Arlecchinoさんの映画レビュー・感想・評価 - 31ページ目

Arlecchino

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スティルウォーター(2021年製作の映画)

4.3

よくできた映画でした。主人公のビル(マット・デイモン)がいわゆるダメなヤツなところがいいんですね。金はないし無教養(だからフランス語もままならない)だし頭もあまり回らない。そういうハンデキャップ(笑)>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

4.3

殺伐とした動乱のベルファストで過ごしたケネス・ブラナーの想い出。まず、純情で、愚かでもあり、それでいて何かに踏み出し始める微妙な年齢の子供バディの視線で描かれている。ここがとてもいい。「トルコの喜び」>>続きを読む

セントラル・ステーション(1998年製作の映画)

4.1

代筆屋ドーラは、職場のセントラル駅前の交通事故で母親を亡くした少年ジョズエを家に連れ帰る。ドーラは最初はジョズエを売り飛ばそうとしたりもする。気を取り直してジョズエを取り戻して一緒に彼の父親を探す旅に>>続きを読む

ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから(2019年製作の映画)

3.9

今流行のマルチバース(パラレルワールドを今風に言うとそうなる)ものラブ・ファンタジー。ある朝起きると別の「バース」にいた主人公。恋人は自分を知らず、有名になっている。果たして彼は元のバースに戻れるのか>>続きを読む

コレクティブ 国家の嘘(2019年製作の映画)

4.5

国家の絡んだ医療不正事件。死ななくていい多くの患者が死んだ。製薬会社、医療機関、保険相がずぶずぶの腐敗。これを暴き出すスポーツ紙記者たち。いい話でした。
「メディアが権力に屈したら国家が国民を虐げる」
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Summer of 85(2020年製作の映画)

3.8

寡聞にして知りませんでしたが原作「おれの墓で踊れ」はそこそこ有名な小説だそうで、オゾン監督も原作に惚れこんで映画化したとのこと。原作は主人公の手記(小説)として綴られているようですが、映像化でもとても>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.1

真面目な良い映画です。
頭がよく達観した9歳児ジェシー。父親が分裂病で、母親はジェシーと夫の両方のケアをしきれない。ジェシーはそんな日々から生きづらさを抱えることになる。母親が父親のケアのために家を空
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アムステルダム(2022年製作の映画)

4.2

面白かったです! 豪華キャストがみんな役柄にハマっていてとてもいい。特に女優3人。
ストーリー自体はまともですが、結構ギャグや皮肉が入っていておいしい。
ほぼ実話と謳っているものの、ほとんどがフィクシ
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.3

ちょっとヒチコック風?のサスペンス。見世物興行のシーンとサスペンスのシーンがちょっと乖離してる感じですねえ。繋ごうという努力が途中にちょっと挿入されていてほほえましい。 最後のオチは良かった。アルコー>>続きを読む

セル(2015年製作の映画)

2.3

携帯電話で感染するという新しいタイプのゾンビもの。展開はそこいらのゾンビものとあまり変わらない。「携帯で感染」「夜眠っている間にアップデート」「声を使っても感染できる」など携帯ゾンビの新奇な特性を主人>>続きを読む

チェルノブイリ1986(2020年製作の映画)

3.3

ドキュメンタリーなどで知っていた「バルブを開く」話がメインのフィクションでした。事故処理部分や救急医療の映像はなかなか迫力がありました。決死で頑張った人たちがたくさんいたのでヨーロッパ全土の汚染を免れ>>続きを読む

シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

3.4

クロエ・グレース・モレッツ扮する女性将校モードが極秘任務で闖入した爆撃機が離陸する。満席のため球形機関銃座に押し込められ、散々セクハラをうけるモード。そこでモードはグレムリンを発見するのだが.... >>続きを読む

この世界に残されて(2019年製作の映画)

4.3

1948年ハンガリー。ともにナチスによって家族を奪われたユダヤ人の少女と中年医師。2人は寄り添って暮らすようになる。家族を奪われた絶望が2人の心を脆くうつろなものにしている。2人は親子のような恋人のよ>>続きを読む

リスペクト(2021年製作の映画)

3.4

大好きなアリーサ・フランクリン("アレサ"じゃねえだろ。リーって呼ばれてるんだし)の伝記映画。

楽しみましたが、やっぱり歌が本物には全然かなわないのだ。音源は本人の歌唱にしてそれに当てるという風に作
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デモニック(2021年製作の映画)

3.1

電脳世界で悪霊と対峙するという新しいタイプのSFホラー。
ツッコめば相当アラがあるけど結構面白かったですよ。
そういうツッコミには動じないという立ち位置の監督だからね。ごんぶとさんだね。
主人公の行動
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ヤクザプリンセス(2021年製作の映画)

2.1

なんだか謎めいたノリの、もったいをつけた映画だったがあまり面白くなかった。
ヒロインはもっと強い方がかっこよかったのでは。
「サムライ・シロ」じゃなくて「侍・士郎」みたいなノリじゃないのかなあ?犬の名
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.3

老いたカウボーイ:マイクはしがらみで元雇い主の息子をメキシコから奪還するという旅に出るのだが....
ゆる―い感じのロード・ムービー。恋愛をぶち込んだのには苦笑い。ちょっと無理あるだろ。

恋は邪魔者(2003年製作の映画)

3.3

よくあるラブコメかと思いきや、ちょっと意外なもう一ひねりの展開がありました。
60年代のファッションと音楽を満喫できる楽しい映画でした。男女バージョン並行の「Fly me to the Moon」がお
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モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

4.2

拘束者の人権がないがしろにされるグアンタナモに不法に収監された拘束者と女性弁護士の戦いを記した手記に基づく実話。
彼は本当に無実なのか。揺れる弁護士事務所。じっくりとしたいい映画でした。

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

4.0

海外のメディアで大きく取り上げられたことでようやく司法がまともな判断を下す、って時折ありますね。一種の外圧ですが、国内のマスコミが情けないということでもあります。
美波きれいでした。

カーター(2022年製作の映画)

3.6

みずから記憶を消して北朝鮮の巨悪に挑む(でいいのかな?)主人公。
状況が全く分からないまま、謎の指示によって敵をバッタバッタとなぎ倒していく。
ほぼリアルタイム(ワンカット風)にスペクタクルな殺戮が連
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イリュージョン(2020年製作の映画)

1.7

ハラハラドキドキだが、「映画なら何でもあり」でなんとかなるんだよねえ。
というか、それ以前に投影で観客をだませるって自らが言ってるんだから、溺れる美女や燃えてる男だって映像で事足りるわけだ。なんでもO
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カオス・ウォーキング(2021年製作の映画)

3.4

内心で考えていることが頭から漏れ出してしまい他人に悟られてしまうという面白い設定のSF。
主人公トッドが発見した不時着した人類が、彼が初めて見る女性というところも面白い。
トッドと彼女(ヴァイオラ)は
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

アニア・テイラー=ジョイはこういった超自然な美女役がものすごくハマりますね。人間じゃない感じ笑。
オカルトにしてはまあまあ面白かったですね。
私は基本的にオカルトは好きじゃないんです。どんなに理屈が通
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太陽とボレロ(2022年製作の映画)

3.6

檀れいと檀ふみって17歳違いなんですが親子役は凄い、っていうか檀れい若過ぎ。

まあそんなことは擱いておいて、クラシックファンでアマチュアオーケストラに所属する私としてはなかなか面白い、いい映画でした
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誘う女(1995年製作の映画)

3.8

メジャーなニュースキャスターになるという野望のために、持ち前の美貌と手練手管でのし上がろうとするスザーン。野望実現のためには、金はあるがイタリア系でおつむの弱い夫ラリー(マット・ディロン)が足かせにな>>続きを読む

レミニセンス(2021年製作の映画)

3.3

思い出をよみがえらせることを商売にするベニスター(H.ジャックマン)。運命の女メイ(R.ファーガソン)と出会って犯罪に巻き込まれていく。探偵がナレーションで自説を交えながら物語が展開するハードボイルド>>続きを読む

1秒先の彼女(2020年製作の映画)

3.7

ちょっと面白そうなSFコメディの触書だったので観てみました。
面白いアイデアでした。正統SFとしては多少無理があったし、映像や演出はチープでしたが、なかなか面白いし、ロマンス部分もよくできてた(ちょっ
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復讐者たち(2020年製作の映画)

3.7

ナチスに家族を殺されたユダヤ人のグループが「ドイツ人に」復讐(都市を狙うテロ)を企てたという実話を基にしている。連合軍のユダヤ部隊に救われた主人公マックスは復讐団グループに身を投じることになる。復讐団>>続きを読む

アンテベラム(2020年製作の映画)

4.0

うまく作られた映画です。傑作です。さすがというべきか。
アメリカは今でもそういう社会だってこと。
「過去は消えない。通り過ぎてさえいない」冒頭に掲げられます。
えぐってくれてますねえ。脱帽です。

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マイ・ニューヨーク・ダイアリー(2020年製作の映画)

2.1

ジョアンナ・ラコフの自叙伝を映像化したもの。

サリンジャーファンなので観ました。私の持つサリンジャー像を棄損するのではないかと警戒していましたが、それはなかったので安心しました。

全体的にナルシシ
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ハンナ(2011年製作の映画)

3.3

ちょっと荒唐無稽すぎるし、主人公二人は敵にすぐ見つかっちゃうし、とアラを探せばまあ結構あるんですが、それなりに面白かったですよ。ヒロインは産まれてこのかた社会を見ていない、百科事典など書物の知識しかな>>続きを読む

コンティニュー(2021年製作の映画)

3.0

少し凝った趣向のタイムループもの。アクションゲームの中でのこととして描かれている。
ヒーローと息子がプレーするゲームがストリートファイターだったり、音楽が懐メロポップスだったり、私みたいな爺さん世代を
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.3

そこそこ面白かった。劇場で観ると音響とかも凄くてドキドキする。シリーズ全部劇場で観てるけどやっぱ恐竜が大画面で動き回るのはいいよねえ。CGはどんどんグレードアップしてるし。
でも1時間40分くらいにま
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

1.6

いやあ長いし退屈。神話的なところがロードオブザリングみたい? 観たことないけど。
ティモシー・シャラメとレベッカ・ファーガソンは美しい。
もしかして大画面で観ないと駄目なタイプの映画かな?

私はヴィ
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.5

よくできた話で、総じて面白かったけどエピソード盛りすぎで冗長。無駄なシーンが多い、というほどでもない。もっと短くて面白いものにできる、ということ。ってことは無駄なのか。そうかも。
例えば死の話が多すぎ
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