タバスコスさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

タバスコス

タバスコス

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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

主演のケイト・ブランシェットが見事にハマり役で、姿が見えた瞬間から主人公の傲慢さが伝わってくるような演技であった。

この主人公にとっては、自分による”解釈”が絶対であり、それこそが優れた指揮者として
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セッション(2014年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

気弱なドラマー志望が鬼教官の指導によって自らも怪物となり果てる。
サクセスストーリーのような側面もあるが、その途上は狂気に埋め尽くされている。登場人物の狂いっぷりが面白い。

フレッチャー(以下ハゲ)
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

三上の生き様があまりに不器用で悲しい。一生のうちのほとんどを怒りと悲しみに任せて生きてきた男が社会復帰を目指す話。

社会のセーフティネットから抜け落ちそうになりながら、周囲の人間に支えられて生きるこ
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アルカディア(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

村ホラーかと思いきや徐々に明らかになる超越者的存在、コズミックホラーには詳しくないが、超越者の観測範囲に閉じ込められている人々の生き方がそれぞれで面白かった。
いい年して反抗期みたいな弟と過保護気味な
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わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

4.0

酪農、おじさんとの食事、買い物といった生活の質感が非常に高く、主人公が抱える言語化し得ない複雑な感情や、人と人の伝わりづらい思いやりが伝わってきた。
連続する日常で切り取られた登場人物たちの人生の一部
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ある日生まれた母への疑惑からそれまでの生活の全てが音を立てて崩れていく様子がちょうどいい長さで描かれていた。次々と明らかになる事実と「母親」の狂気にひきこまれ、ラストまで楽しめた。
不穏な構図や身障者
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バーバリアン(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

映画が進むにつれて場面や雰囲気が変わっていくので、
”バーバリアン”の姿が現れてからも失速することなく楽しめた。

他人の話を聞かない主人公、カスの男、無能警察、安っぽいが確かな不快感を煽る描写といっ
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