松村文彦さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

松村文彦

松村文彦

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ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

3.9

昨年コロナ禍で見逃した映画を偶然キャッチアップ。素直に面白く、久しぶりに映画が堪能できました。
人間の行動には動機や理由があるが、それを知らずに表層的に捉えるととんでもないことになる典型例。
ある事件
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ANNA/アナ(2019年製作の映画)

3.7

素直にスパイ物として楽しめました。物語の構成がしっかりしており安心して観てられました。まずは表のストーリーを語り、そのあとで過去に遡り舞台裏を見せる手法が解りやすくてよかったです。

暗数殺人(2018年製作の映画)

3.6

実際に起こた事件をベースにした映画。頭の切れまくる犯人とそれに翻弄される刑事の駆け引きが面白い。しかし韓国映画の懐の深さに驚かされる。サイコパス的な犯人役のチェ・ジフンがはまり役で面白い。7人殺したと>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.1

心洗われる素晴らしい映画でした。4姉妹、両親、恋人、隣人がそれぞれ見事に描かれていて、原作を知らずとも楽しめる内容でした。次女のジョーを中心に描かれてましたが、小説家を志し、幼馴染のプロポーズを断るも>>続きを読む

コリーニ事件(2019年製作の映画)

3.8

非常事態宣言明けの第一作目にコレをチョイスして正解でした。
ナチスドイツに端を発した事件が時間をかけて一つずつ明らかになっていく。前半は少々退屈でしたが、後半は非常に面白かったです。
犯人役コリーニを
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Fukushima 50(2019年製作の映画)

4.2

非常事態宣言前に見ていたのに感想をアップし忘れてました。
9年前、東京単身赴任中で顧客先での打合せ中に震災が発生。アパートまで3H近く歩いて帰りました。
原発の事故は当時テレビなどでしか情報が得られず
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エスケープ・ルーム(2019年製作の映画)

3.4

素直に楽しめる映画でした。賞金の掛かった脱出ゲームですが、一つ一つの部屋の仕掛けが良く考えられており、謎解きはそれほど難しくないですが、脱出にはそれなりの体力が必要です。あっという間の2時間でした。た>>続きを読む

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

4.3

いや~素晴らしい映画でした。貫禄の主演女優賞ですね。出来不出来の波の激しかったロンドンのステージでしたが、最後の「Over the Rainbow」は涙が止まりませんでした。楽屋で背中を丸めたジュディ>>続きを読む

スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼(2020年製作の映画)

3.1

前作に続き鑑賞しました。素直に面白かったですが、成田凌さん以外はちょっと演技が物足りない。フリーWifiからのバックドア乗っ取りあたりはリアルでしたが、その後のシナリオはちょっとお粗末でした。

黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

4.1

今年に入って、実話をベースにした映画を立て続けに見ている。「フォードVSフェラーリ」、「リチャード・ジュエル」、「ハスラーズ」、「1917命をかけた伝令」、「スキャンダル」とこの作品で6作目。いずれの>>続きを読む

スキャンダル(2019年製作の映画)

3.9

セクハラ・パワハラを背景に、女性が頭角を現すのがこんなにも困難を要するのかを痛感させられる。会社に貢献したからと言って、下半身がだらしないのでは経営者失格でしょう。それにしても、ここまでリアルに実話を>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.0

あまりにもリアルで凄い迫力のある映像の連続で、緊張感が2時間続きます。ストーリーは単純で朝までに伝令を前線へ届けるというものです。この素材だけで、道中での出来事をリアルにワンカットで見事に描きっていま>>続きを読む

阪神タイガース THE MOVIE 猛虎神話集(2020年製作の映画)

3.4

「阪神タイガース THE MOVIE 猛虎神話集」を観てきました。球団設立85周年を記念して作成された公式ドキュメンタリー映画。バックスクリーン3連発、江夏のノーヒットノーラン+さよならホームランに始>>続きを読む

影裏(2020年製作の映画)

3.2

正直私には会いませんでした。予告編からするとミステリー的な要素が織り込まれているのかと期待しましたが、ひたすら人間模様を描いたストーリーでした。ここまで丁寧に人物像やその人間関係を描こうとすると、もう>>続きを読む

プリズン・サークル(2019年製作の映画)

4.1

日本のドキュメンタリー映画の中ではピカ一と思う。犯罪者が罪を償うために刑務所で過ごすが、その中にカメラが入った。しかも単なる刑務所でなく、「島根あさひ社会復帰促進センター」では犯罪者更生のために「サー>>続きを読む

ハスラーズ(2019年製作の映画)

3.4

もっとハチャメチャな映画と思っていたら、すごくシリアスに描かれていてビックリしました。リーマン・ショックを挟んでの世相・景気に乗じて、女性たちが男たちを手玉に取っていく様はなかなか面白かったです。
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マザーレス・ブルックリン(2019年製作の映画)

3.4

50年台のニューヨークを舞台に障害を抱えながらもずば抜けた記憶力でボスが殺された事件の真相を追い詰めるストーリー。派手な展開やどんでん返しがあるわけでもなく、障害を持った主人公の地道な捜査が進んでいき>>続きを読む

バッドボーイズ フォー・ライフ(2020年製作の映画)

3.5

テンポがよく、ふたりの会話が面白く、手放しで楽しめました。
シリーズものですから、賛否両論あるでしょうが、この手の映画は何も考えずに没頭するに限ります。
それにしてもウィリー・スミスはいくつになっても
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風の電話(2020年製作の映画)

3.7

東日本大震災で家族を失い、広島に住む叔母に引き取られた高校生ハルの広島から故郷大槌町を目指すロードムービー。
阪神大震災で被災した自分としては今までこの手の震災をテーマにした番組や映画を避けてきました
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.8

期待通りの上質のミステリーでした。海外のミステリー鑑賞に対して、還暦過ぎのオッサンにとっては顔と名前がなかなか一致させられないので、ついていくのが大変と毎度同じようなコメントになりますが、今回も前半は>>続きを読む

転がるビー玉(2019年製作の映画)

3.1

題名に興味が惹かれ鑑賞しましたが、少々物足りませんでした。ルームシェアする女の子3名の悩み、憧れ、慰め、葛藤はうまく描かれてました。ただ3人とも目指す職業や将来に対しては中途半端な印象で、そういう暮ら>>続きを読む

前田建設ファンタジー営業部(2020年製作の映画)

3.4

うちの会社が営業協力しているとのことで鑑賞。マジンガーZは名前しか知りませんでしたが、基地を作るという男の子からしたらロマンあふれる内容で、楽しめました。営業協力とはファンタジー営業部のマジンガーZの>>続きを読む

嘘八百 京町ロワイヤル(2019年製作の映画)

3.3

カミさんと楽しく鑑賞できました。手放しで楽しめますよ。ラストもグッド。
「記憶にございません」に続き、中井貴一さんのコメディーもすっかり板についてきた印象。

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.8

ミステリー好きのオッサンとしては見逃せない作品ですが、60歳過ぎではついていくのが大変でした。やっぱりこの手の映画は名前と顔が暫く一致しないのが難点。それでも面白かったです。9人で翻訳させるという発想>>続きを読む

家族を想うとき(2019年製作の映画)

3.9

あまりにもリアルすぎてちょっと引きましたが、ズシリと重くのしかかりました。家族全員が家族のことも想うばかりに、空回りしていく様が見事に描かれてました。
ここ最近、家族をテーマにした映画を立て続けに見て
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.8

このような登場人物の設定で映画を描くことに驚かされました。子供、母親、匿っているユダヤ人、空想のヒトラーと凄すぎました。
ヒトラーに関する映画は沢山見ましたが、こんな描き方がまだあったんですね。子供の
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.9

クリント・イーストウッド監督の実話シリーズは派手さは無いが、丁寧な作りで毎回感心させられる。こんな実話があったとは知りませんでした。
捜査情報を漏らすFBIと野心盛んな新聞記者に翻弄された無実の被害者
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.2

いやぁ面白かったです。韓国の格差社会(半地下と高台)を逆手に取ったようなお話。半地下に暮らしながら悲壮感が全くなく、楽天的な家族が抜群。家族4人の個性が素晴らしく、前半の4人全員が高台の家に入り込む作>>続きを読む

ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

3.5

女性大統領候補の国防長官と売れない男性ライターの恋愛のコメディー。下ネタ満載で笑わせてくれますが、なんとも微笑ましく応援したくなるカップル。何も考えずにすっきりできます。

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.1

いやぁ素晴らしい映画でした。タイトルや予告編からして、レースに偏った内容を覚悟してましたが、胸がすくような裏切られかたでした。それにしても主人公の二人がカッコよすぎます。
企業内ストーリーで、経営層と
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だれもが愛しいチャンピオン(2018年製作の映画)

3.6

飲酒運転に課せられたボランティアで、身体の不自由なメンバーのバスケチームのコーチを引き受ける主人公。チームを指導するにつれて、メンバーの成長を通して変わっていくコーチ。コーチの下、勝利を重ねるごとに人>>続きを読む

エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

3.6

投稿がずいぶん遅くなりましたが、2020年のスタートはこれにしました。いやぁ、これほど面白いとは思いませんでした。ダメ麻薬班の潜入捜査がとんでもない方向に行きますが、最後は凄い展開になってちゃんと終わ>>続きを読む

アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

3.6

今年最後の映画をカミさんと鑑賞。137本目でした。
前作は見ていませんが、とにかく映像が綺麗で見事でした。日本のアニメは精緻な描写は見事ですが、動きや立体的な表現はかないませんね。ストーリーも凝ってい
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.1

非常にリアルな離婚劇でした。ちょっとしたすれ違いが、いつの間にか取り返しのつかない事態になり、振り回されていく様が見事に描かれてました。後半、弁護士抜きで二人で話し合いを始めるが、二人とも徐々に興奮し>>続きを読む

テルアビブ・オン・ファイア(2018年製作の映画)

3.9

パレスチナとイスラエルの関係をニヤニヤと笑えるコメディで表現した作品。予告編からはもっとシリアスな展開の印象でしたが、ユーモアたっぷりで楽しめました。ドラマの撮影現場のいい加減さがまた堪らないし、職場>>続きを読む

THE INFORMER/三秒間の死角(2019年製作の映画)

3.6

自由の身と引き換えにFBIの情報屋になったあと、今度は刑務所に潜入し麻薬組織を壊滅させるミッションを任されるピートの逆転劇。FBIから見限られそうになるが、逆手に取って応戦。タフな展開で面白かったです>>続きを読む