かめたわしさんの映画レビュー・感想・評価

かめたわし

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犬鳴村(2020年製作の映画)

-

日本のホラー映画の怖くて良いとところは、日常との地続き感と思ってます

なので今回、真偽不明の都市伝説がSNSなどで溢れる現代感を取り込んだことで、定番の村の因習ホラーを今生きてる私たちと関わりあるも
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

ゴジラを、主人公の後悔や遺恨をめぐる個人的な物語にしてるのがすごく新鮮で良かった

敷島とキーマンで導かれる結論が、“生きて、抗え。”のキャッチフレーズを私たちにも普遍的なものにしてて素晴らしい余韻て
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フローズン(2010年製作の映画)

3.0

シンプルな設定だからか、
ストレスのあるシチュエーションで、他人ではない距離感の知人との気まずさが共感出来すぎてツラかった

だからこそ後半の追い詰められていろいろ失ったあとに残る気力や人間味が際立っ
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.5

現実に感じる不安とリンクした“敵”を、
トム・クルーズとリンクしたイーサン・ハントが吹き飛ばしてくれるような気持ちの良い余韻でした

昨今受け取れる情報の真偽や煽動するために選別されてるのではないかと
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イノセンツ(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

全編の日常と地続きな気のする演出が好き

好奇心や一時の感情に負けて後悔する嫌なジュブナイル感と、
人の沸点気にしながら生きる進行形の緊張感に、
他人事と思えずハラハラしました

目を背けたくなるよう
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.0

インディに、これまでのヒーローではなく目の前のことに一生懸命に生きなきゃいけない人間を見てしまう寂しさ、安堵、惜しさとごちゃ混ぜな感情が湧く作品でした

一線を越え考古学でもなんでもなくなってしまう超
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花とアリス(2004年製作の映画)

-

気になっていた岩井俊二監督作品初鑑賞
ファンタジー過ぎないけど現実でもない質感で、演技も自然なものと歯の浮くようなものが同居する変わった鑑賞感
だからこそ成立する漫画のような実写映画でした

自然な掛
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デッド・フレンド・リクエスト(2016年製作の映画)

3.0

友達の数という雰囲気で感じ取ってたものを数字に表現してるのがフォロワー数だとしたら共感できないというわけはない設定で面白かった

けれどそんな日々は大人になったらどうでもよくなったので、魔女狩りまで遡
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.5

描写の細かいところは咀嚼に時間必要そうなのだけど、設定やビジュアルは大好きだし俳優さんは凄く上手、そして設定と物語の帰結は凄く巧みでよかった

なのにもう一息乗り切れないのは、自分のとは違う笑いのツボ
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フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996年製作の映画)

3.5

たまに不謹慎で節操ない映画を接種したくなることがある

けど後半のカタルシスにあんまり繋がらない前半の一般人巻き込みはちょっと悲惨すぎな気もする

だけれど、後半の戦い準備、キメや武器のバリエーション
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ゾンビ・サファリパーク(2015年製作の映画)

3.0

とても観やすく整理された丁寧な映画作品だと思いました

一番の面白いと感じた舞台設定や必要なキャラ説明を丁寧にした後は、とてもシンプルな物語運びで引き込まれました

その中にしっかりジャンルもののお約
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パラノーマル・アクティビティ 第2章/TOKYO NIGHT(2010年製作の映画)

3.5

物語というよりはゾクッとする小話というくらいでほど良く怖がれました。

生々しいホームビデオを覗いてるような気まずい気持ちと、無事に生還してほしい映画っぽいハラハラが、スマホでの視聴で完璧に両立できた
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回路(2000年製作の映画)

5.0

インターネット黎明期
どこに繋がろうとしてるのか、何に呼応してるのかと不安に駆られる“あの音”を十二分にビジュアル化してくださった作品でした

着眼点が新鮮なのに加えて、物語も意外な方向にロジカルに進
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

4.5

3Dと一部HFRで描かれるパンドラは、筆舌しがたいほど美しくそれだけ観てたいと思わせるほどでした

より多彩になった文化と生活・生態系と動植物や丁寧な異文化交流の過程は3時間半でも魅力的でした
むしろ
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悪い種子(たね)(1956年製作の映画)

-

大人から見て、子供の何を考えてるかわからないところや、びっくりするくらい狡猾な一面見せられるときのリアルな怖さに溢れてゾッとします

そして対照的に描かれる被害者の母親の演技が素晴らしくて引き込まれま
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

IMAXでみて良かったと思う凄く視界が大切なエンタメでしたし、
観賞後に自分を顧みざるおえないテーマに、じわじわ盛り上がる余韻も大切にしたい作品でした

特に思い入れてしまったのが、欲と傲慢さと優しさ
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プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

5.0

物語を進めるアクションが終始魅力的で、ポイントに差し込まれるセリフが響く美しい作品でした

大好きなシリーズなのだけど、フランチャイズ化で軽いものになっていくだろうなと思っていたので、こんなに洗練され
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ドラゴンクエスト ユア・ストーリー(2019年製作の映画)

-

映像は息を飲むほど美しくて、この世界観をアトラクションの3Dでみたら本当に楽しかっただろうなと思います

ただ物語は、序盤から冗長な気がしましたし、なにより結論?は何を今更言ってるのかという印象で、わ
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

-

冒険活劇とオールキャストのお祭りを、ウー博士に肩入れしたくなるくらいに楽しみました

全体的に粗い作りな気がしましたが、
ギガノトサウルスの木漏れ日に照された静かな登場は“パーク”とは違う恐竜のいる“
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マーサ、あるいはマーシー・メイ(2011年製作の映画)

4.0

ちょっと前に、カルトに近づいたくないながら個人的な体験から自己防衛意識を育むために観た作品

ふと脳内再生してしまうほど甘美、だからその度に記憶を補強する、教祖の歌声が呪縛のように響く作品でした

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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

没入して少なくとも自分には本当だと感じられる体験を満喫させてもらえる作品でした

情勢もあり、娯楽大作映画として許される描写に堅苦しさもあるだろう中、
娯楽大作映画として観客が飲み込め、共感でき、体感
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

-

3のあとに凄く挑戦的な話だなという印象は残ったのですが、見終わったら“何”の話だっけ?という困惑が多く残った作品でした

映像は、実写かとみまごうくらいの濡れた泥や水の表現がすさまじく、ぬいぐるみのふ
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.3

物語の練られ方も今言葉にされて改めて込み上げるメッセージも良く、
思い入れもあるキャラクターなので好きは好きなのだけど
観たあとに素直に喜びきれない不思議な後味でした

宇宙人たちの思想や価値観の違い
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.5

この作品での作戦やどうやって敵を欺いたのかとかは正直納得しにくかったのだけど、
ヒットしてうれしいって感じる細かい要素が取り敢えず多い作品でした。

同性愛を自然に登場させて異性愛と同列に扱うのは時代
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ガメラ対深海怪獣ジグラ(1971年製作の映画)

-

物語のさらっとした説教や起こっていることに対しての緊張感はもの足りないのですが、子供向けに簡略化されてるのかなと思い観ました

そんな中でしたが、海中に注ぐ日光などの表現は凄く良くて、特に潜水艦のくだ
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宇宙怪獣ガメラ(1980年製作の映画)

-

一本の映画の完成度とか考えてしまうと頭抱えそうな作品でしたが、ダイジェスト映像でこその発見があったのは良かったです。
なのでこの作品自体というよりは小さいときから馴染んだシリーズへの思いが出てきます。
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

現実には難しいような事ではなくて受け入れる勇気や身近なことから世界を変えるようなすごく爽やかな映画でした。

人によっては間違った「熱狂」を受け取ってしまったかもしれない前作までをメタ的に捉えて、監督
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

4.0

オープニングでリーグ表とこれまでの結果要約明示してくれて完全にスポーツの試合感覚、内容もそれに降りきれてて気持ちがいいです。

なので全編ディザスター感はなく、イベント的に子どもと一緒に怪獣を応援出来
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るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

3.5

アクションで語ろうとする気合いが好き。4作目にも関わらず殺陣の繰り返しなのにバリエーションが多くずっと楽しい。

反面アクションだけで魅せるには物語が少し複雑だった気もしました。

特に「人誅」と剣心
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バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)

5.0

どれくらい印象や先入観に流されるか試されるみたいで怖い。
自分の感覚ちゃんと疑おうと思います。

それとは別に、テンポやカメラワークや物語など白黒であること以外全然古さ感じない。秀逸なオープニングと説
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

5.0

ハッピーエンド信者じゃないのだけど、この作品だけは主人公たちに笑って終わってほしいと思ってました。
そして、それをこれ以上ない形で実現した卒業式のような映画でした。

作品がクリエイターの心すぎて観客
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DESTINY 鎌倉ものがたり(2017年製作の映画)

-

監督のつける副題や甘やかした感じの物語が苦手でしたが、今回は毛色が少し違っててよかったです。

特に、主人公の成長しなさを良しとする話の多い監督作のなかで、
今回は無限地獄の中、主人公が少しずつ未来を
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.5

懐かしいビデオ巻き戻し感と終始すごいもの見せられてる感はあって楽しくて良かったです。

・起こったことは変えられない
・彼らの認識の中にしかない世界になってる
・起こるかわからない災厄防ぐために無限に
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君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

2.0

映像で語られるシーンとあとで明かされる日記による伏線回収はミステリー的な楽しさもあって楽しめました。
また書かれたタイミングが反映されており、思春期の照れ隠しなどを遡って気づけたりして、より切ない感じ
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クラウド アトラス(2012年製作の映画)

4.0

重厚な雰囲気なのに隙のある不思議で変だけど好きな映画。

せかせか目先のことに一喜一憂しそうになるけど、映画見たら少しずつ良くなろうと思えます。
あとトーンの振れ幅がすごいのをいろんな工夫で繋いでて観
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いつだってやめられる 7人の危ない教授たち(2014年製作の映画)

-

分別つく年齢で観ないとワルノリしかねない感じの映画でした。

キャラクター個性的で馬鹿だなーと思いながら、同時にわかるし上がるーっと共感するところも多数。
ただ、落ちがそこまで「やるな!」とならなかっ
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