない。
ただ、この終わり方だと『世の中、変態だらけ』という結論>>続きを読む
ある日妻の浮気を知ってしまった男の話。
筋が通っているような通っていないような、妻の発言が圧巻。
そして、何一つ悪いことをしていないのに、周囲に次々起こる不幸に責任を感じてしまう男の侘しさ。>>続きを読む
“なまはげ👹”でやらかしてしまい、周囲の人達に愛想を尽かされた男の話。
序盤に登場する“なまはげ”の迫力と、その後に語られる男の不甲斐無さが対照的。
途中に出てくる『運動会』がツボ(笑)。
そし>>続きを読む
タッグを組んできた映画監督が急死したため、失業してしまった映画プロデューサーの話。
作中、小津安二郎作品の引用がある通り、1人の女性を優しい眼差しで描いている。
個人的には『パラサイト』のようなド>>続きを読む
新作映画の企画を売り込むため、世界中を旅する映画監督の話。
ハッキリとしたストーリーはなく、セリフも殆ど無く、身近に起こる不思議な(不可解な)ことを淡々と見せていくだけの内容。
オチは有ったり無かっ>>続きを読む
日本を代表する漫画家たちの若き日々を描いた青春ドラマ。
酸いも甘いも抑揚無く語ることで、全編に幸福感が漂っている。
その道で大成するに越したことはないけれど、例え願い叶わずとも、その途中の過程(記>>続きを読む
母親の70歳の誕生日パーティーに、3年前に姿を消した長女が現れる話。
たった1人でも“問題児”がいると、家族が崩壊してしまう様子がリアルに描かれている。
それでも、家族は家族。
挿入歌を使っ>>続きを読む