かめたわしさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

かめたわし

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太陽(2016年製作の映画)

3.0

もう滅んじゃっても仕方ないかなって思わせる畳み込みが切なくてどうしようもなく無力な感じが伝わってすごくよかった。

ファンタジーな設定や出来事を日本舞台にしながら説得力もたせてる細かい丁寧な演出と俳優
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怪物はささやく(2016年製作の映画)

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滲みのイラストで内容を示唆するオープニングでこれは良さそう!となりました。

道徳や良心的には許されないけど、どうしてもよぎってしまう嫌な考え、あの自己嫌悪になる感じは本当に見てて辛いでした。

でも
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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

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映像は凄いが、クセも凄い。

あまりにも都合がいい子供じみた妄想とフェチを延々と見せられて気持ち悪いのですが、ある意味内容と合った白昼夢のような表現として納得しようとしました。

興味深かったのは、後
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キングダム(2019年製作の映画)

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史実とファンタジーのちょうどいい世界観や面白くなりそうな設定が満載でわくわくできたしコスプレ大会になってないのも良かった。
異文化と手を組んでの巻返し展開も好みです。

でもトータルでは、説明のための
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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.0

こじんまりしてスピンオフって感じすらある続編。

興味深かったのは、私たちジュラシックパーク以降当たり前にCGに親しんでる世代と、映画内の恐竜に親しんでる世代をリンクさせて、何を当たり前として生きてい
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

5.0

押し込められた鬱憤が暴発、犠牲はいつも弱い立場の、、、という嫌で切ないこの上ない。だけど余韻は暖かでした。

まず、知ることなかった事を知るきっかけになって良かった。アメリカ政策失敗の地といわれるだけ
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.0

子供たちがほんとにかわいい、、、だけにどんどん複雑な気持ちがわいてくる。

子供の世界と大人の世界ってちょっと違う軸で回ってる感じがするのですが、それが並行だったり交わったりする感じが面白いです。
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

5.0

コメディのオブラートは有りますが物凄い毒気のある映画でした。

最初のロンのそんなことあるわけないだろうにたいしての“楽観的だな”の返しが今生きてる私たちに物凄く重くのし掛かかる作りでした。

印象的
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ババドック 暗闇の魔物(2014年製作の映画)

5.0

題材身近にある恐怖の最上級なのだけど見終わった後の余韻が凄く良かった。

ビジュアルも絵本から広がる怖さはデルトロさんの感じとも似てるところもあって楽しいし、何より子供の頃の暗闇に感じる怖さを夢うつつ
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赤の涙(2016年製作の映画)

3.5

淡々としていて記録映像観てるような感じで、全く知らなかったウルグアイの最近の話ということにまず驚き触れられて良かったです。

描かれてる内容は、実は程度の差はあれ、日本で日々起こってることと根本は同じ
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エル ELLE(2016年製作の映画)

4.5

常に自分の生に決定権を持とうとする姿が本当に痛快。

内心は傷ついてたり感情高まったりしてるのですが、それが回りの期待するらしさでないだけで、ちょっと変に感じてしまいます。
でもそれが世間の押し付けに
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ザ・ギフト(2015年製作の映画)

4.0

物語的な狙いなのは重々承知だけど、どうしてもハッキりさせたくて人と話したくなること必至の映画。

意外性あるし伏線もちゃんと活きてくるし、何より出来事だけではなくそれをとらえる人の内面含めての作戦が完
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MAMA(2013年製作の映画)

4.0

冷たさより温もり感じるし、幽霊的な物を不思議な現象として見せる工夫がたくさんあって楽しいです。
眼鏡とかシーツとか小道具使いが怖かったり可笑しかったりで新鮮です。

物語は、人外側にも寄せてるのがデル
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.0

いい意味で裏切られたスパイアクション並みのサスペンスでした。

独立戦争で成り立ったアメリカだからこそ憲法で国民が政府と戦うことを認めてるって前提知ってみると色々納得。
なぜここまで根本から少しずらし
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

4.5

前作楽しすぎた独特の世界観と新鮮なアクションがアップデートされてずっと観られる。

続編なのにアクションが新鮮だし、現実的な動きなのだと思うのですが滑らかすぎてもはやファンタジーに見えてしまうところが
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ダーク・プレイス(2015年製作の映画)

3.0

さすがゴーンガールの方の原作とのことで謎解きや真相は凄く引き込まれました。

各悪が小さく見えるほど相乗効果で最悪なことになっていく過程は観ててやるせないです。
どうしたら防げたかをやっぱり考えてしま
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WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常(2014年製作の映画)

5.0

コメディにすることで見やすくしながら、物凄く力強い画で説得力持たせてるところが良かった。

仕事含む人の営みが本来どんなものかを描くのに林業を舞台にしたのが凄く効果あったと思います。木の永い歳月生きて
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ジャック・リーチャー NEVER GO BACK(2016年製作の映画)

3.5

ちょっと昔のアクション映画感に長く続いているシリーズの10作目みたいな雰囲気(笑)

特にトムクルーズのキャラクターが敏腕なんだけどちょっとずれた感じがかわいく、確かにシリーズ化ありだと思えます。
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黒い家(1999年製作の映画)

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子供の頃のポスターの強烈なビジュアルが頭離れない映画。

巻き込まれっぽいですが、ゾッとされられるのは、実は因果応報なのではないか、それが多くの観客に当てはまるのではないかと思えるところ。

特に、一
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湿地(2006年製作の映画)

4.0

静かで淡々としてるけどミステリーの伏線とテーマが繋がるのが本当に上手いし、何よりテーマの扱いが誠実だと思いました。

是非、色々あるかもしれないけど産む選択をして偉いね!解決!美談!って物語が好きな人
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イット・フォローズ(2014年製作の映画)

4.0

ホラーと覚悟してましたが、とても普遍的な話だし余韻は清々しいです。

大人になるに従い気がつく責任や面倒さ嫌さを見ない振りし、自分本意の行為に走りがち。それが突然跳ね返って来たり、不安や罪悪感がぬぐえ
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

4.0

アクション先行で話はあとで辻褄合わせた特殊な作品だと知って観た方が良いです(笑)

ぐちゃぐちゃして間抜けな展開多いですが、ドラマのポイントは押さえられてて凄いと思います。
イーサンとしては珍しいお悩
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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

5.0

糸口ないタイプの問題を、凄い脚本で重厚に渋く魅せてくれる好みの映画。

前作が麻薬という物問題を、感情移入出来ない人たちで語ってたのに対し、今回は移民という血の通った問題を扱っているため、少し感情移入
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ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜(2011年製作の映画)

4.0

ビジュアル相まって平和平穏で所々クスッとなるけど、ちょっとしたきっかけでバランス崩して涙や暴力が出てくるのにヒヤッとします。

印象的なのは、差別的なことが習慣のように身に付いていくものとして描かれる
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ソウル・キッチン(2009年製作の映画)

4.0

多少損しがちでもこんな人とか生き方があるはず、そう前向きに信じたくなる。
ただ兄貴、あなたは一生無償で弟に尽くしなさい!

腰痛持ちなのがなんかうまくいかないキャラをもっといとおしくしてて笑えます。
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クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅(2018年製作の映画)

4.0

あり得ないでしょ(笑)で楽しく観てるのですが、意外ときつい現実が背景に見え隠れ。

それはの物語が実は、、、とさらっと明かされるところで虚を突かれて驚き、感動をしてしまいました。
こんな大人になりたい
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ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

4.5

映画がもともと総合芸術であったことを改めて思い出させてくれます。

あまりにも壮大で完成はしなかったけどその痕跡が他の映画に宿っていることが、人に影響を与える芸術として成立してることに感動がありました
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トランスフォーマー/最後の騎士王(2017年製作の映画)

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4に懲りずに次を観賞(笑)
前半はリアル志向のドローンとか隔離地区の戦いとかは楽しい。そして中国製品探すのがもはや楽しい。

後半はやはり体力的に、、、新キャラクターの唐突感はひどく、トランスフォーマ
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ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

4.0

全編のクレメンテ・スシニ風耽美絵巻って感じでした。絶叫ではなく静かにゾッとさせる演出も丁寧で好み。

物語もじわじわ全貌が見えて怪異も強まり怖くなってくのは嫌なのですが、それよりも彼女の行く末を見届け
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マーターズ(2015年製作の映画)

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崇高な大義とか使命を語って身を切らない方にろくなのはいないとこは同意です。

オリジナルはもっと凄いとか言われてますが、観た直後の精神状態では、これくらいでも十分辛い、ほんの少しの救いも儚な切な過ぎて
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エヴォリューション(2015年製作の映画)

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ちょっと解らないとこ多いですが、生命活動って不思議、不気味に感じてしまうのはたしか。

母性のようなものを排除された営みは不気味で馬鹿げてると否定したくなる。だけど世界の風潮や自分が人に「産む機械」と
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チャイルド・オブ・ゴッド(2013年製作の映画)

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コーマクマッカーシー脚本と言われるとどんなものを見せてくれるのかと期待してしまいます。

胸くそ悪い主人公のはずなのに、むしろ縛られるものがなくて自由で清々しく見えてしまった。

こんなやつでも同じ人
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

5.0

ホラー的お楽しみも、アクションも、メインの物語と合わせて盛り上がり駆け抜ける丁寧な丁寧な映画でした。

序盤の出来事でもう感情移入たっぷりにならざるおえない。そこから最後まで魅力的なシーンだけで物語が
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映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年製作の映画)

3.0

すみっこぐらし好きなのでしたがまさかの「映画」と言われて観賞。

子供向け荒唐無稽な設定で、はじめは話がどこに向かうのかどきどきしましたが、後半ある問題について安易な甘い解決をしないのがいい意味で驚か
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ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

3.5

恐竜好きには本当に楽しい映画でしたが、個人的には生命の扱いに切なさの残る映画でした。

人によって生まれた種や人知を越えた存在による支配階級の逆転と言う悪夢展開のはずなのですが、何故か怖くないのです。
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若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

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物凄いトラウマ映画になりそう。
主人公が聞き分けの良い子として振る舞っていること自体がサスペンスでした。そして、ここまでやるかと言いたくなる対峙クライマックスは本当に胃が痛い。

なので、可能性が開か
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