JPさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.4

海での戦いが多いこともあり、「JAWS」っぽくもあるし、「ジュラシック・パーク」っぽくもある!「シン・ゴジラ」以上に、万人受けしそうなモンスターパニックムービー!

戦争映画と思いきや、開幕7分くらい
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悪の教典(2012年製作の映画)

3.2

あの、コンセントにゆ〜っくりズームしていく恐ろしさよ…!あのコンセントのカットが殺戮シーンと同じくらい恐ろしかった。

後半の殺戮シーンでは特に、伊藤英明の表情筋が完全に沈黙していてマジで怖い。サイコ
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RRR(2022年製作の映画)

4.1

劇場公開時、小さめのスクリーンで観たのだが、IMAXで観るともう最早別物!本来はシネスコサイズのはずだが、あえてIMAXのアスペクト比にしたことにより、多少左右の端は切れているのかもしれないが、そんな>>続きを読む

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.4

開き直ったように素知らぬ顔でヤバイことする一方、綻びが出始めた途端、狂ったように動揺して醜態を晒すディカプリオとデ・ニーロが◎
うわ〜、スコセッシの映画だ〜。「ウルフ・オブ・ウォールストリート」とかで
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(2023年製作の映画)

3.9

鋭く、意地の悪いモンタージュの連続に刺され続ける2時間半。
障がい者施設での凄惨な事件の描写に頼るのではなく、その犯人の物語に、他の登場人物の物語を絡ませ、重ねるのがエグくて震える。

要所でトリッキ
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.0

間違いなくシリーズ最高傑作!
そもそもこのシリーズは、過去作と同じアクションを再登場させてどんどんバリエーションを増やしていく面白さがある。文字通りの「ドッグ・ファイト」に、運転席の扉ぶっ壊れたまま走
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.9

主席連合という巨大な力に搾取され、人質を取られ、呪縛にかけられた殺し屋たちの悲しき生き様は、まさに現代社会を生きる我々の生きづらさにも通ずる。そこに中指を立て、抗い続けるジョンウィックたちの戦いに胸が>>続きを読む

ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.9

またしても語り継がれるジョン・ウィックの鉛筆伝説!映像で見せる前に、何度も語り継がれるのが◎(三谷幸喜の赤い洗面器の男、的な面白さ!)
開幕のカーアクション、1作目より進化してる!楽しい〜!!痺れる!
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.2

ジョン・ウィックの強さが、キアヌ・リーブスのアクションシーンよりも、バカ息子を殴る親父とか車屋の店主とか、業界に復帰したジョンに対する周囲の反応によって演出されているのが◎

実際、ガンアクションは確
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ミッション:インポッシブル(1996年製作の映画)

3.6

天井から宙吊りになる名シーンが取り上げられすぎて、そこがクライマックスだと勝手に思い込んでた!あんな列車の上での戦闘から、ヘリコプターもろともトンネルの中に侵入するとか、これちょっと「デッドレコニング>>続きを読む

658km、陽子の旅(2023年製作の映画)

4.2

もしサービスエリアに¥2,432だけ握りしめた状態で取り残されたら?な、サバイバル映画としても十分面白い!(しかも2千円札。使うのもったいね〜!)
オダギリジョーがめっちゃオダギリジョーしてて、物言わ
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.7

圧巻のレースシーン! 「ワイスピ」的に車のマシン部分のカットが瞬時に挟まったり、爆音で鳴り響くエンジン音の使い方、車をとにかくカッコよく撮るアングルなど、もう見応えしかない!
ゲームの画面にシフトして
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ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

4.3

カートゥーンアニメ新時代!「スパイダーバース」が開拓した「3D表現と2D表現の完全融合」「エグい量の描き込み」をベースに、ティーンエイジのラクガキ感、ヒップホップの塗り重ね文化が乗っかり、唯一無二のア>>続きを読む

ふたりのマエストロ(2022年製作の映画)

1.0

オーケストラ映画において演奏シーンのアテレコが酷すぎるのって、アクション映画の戦闘シーンがしょぼいのに匹敵する、いやそれ以下だと思うんですよ。戦闘シーンは、実際に人を刺したり殴ったりする訳にいかないか>>続きを読む

遠いところ(2022年製作の映画)

3.9

えぐい。全員壊れている。想像の4倍えげつない。
そっちには行かんでくれ…と祈ってしまう場面が何度もあり、その度に裏切られ絶望の展開を見せられる地獄。地獄だが、こういう映画を離脱せず最後まで見届けるため
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.4

「ケンタッキーを車で食い散らした挙句、骨を窓から投げ捨てる映画」ってそんな訳ねーだろと思って観たら、マジでした。そんでめっちゃケンタ食べたくなりました。黒人ピアニストと白人用心棒の話だと思ってたんです>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

4.8

やっぱこれ映画館で観なきゃダメだ!音の迫力も役者の狂気も、家で見るのとは桁違い。最高すぎる。
もちろん音楽映画としてもよくできているけれど、それ以上にサスペンス映画として100点満点。フレッチャーがマ
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スイート・マイホーム(2023年製作の映画)

3.3

工夫が凝らされているカットの数々に舌を巻く!暗闇から突如「シーッ!」の口が出現するカット(予告でも目を見張った)や、窪田正孝の表情が青や赤のライトで照らされたりとか…。全体的に彩度が抑えられた映像の質>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

2.6

前作「フレンチ・ディスパッチ…(以下略)」で思いっきり置いてけぼりをくらい寝てしまったので、今作は覚悟して挑んだ。…結果、ギリついていけた気がする…けどやっぱり分かりにくい!笑 ぼーっと見てたら多分、>>続きを読む

PATHAAN/パターン(2023年製作の映画)

3.2

インド映画版「ミッション:インポッシブル」!
独特の音楽が、ここぞというキメ画のスローモーションでかかったり、殴打のSEが通常の3倍くらいの音量でバチボコ響いたり、なぜか室内に突風が吹き荒び、主人公の
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MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

3.5

IMAX3Dとの相性抜群!爆音と巨大スクリーンで、ド迫力のMEGとステイサムを体感できて本当に良かった。
水飛沫がカメラのレンズにかかる演出が要所要所にあって、本当に3Dメガネに水滴がついたのかと思っ
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.4

傑作。凄まじい。予告を見返したら反射的に泣く身体になってしまった。
ほぼ全ての登場人物それぞれに泣く場面が用意されているのだが、全員の涙の演技が迫真すぎて、ドキュメンタリーかと疑うレベル。
予告を見て
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バービー(2023年製作の映画)

4.0

予告編ではただのキラキラコメディと勘違いしていたが、裏切られた。バービーという人形でしか作れない、現代社会風刺コメディ。
高畑充希の吹き替えも想像以上にシンクロ率が高い。サーシャにボロクソ言われて泣く
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.4

ディズニーないしPIXARならではのテンポの良さと、「元素たちが暮らす世界 大喜利」の引き出しの多さが炸裂!(映像美や映像表現の工夫が破格なのは言うまでもなく!)
なんなら今までのどのディズニー作品よ
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トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

3.4


ゴリラもオプティマスプライマルもユニクロンもスカージも、ゴリゴリの低音ヴォイスが常に心地良く、こいつらが喋ってるだけでもIMAXの醍醐味を堪能できる。しかもガチャガチャ変形しながらぶつかり合い、重量
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不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

2.3

アフレコのせいなのか、生活感の無い端正な美術のせいなのか、ずっと人形劇を見ているような感覚に。
エミが友人にアリの肉体を自慢する場面では、否応なく「GET OUT」を思い出したし、年齢も肌の色も超えた
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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

2.7

これは1作目の時からずっと気になっていたのだが…戦があまりにもスポーツっぽい…
大将の首が取られたらゲームセット。敵味方関係なくバトルの手が止まり、勝った国はまるで甲子園出場を決めた男子高校生のように
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イノセンツ(2021年製作の映画)

4.2

えげつない。予想を遥かに上回ってきた。終盤、もうやめてくれえ〜って震えてた。
でも、残虐描写も恐怖演出も、過剰に観客を怖がらせるためのものではなく、全て物語上必要なのがすごく良い。アイシャの「他者の心
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逃げきれた夢(2023年製作の映画)

2.1

序盤の、老人介護施設での父親との場面に表れているように、まさに「光石研の一人芝居が光る映画」。父親は一切反応が無く、光石研演じる末永周平は延々と一方的な語りを続ける。
「末永周平」という4文字の漢字が
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.4

ローマの街をちょっとずつ破壊しながら車やバイクで爆走するあのシーン。主人公を殺すことよりも、大切な仲間を苦しめる方を選ぶ敵。どうしたって「ワイルドスピード FIRE BOOST」と比較してしまう。だか>>続きを読む

ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)

3.2

終始、とにかくドキュメンタリーっぽくなくて驚く。極端に「インタビュー」の場面が無い。ほぼ皆無。カメラマンが学校にすごく溶け込んでいるのが伝わってきた。
ベルファストで何が起こったのか、「ベルファスト」
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渇水(2023年製作の映画)

3.4

油断してたら、泣いた。公園の水道を開放していく、ラストのあのカタルシス。そこに至るまで、岩切(生田斗真)に幾重にも積み重なるストレス…!

血だって涙だって全て水。空気と同じくらい人間の体に無くてはな
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アイスクリームフィーバー(2023年製作の映画)

3.1

まさに「ビジュ爆発映画」。このキャスティングでこれだけ魅力的にスタイリッシュにキャラクターを魅せられて大満足。
冒頭、配給会社PARCOがスクリーンに映される瞬間から、アスペクト比が独特。「これは映画
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

3.8

「私が嵐だ」の合言葉が示唆する通り、嵐を呼ぶ男・トムクルーズが無茶なミッションをゴリ押しでどうにかする、激ヤバスパイ映画。
初めて「ミッション:インポッシブル」シリーズを観たが、「TENET」も「ワイ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.9

誰がなんと言おうと傑作!脚本、アニメ表現、メタファー、あらゆる点でかなり優れている。ジブリの中でも「ハウルの動く城」「千と千尋の神隠し」が好きなら、間違いなく楽しめる快作。“みんなが観たかったジブリ”>>続きを読む

SOUNDS LIKE SHIT the story of Hi-STANDARD(2018年製作の映画)

3.5

Hi-STANDARDの3人が、こんなにも心に傷を抱えた人たちだったとは全く知らなかった。
あの、やかましくて、速くて、激しい音楽とは裏腹に、3人はずっと「なぜ失敗したのか」を振り返り、懺悔し続けてい
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