Okabeさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

近松物語(1954年製作の映画)

3.9

「はよ行きくされ!」「そんな無法なこと…無法じゃ!」などのパンチラインあり。竹林と下女の居る部屋、家々の隙間や小舟しのび逢う2人、ラストカットが良かった。

影なき男(1934年製作の映画)

5.0

ベストカップル。ギルド警部と探偵ニック、ノラが並んで歩く場面で、ノラがフレーム外の迷犬アスタ(『赤ちゃん教育』のスキッピー)に引っ張られているの最高。小気味よいユーモアで始終たのしい。

ウンベルトD(1952年製作の映画)

4.4

後半、特に路上で物乞いを始めてからバス似乗る知人を見送るが中々発車しなくて微妙な空気になる場面までが哀しくユーモラスで良かった。病院から中庭の愛犬に呼びかける際に開放された窓から吹き込む風と、列車に扇>>続きを読む

トラス・オス・モンテス(1976年製作の映画)

4.3

地産品であろうボーダーの衣服に身を包んだ蜜蜂の妖精達。山間に吸い込まれる「アルマーニャ…」の声。夜を走る列車から立ち昇る蒸気が竜みたいでちょっと凄い画だったな。全体としてはフォトジェニックな場面がたく>>続きを読む

台北ストーリー(1985年製作の映画)

4.0

野球のイメージに重なる、アメリカ、日本、台湾。侯孝賢演ずる男が、アメリカ(義兄)にも東京(初恋相手?)にも裏切られ、台湾(婚約者やその家族や友人ら)とも上手く行かない。迷う男と"家"から抜け出せない女>>続きを読む

クイーン・オブ・ダイヤモンド(1991年製作の映画)

4.4

結婚式のシーン最高だったな。微妙に音楽が流れたり消えたり、を繰り返していて、何見せられてんだ、という気持ちを画面の片隅のティナ・メンケスと共有できた気がする。カジノや結婚パーティーの中の死んだ時間を受>>続きを読む

吸血鬼ノスフェラトゥ(1922年製作の映画)

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棺桶抱えてお引越ししたり船長になったり窓から物欲しそうにこちらを見たりする吸血鬼があまりにお茶目

違国日記(2023年製作の映画)

4.5

アイスクリームの落下で始まり橋本絵莉子や井上陽水の楽曲を使い雨上がりの虹で終わるという「ありきたり」な事に奇をてらうことなく取り組み、「隣でまだ仕事してる/やばい笑」のLINEや仕事部屋の上手く閉まら>>続きを読む