JPさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

芸術性(アート)とエンタメ性のバランスが最高!
終始センス抜群の音楽と、画面の色彩に酔いしれる…!
センスの塊みたいなエンドロールも素晴らしい!

サブリミナルの怖さとか、女性の息遣いのような不安なB
>>続きを読む

ピンク・クラウド(2021年製作の映画)

3.6

人を殺すのは、毒をもったpink cloudそのものではなく、自由を奪われたという事実そのもの。
窓を開けるだけで自殺ができる世界だけど、「pink cloudに殺されたくない」と飛び降り自殺をする人
>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

3.8

ピーターを抱えたネビュラがみんなと並んで歩くタイトルバック、"予告詐欺"が最高で笑ってしまった。

ガーディアンズ前2作は映画館で見ていないので、今回初めて映画館でガーディアンズを観たが、まあ素晴らし
>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

3.5

往年の名曲をアクションシーンや見せ場で気持ちよくかける演出は「ベイビー・ドライバー」さながら。音楽でキャラクターが覚醒する感じもよく似ている。シンプルにこういう音楽映画が、SF大作として観られることが>>続きを読む

アダマン号に乗って(2022年製作の映画)

2.6

冒頭の「人間爆弾」の歌が凄く良い。聴いたことない曲だったから尚更、あのフランソワ自身の感情の吐露に見えた。「自分を手放すべきではない」というのが、もう初っ端からこの映画の主軸として太くて強い。
心のす
>>続きを読む

トリとロキタ(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

こんなエンドロール見たことない。二人の歌だけがかかり、その後はなんとも無慈悲な無音が続く。最後に待つこの虚無が、車を一度止めたものの通り過ぎてしまった運転手(=我々観客)に向けられた怒りをも表している>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.0

子供騙しゼロ!誰でも楽しめる完璧なエンタメ大作!!
ゲームのビジュアルだけでなく、その哲学までしっかり映画に昇華されてるのが◎

マリオが、勝手に会社を辞めて弟を巻き込んで自営業を始めてしまい、家族か
>>続きを読む

東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-(2023年製作の映画)

3.3

体感30分!
エンドロール流れ始めて「いやどこで終わっとんねん!」てツッコミそうになった。前作見てない人を置いてけぼりにせず、6月の後編も絶対劇場へ足を運ばせようという強い意志を感じた。

前作もそう
>>続きを読む

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.1

面白かった!極上のサスペンス×親子愛のヒューマンドラマとして100点満点!前作は泣かなかったけど、今作はなんか泣けた。
原題が「Missing」なのも、「I miss you」の意味がしっかり込められ
>>続きを読む

ヴィレッジ(2023年製作の映画)

3.6

藤井道人監督ならではの画づくりが◎。スモークを巧みに使った光と影の演出、能面と役者の映し方、構図が素晴らしい!
そして今回も一ノ瀬ワタルがすんげえ怖い!!身体のデカさ、腕の太さ、妙に長い髪、目つきに喋
>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

3.5

面白かった!大逆転のお仕事ドラマ!
ストーリーや撮り方も良かったんだけど、何よりカッコよかったのが、場面転換の度にかかる1980年代(?)の音楽!特に開幕のテンションの高さと画像の粗さが、すごく良い。
>>続きを読む

シャイン(1996年製作の映画)

3.3

とにかくジェフリー・ラッシュのデイヴィッド完コピ度が高すぎてびっくりする。鑑賞後に気づいたが、「パイレーツオブカリビアン」のキャプテン・バルボッサ、「英国王のスピーチ」のあの先生だったのか…!気づかな>>続きを読む

デイヴィッドとギリアン 響きあうふたり/ピアニスト、デヴィッド・ヘルフゴット(2015年製作の映画)

3.9

自分の演奏会に来てくれた観客にはもちろん、道行く人や、たまたま同じ飛行機に乗る人に、「Hello! I am Daivid! What's your name?」と早口で距離を詰めてボディタッチしに行>>続きを読む

銀平町シネマブルース(2022年製作の映画)

2.6

こういう邦画特有のまったりした空気感!嫌いじゃない!
ファーストカットの川辺が意外と大事なのでは。終盤の遺骨を川へ撒く場面、さらにはラストシーンの海へとつながる川のことも表象している。
映画好きは、小
>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.3

室内劇の傑作!
全編、正方形に近い画面。リモートの画面と同じアスペクト比が徹底されることで、部屋の密閉感、視野の限定(娘が背後に回ってしまうとチャーリーは身をよじらざるを得ない)などを効果的に演出し、
>>続きを読む

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

謎すぎる緊張感たっぷりの密室不条理劇!
「選べ!選ばないと俺死ぬからな!」的展開はどうしても大傑作「イニシェリン島の精霊」を思い出さずにはいられず…。(でもあれと比べるのはちょっとお門違い。)

開幕
>>続きを読む

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

3.8

家族で見れるアクションコメディの傑作!
アクションもCGもハイクオリティで、コメディセンスが光る大作を久々に観た!気がする!
負け犬たち(アウトローたち)の冒険活劇として文句の付け所が無い。「ガーディ
>>続きを読む

わたしの幸せな結婚(2023年製作の映画)

3.1

全シーケンス、美術と照明にかなり力が入っており、極上の「はいから浪漫譚」として百点満点の世界観。一方で、ハイクオリティなCGと斬新な映像演出が随所に見られ、ファンタジーバトルものとしても◎!
今田美桜
>>続きを読む

ロストケア(2023年製作の映画)

3.4

歯は抜け、口は歪み、呂律も回らなくなった状態で息子に「殺してくれ」と懇願する柄本明が、凄すぎる。今まで見てきた柄本明のなかで多分一番やばい。涙なしには観られないあのシークエンスはまさに圧巻。

もちろ
>>続きを読む

シックス・センス(1999年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

面白かった!「The Others」(2001)を見ていたこともあり、途中で「あれ…?もしかして…?」と気付いた時から割とずっと楽しかった。
マルコムの正体に途中で気付いたとしても、コールと母の物語、
>>続きを読む

長ぐつをはいたネコと9つの命(2022年製作の映画)

3.8

面白かった!ディズニー映画ではお馴染みの、MVさながらに音楽にあわせたアクション満載の開幕から掴まれた。「スパイダーバース」で度肝を抜かれた、3DCGと2Dを行き来するような表現、3DCGの中に2D表>>続きを読む

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.2

"クソ"おもろかった!!
船が沈没するまでのエピソードがどれも濃厚かつ前フリとして完璧すぎる描写の連続で、滅多刺しにされた。

特に序盤のタクシーの車内の撮り方、エレベーターの扉を何度も遮りながらの喧
>>続きを読む

神は見返りを求める(2022年製作の映画)

4.5

ド傑作。𠮷田恵輔作品の「ヒメアノ〜ル」「BLUE/ブルー」「空白」と比較しても一番好き。血液や吐瀉物など、見たくないものをしっかり見せてくるエグさが、今作でも物語上の重要なファクターになっていて◎。>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.4

面白かった‼︎「シン・ウルトラマン」よりはこっちの方が断然好き。人類補完計画みたいな思想の森山未來が最高だったから、もはやエヴァンゲリヲンの実写版を見ているような感覚に。
開幕とにかくロケットスタート
>>続きを読む

エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

3.4

オープニングが素晴らしすぎる。何っ回でも見たい。
徐々に明かりが灯っていくゴージャスな映画館が美しい。ここ行きたい〜。
そこに流れる劇伴がめちゃくちゃ好みだったから、毎朝かけたい。冬の静かな早朝ってと
>>続きを読む

Winny(2023年製作の映画)

3.4

面白かった!

冒頭のタイトルが出るところで、満天の星を星座のように繋いでいって「Winny」の文字ができるところが印象的だった。自由に星座を紡いで、書き直すことが許される、自由な宇宙。自由なネットワ
>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.6

いやー…面白かった。お腹いっぱい。「スリービルボード」みたいな映画が観れたらいいな…と期待して行ったら、予想を上回るマクドナー成分をたっぷり流し込まれた。
マクドナーが描く喧嘩シーンが好きだ。どっちが
>>続きを読む

そばかす(2022年製作の映画)

3.5

三浦透子と三宅弘城が、廊下→裏庭→チェロ部屋に行く様子をノーカットでつなげて撮るところが、良かった。この親子は、この家庭の中で唯一分かり合えた2人なんだということが、舞台装置の中でも、チェロという道具>>続きを読む

チョコレートな人々(2022年製作の映画)

4.4

くらった…。油断してはいけない。マジで泣いた。
宮崎駿の「On Your Mark」を前日に見た影響もあってか、「挑戦し続けることにこそ意味がある」というこの映画のメッセージに泣いた。
厳しすぎる社会
>>続きを読む

とべない風船(2022年製作の映画)

3.3

東出昌大は、ちょっと陰がある役がすごく板についてると思う。今作の東出昌大も、最高。
死んだメバルのアップとか、土砂からも海を対比させつつ、どちらからも確実に漂う死の香りとか、人の頭にも見える、目印の黄
>>続きを読む

そして僕は途方に暮れる(2022年製作の映画)

4.3

刺さった…。期待にきちんと応えてくれる映画で、すごくよかった…。
テンポ感も良く、映画でしかできないことをたくさんやってくれていて、大満足でした。
演劇原作だからこその、会話劇・喧嘩劇の面白さもさるこ
>>続きを読む

ファミリア(2023年製作の映画)

1.9

ちょっ…と…こればっかりは、僕が期待しすぎたのが良くなかったかな…。
役所広司だし…吉沢亮だし…そりゃ期待しちゃうじゃん…。なんか焼き物とかさあ…山から土を持ってきて、火を司る役所広司とかさ…なんかす
>>続きを読む

恋のいばら(2023年製作の映画)

3.6

良かった!
おばあちゃんも含めた、3人の女性のゆるやかな連帯の話になっていったのも、なんか良かった。
あと、撮ることの暴力性が描かれているのも、渡邊圭祐を「ただの悪」というよりも、「無自覚な悪」「誰も
>>続きを読む

サムライマラソン(2019年製作の映画)

1.7

るろうに剣心とかを見ちゃってると…このダサすぎる時代劇の撮り方はもうしんどい。スローモーションがやたら出てくるのは、あれカッコいいと思ってやってんのかな…??????

ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

3.4

老衰と出生をつなげてしまうというアイデアの勝利。そしてそれをビジュアルでも違和感なく表現してしまう監督とブラピの勝利。良かった。

ある用務員(2020年製作の映画)

2.3

サイコな前野朋哉、良い。笑
無害そうなルックスで簡単に人を殺す前野朋哉、もっと見たいです。
あと、アクションが良い!どきどきした。

ただ…「ベイビーわるきゅーれ」の時にも出ていた悪い癖を煮詰めたよう
>>続きを読む