シネフィルmonkさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

シネフィルmonk

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その土曜日、7時58分(2007年製作の映画)

3.2

お金を得るため両親の経営する宝石店を強盗に押し入ったが、計画が外れてその後誤算がつづく兄弟のストーリー。フィリップ・シーモア・ホフマン、イーサン・ホークの兄弟役にマリサ・トメイ、アルバート・フィニーら>>続きを読む

マグノリア(1999年製作の映画)

3.7

ポール・トーマス・アンダーソン祭りの第3弾で鑑賞。記録のかかる天才クイズ少年、今は大人となり冴えない元クイズ少年、死気の迫るTV司会者とその娘、元大物プロデューサーと若い後妻、セックス伝導者、警官ら主>>続きを読む

ブギーナイツ(1997年製作の映画)

4.1

米国LAのディスコクラブ「ブギーナイツ」で皿洗いとして働く高校生が身体のある特徴を活かしてポルノ映画の俳優としてデビューし、一躍スター街道を登りつめるが、その後ドラッグに手を染めだし栄光と挫折の人生…>>続きを読む

ハードエイト(1996年製作の映画)

3.4

ギャンブルで散財してついていない青年を救い、なにかと面倒をみる寡黙な初老のギャンブラー。青年は父のように慕い、まるで疑似親子のような関係。ある事をきっかけにゆすりを受け、明るみになる事実…。

ポール
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暗殺の詩/知りすぎた男どもは、抹殺せよ(1973年製作の映画)

3.5

再びジャン=ルイ・トランティニャン追悼📮です。収容されている病院から看守を殺害して逃走するジャン=ルイ。山奥に逃げ込み、たまたま住んでいた作家夫婦に匿われるが…。

どこまでもお人好しのフィリップ・ノ
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殺しが静かにやって来る(1968年製作の映画)

3.3

ジャン=ルイ・トランティニャン追悼鑑賞にて。ジャン=ルイが口のきけない賞金稼ぎのガンマン“サイレンス”を演じたイタリア製異色のマカロニ・ウエスタン。舞台が砂塵うずまくアメリカやメキシコの西部でなく、雪>>続きを読む

素直な悪女(1956年製作の映画)

2.9

ジャン・ルイ・トランティニャン追悼鑑賞📮にて。フランスの誇るセクシー・シンボルBBが官能的な魅力たっぷりに3人の男を虜にするストーリー。

本来の題名は『そして神は…女を創造された』。プレイボーイで鳴
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世界で一番美しい少年(2021年製作の映画)

2.8

ルキノ・ヴィスコンティ監督の『ベニスに死す』で鮮烈デビューを飾り、長く消息を聞かないまま『ミッドサマー』(2019)でスクリーンに復帰して話題となったビョルン・アンドレセンのドキュメント映画。劇場で見>>続きを読む

ベニスに死す(1971年製作の映画)

3.5

暑くて集中できず、映画熱がめっきり下がります(^_^;)。そんな中でも『#世界で一番美しい少年』(🇸🇪2021)を観るために久々の復習鑑賞でした。

ヴェネツィアに保養に訪れたドイツの高名な音楽家が性
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.2

続編は期待ハズレも多いけど、こちらは杞憂だった。フォロワーさんの指摘通り、劇場で観て正解でした。

前作から36年経て、トム・クルーズ扮するマーヴェリックが今度は教官として"トップガン"に帰ってきて、
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夜ごとの美女(1952年製作の映画)

3.8

『悪魔の美しさ』と同じく、ルネ・クレール監督、ジェラール・フィリップ主演によるモノクロ、コメディー。子供に馬鹿にされたり、とにかく運がついていない音楽教師が夜ごと夢の中で現れる美女たちと恋を囁やきあう>>続きを読む

悪魔の美しさ(1950年製作の映画)

4.0

ゲーテの戯曲「ファウスト」に着想を得たルネ・クレール監督・脚本のファンタジー。大学退官間際の老人ファウストが悪魔メフィスト👿の誘いに応じて若い貴公子に変身、美女と恋に落ちる。ジェラール・フィリップの美>>続きを読む

モンパルナスの灯(1958年製作の映画)

4.1

大阪中之島美術館で「モディリアーニ〜愛と創作に捧げた35年〜」展が催されているのを機に復習鑑賞しました。エコール・ド・パリを代表するイタリア出身の画家アメデオ・モディリアーニの主に晩年を描いた伝記映画>>続きを読む

太陽が知っている(1968年製作の映画)

3.1

南仏サントロペでヴァカンス中のカップルの所へ元恋人と娘が訪れ、やがて殺人事件へと発展するサスペンスタッチのストーリー。

恋人だったロミー・シュナイダーに『太陽がいっぱい』で共演したモーリス・ロネ、若
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ビッグ・ガン(1972年製作の映画)

3.1

ミラノを舞台に組織を抜けようとして妻子を殺された孤高のギャングが復讐していくカラー版ノワール🕶🔫。イタリア映画特有の事情により、アラン・ドロンの声もイタリア語吹替えです。原題は主人公の名前のトニー・ア>>続きを読む

フリック・ストーリー(1975年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

wikiによると「フリック」はフランス語で刑事を指す俗語だそうで、実在した凶悪犯とこれを追う刑事もののサスペンス。落ち着いた刑事役のアラン・ドロンに対して、ジャン・ルイ・トランティニャンは刑務所を脱獄>>続きを読む

上海から来た女(1947年製作の映画)

3.4

謎めいた「宿命の女」ファム・ファタールの罠にかかって偽装殺人を手伝う羽目に陥る男を描いたモノクロのフィルム・ノワール。

最近📮したウディ・アレンの『 #マンハッタン殺人ミステリー 』にも登場する遊園
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マンハッタン殺人ミステリー(1993年製作の映画)

3.0

NYのマンションで暮らす中年夫婦が隣室の老女の死に疑問を抱き、探偵さながらに勝手に事件を追い始めるコメディタッチのミステリー劇。

NYの情景を背景にJAZZが良い雰囲気で流れ、フィルム・ノワールの「
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日曜日が待ち遠しい!(1982年製作の映画)

4.2

邦題の通り、日曜日を待って久々の再鑑賞でした。雇い主の妻殺害容疑の真相を突き止めようと、女性秘書が探偵さながらに活躍するサスペンスタッチのストーリー。

精悍なイメージの強いジャン・ルイ・トランティニ
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私のように美しい娘(1972年製作の映画)

3.7

F・トリュフォーのモノクロ短編処女作『あこがれ』(1958)で爽やかな女性のイメージが残るベルナデット・ラフォンが男を手玉に取る天衣無縫のファム・ファタールを演じた犯罪コメディ。真面目な社会学者が女囚>>続きを読む

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.5

開拓時代のアメリカ・モンタナ州を舞台に、広大な牧場を経営する兄弟に待ち受ける運命、パワー・バランスの変化とある秘密を描いたサスペンスタッチのドラマ劇。アカデミー賞で最多11部門にノミネートされ、ジェー>>続きを読む

逃げ去る恋(1978年製作の映画)

3.8

F・トリュフォー監督作。『大人は判ってくれない』から続く「アントワーヌ・ドワネルの冒険」シリーズの第5話で完結編。

ジャン・ピエール・レオ演じるアントワーヌは第1話から登場して20年余が経ち35歳に
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家庭(1970年製作の映画)

3.5

ジャン・ピエール・レオ主演による「アントワーヌ・ドワネルの冒険」シリーズの第4弾。邦題の通り家庭を持ち子供にも授かるアントワーヌ。しかし、たまたま会社に訪れた着物姿👘の日本人女性と親しくなる…。相変わ>>続きを読む

夜霧の恋人たち(1968年製作の映画)

4.0

WOWOWの放送録画より。F・トリュフォーの半自伝的シリーズ「アントワーヌ・ドワネルの冒険」第三弾。アントワーヌ役には『大人は判ってくれない』から続いてジャン・ピエール・レオが演じる。

軍隊を不名誉
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アントワーヌとコレット/二十歳の恋(1962年製作の映画)

4.2

『大人は判ってくれない』(Les Quatre Cents Coups、1959)に続くアントワーヌ・ドワネルシリーズ第二弾。F・トリュフォーを投影した俳優ジャン・ピエール・レオも成長し、非行少年を保>>続きを読む

舟を編む(2013年製作の映画)

4.0

流行語や時代に合う言葉、使わなくなった語を数年ごとに選んで改定する辞典編纂の気の遠くなるようや苦労を綴った一作。

松田龍平の不器用な編集部員、ヒロインの宮崎あおい、オダギリジョー、加藤剛、小林薫らの
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七人の侍(1954年製作の映画)

4.3

急に観たくなり、オリジナルとリメイク版とを再鑑賞。ときは戦国時代、野盗集団から村人を守るために七人の浪人が集められ、激しく攻防を繰り広げる古典的なストーリー。

一人ずつ剣の腕前を確認していく過程の志
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街の灯(1931年製作の映画)

4.2

トレードマークの山高帽にステッキを持った放浪紳士チャーリーが盲目の花売り娘に無償の愛を捧げるサイレント映画の傑作。

パントマイムの愉快さとラストの胸を打つ字幕のセリフ…いくつかの名場面を思い出しなが
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モダン・タイムス(1936年製作の映画)

4.2

無声映画にこだわり続けたC・チャップリンがトーキー時代を皮肉りながらも初めて自らの歌声「ティナティナ」を聴かせてくれた記念作。この辺りは淀川長治さんの著書『淀川長治映画ベスト1000』にも詳述されてい>>続きを読む

独裁者(1940年製作の映画)

4.2

隣国ウクライナ侵攻から一歩も引かないロシアの絶対権力者プーチン…。第二次大戦で世界を混乱に陥れたナチス・ドイツのヒトラーとだぶって見えます。

この作品は欧州を席巻する勢いのドイツとヒトラーの独裁政治
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ステキな金縛り(2010年製作の映画)

3.8

双子の殺人事件の裁判を巡り、鍵を握るのは落ち武者幽霊の証言。全然怖くないけれど、法廷のやり取り、演出が絶妙。深津絵里、西田敏行、阿部寛、中井貴一、竹内結子ら演技派揃いでした。

みんなのいえ(2001年製作の映画)

4.0

家の新築にあたってのひと騒動。
伝統的な和風か、モダン建築様式を取り入れた洋風作りにするか。扉を内開きにするか、外開きか…

細かいところまで笑えてホロッとさせてくれるバラエティ色たっぷりな作品。設計
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ラヂオの時間(1997年製作の映画)

4.0

主婦の書いたラジオドラマのシナリオがシリアスなメロドラマからアクションものへと変貌していく。

ラジオ局内で繰り広げられるドタバタ喜劇。コロナ禍にロシアのウクライナ侵攻…暗い世相のなかひとときでも心和
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ひまわり(1970年製作の映画)

3.8

名作『ひまわり』(Girasoli 、1970🇮🇹)の広大なひまわり畑のシーンは
ウクライナ国内で撮影されたそうです。ひまわり🌻はウクライナの国花とか。

戦争で引き裂かれた夫婦、妻は当時のソ連から夫
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シンシナティ・キッド(1965年製作の映画)

3.8

少年時代、TV放送で鑑賞。その頃好きになったスティーブ・マックイーンが「ザ・マン」ことギャンブラーの王者にスタッドポーカーで挑戦するストーリー。

成長してからエドワード・G・ロビンソンがギャングの悪
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大空港2013(2013年製作の映画)

4.0

『short cut』(2011)と同じくWOWOWのTVドラマとして製作。

「ワンシーン・ワンカット」でアドリブのような出演者の生き生きとしたやり取り、長回しによるカメラ🎥の移動がその場のような臨
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