『燃ゆる女の肖像』のときにこの映画の話がされていたのか分からないが、モデルの眼差す老画家の姿、苦しいポーズをさせられるモデル、クロッキーとノートや絵筆とカンバスが擦れ合う現場が等しく映されていた。出来>>続きを読む
固定✕スタンダードサイズのショットがモザイク状に積み重ねられ浮かび上がるリスボンのスラム街。スクラップ・アンド・ビルドの土煙舞う中で暮らす人たち。カメラがその痕跡を掻き消そうとしていることが却って、貧>>続きを読む
2つの映画を2つのまま1つにして、それらで切り返してみせるって、大学生みたいな発想でよかった。映画史的なたわむれや、そこに行き着くまでに不在をめぐって視線交換をするのがなお。
人形みたいなサマー・フェニックスをめぐり、固い表皮を触知して探り合うような眼差しのやり取りがあって面白い。その意味で、舞台幕の穴やアイリスが印象的だった。
デプレシャン印の家庭のギクシャクや回り込むカ>>続きを読む
仲間に裏切られ、女と金を奪われて、復讐の亡霊として蘇る男("ウォーカー"だけで、姓はない)。身体的記憶!みたいなフラッシュ・バック。かなり見辛くはある。
お菓子や酒を分け合ったり煙草が連鎖していくあたりと、2車両間の会話がよかった。