死者の日の描写など、映像はとにかく素晴らしい。
でも同じ死を扱った同監督作のトイストーリー3と比べてしまうし、同じ話をしてるのに設定の雑さでメッセージに同意できない感じが残る。
例えばトイストーリー3の悪役はおもちゃとしての死からダークサイドに堕ち、その残酷なシーンの描き方が本当に恐ろしく悲しかった。
一方本作の悪役は話に必要だから以上の理由がよくわからない。そもそも謎に音楽を禁止されてる導入からして、オチとメッセージありき感は拭えない。
ピクサーの映画でここまで序盤の引き弱いと感じたのは初めてかも。設定をどう映像化するのかという興味だけで引っ張っていけるという慢心を感じた。
特にアニメにおいてはキャラクターの行動原理などを丁寧に描かないと生きてるように見えないのではないかな。このテーマでこれは致命的だと思った。
