jnkさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

4.5

こりゃ本当に面白かった。
文字通り今までのシリーズから脱却する意図が感じられるし色々と本当に圧倒的。
これだけ理不尽と絶望を味合わせてくれるものもそうない。
というかテレビから前の劇場版含めて最高のア
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

3.8

劇場で見た時はガサツな総集編やなーという感想だったけど、たまに見ると勢いの良さが気持ちよく一気に引き込まれる感じがすごい。
そしてなにより、誰がなんのために何を考えてどう行動するのかがわかるって本当に
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ロスト・エモーション(2015年製作の映画)

3.6

感情出すのは病気!恋愛は収容所送り!
美術や設定はブラックミラーとかでもありそうだけど、映画らしく細かな機微を捉えてたように思う。
まあ苦境に立たせるためだけの設定のような気もするし、いまいち世界観が
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ローサは密告された(2016年製作の映画)

3.8

大統領の過激な麻薬撲滅政策と警察の腐敗のスーパーコンボによってちょっと他とは違う地獄を見せてるフィリピン麻薬戦争。
あんまりグラグラカメラのドキュメンタリー風のやつ好きじゃないけど、これに関しては街や
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アス(2019年製作の映画)

3.5

ゲットアウトよりメッセージ性が歪曲的で、後からじわじわくる感じではあるけど、逆にメッセージありきすぎに見える感じもある。
露骨に現実離れした話だから恐怖も別種のものがあった。
ネタバラシ後のがっかり感
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.6

ちょっと陳腐に感じるセリフもいくつかあったけど十分に満足できるサスペンス映画だった。
韓国版より盲人の描写を視覚的に見せる工夫が優れていて、クライマックスのバトルもロジカルでめちゃくちゃ面白い。ドント
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暁に祈れ(2017年製作の映画)

4.0

今まで映画に出てきた刑務所がシルバニアファミリーぐらいののんびり空間に見えるほどの劣悪すぎる環境と極悪すぎる囚人達。
あの悪の溜まり場で偉そうにしてるやつは手口もやばい。人を従えるために単純な暴力より
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

3.7

オープニングの仕掛けでクライマックス本当にどうなるかわからないように見せるのが上手い。あっちこっちでどうすんねんこれっていうトラブルが起きて、こんなことなるんやったら普通に勉強しておけばと観客にまで後>>続きを読む

若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

3.8

まあ主人公だから強いよねとか、フィクションだからギリ成長できるぐらいの壁しか現れないよねという甘えがない。
余裕でボコボコにするし主人公パワーもない。
それでもどう生きるべきか答えを出すおっこさん。
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.5

アニメなんてCG含めてもそろそろ出尽くしたやろと思ってたけど、まばたきも惜しいぐらいのビジュアルでおしっこ漏らした

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

3.4

トイストーリーの続編でしか語れない話でありながら、トイストーリーでやる必要があるのかという側面もあり、3の続きをよく作ったという部分には満点をあげたいけど、トイストーリーの世界観破壊についてはやっぱり>>続きを読む

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.5

企画だけ聞くと、村上春樹の短編に肉付けして映像化することに何の意味があるのかという気がするのだけど、拡張して具体的に見せることでしっかりダメージもプラスしてるあたりさすがイチャンドンという感じ。
小説
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ナチス第三の男(2017年製作の映画)

2.9

原作のメタフィクション要素がなくなって、普通のハイドリヒものにしてしまったのは一体どういう意図があったのか…
近い時期に公開されたハイドリヒを撃てが傑作だったこともありかなりしょぼく見えた。
せめて原
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.3

トニースタークがやってきたことは主に自業自得だけど、物語として俯瞰してみるとやはり自作自演に近い。
世の中が何を求め、何を崇め、何に感動するかを熟知していたからこそのMCUのヒット。だからこの映画の悪
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アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

3.7

蛇足とは絶対言われないタイプの続編で上手いやり方だと思うし、前作ですっきりしなかったところも解消していた。
でもあの人はどうなの、というのは無限に出てくるから、この方向でまた続編作れば良いと思う。
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

3.3

死者の日の描写など、映像はとにかく素晴らしい。
でも同じ死を扱った同監督作のトイストーリー3と比べてしまうし、同じ話をしてるのに設定の雑さでメッセージに同意できない感じが残る。
例えばトイストーリー3
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くまのプーさん(2011年製作の映画)

4.0

論理的な策は全てクレイジー達に潰され、更にイカれた手法によって解決される。
悩みも自分がどうありたいとかもない。とにかく蜂蜜が欲しいという思いが異常なほどに描かれる。
これを抑圧する人がいない世界とい
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イコライザー2(2018年製作の映画)

4.0

無敵っぽさは若干落ちてるけどサイコ野郎っぷりは増してた。言葉でのプレッシャーのかけ方がすげえ。そんでラストの殺し方よ。
一番かっこよくて怖くて痺れるシーンが逃げるところっていう、このキャラクター以外で
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.7

こういう話は真相がわかると実はしょぼい話だったとなりがちだけど、思い返せば思い返すほど全てのシーンが恐ろしく感じる作りになってて震えた。
これが現実問題と関わる話だからなおさら。
大半の意味不明な時間
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牝猫たち(2016年製作の映画)

3.6

それぞれのエピソードがややバラバラに感じたけど、クライマックスの爆発感はなかなかのものだった。
求めたり求められたりという話は白石監督に合ってるからもっと長尺で見たかった感。

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.0

ソンガンホはほんますごいな。
一人でめっちゃ色んな感情出してて当時の韓国の空気体現してるまである。
保守とかリベラルとか関係なく、本当の意味で母国を思うってのはこういうことよなー。

これが40年前か
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FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー(2019年製作の映画)

3.8

伝説のがっかりフェスを振り返るドキュメンタリー。
まさかあんなことになるとは知らなかっただろうけど、みんなSNSでイキる気満々だったから映像が豊富にあるのがまず面白い。
会場で明らかに足りないトイレ事
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.2

離婚の話なのだけど、これ以上なく結婚という制度と、それに付随する感情の全貌を味わうことができる、まさしくマリッジストーリー。
オープニングから演技も演出も凄まじいクウォリティで、「これはキャラクターや
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.7

恐ろしいほど現実に近く共感さえさせてしまうストーリーでありながら、社会派ではなく娯楽作として提示していて、まんまと共感してる人間も丸ごと嗤う鬼構造。

バットマン(ヒーロー)と裏表の存在であることを強
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ブラック・ミラー: バンダースナッチ(2018年製作の映画)

3.5

選択制映画であることを色んな設定に盛り込んだのは面白いところだけど、まあゲームじゃあちこちでやられてることだしなーということで新しさはそんなに感じない。
長さの制約があるのか、イマイチどのエンディング
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37セカンズ(2019年製作の映画)

4.3

車椅子生活については一時期ドキュメンタリーや本でたくさん学んだつもりでいたけど、ここまで感情を体感させられたものはなかった気がする。
いわゆる大変さや、車椅子であること以外は普通の人であるということ、
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レゴ(R)ムービー2(2019年製作の映画)

4.0

まあ「レゴの映画」としては前作は超えられないのはしゃあない感じで、前作のテーマや設定を引き継いで上手いこと新しい話を始めたと思う。
ピクサー的な理想の自分問題はこの脚本コンビがちょこちょこやるテーマで
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アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)

3.2

感情移入や共感が絶対に必要なものだとは思わないし、変な人に徐々に引き込まれていくタイプの映画はむしろ好きだけど、この映画は主人公だけじゃなく周囲の人の行動原理も謎で単純に見てるのが辛い。
それもリアリ
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ビハインド・ザ・カーブ -地球平面説-(2018年製作の映画)

3.8

地球平面説を頑張って信じようとする人達を通して、その構造や問題点がよくわかるドキュメンタリー だった。
陰謀論がやばいのは説を唱えること自体が目的化していくところだと思う。
当たり前とされてることを疑
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イノセント・ガーデン(2013年製作の映画)

3.8

ハリウッド進出作ということで、「こういう絵、おなしゃす!」と頼まれでもしたのかという「印象的なショット」が続いてちょっとあざとさは感じた。
ただまあシャワーシーンに繋がる一連のシークエンスは見事という
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.0

この場所でこの量、絶妙に知能が残った感じで出てきたら嫌やなあってヤバさ。
ドンソク氏のこの感じ好き。
というか全体的に最低限の前振りだけして現場でキャラクター強くしていく話口がうまい。

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.5

面白いとは何かというのはわからないけど、この映画が面白いことはわかる。
面白いシーンしかないから。

(r)adius ラディウス(2017年製作の映画)

3.0

キャラクターが設定に全敗していて何か事実が明かされても他人が昨日何食べたかぐらいの興味しか持てず。
ドピカーーーってなるところと無慈悲な終わり方は良かった

パターソン(2016年製作の映画)

4.0

ものは捉え方次第。
これを見た後は1日や人生の些細な出来事を振り返り、映画や詩になりそうな部分結構あるやんと思えてテンション上がる。