画面の外から暴力が入り込み、戯れながら色んなものを追いやって、次第にそれだけが輝いて見え、燃え尽きた後に悪意だけ残った。観客もまた燃え滓だけど、何度も火が灯る映画っていいもんですね〜
前半は『恐怖の報酬』みたいなトラック野郎の話で後半アイダ・ルピノが出てからガラッと変わる、濃密な90分。
凄まじい平面の羅列。
マイブリッジの馬やフィルムっぽいレース、タブロー、テクスト=織物など幾つか象徴らしきものがあったけどマイヤット・ノヴァを知らないからか結局良くわからず、ぼーっと観てる時と笑っちゃ>>続きを読む
緩慢な長回しが存在を肯定し、人物は生を生き、隣合わせの死に直面し、生き直す。暴力が暴力のままで怖ろしくって面白い。それが快適な論理で繋がれて、画面の内外に意義が生まれる。だから最後の「…なんてね。」に>>続きを読む
初めと終わりの2つの静止画に挟まれた運動。
性的衝動を車(ラリー出場)に転嫁し、スラップスティックコメディよろしく動き回り、最後には隣りに座っていた性的対象を直視することで、フィルムは焼失し「戻れない>>続きを読む
ベルモンド3部作の最後。メルヴィルは59年に『勝手にしやがれ』制作時にベルモンドと知り合い、61年1月から62年11月にかけて2年間で彼と仕事をしたことになる。唯一シネスコ(フランスコープ)で撮られ、>>続きを読む
ポップで過剰でメタ化(「マーゴット・ロビーだから説得力ない」とか)されてて、あくまで箱庭の革命で、これで完結じゃない(「結末はない」)ってことにはある程度自覚的なんだろうな。
でもオッペンハイマーとの>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ミニチュアっぽい冒頭や汽車
鳩時計が鳴り、オンの音スタート、忙しなく
ギャグ多し イーティング/ヒーティング、メイド部屋、ロンドンからの電話、像の椅子取りゲームなど
殺人、陰の手、ゆっくり、音無く
ぼ>>続きを読む
自転車に乗った労働者の群れ◎
ビート音楽に憧れるんだけど色んな意味でいなたさの抜けきらない感じがリアルで、メインの男女の表情も良い。エンディング曲もブルーハーツみたいで良かった。
序盤のギャグセンや音はジャック・タチを匂わせたが、どんどんカオスに…。
座ったり綱渡りしてる昼間の場面はわけわからなかったが何か助かった気もする。