けんいちさんの映画レビュー・感想・評価 - 40ページ目

けんいち

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ひとくず(2019年製作の映画)

4.0

児童虐待や育児放棄をテーマに、空き巣を生業とする男と親の愛情を知らない少女との交流を描いた話。

どんな人にも必ず良いところがあって、それが誰かの支えになっている。
誰かの為に生きている人は、輝いて見
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世界で一番しあわせな食堂(2019年製作の映画)

4.0

異国から来た料理人と地元の人々が織りなす心の交流を描いた話。

異文化交流の重要性と難しさを説く。

自分を押し付けるだけでも、相手を受け入れるだけでもダメ。
大切なのは、互いを尊重し歩み寄ること。
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AVA/エヴァ(2020年製作の映画)

4.0

組織に刃向かう女暗殺者の話。

ジェシカ・チャステインの熱演に加えて、家族や心の闇まで描いた脚本が、主人公のキャラクターに深みを与えている。

アクションも見応えがあり、特に格闘シーンのカット割が秀逸
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バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

4.5

バクラウという村で不可解な出来事が次々と発生する話。

内容の説明が、そのままネタバレになってしまう、そんな映画。

昔、少年ジャンプの『アウターゾーン』という漫画で、こんなオチがあったな。

聞きし
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聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

4.0

過去を偽り聖職者として生きる男の運命を描いた話。

例え善の心に目覚めたとしても、過去は何処までも追ってくる。

罪を償うとは刑期を終えることではなく、過去を背負ってその後も生き続けるということなのだ
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パリのどこかで、あなたと(2019年製作の映画)

3.5

パリを舞台に不器用な男女の出会いを描いたラブストーリー。

例えるならば、フランス版『めぐり逢えたら』。

悩みを抱えたまま日々を送る2人。
共に新たな一歩を踏み出したところで、遂に出会う。

人生は
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X-MEN:ファイナル ディシジョン(2006年製作の映画)

4.5

シリーズ第3弾。

ミュータントから人間に変わることが出来るという新薬“キュア”を巡る話。

前作に比べ、物語もアクションも大味だが、2大勢力のガチンコ勝負を描き、集大成に相応しい作品に。

続編の存
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未知との遭遇(1977年製作の映画)

5.0

人類と異星人の接触を描いた、スピルバーグ初期の傑作。

伝聞や超常現象などを通して、少しずつUFOの存在を仄めかす演出が秀逸。

終盤の接触シーン。
映画『ピノキオ』の主題歌「星に願いを」がBGMに挿
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

4.0

「新劇場版」の第3弾。

「コレじゃない」
「そうそう、コレコレ」
という感情が入り混じる不思議な作品。

公開当時は、正直微妙だと思ったが、『シン~』を観た後だからか、何故か色々としっくりいった。
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

5.0

「新劇場版」の第2部。

個人的には、シリーズで本作が1番好き。

落下してくるのを受け止めたり、エヴァを乗っ取ったりと、使徒との対決に工夫があって面白い。

新キャラと旧キャラとのバランスも良い。
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ハウス・イン・ザ・フィールズ(2017年製作の映画)

3.5

モロッコの山奥で暮らすアマジグ族の姉妹を追ったドキュメンタリー。

時折「演技をしているのではないか?」と思うくらい画角がキマっている。

結婚式の様式美が圧巻。

インターネットが普及しても、まだま
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アンガー・ミー(2006年製作の映画)

4.0

伝説的映像作家ケネス・アンガーの謎や映画術に迫ったドキュメンタリー。

自身で半生を語り、加えて、先日鑑賞した『マジック・ランタン・サイクル』の解説を。

「死は別世界への移行であり、私には前世の記憶
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.5

トランスジェンダーの主人公と親の愛情を知らない少女の話。

見た目だけでは性別が分からないように、幸か不幸かも見ただけでは分からない。

衣装や小道具に生々しい生活感があったこと、そして全般的に光(照
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.0

シリーズ完結編をIMAXで鑑賞。

思ったこと。

・ダイジェストが有り難かった。

・デザインと音楽がバラエティに富んでいて良かった(特に音楽)。

・物語については、20年前に観ていたら色々思いを
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夏の娘たち~ひめごと~(2017年製作の映画)

3.5

かつて義弟と男女の仲にあった養女の話。

将来を真剣に考えているような、それでいて身も心も自由奔放というような。

難解だが、物語を葬式と結婚式で挟んでいることに、何かしらの意味があるのであろう、と。
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空に聞く(2018年製作の映画)

3.5

東日本大震災の後、約3年半にわたり「陸前高田災害FM」のパーソナリティを務めた阿部裕美さんを追ったドキュメンタリー。

被災者が“ほんの少し第三者の視点で”被災者(被災地)を捉えているという印象。
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わたしは分断を許さない(2020年製作の映画)

4.0

『分断』を題材に撮りあげたドキュメンタリー。

福島、沖縄、香港、ヨルダンと、今もなお続いている“問題”を、場面を代わる代わる見せていく構成。

終盤に流れたミャンマーの“今”の映像は、ショッキングと
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小三治(2009年製作の映画)

4.5

落語家・10代目柳家小三治(郡山剛蔵)の人となりに迫ったドキュメンタリー。

寄席は勿論のこと、普段から所作が美しいことに気付く。

“噺すだけ”なら誰でもできる。
それで飯を食っていくことができる人
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緑の牢獄(2021年製作の映画)

3.0

台湾から八重山諸島に渡った移民たちの現在を描いたドキュメンタリー。

老女のさりげない呟きの中に、これまでの苦労や故郷に対する想いが含まれている。

西表島の景色も味わい深い。

迷子になった拳(2020年製作の映画)

5.0

ミャンマーの伝統格闘技ラウェイに挑む選手や大会関係者たちを追ったドキュメンタリー。

競技紹介に留まらず、選手達の私生活や過去などにも触れ、人の生き様を描いている。

競技プロモーションの観点から言え
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春江水暖~しゅんこうすいだん(2019年製作の映画)

3.0

変わりゆく中国社会の中で懸命に生きる大家族の四季を描いた話。

ハッキリとした起承転結は無く、日々のワンシーンを断片的に繋いで見せていく手法。

加えて、演技も撮影も自然であるため、時折ドキュメンタリ
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ザ・バッド・ガイズ(2019年製作の映画)

3.5

護送車から脱走した犯罪者達を捕らえる為、服役囚達を集めて特殊チームを結成する話。

『コン・エアー』『スーサイド・スクワッド』『シンシティ』など、ハリウッドアクションの良いとこ取り。

間髪入れず展開
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さくら(2020年製作の映画)

4.5

長男の死をキッカケにバラバラになった家族が、再生していく話。

次男の一人称で、回想していく構成。

全編を通して極力音楽を廃し、淡々と語ることで、“喜劇も悲劇も365分の1日に過ぎない”、と。

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(2020年製作の映画)

4.0

平成元年に生まれた男女の18年間の話。

中島みゆきの名曲をバックに描かれる、出会いと別れ。

人生、万事塞翁が馬。
出会った人みんな、運命の人。

舞台が東京・北海道・沖縄・シンガポールと転々とし、
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

4.5

「新劇場版」の第1部。

歳のせいか、主人公がウジウジしているシーンは見ていて疲れるだけで、やっぱりロボット対決が最高。

特に、プリズム型したメタリックブルーの使徒がカッコいい。

それにしても、予
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アビス/完全版(1993年製作の映画)

4.5

深海に潜む生物体との遭遇を描いた話。

行方不明になった潜水艦の探索から、核弾頭の争奪戦へ。

会話とアクションの緩急の良さは、流石キャメロンといった具合。

クリオネのような生物、そして全編に渡って
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X-MEN2(2003年製作の映画)

5.0

シリーズ第2弾。

元陸軍司令官によるミュータント撲滅を阻止する為、X-MENとブラザーフッドが共闘する展開。

脚本が秀逸で、前作以上に登場人物が増えているにも関わらず、皆物語に絡み、且つアクション
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夜の大捜査線(1967年製作の映画)

4.5

黒人の敏腕刑事と白人の警察署長が殺人事件捜査に挑む話。

今見ると、人種差別を絡めたオーソドックスな刑事モノ。

ただ、今以上に露骨に人種差別が為されていた時代に、本作を製作・公開した意義は大きかった
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ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

3.0

両手に拳銃が固定された状態でデスゲームに参加させられた男の話。

所謂“ハクスラ”を実写化したような作品。

設定は面白いのだけど、カメラワークが凝り過ぎていて、しっかりアクションを撮れていないのが残
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.0

人工生命体と人間が人類再生の道を探るストップモーションアニメ。

見たことありそうでないデザイン、実写やアニメでは普通やらないカメラワーク、壮大な設定の割にこじんまりとした物語。

これらが組み合わさ
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テスラ エジソンが恐れた天才(2020年製作の映画)

3.5

孤高の発明家ニコラ・テスラの半生を描いた話。

エジソンとの確執は横に置かれ、物語を偽ったり突然歌ったりと意図不明な演出の連続。

言うなれば、映画であることを否定するかのような映画。

テスラ同様、
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種まく旅人~華蓮のかがやき~(2019年製作の映画)

4.0

石川県金沢市の伝統野菜・加賀れんこんを題材にした話。

物語に絡めて、蓮根農家やその周辺事情をテンポ良く説明。

農業の理想と現実、映画的ユーモアとシビアのバランスが絶妙。

シリーズで、本作が1番面
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凱歌(2020年製作の映画)

4.5

ハンセン病の元患者の人々を9年間にわたって取材・撮影したドキュメンタリー。

世間の差別や国の隔離政策に対して、言葉にできない悲しみや怒りがあるだろうに、病気も含めてそれを“宿命”と受け入れて前向きに
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僕が跳びはねる理由(2020年製作の映画)

4.0

エッセイ「自閉症の僕が跳びはねる理由」をもとにしたドキュメンタリー。

自閉症の子供とその家族を追うだけでなく、映像や音響効果を使って自閉症を疑似体験させようという試み。

決して“イイ話”で纏めよう
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粛清裁判(2018年製作の映画)

3.5

スターリンによって行われた約90年前の裁判の記録映像を基に製作したドキュメンタリー。

裁判の映像をメインに、時折デモの映像が挿入される構成。

正直、私の勉強不足で、コレがどれだけの意味を持つ映画か
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アウステルリッツ(2016年製作の映画)

3.0

ホロコーストの現場となった元強制収容所を観光するダークツーリズムを題材に描いたドキュメンタリー。

固定カメラでツアー客を撮っているだけ。

ツアーガイドの案内が、本作の“案内”も兼ねている。

そし
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