ジョセフ・ゴードン・レヴィットさん、大熱演です。素晴らしい。
オリバー・ストーン監督のジャーナリスト的な視点をもった脚本家としての腕前に一抹の不安もありません。あるのは明らかに下降してきた彼の映画監督>>続きを読む
映画的な題材です。不平等への反抗、私生活との葛藤、自己犠牲が描かれるからです。
このたった100年前の史実を労働者階級の女性を主人公にして、あたり前にあるべき権利のために行動を起こすことを描きます。彼>>続きを読む
視覚的に超面白いセラピー映画です。
ドクター・ストレンジは事故にあい、医者を続けられなくなるほどの重傷をおいます。ストレンジは以前の自分に戻りたいと願いますが、別次元の世界の存在を知って、事故より前の>>続きを読む
『七人の侍』より、『荒野の七人』よりも、『ペイルライダー』が一番近い作品と感じました。デンゼル・ワシントンさんのキャラクター、悪役が金鉱掘りという辺りがそう感じさせたのだと思います。クライマックスは特>>続きを読む
スタッフを見て驚くほど、日本映画史上最高の方々が揃って、若尾文子さんの魔性の肌を描く…これほど女優冥利につきる映画はなかなかないのではないかと思います。
ドラマも、撮影も、照明も、美術もその一点に集中>>続きを読む
よくあるハリウッドアクションの水準を超えている映画です。
特に脚本が抜群です。豪華キャストが揃ってますが、その吸引力は確かにあります。なぜなら全員に二面性のある見せ場があるからです。
『レインマン』足>>続きを読む
溝口健二監督の『雨月物語』や『近松物語』が引用されます。この二作が引用されるところにスコセッシ監督の日本映画監督の誰よりも日本映画とその歴史に敬意をはらっていることがわかります。舟のシーンだけではなく>>続きを読む
ジガ・ヴェルトフ集団BOX2での鑑賞ですが、私には取り扱い困難な映画です。
聞いているだけでも時々不快になるようなゴダールさんの偏ったナレーションは、彼の持ち味なのでしょうが、今回はちょっとキツかった>>続きを読む
旅行映画でラブストーリーなのですが、本当に良い映画です。
たった一夜の出来事で、事件らしいことも起きず、主人公2人の想い、町の人々との何気ない会話が心に残ります。素晴らしいです。三部作全部観ます。
今は『ハドソン川の奇跡』があるなかで、この映画はお気楽な映画以上のものにはならないような気がします。
公開当時は笑えた部分もありましたが…。
まず、精神的・肉体的ホラー描写に耐性のない方は相当な覚悟が必要な映画だと思います。エル・ファニングさんの可愛らしさやファッション業界のおしゃれ感を期待すると、ヤバイことになります。
ポランスキー監督の>>続きを読む
カラー版の時から、モノクロ・サイレント映画のような作り方をした映画とは思っていました。本当にモノクロ版を鑑賞すると、クライマックスは完全に『駅馬車』!
視線で、アイコンタクトでドラマが構成されているた>>続きを読む
きっと何かの引用なんだろうな、と思いながら、内容について考えるより、ゴダール監督の思考の複雑さと映像にただ圧倒されました。
「そこまでするか」という神様の執念がすさまじいです。
やることなすことおバカな事ばかりですが、観ている間に引き込まれ、すべてのキャラクターが切なく、愛しくなります。
今観ると古い感じはうけますが、実験精神旺盛な映画です。
イングリッド・バーグマンさんのめがねを外すシーンが見所でしょうか。
この映画よりおバカな映画は探せばあると思います。でもこの映画のデ・ニーロさんは本気で狂ってます。この狂気がこの映画を唯一無二のおバカ映画に昇華させているような気がします。
挑戦するゲームの内容が馬鹿馬鹿しくて笑えます。しかし、クライマックスに向かって、映画のテーマがハッキリしていきます。
匿名の群衆は怖いですが、それぞれの事情がわかると、見え方も変わります。人と人の繋が>>続きを読む
最近アイヒマンを描く映画が多く、またか、と思ってしまいましたが、この事実に改めて戦争の傷跡の大きさを実感しました。
ナチスドイツはまだまだ秘められた事実があることに、70年以上たってもまだ癒える事のな>>続きを読む
ゴダール監督なので、情報量も多く、よくわからないシーンばかりですが、イギリスの労働・政治の問題がかなりの偏りをもって描かれます。
ビートルズの替え歌をチームで作ったり、狂熱のシーンは圧倒です。
政治家の良心を信じる映画です。
今観ても全く古くない、普遍的な人間の善意を描いた傑作です。
どんでん返しから狂気のサスペンスとなる物語の展開が圧巻です。
この時のコッポラ監督は世界最高の映画監督です。
グレース・ケリーさんがとにかく綺麗で、ヒッチコック監督らしいサスペンスも霞ませます。
しかしながら、ラストのどんでん返しは見事でした。
2017年の映画始めにはピッタリの力強い山岳ドキュメンタリー映画です。
主人公3人の人生が苦手な回想形式で描かれますが、この映画の構成は驚きにみちた素晴らしさです。
挫折しても、事故にあっても、自分に>>続きを読む
悪役の動機が『インフェルノ』とほぼ同じでした。最近ハリウッドで流行っている悪の哲学なのでしょうね。
ミラ・ジョヴォヴィッチさんなしではこのシリーズの成功は考えられません。本当にお疲れ様でした、14年間>>続きを読む
人間の善意とドラゴンとの友情の優しい映画です。
同じような『ヒックとドラゴン』と比較すると少し甘い印象ですが、ディズニーらしいファンタジーでした。
京マチ子さんが最高に素晴らしいです。もともと大好きな女優さんですが、『穴』や本作のようなコメディエンヌとしても素晴らしかったです。
スリがスリにお金を盗まれて「人の金を盗むなんて何てひどい奴がいるんだ>>続きを読む
日本映画にもこんなに可愛らしいラブコメがあったのですね。ベタな展開ですが、ハワード・ホークスやフランク・キャプラが撮っていても不思議ではないほどの魅力的な映画です。
ナチスドイツをめぐる様々な事件は、戦後70年を過ぎても、出尽くしてはいないようです。今年の『サウルの息子』も衝撃でしたが、敗戦国の戦後処理を描くこの映画も衝撃です。
戦争は人の絆を結びつけ、時にホッと>>続きを読む
対テロ戦争版『シン・ゴジラ』です。
政府の指揮命令系統とその犠牲を圧巻のサスペンス描写で描き出します。
ミュージシャンの映画は破滅型が多いですが、本作はちょっと違う味わいがありました。
破滅的ではありますが。
『トゥ・ザ・ワンダー』に続く、伝説の映画監督テレンス・マリックの女性への欲情爆発映画です。生きる伝説になるとなんでも出来るのですね…。
でも、難解でよくわからないこともたくさんありますが、何故か前向き>>続きを読む
日本だと石油を描くとこんな感じでしょうか。『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』には…ならないですよね…。
結局みんないい人で!
善人や悪人という垣根を取っ払った映画です。いわゆる良い奴も悪い奴もなく、その両面で登場人物たちは葛藤します。
スリラーからある瞬間にホラーに転身する鮮やかなドラマとアイディアに、脱帽の面白さです。
このレビューはネタバレを含みます
古典的な戦争映画の作劇術を、アクションで引っ張らない、現代映画としては珍しい導入です。
本作のみどころはラスト5分!
映画としてもほぼ完璧ですし、スター・ウォーズファンとしてはこれ以上ないシークェンス>>続きを読む